1959年、フランス政府から日本へ寄贈返還された「松方コレクション」を基礎に、モネの「睡蓮」をはじめルノワール、ピカソ、ゴッホなどの名画からロダンの「考える人」「カレーの市民」などの彫刻、版画、素描などおよそ6,000点の作品を所蔵する国立西洋美術館。2020年10月、ル・コルビュジエが構想した創建時の姿に近づける整備のために休館した美術館の内部にカメラが入り、1年半の長期間にわたって密着。所蔵品の保存修復作業、コレクションの調査研究や海外・地方美術館への巡回展、特別展の企画開催など、「美」を守り伝えることに尽力する人々の多岐にわたる活動を詳細に記録した。

予告編のナレーションは井浦新が担当。2013年から2018年まで司会を務めたNHK「日曜美術館」をはじめ数々の美術番組に出演、ガイドブックや展覧会グッズの制作にも関わるなど、美術愛の深さで知られる井浦が「知られざる美術館の舞台裏」の世界へと誘いこむ。

予告編は、モネ、ルノワールなどの名画やロダンの彫刻など、華麗な所蔵作品が展示される美術館のシーンから始まり、リニューアル工事のために休館し、観客が誰もいなくなった場面へと移り変わる。近代建築の巨匠ル・コルビュジエが構想した当時の姿に近づける前庭リニューアル工事の模様をはじめ、普段は決して見られない収蔵庫の内部、展覧会の打ち合わせ風景や購入作品決定の会議など、映画でしか見ることのできない貴重なシーンが続々と登場する。更に関係者のインタビューでは、美術館の目前に迫る“危機的状況”が明かされ…。

ナレーションを終えた井浦からは「美術館に行くと、学芸員や研究者の方々、美術館をきれいに保ってくれている掃除の方たちまで、美を守ろうとする多くの方たち、人の想いを感じる。それが美術館の魅力だと思います」とコメントが寄せられた。

また、「怖い絵」著者の中野京子、「東京藝大で教わる西洋美術の見かた」著者の東京藝大佐藤直樹教授など、美術界で活躍する著名人からのコメントも続々到着している。

『わたしたちの国立西洋美術館~奇跡のコレクションの舞台裏~』
2023年7月15日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国公開
製作・監督・撮影・録音・編集:大墻敦
配給:マジックアワー

©大墻敦

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