映画『天上の花』東出昌大インタビュー
詩人・萩原朔太郎を父に持つ作家・萩原葉子の小説「天上の花―三好達治抄―」を映画化した『天上の花』。朔太郎を師と仰いだ詩人・三好達治を幼い頃から知る著者が、彼女の叔母に対する達治の強烈な愛の顛末を綴った一章「慶子の手記」を中心に、達治が長年恋焦がれた慶子と越前三国で一緒に暮らし始めた日々を描く。何よりも大切な存在なはずなのに、達治は自分を振り回す奔放な慶子と衝突を繰り返し、やがて暴力を振るうようになっていく。
一途ゆえに苦しみ、相手も自分も傷つけていく達治を演じるのは東出昌大だ。
達治と慶子の関係について、共感を得難い人物を演じることについて、最近の山での生活についてなど、多くを語ってもらった。

――萩原葉子さんの小説を映画化で、実在の三好達治と彼が愛した女性の物語ですが、お話がきた時にまずどう思われましたか?
東出:荒井晴彦さんと五藤さや香さんと共同脚本ですが、荒井さんの世界観でこの『天上の花』を、というのは非常に楽しみだったので、ぜひやりたいと思いました。
――とはいえ、よくこの役を引き受けたなと思いました。
東出:でも、役と東出は結構違うので。もう今後なにも怖いものはないかなと思います。作品が面白ければ、ぜひどんな役でもやりたいなと思います。
――それでも、上辺だけでただ面白おかしく扱おうとする人もいるのではないか、と考えたりはしませんか?
東出:一瞬よぎったのかもしれないんですけど、何をしたって言う人は言いますよね。作品に向かう純粋な気持ちには嘘はないので、全力でお芝居をするということでいいのかなと思います。
――詩人・三好達治を演じるにあたって、どういう準備をされたでしょうか。
東出:まず、三好達治の詩と戦争詩の勉強、それから萩原朔太郎との関係もありますから、朔太郎についても勉強しました。
――東出さんは読書好きと聞いていますが、三好達治には以前からなじみはあったんでしょうか?
東出:そう、『測量船』っていうのは手元にあったので、確か読んだことがあって。ただ、覚えちゃいなかったですね。三好達治がどういう人なのかは、うっすらと、古典的というか格調高い方だというイメージでした。
――とすると、『天上の花』での三好達治像は少し違う面が見えた気がします。
東出:そうですね。萩原葉子さんが生前の三好達治さんから、「僕のこと、葉子ちゃん書くんだったら、好きに書いていいよ」と言われたらしいんです。三好達治の親類でご存命の方も、『天上の花』の中の三好達治と実在の三好達治は全然違うとおっしゃっていて、それは本当にそのとおりだと思います。萩原葉子さんがかなりバイオレンスを凄惨に書いたので、だからある意味では『天上の花』はフィクションだと思うんです。
 でも、戦争詩というものを書きながら、時代に翻弄されて女性を愛した三好という人物はすごく映画的というか文学的というか。これが一般の三好達治像になることは好ましくはないんですけれども、フィクションだと思って楽しんでいただければと思います。
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『天上の花』東出昌大インタビュー

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■映画『草の響き』東出昌大インタビュー

#東出昌大#天上の花#三好達治

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