小泉八雲怪奇作品集1 「幽霊滝の伝説」「忠五郎のはなし」「雉子のはなし」「おかめのはなし」「常識」田部隆次訳 朗読 葉野ミツル [ハーンの愛したKwaidan]

小泉八雲作品集骨董 より田辺竜二 役 朗読羽 充幽霊滝の 伝説法規の国黒坂村の近くに一筋の滝が ある 幽霊滝というその名の由来を私は知ら ない滝のそばに滝大明人という内神の 小さい社があって社の前に小さい賽銭箱が あるその賽銭箱について物語が ある今より35年前ある冬の寒い晩 黒坂の朝鳥馬に使われている娘や女房たち が1日の仕事を終わった後でどの周りに 集まって階段に生じてい た話が遠ありも出た頃には大概のものは なんだか薄味悪くなってい たその時その君悪さの快感を一層高める つもりで1人の娘が今夜あのの幽霊だきへ 1人で行ってみたらどう でしょうと言い出したこの思いつきを聞い て一度は思わずわっと叫んだがまた続いて 神経的にどっと笑い出し たそのうちの1人はあけるように私は今夜 取った朝をその人にみんなあげると言った 私もあげる私もという人が続い出てき た4番目の人はみんな賛成と言い切っ たその 時安本おかという大工の女房が立ち上がっ たこの人は2つになる1人息子を温かそう に包んで背中に寝かせてい た皆さん本当に皆さんが今日取った朝をみ 私にくださるなら私幽霊抱きに行き ますと言っ たその申し出は驚きと侮りと思って迎え られたしかし度々繰り返されたので一度 本気になった麻鳥の人たちはもしおかつが 幽霊抱に行くようならその日の分の朝を あげると明々繰り返していった でもおかつさんが本当にそこへ行くかどう かどうして分かりますと鋭い声で言った ものがあっ た1人のおばあさんがさあそれなら再戦箱 を持ってきてもらいましょうそれが何より の証拠になりますと答え たおかつは持ってきますと言っ たそれから眠った子供を背負ったままで古 がへ飛び出し たその夜は寒かったが晴れていた人通りの ない往来をおかつは急いだ身を切るような 寒さのために往来の戸は固く閉ざしてあっ た村を離れて寂しい道をピチピチ走 た左右は静かな一面に凍った他道を照らす ものは星 ばかり30分ほどその道をたどってから崖 の下へ曲がりていく狭い道へ折れ た進むに従って道はますます悪くますます 暗くなったが彼女はよく知っていたやがて 滝の鈍い唸りが聞こえてき たもう少し行くと道は広い谷になってそこ で鈍い唸りが急に高い叫びになっている そうして彼女の前の一面の暗黒のうちに滝 が長くぼんやり光って 見えるかかに社とそれから賽銭箱が見える 彼女は走り寄ってそれに手をかけたおいお かつ不に轟く水の上で警戒の声がしたお かつは恐怖のためにしびれて立ちすくんだ おいお かつ再びその声は響いた今度はその音調は もっと威嚇的であっ たしかしおかつは元来大胆な女であった たちに我に帰って をひって駆け出した往来へ出るまでは彼女 を怖がらせるものをそれ以上何も見も聞き もしなかったそこまで来て足を止めて ほっと一息ついたそれから休まずピチピチ かけ出して黒坂村について麻場の戸を 激しく叩い た息を切らして賽銭箱を持っておかつが 入ってきた 時坊や娘たちはどんなに叫んだろう彼らは 息を止めて話を聞い た幽霊抱から2度まで名を呼んだ何者かの 声の話をした時に彼らは道場の叫びをあげ たなんという女だろう強たなおかさん朝を みんなあげるだけの値打は十分に あるでも帆さんさちゃんは寒かった でしょうおばあさんは言っ たもっと日のそばへ連れてき ましょうお腹が空いたろうね母親は言った すぐお父をあげます よかわいそうにおかつ さんおばあさんは子供を包んである反転を 解く手助けをしながら言ったおや背中が すっかり濡れてい それからこの助手はしゃがれ声で叫んだ あら 違解いた反転の中から床に落ちたものは血 にしみた子供の着物 でそこから出ているもの は日本の大層小さな足とそれ から本の層小さな 手ただそれ だけ子供の頭 はもぎ取られてい た中五郎の 話昔江戸小石川に鈴木という旗本があて 屋敷は江戸川の騎士中橋に近いところに あったこの鈴木のケに中五郎という足軽が いた要望の立派な体操愛想のいいレリな 若者で同僚の受けも甚良かっ た中五郎は鈴木に使えてから数年になるが なんら避難の内所のないほど身持ちもよ たしかしついに他の足軽は中五郎が舞を庭 から抜け出して明け方少し前までいつもう にいないことを発見し た始めはこの妙な挙動に対して誰も何も 言わなかっ たその外出のために日常の務めに故障を きたすことがなかったのとまたそれは何か の愛事件であるらしかったからであっ たしかししばらくして彼は青白く衰えてき たの で同僚は何か重大な間違いでも起らぬよう に干渉することにしたそこである晩中五郎 がちょうどうを抜け出そうとする時1人の 年取った侍が彼を脇へ呼んで言っ た中ごろ殿 のオミが毎晩出かけて明け方までうちに おられないことは我々皆知っているそれ から見たところ顔色も良く ないどうも恩は悪友と交わって健康を害し ているのではない かその行いに相当の弁解ができないとの ことを頭まで届けて出なばなら ないいずれにしても我々は恩の同僚でまた 友人であるからみがこの家の掟に反して 野分外出なさる理由を受けたるのが正当 じゃそう言われて中後郎は体操を投しまた 驚愕したらしかったしばらくは黙っていた がやがて彼は庭に出た同僚もその後に続い て出た2人が他の人に聞かれないところ まで来た時中ごろは止まっていっ たもう一切申しますしかしどうか内密にし ておいてくださいもし私の言うことを 漏らされると1台不幸が私の身に 降りかかり ます5ヶ月ほど前のことです 私がこの恋のために初めて夜外出しました のは今年の春の初めのことでし たある晩私は両親を訪れて屋敷へ帰ろうと する途中表門から遠くない川岸に夫人が 1人立っているのを見ましたみは上流の人 のようでしたそれで私はそんな立派な予想 の夫人が こんな時刻に1人底に立っているのが変だ と思いまし たしかし私はそんなことをその夫人に 訪ねる理由はないと思いましたので何も 言わずに脇を通ろうといたしますとその 夫人は前へ出て私の袖を引きました見ると 体操若い綺麗な人でし たあの橋まで私と一緒に歩いてください ませんかあなたに申し上げることがあり ますと女は言いまし たその声は大層柔らかな気持ちの良い声 でしたそれから物を言う時にっこりしまし たそのにっこりには勝てませんでしたそこ で私も一緒に橋の方へ歩きましたその途中 女 は私が屋敷へ出入りするのをこれまで度々 見ていて好きになったと言い ます私はあなたを夫に持ちたいあなたは私 が嫌いでなければお互いに幸福になれ ますと言いまし たなんと答えて良いかわからなかったが 体操綺麗な女だと思いまし た橋に近づくと女はまた私の袖を引いて 包みを降りて川のちょうど淵まで連れて 行きまし た一緒に いらっしゃいそうさいて川の方へ私を引き ましたご承知の通りあそこは深いところ ですそれでにわかに女が怖くなって 引き返そうといたしました女はにっこりし て私の手首を握っ て私と一緒なら怖くはありませ んと言いまし たどうしたわけかその女の手に触られると 私は赤ん坊よりもいじなくなりました夢の 中で走ろうとしても手も足も動かせない時 のような気がいたしまし た女は深い水の中へ踏み込んで一緒に私を 引き込みましたそれか 何も見えも聞こえも感じもしなかったが気 がついてみる と体操明るい大きな5点らしいところを女 と並んで歩いていまし た濡れてもいなければ寒くもありません 周囲のものは一切乾いて温かく綺麗でし た私はどこへどうしてきたのだか分かり ません は私の手を引きながら案内して部屋から 部屋へと通り抜けて行きましたその部屋の 数の多いことは限りがないほどでそれが皆 からでしたしかし非常に立派でし た最後に戦場敷の客間に参りまし た向こうの常の前に火がとっていて のように座布団が並べてあったが客は見え ない女は私を男の上座に案内して自分は その前に座って言いまし たこれが私の家ですここで私と幸福に 暮らされると思いません かこう尋ねながらにっこりしました私は このにっこりが 全世界の何よりも綺麗だと思いましたそれ で心から ええと答えまし た同時に私は浦島の話を思い出してこれは 信女かもしれないと思いましたが怖くて何 も聞かれませんでし たやがて女中たちが入ってきて思考を私 どもの前に置きましたそれから私の前に 座った女は私がおでないなら今晩婚礼の式 をあげましょうこれが結婚のご馳走ですと 言いまし た7章までの誓をして宴会の後容易の部屋 へ案内されまし た私を起こしてくれたのは朝まだ早い頃 でした その時女はあなたはもう私の夫 ですしかし今私から言われないあなたも 聞いてはならないわけがあってこの結婚を 秘密にしておくことが必要 です夜明けまであなたをここにおいては 2人ともの命が危うくなりましょうそれで お願いですからご主人の部屋へあなたを 送り返しても機嫌を悪くしないで ください今夜またそれからこれからも毎晩 初めてお会いしたあの時刻においでになっ てくださいいつでも橋の脇で私を待ってい て ください長くはお待たせしません からしかし何よりもよく覚えていて くださいこの結婚は 秘密です よそれからもしこのことを人に話し たらもう永久に別れなければならなくなり ます よ私は何事も女の言う通りにする約束をし ました浦島の運命を思い出しながら それから女は誰もいない綺麗な部屋を たくさん通り抜けて入り口まで私を案内し ましたそこで私の手首を取るとまた一切の ものが不意に暗くなって覚えがなくなった が気がつくと中橋の近くの川岸に1人で 立っていまし た屋敷へ帰りましたがまだ寺の金がりし ませんでし た 夕方女の行った時刻にまた橋のとろへ参り ますと女が待っていまし た前のように私を深い水の中 へそれから婚礼の晩を過ごした不思議な ところへ連れて行きまし たそれから毎晩同じようにその女とあって は別れまし た今晩も必ず私を待ってい ます女に失望させるよりはいそ死にたいの ですから私は行かねばなりませ んしかしお願いです私が今申し上げたこと は誰にも決して言わないでください 年寄りの足軽はこの話を聞いて驚きかつ 恐れ た中頃は偽りのない白場をしていると感じ たがその白場は不快なことを色々思わせ たあるいはこの経験は迷いかもしれ ない家信を許せる魔の力が起こさせる迷い かもしれない しかしもし本当にばかされているのなら この若者はしるよりむしろ哀れむべきもの であったそれで無理に干渉がましきことを すればかって害になると老人は思ったそこ で足軽は優しく答え た誰にも決して言わない少なくとも君が 達しでいるうち はそれでは行ってその女に会い たまえしかし用人した 前君は何か悪いものに見されていわしない かと心配しているん だ中後郎は老人の忠告を聞いて微傷して 急いで去っ た数時間の後妙に落胆した様して屋敷へ 帰っ たあったかねと老同僚は囁いた いいえ中五郎は答えたいませんでした 初めてそこにいませんでしたもう再び私に は会いますまいあなたにお話ししたのは私 の謝りでした約束を破ったのはこの上も ない愚かなことでし た相手はめようとしたがダメであった中 五郎は倒れてもう物を言わないおのように 彼は頭から足まで古い出し た暁月を知らせる寺の金が鳴りだした時 中後郎は起き上がろうとしたが正気もなく 倒れた確かに病気助からぬ病気になっ た位が招かれ たはてこの人には血が ないとその医師は丁寧に診察してから言っ たこの人の脈観には水ばかりしかないこれ は難しい病人だまあなんという陰謀なこと だろう中五郎の生命を助けるためにに できるだけのことはなされたしかしダメで あっ た日暮に彼は死ん だそれから彼の労働僚はその初めからの話 をした ああ私もそれを疑ってみるところであっ た医者は叫んだどんな力もそれなら助ける ことはできないそのに命を取られたのは この人が初めてでは ない誰ですかその女はあそれとも何ですか その女というの は足軽は尋ねたキツですかいいや明かし からこの川に出ているのです若い人の血が 好きなの です蛇ですか 竜です かいやいや君が昼あの橋の下で見たら実に 嫌な動物に見えるでしょうがというと どんな動物なん でしょうただ のがま さ大きな見にくいがさ 生地の 話昔美州東山の里に若い農婦とその妻が 住んでいた家は山の間の寂しい場所にあっ たあるよ妻は夢を見 たその夢に数年前に亡くなったシトが来て 明日自分は非常に危険な目に会うから できるなら助けてくれと言っ た朝になってこのことを夫に話した2人 とも死んだ人が何か用があるのだろうとは 思ったがその夢の言葉は何の意味か分から なかっ た朝飯の後夫は旗へ行ったが妻は旗おりの ために家に残った やがて外の方で大きな騒ぎが聞こえたので 驚いて出てみると自党が大勢の友を連れて 狩猟のためにこの辺へ近づいてき た見ているうちに市話の生地が脇の方から 家の中へ飛び込んだそこでふと咲夜の夢を 思い出し たことによればこれがシトかもしれない 助けてあげねばなるまい 彼女は1人で試案したそれから鳥の後から 急いで家に入っ てその鳥は綺麗なおりであった増さなく それを捕まえて殻の米光の中に入れて蓋を しておい たしばらくして自党の従者がいく人か入っ てきて生地を見なかったかと尋ね た大胆にも彼女はしたが両人の1人はその 家へ鳥の飛び込むのを確かに見たと言っ たそれから一向は家の中をあちらこちらと 探したが米比の中には気づかなかったその 辺りくなく捜索したが結局無駄であったの で鳥はどこか穴からでも逃げたにそうい ないと諦めて人々は引き上げた ノフが家に帰った 時妻は夫に見せるために米人に隠しておい た生地の話をし た私が捕まえた時少しも抵抗しなかったが コビの中でも大人しくしていますきっと シト様だと思い ますと妻は言っ たノフはコビのところへ行って蓋を取って 鳥を取り出し た鳥はノフの手に静かに止まっ てそこにいることに慣れているようにノフ を見てい た一方の目が盲目であっ た父の目は一方盲目であっ たノフが言った右の目であっ この鳥の右の目が盲目だ全くこれは父 だろうちょうどいつもの父のような目つき でこの鳥が見て いる父は自分 で俺は今鳥だから漁師などにやるのなら 一層俺の体は子供に食わしてやる方がまし だと考えたにそいないそれでお前の咲夜の 夢のわけも分かっ たと君の悪い薄笑いを浮かべて妻の方に 向かってこう言いたしながら生地の首を ねじっ たこの野蛮な行いを見て妻は泣き声をあげ て叫んだまあこの極悪動の 鬼鬼のような心のの人間でなければこんな ことのできるはずはないこんな男の妻に なっているよに死んだ方がまし だそれから造りも吐かずに古いに飛び出し た男は女の飛び出した時に袖を掴んだが女 は振り切ってかけ出したかけながら泣いた 裸で走り続けた町についてすぐ自の館へ急 だそれから涙とともに両の前夜の夢のこと 生地を助けたさのあり隠したことそれから 夫が自分をあってとうとうその記事を殺し たことの一切を自党に話し た自党は女に優しい言葉をかけたそして この女をやるように命じたしかし夫は 捉えるように部下に命じ た翌日ノフは取り調べを受けた記事を殺し たことについて事実を白場させられてから 宣告を受けた自党は言ったよほどの悪人で なければその方の行ったようなことはやれ ないそんな邪悪な人間のいることはその 土地にとって不幸で あるここに住んでここの掟を守る人々は皆 親高校の心がけを敬う人々であるその方の ごときもをその中に置くことまかりなら ぬそこでノフはその土地から追放と決まっ てもし帰ってきたら死刑に処せられること になった しかし女には自党は土地を与えたそれから 後になって良い夫を持たせ たカの 話土佐の国名越の長者ゴエモンの娘女は その夫八えもを非常にすいていた女は22 8衛門は25であったあまり夫を愛するの で世間の人は嫉妬の深い女だろうと思った しかし男は嫉妬されるような原因を作った こともなかったそれで2人の間には嫌な 言葉1つかわされたこともなかっ た不幸にしておは妙心であった 結婚を2年にもならないうちに当時土佐に 流行していた病気にかかってどんな療院も さを投げるようになっ たこの病気にかかる人は食べることも飲む こともできないただ疲れてうとうとして変 な夢に悩まされているだけであっ たおは普段の看護を受けながら毎日次第に 弱っていって とうとう自分でも助からぬことが分かって き たそこで彼女は夫を呼んで言っ た私のこの嫌な病気 中あなたがどんなに親切にしてくださった か口では言えませんこんなによくして くださる方はどこにだってありません私 あなたに別れるのが本当に 考えてください私まだ25にもなりません その上私の夫ほど良い人はこの世にはあり ませ んそれでも私 は死んで行かねばなら ないいいえだめだめ気休めをおっしゃって もだめです よどんなお医者だってどうにもならないの です ものもう23ヶ月生きていたいと思いまし た が今朝鏡を見 たら今日のうちに死んで行かねばならぬ ことが分かりましたそうちょうど今日 ですそれであなたにお願いがありますの私 が安心して死んでゆけるように思って くださるようなら その願いを私に叶えさせて くださいちょっと言ってごらんなんだ か八衛門は答えた私の力でできることなら どんなことでも喜んでして あげるそれがあなたのちっとも喜ばない ことなん です彼女は答えたまだ若いのですもの こんなことをお願いすることはなかなか 大変難しいことですわでもその願い事は私 の胸に燃えてる日のよう です死ぬ前に言わせてください どうぞ ね あなた私が死ん だら相番皆であなたに奥様を持たせる でしょう ね あの約束してくださいませんこともう2度 と結婚はしない とおいです かなんだそんなこと か八衛門は叫ん だ願い事というのはそれだけのことなのか それはなんでもないよし約束し たお前のは決してもらわ ない あ 嬉しいおはとこから半分起きて叫んだそれ から後ろへ倒れた同時に彼女の息は耐え たおが死んでから八門の健康は衰えてくる ようであった初めはその様子の変わりよう 人々は人情の悲しみのゆえと解釈してい たそれで村人たちはどんなにあの奥様が気 に入っていたのだろうなとばかり噂してい たしかし月が重なるにつれてだんだん 青白くなり弱くなりしてついには人間では ななく幽霊ではないかと思われるほど痩せ やれてき たそれで人々はそんなに若い人がこう急に 衰えるのは悲しみだけでは説明ができない と疑い出し た医者たちの説では八衛門の病気は普通の ものではない様子は何とも下しがいが何か 心の異常の悩みから起こっているらしいと いうことであっ た両親は色々訪ねてみたがダメであった彼 の言うところでは両親の知っている以外に はなんら悲の原因はないとのことであっ た両親は再婚を進めたしかし死人に対する 約束はどうしても破ることはできないと 言い張っ たそれから後ハチ衛門はやはりひまに衰え た家族の人々はその命を危うん だところがある日の ことかねて何か心に隠していることを信じ ていた母が熱心にその衰弱の理由を言って くれるように激しく泣いて頼んだ母の懇願 には語れなくなった こんなことはあなたにもまたどなたにも 全く言いにくいこと ですすっかり申し上げてみたところで本当 にはできます まい実はおはあの世で成仏ができないの ですそれ からいくら仏事をうてやりましてもダメの よう です私も一緒にその名の旅に出てや とどうしても成仏ができないよう ですおは毎晩帰ってきて私の脇に寝 ます式の日から 毎晩来ない晩はありませ んそれで 時々本当に死んだのではあるいと思うこと があります子や行いは生きていた時と全く 同じです からただ私に話をする時小さい声で物を 言うだけですそれからいつでも自分の来る ことを誰にも言わないようにと申し ます私にも死んでもらいたいの でしょう私 も自分だけなら生きていたくはありません しかし全く大世の通り私の体は両親のもの で両親にまず第1に高古しなければなり ませんそれで本当のことを皆申し上げるの ですはい 毎晩ちょうど眠りかけると参りますそれ から明け方までい ます金が聞こえると出ていき ます八衛門の母がこれを聞いてびっくりし た直に旦那寺へ急いで自装に息子の告白の 一切を話して女力をこ た恒例で経験の積んだ自装はその話を聞い て驚く色もなく彼女に言ったこういうこと は時々あるものです初めてではありません それでご則も助けてあげられると思い ますしかし今体操危ないところです武装の 見るところではお顔に思想が現れています おさんがもう一度帰ってくればもうそれ きりですそれで即刻やるべきことをやらね ばなりませ んご則に黙っていてください 大急ぎで双方の親戚を集めて寺へ来るよう に行って くださいご則のためにおさんの墓を開けね ばなりませ んそこで親戚はお寺に集まっ た墓を開くことを一度承諾したのでそうは 一度墓地へ案内したそこでその差しに従っ ておの破壊しは脇へやられ墓は開かれカは 上げられ たカの蓋が取られた 時わした人は肝を寒くしたそれはおは病気 の前と同じく綺麗に顔に微傷を浮かべて 一度の前に座っ て彼女にはら死の後はなかった からしかしそうはカの中から死人を 取り出すことを人々に命じた時驚きは恐怖 となったそれは長い間星座の形を取ってい たにもかわらずその死体は触ると生きて いるように 温かくしなやかであった からそれを早場へ運ん でそうは筆を取って額と胸と手足に何か 清いくどのある凡事を描い たそれからその屍を元の場所へ葬る前にお のために背きを行 た彼女は再び夫のとへ来なかっ た八門は次第に健康と力を回復し たしかし彼はいつまでもその約束を守った かどう かそれは日本の作者は書いてい ない 常識昔京都に近い頭山に木草と度胸に余念 のない高層があっ た住んでいた小さい寺はどの村からも遠く 離れていたそんな寂しいところでは誰かの 世話がなくては日常の生活にも不自由する ばかりであったろうが新人深い田舎の人々 が変わる変わる決まって毎月米や野菜を 持ってきてこの高層の生活を支えてくれ たこの前after善女のうちに漁師が 1人いたこの男はこの山へ獲物を漁りにも 度々来たある日の この漁師がお寺へ一袋の米を持ってきた時 そうは言っ た1つお前に話したいことが あるこの前会って からここで不思議なことがあるどうして 武装のようなものの完全にこんなことが 現れるのかわからないしかしお前の知ての 通り愚は年来毎日度胸木草をしているの で今度授かったことはその行いのくどかと も思われるがそれも確かではないしかし 確かに 毎晩不言菩薩が白像に乗ってこの寺へお 見えに なる今夜愚と一緒にここにいてごらんその 仏さを拝むことが できるそんな尊い仏が拝めるとはどれほど ありがたいことかわかりません喜んでご 一緒に拝み ますと漁師は答え たそこで漁師は寺にとまったしかしそうが 本業にしんでいる間に漁師はこれから実現 されようという奇跡について考え出しした それからこんなことのあうべきかどうかに ついて疑い出し た考えるにつれて疑いは増ばかりであっ た寺に小僧がいたそこで漁師は小僧に檻を 見て聞い た商人のお話では不言菩薩は毎晩この寺へ お見えになるそうだがあなたも拝んだの ですか 漁師は言ったはいもう6度私は うやうやしく不言菩薩を拝みまし た小僧は答え た漁師は小僧の言を少しも疑わなかった がこの答えによって疑いは一層増すばかり であった小僧は一体何を見たのであろうか それも今に分かるであろうこう思い直して 約束の出現の時を熱心に待ってい た真中少し前にそうは風原菩薩の見えさせ たも用意の時なることを知らせた小さいお 寺の戸は開け放たれたそうは顔を東の方に 向けて入り口に膝まづいた小僧はその左に 膝まづいた 漁師はうやうやしく層の後ろに席を取っ た9月20日の夜であった寂しい暗いそれ から風の激しい夜であっ た3人は長い間風原菩薩の出現の時を待っ てい たようやくのことで東の方に 星のような一点の白い光が見えたそれから この光は素早く近づいてきただんだん 大きくなってきて山の斜面を残らず照らし たやがてその光はある 姿六本の牙のある切迫の像に乗った尊い 菩薩の姿となっ たそうして光輝ける乗り手を乗せた像は すぐお寺の前に着いた月光の山のよう に不思議にもものすごくも高くそびえて そこに立っ たその時 そうと小僧は平服して異常の熱心を持って 風原菩薩への度胸を始め たところが不に漁師は2人の背後に 立ち上がり手に弓を取って満月のごとく 引き しり巧妙の風原菩薩に向かって長い矢を ヒュッといいたすると矢は菩薩の胸に深く 羽のところまでも突き刺さ た突然落雷のような音響とともに白い光は 消えて菩薩の姿も見えなくなったお寺の前 はただ暗い風があるだけであっ た情けな男 だそうは海絶望の涙とともに叫んだなんと いうお前は極悪動の人だお前は何をしたの だ何をしてくれたの だしかし漁師はそうの避難を聞いてもなん ら後悔ふの色を表さなかったそれから花 穏やかに言っ た商人様どうか落ち着いて私の言うことを 聞いてください あなたは年来の修行と度胸の句読によって 不言菩薩を拝むことができるのだとお考え になりまし たそれ なら仏様は私やこの小僧には見えず商人様 にだけお見えになるはずだと考え ます私は無学な漁師で私の職業は接しです 物の命を取ることは仏様はお嫌いですそれ でどうして不言菩薩が拝め ましょう仏様は司法発砲どこにでもおいで になるただポプは愚痴もまのために拝む ことができないと聞いており ます商人様は清い生活をしておられる構想 でいらせられるから仏を拝めるような悟り を開かれましょうしかし整形のために 生き物を殺すようなものはどうして仏様を 拝む力など得られ ましょうそれに私もこの小僧も2人とも 商人様のご覧になった通りのものを見まし たそれで商人様に申し がご覧になったものは不言菩薩ではなくて あなたを騙し てことによればあなたを殺そうとする何か 化け物にそういありませ んどうか世の開けるまで我慢してください そうしたら私の言うことの間違いでない 証拠をご覧に入れましょう 日の出と共に漁師とそはその姿の立ってい たとこを調べ て薄い血の跡を発見し たそれ からその後をたどって数百歩離れたうに 着い たそこ で漁師の矢につれた 大きなたぬきの死体を見た

00:17「幽霊滝の伝説」
7:47「忠五郎のはなし」
23:56「雉子のはなし」
30:40「おかめのはなし」
43:04「常識」
すべて小泉八雲作品集『骨董』(1902出版)より
没後120年となる小泉八雲/ラフカディオ・ハーンの短編集。ギリシャのレフカダ島生まれ。ラフカディオの名前はここから。フランス、イギリスで教育を受け、アメリカの出版社の通信員として来日。松江で小泉節子と結婚。まさにコスモポリタン。「八雲立つ出雲」という出雲の枕詞を名乗って帰化。訳者田部隆次氏は帝大の教え子。

[ハノミツル2.5次元朗読] https://youtube.com/@roudoku-hano 
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八雲「耳無芳一の話」https://youtu.be/WS5C5MnGEow   
乱歩「人でなしの恋」https://youtu.be/Z3KgN-PMKNY
芥川「地獄変」https://youtu.be/KO9SBrA1cUc  
谷崎「秘密」 https://youtu.be/WuaqP97isdo  他、文豪の代表作多数。

<葉野ミツル出演公演> 公演詳細等はfacebookで!  https://www.facebook.com/mitsuru.hano.75
2024年10/27(日)14時開演「音楽x朗読ライブ 小泉八雲の愛した怪談 」日本橋社会教育会館
 
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