コレクション・リポート:27歳の「ダイリク」が東コレ最終日に挑んだ“祭り” 服と映画とアメ村への愛を込めて

岡本大陸デザイナーによる「ダイリク(DAIRIKU)」が、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」最終日の19日にブランド初のファッションショーに挑んだ。ファッションコンペ「東京ファッションアワード 2022(TOKYO FASHION AWARD 2022)」受賞により実現したもので、岡本デザイナーは「ブランドを始めたころから、いつかショーをやりたいと思っていた。今日、その夢が叶いました」とショー直後に語った。

岡本デザイナーは1994年、日本人の父親と韓国人の母親の元に奈良県で生まれた。高校時代に服に興味を持ち、授業を終えると大阪・心斎橋のアメリカ村に出て、古着屋を回る生活を送っていた。「そこでできた友達とは今でも仲良くしています。学校よりも楽しかった」。その後、バンタンデザイン研究所大阪校ファッションデザイン学科に進学し、在学中に「ダイリク」を設立。現在は東京を拠点に活動している。
 
「ダイリク」は毎シーズン、特定の映画に着想し、そのストーリーや登場人物を発展させてコレクションを製作している。例えばジム・ジャームッシュ(Jim Jarmusch)監督の「ミステリー・トレイン(Mystery Train)」や、ジョエル・シュマッカー(Joel Schumacher)監督の「セント・エルモス・ファイアー(St. Elmo’s Fire)」など。ミニシアター系から王道ラブコメまで、あらゆる映画がイメージソースだ。

ショーの舞台は、渋谷ヒカリエのイベントスペース。工事現場の足場で作ったランウエイと、複数台のビデオカメラを設置し、映画スタジオのような空間を演出した。これは、岡本デザイナーが「大好き」だと語る、フェデリコ・フェリーニ(Federico Fellini)監督の作品「8 1/2(はっかにぶんのいち)」のラストシーンをイメージしたものだ。「主人公に関わった人や妄想上の人たちが全員出てきて、映画のセットを踊り回るんです。そして、『人生は祭りだ。ともに生きよう』と言います」。会場に爆音が鳴り響き、一夜限りの“祭り”が始まった。楽曲名は「after -school」だ。

コラム全文は @wwd_jp プロフィールのリンクから

#TokyoFashionWeek#東京ファッションウィーク#RakutenFWT#DAIRIKU#ダイリク#MysteryTrain#StElmosFire#ottoemezzo

Comments are closed.