【スカッと総集編】愛人と隠し子と高級料亭から出てきた夫と遭遇した私「家族いたんだ!お幸せに!」夫「か、勘違いだ!待ってくれ!」即離婚届を提出し義母に報告→家を引越し姿を消した結果w

もし離婚となれば全てあなたの責任 よいつかの義母の言葉が頭の中に響いたで も義母の圧力なんか気にしていられない だって今目の前にいる哲夫は知らない 女の子の優しいパパだと発覚したのだ から地域で1番の高級亭での誕生日を祝っ ていた哲夫家族団欒の場にいきなり現れた 私に哲夫は血の気を失った隠し号を抱っこ する鉄夫は愛人と私に挟まれてただ油汗を にませうろたえる ばかり私はとびっきりの笑顔を作ると 明るい声で言い切った家族いたんだお幸せ に隠しは私と出会うよりもに生まれた らしいつまり浮気相手は私の方だったこと になるそれならば身を引くべきは私だでは 家族仲良く暮らしてください ね私は佐藤千尋30歳可愛い娘を産んだ ばかりだ夫の鉄夫と仲良く3人暮らしと 言いたいところだが残念ながら鉄をはほぼ 不在娘との2人暮らしがすっかり当たり前 になって いる哲夫との出会いはピアノ教室だ私が 講師を務めている教室に哲夫が生徒として やってき た初めは哲夫の母現在の義母が教室に通っ ておりしばらくして義母から紹介されたと 哲夫が入会したの だ仕事の息抜きにちょっとした趣味を持ち たかった らしい小学校での鍵盤ハーモニカ程度しか 楽器の経験がないという鉄をは初めこそ指 が緊張しておりきちなかったでも哲夫は とても素直かつ練習熱心なので少しずつ ピアノの楽しさに目覚めて いくそして半年ほど経った頃鉄夫から交際 を申し込まれ結婚に至っ た子供の頃から大好きだったピアノが 私たちを結びつけてくれたのだ結婚後すぐ に妊娠し新婚生活は順調に スタートただし義母はほんの少しだけ苦手 だ明るくチキチキとした性格で悪い人では ないがはっきりものを言う多少押し付け がましいところはあるものの親切ではあっ たところが娘のゆいを出産したその日義母 は表編したのだあの日のことを今でも忘れ サイへやってきた義母は私に目もくれず とろけそうな笑顔でゆいに駆け寄るゆい ちゃんおばあちゃま がきました よ見るからにウキウキだった義母が硬直し たどうしたのだろうと思った瞬間信じられ ない言葉が 飛び出すへ何この子ぶさ 君言われた意味が瞬時に理解できなくて私 はえと半笑いになっ たすっかり落胆して真顔の義母が 振り返るベッドに腰かけていた私と目が 合うなり今度は驚愕しぎょろりと目をひい たえああなたひさんあはいたった今出産し たばかりなのですっぴんに疲れた顔でお 恥ずかしい ですまだ産後1時間ほどだ丸1日陣痛に 苦しみ食事もまともに取れていないかなり やれているだろう髪の毛も乱れていると 気づき手口で溶かし たたしたのね義母はおぞましい化け物を 見るような目で私を 睨むあなたブサイクじゃない 吐き気まで模様したのか義母は口元を押え た目目が小さいしかも鼻はまんまるで唇の 形も違う気がするわあれよあれさっちの 薄い顔をしてるぶく な容赦のない攻撃に私はわずかに俯くこと しかできない確かに私は不美人だだから こそメイクの練習をして少しだけの持てる 顔になっていた産子だし親しい義母だから と気を抜いてすっぴんをさらしたことを 後悔してもしきれないあめまいがするわ この不細工な孫はあなたに似たのね かわいそうになんて残酷な遺伝なのあなた がこんなに不細工だって分かっていたら 初めから結婚を許さなかったのに哲夫が 40歳になる前にって結婚を焦った私が バカだったのかしら ふうんこんなの詐欺 よ私は不美人な自覚はあるがここまで こき下ろされなければいけないほどひどい 顔ではないはずだ何よりゆいまで避難され たことが 悔しい荒々しい言葉が次々脳内に浮かぶの にいきなりのことに動揺してどうしても声 が出なかったはあ おしとやかなピアノの先生で保育士免許も 持ってるからって子供好きをアピールして さ鉄にぴったりのお嫁さんだと思っていた のにまさかお顔が詐欺だったとはねあなた やたら所さも美しいしマナーがなってると 関心してたけどお顔の嘘を隠すための罠 だったんだいやらしいことするわ ね出産前は気立てのいいお嬢さんと義母は 私をかなりすいてくれたたった1年の交際 で結婚したのも義母の後押しがあったから この良好な関係が私のすっぴんが原因で 崩れるなど想像すらしていなかっ た言いたい放題ぶちまけた義母はゆいを 抱くことなく帰ってしまう病室はしばらく 静寂に包まれた背後からはっと乾いた笑い が聞こえて くる生まれたての子供は大抵ムチムチでお 相撲さんみたいな顔をしてるよね母さんは まだ赤黒い新星人にびっくりしちゃった みたいちひろ嫌な思いをさせてごめん ねそういえば鉄夫もそばにいたんだ謝られ て素直にうんと頷いてしまったがなんで その場でお母さんを注意してくれなかった のという思いが後から溢れて くるけれど問い詰めることなく私は口を 閉じ た初孫への期待が大きすぎたんだよ悪気は ないんだちろ本当にごめん ね謝罪を繰り返す鉄をを責められ ないすっかり私への優しさを失った義母は 断るごとに私を責めるようになったあら 今日はまともな顔してるのね本当に化ける のがお上手なことでそのお化粧に何時間 かかってるの生まれたばかりの赤ちゃんが いるっていうのに何時間もお化粧してる暇 なんかあるのかしらはどうせ自分の見 にくいお顔ばっかり見ていて子供を見てい ないんでしょ育児放棄ってやつねそんなゆ を育児放棄なんてしませんお化粧には ちょっと間をかけていますがちゃんとゆい が寝てる間に済ませています よ隊員後間もなく平日の朝からアポなし 訪問してきてこの言いよだ哲夫は気まず そうな笑を浮かべながら朝食を食べて いる子供が寝てる間にお化粧する暇がある ならまともな家事をしなさいよこれからお 勤めに行く鉄をの朝食がご飯に鮭と味噌汁 しそすぎるわかわいそうにコバチもあり ます控えめに反論したすると義母は業転し てはあっと盛大なため息を つくコバチなんかしかずに含みませんそれ に何まさかと思うけどこれナスの煮びたし かしら眉を潜めた義母が指さしたのは確か になすの煮浸しだごく普通の料理なのに 毛虫でも見るみたいにして いるどうしてナスの皮を向いてないの あなたのご家庭では川つきのおナスの 煮びたしを食べていたのやだわお里が 知れるわねそれにあなたのお母様は専業 主婦よね専業主婦のくせに川も向かない 着物なの夫がいなくて忙しく働いた私でも 川は向いていたの に鉄が幼い頃に義母は離婚したそうだ浮気 した旦那さんを捨ててやったと以前ごごし ていた女で1つで鉄を育てあげたことを 誇りに思っていると言葉の橋場から伝わっ て くる鉄をごめんね私が千ひろさんを進めて しまったばかりに詐欺に引っかかっちゃっ て いきなり話を振られた鉄夫は曖昧に笑って ごまかすピアノの先生をしてるちひろさん は素敵に見えたのよ私たちすっかり騙され ちゃったわね哲夫は皇帝も否定もしない私 にちらりと向けられた顔は困っていて朝食 を半分近く残したまま席を立った あ仕事行かなきゃあらもう時間なのはい 行ってらっしゃいてを家族のために精一杯 働くあなたはかっこいいわ あ鉄夫はそくさと出勤して部屋に残された 私と義母の間に微妙な沈黙が 流れる私も帰る わゆいの顔は見ていかないらしい愛する 鉄夫の様子を見に来ただけなのだ 玄関を出る前に無表情の義母がぼそりと つぶやく私が離婚した時は私は被害者なの に浮気くらいでとか忍耐が足りないとか 親戚中から責められたあの浮気したク旦那 が全て悪いっていうのに私は悪くないのに 手音はク旦那に全然似ても似つかない 真面目ないい子よ私が愛情いっぱいで育て たんだ からつい先ほどまで攻め立ててきた時と 異なり低いトーンの声が 怖いあなたと結婚させたのは失敗だった今 すぐ離婚させて鉄を自由にしてやりたいで も鉄には全く火がないのにバツをつつける なんて かわいそうあなただって離婚されたくない でしょ ぎゅっとつまれたような気がした義母は私 ににじりより脅しのように離婚届けを ヒラヒラと見せつけて くる離婚の原因は一方的に私にあると 思い知らせているの だもし離婚となれば全てあなたの責任よ 結婚してしまったからには完璧な妻になり なさいあなた外面はいいんだから家庭ない でも努力するのよお顔がダメな分他で まかないなさい離婚して苦しむことになる のはあなた分かっ た義母は外面が非常にいい明るく社交的で 私のピアノ教室でもこういう関係を広げて い たもし離婚になんてなったら悪い噂を流さ れかね ない はい無意識に返事をしていた その夜哲夫はまた私に謝罪して くれる母さんがごめんねほらうち父親がい ない分母さんの気が強く ておそらく気が強い義母にその場で反論し ても余計にギャーギャー騒ぎ立てられる だろうだから鉄をは少しだけ微笑んで曖昧 な態度を取っているのだでも防波堤に なれるのは彼しかいない 私がひどいことを言われていても鉄夫は 平気なの私だけじゃないゆいやお母さん まで馬鹿にされ て鉄夫は私に責められても困ったような顔 をするだけだ うん母さんの言うことって間違ってはい ないよね [音楽] えまたごめんねと言われると思っていた から予想がいすぎて絶句した 言い方がきついのは良くないと思うごめん ね私が衝撃を受けていることに彼は気づい ていないのか優しく 微笑むけどそこはさ妻として我慢して ほしい家事育児それに親戚付き合いも妻の 役目だよ ね思考が停止し たでもねちひろにだけ苦しんでもらうのも 嫌だからさ これからは俺がちょくちょく母さんの ところに行ってこの家には母さんが来ない ようにしてみるよただ呆然としている私が もう怒っていないように見えたらしく哲夫 は1人で納得してしまっ た宣言通り防波堤になってくれた哲夫仕事 に行く前や帰りに疑実家へよることで義母 の心は満たされているようだおかげでアポ なし訪問はなくなっ たとこが土曜日は疑実家に泊まるように なりそのうち平日も鉄夫が家を開ける日は 増えていく防波堤作戦を決行してから鉄夫 の帰宅は月に23回となってい たこれは作戦成功と言えるのだろう かあっという間に3ヶ月が経ちユイのお 食い染めの時期が 近づく鉄夫から義母に声をかけてほしいと 頼むとその翌日にはは義母から連絡が来た おい染めするんでしょあなたのご両親も 来るのよねじゃあ面倒だけど私が不参加 ってわけにいかないわよ場所はうちが昔 から悲にしてる両手にして川のナスで 煮びたしを作るお方が選んだお店は信用 できない ものまな息子を取り戻した義母はすっかり 気分がいいらしいと声でわかる だがこれで終わるはずがなくやはり義母は 一言 多い鉄夫から聞いたけどゆいちゃんは泣い てばかりなんですって夜寝られないって 鉄夫がこぼしてたわ哲夫が赤ちゃんの時は ねよく飲んでよく寝る子だったのに おかしいわねゆいちゃんが感触持ちなのは 千ひろさんの遺伝 よたった数分の電話で疲れてしまった 鉄夫はこの義母と仕事以外の時間ずっと そばにいるのだいくら実の親とはいえ 大きな負担 だろう鉄夫が不在がちなのは悲しいが防波 堤がなければ大変なことになると改めて 実感する私とゆいのためにありがとうと 感謝し たところが食い染めの準備をきっかけに 思いがけず鉄夫への信頼が崩れることに なる ある日曜日お食い染めをする予定の両手へ 重たい足を運んだお食い染めは翌週だが 確かめなくてはならないことがある わざわざゆいを実母に預けここへ来 た立派な門が前に開放的な庭園繁華街から 少し外れた感性で趣き深い地域で1番の両 だしばらく門の前で待つとこの亭に 似つかわしくない派手な風貌の女性と幼い 女の子が出てきた女性はまだ若く20代 半ばだろうか45歳の女の子はジャンプし たり走り出したりと落ち着かないパパパパ 早くまだ中に父親がいるらしく大声で 呼びかけているご飯つまんなかったねえ 早くおもちゃ変えに行こうよ とても上品な両だが子供ならハゼロボット のいるファミレスの方が楽しいのが本音 だろうはいはいお 待たせ家族全員分の荷物を両手に抱えた 男性が小走で女の子に 駆け寄るその男性は間違いなく鉄を何度 瞬きしても嘘だと思いたくても優しい笑顔 の鉄をだったもうパパ遅い ご飯食べたらタンプレ買ってくれるん でしょうんうん誕生日プレゼントは何が いいのかな何でも好きなものを買って あげる よ両手に荷物さらに女の子を抱っこした鉄 を女の子は誕生日らしく興奮していて鉄夫 の顔をペシペシと叩いている子供の力とは いえそれなりに痛いだろうに鉄夫は 柔らかい笑で攻撃を受け入れていた パパのお顔痛い痛い よ全て許すのが愛とは限らないが女の子に 対する鉄夫の愛は深そうだ鼻を叩かれるの を避けようとして鉄夫はわずかに顔を 背ける あとろんととろけて幸せそうな鉄夫の表情 が固まった私と目があったのだその間も 女の子は鉄をの顔を叩き続けている反応が 悪い鉄をにいらついて女の子は力いっぱい 鉄をの頬を張りとばした鉄夫はやはり無 反応でただ目だけを左右に泳が せるそこで愛人と思われる女性も私の存在 に気がついた愛人と制裁の間に挟まれた鉄 は油汗をにじませうろたえる ばかり女の子のの手に油がつきぬるぬるし て気持ち悪いのか叩くのをやめて顔を しかめたパパ 汚いパパ か多分ユイは鉄ををパパと認識していない それはまだ生後3ヶ月と幼いからではなく ごくたまに顔を見せる程度の人に何の感情 も持っていないの だろうでもそれでいいパパなんか最初から 存在していなかったと思ってくれれば高 都合だだって哲夫はゆい以外の子のパパな のだ から家族いたんだお幸せに私はとびっきり の笑顔を作ると明るい声でそう言いきった か勘違いだ待って くれ血の気が引いた青い顔で鉄をはやっと 叫ぶ彼のひっくり返った声は無視して私は 愛人の女性に釈するとその場を去っ た追いかけようと足を出す鉄をだが女の子 を抱っこしているのでためらんパパねえ おもちゃああえおもっちゃうん あちろ待っ て必死になって追いかけてこないんだ私と ゆいより愛人と隠し事思われる女の子の方 が大事なのだと確信する [音楽] もし離婚となれば全てあなたの 責任いつかの義母の言葉が頭の中に響いた すっぴんが不細工だとかナスの川を向けと か私を散々コケにしてきた義母は哲夫が二 重生活をしていたと知ったらどんな言い訳 を並べるの だろう離婚しても私の責任じゃないよね だって哲夫には他に家族がいるんだ から私は用意してきた離婚届けをバッグ から取り出して 広げる少しくしゃくしゃになったそれを手 で伸ばした鉄をを自由にしてあげよう迷う ことなく役所に離婚届けを提出その足で疑 実家へと向かったは千ひろさん急になんの よ来るなら来るって先に言いなさいよ いきなりやってきた私を義母は鬱陶しそう に睨む新世治のいる家にアポなし訪問し さらに嫌味を連発していたのは誰だったか 思い出してほしい何いきなり来ておいて 手ぶらやね親し中にも礼儀ありよ身内にも 気を使いなさいあなたって本当に外面だけ の女なの ね挨拶代わりの嫌味を一通り聞いた後私は 小さく頭を下げるああすみません他人様の おタを訪ねるのに連絡もせず失礼しました つい先ほどまで身内でしたが今は真っ赤な 他人ですもんね今後は気をつけますあもう お付き合いする必要がないので今後はあり ませんけど は不機嫌そうに眉をしかめた義母に私は 満面の笑を見せたそして 告げる哲夫さんとは離婚しましたは 嘘私は感情のないロボットだとでも思って いたのだろうかいくら離婚されたくなけれ ば完璧な妻になると圧力をかけられても あれだけ嫌味をぶつけられたらロボットで もない限り誰だって離婚が頭を よぎるいつ私の限界が訪れてもおかしく ない状態にしたのは義母だポカンと口を 開けて嘘なんてびっくりする方がどうかし て いるなんでよあなたにブサイクて言った からそんなことで本当のことなのに何よ 忍耐力が足りないわねでもだからて離婚 なんて天才が悪いじゃないだめ よ焦りつつも嫌味は忘れない私が離婚した 時もギャーギャー騒がれたのに哲夫まで 離婚したら親戚連中になんて言われるか とにかく離婚はだめよ許しませんお顔の件 を見逃して結婚生活を続けさせてあげたの にひどいしうちねあなたの遺伝のせいで見 にくく生まれた孫も可愛がってあげてる でしょほら来週のお食い染めに行って あげるし相場のお祝い金も用意してるわ ここまで親切にしてもらって何が不満だっ ていうの とにかく義母は私にばかり問題があると 決めつけている真面目で優しい自慢の息子 にまさか秘密があるなんて知りもしない だろう親切にしてもらった覚えはありませ んおい染めもいらっしゃらないでください もう他人ですから他人向けの微笑みを崩さ ず私は義母にピシャリと言いきるだから 他人他人うるさいわよ離婚なんかしなくて いいのあもう分かった分かった私が口 うるさいから嫌なんでしょはいはい年寄り はお口を慎みますあなたに不細工とか言わ ないし不細工が遺伝しちゃったかわいそう な孫ももっと可愛がりますこれで満足 かしらお嫁 様義母は私を下に下に見ているから今更 対等になどなれないのだまあ対等なんて 望んでいないけれど これで最後だし義母を引きずり下ろそうと 思う遺伝してますね鉄さんも は一気に真顔に戻し事実を規模に 突きつける離婚されたお父様からしっかり 遺伝していますよ哲夫さんも立派な浮気も です はさっきまでの勢いを失い義母は全身の力 が抜けて肩が落ち たお母さんからの暴言の数々も離婚を決め た理由の1つですよでも1番の決定だは 哲夫さんの浮気ですお母さん本当に浮気 って許せませんよねお母さんが離婚を決意 されたお気持ちよくわかり ます義母は息が詰まって声が出ない鉄夫の 浮気を認めたくないようで首を横に振って いる お母さん哲夫さんには愛人と隠し子まで いるんですよ隠し後は45歳くらいの 女の子でしたということは浮気相手は私の 方で浮気相手と結婚して子供を作ったって ことになりますうん複雑ですねまあ簡単に 言えば哲夫さんは浮気く野郎 です木母は別れた元夫をかなり恨んでいた 一方的に浮気され親戚からは離婚を責め られ心のより所はマナ息子哲夫だけだった のかもしれ ないその鉄夫がまさかくらなと罵っていた 人物と同じ道を歩むなんて受け入れがたい に決まって いる 違う違いません哲夫さんもお父様と同じ 浮気くず野郎 です あ唇をふわせ涙を浮かべる義母弱々しい声 で天を仰ぎ何やら神に祈りを捧げて いる哲夫さんの浮気が原因で離婚したこと をお知らせに来ただけなのでこれで失礼し ますではお母さん短い間でしたがお世話に なりまし た義母の荒い息遣いだけが背後から聞こえ た 気の強い義母がこのまま泣き続けるだけと は考えにくい結局私が悪いと攻め立てて くるのではないかと懸念し鉄夫と暮らした 家を即刻出ることにした頼る先は実家なの で私の居場所はすぐに鉄夫と義母にばれる だろう案の定鉄夫からは着信メッセージの 荒し勘違いだよ話し合おう母さんが ショックを受けてる帰ってきてなどなど その全てを無視する2日後にはしびれを 切らした鉄夫と義母が実家へ押しかけてき た本当に千ひろの勘違いなんだ よごめんの一言もなく哲夫は言い訳を 始めるあの日は職場の同僚の娘さんの娘 さんのえっとつまりどうでもいい人の 誕生日会に誘われてさ付き合いでなかった だけなんだあの子父親がいないらしくてだ からふざけてパパとか呼ばれちゃってさ 参った よ2日も時間があったのだからもう少し まともな嘘を考えてくればいいのにと呆れ たけれどこの適当な言い訳を義母は信じた らしく全面的に鉄をの味方だほらねちひろ さんあなたのはとちりだったのよ聞けば 職場の付き合いだって言うじゃない あなたはピアノの先生という狭い世界しか 知らないからわからないかもしれないけど 鉄みたいなサラリーマンは大変なのよ外で 汗水垂らしてる鉄を少しはわってあげて くれない かしらここは実家の客間私の両親の手前 義母は低姿勢だけれどどうしても私への 嫌みを含んでいる父はのりをとが務めて 冷静に切り出し たなるほど 付き合いで参加した誕生日会だったんだね そそうなん ですココクと頷く鉄を父も一度大きく頷い て 見せる付き合いも大変だねああはあ毎年の 誕生日会遡るとさんに染めとは全てに 付き合ってあげていたそうじゃない かごまかすような笑顔だった鉄夫の顔から さっと血の気が引いて いくあの両は哲夫君が幼い頃からひきにし ていたそうだね器具だな我が家もあの両に はよく通っているんだ よ哲夫は目を見開いて息を飲む同じ地域に 住んでいるのだから同じ店に通っていても なんらおかしくは ない実はあの店には私の知人がいてね中は 掃除て口が硬いものだが自分の立場が 危うくなろうとも伝えなくてはならないと 教えてくれたん だ父はまっすぐに鉄夫を 見つめる暑くもないのに鉄夫はだらだらと 汗を流し た哲夫君が千ひろとは別のご家族とたまに 訪れていると ね哲夫は子供の頃から義母に連れられて その両で誕生日を祝ってきたそのため大切 なお祝い事はここでと彼の中で決まって いるの だろう5年前哲夫君は派手な若い女性と 赤ん坊の食い染めをしたそうだねそれから はその子のお祝いの度に訪ねていたとよく そんなお店で私たちと顔合わせをして平然 とゆいの食い染めまでしようと思えたね 鉄夫は両で昨年も女の子の誕生日を祝って おりその直後に私の両親と顔合わせをした 知人はどういうことかと首をかげていた そうだ円満そうな家庭だったが離婚して スピードコをしたとも考えられるお客様の 家庭事情に口を出すものではないと黙って いたらしい ところが今年もまた女の子の誕生日祝 さらにゆいの染めと予約が続き不審感は 募るそうして父に全てを話したそう だ私と結婚する前から家族がいたんだね どうしてその人を大切にしないで私と結婚 なんてしたの いやそれ は鉄の伏せた目がちらりとを 確かめるア然とするばかりの義母は話を 飲み込めない らしい黙ってるなら帰ってくれる本当は 鉄夫の顔だって見たくないんだから慰謝料 は弁護士を通して請求するよもう離婚は 住んでいることだし話し合いをする気が ないなら会う必要もないよね え離婚が住ん でる義母には離婚をはっきり伝えたのに なぜ驚くのだろう 鉄を離婚届けにサインしたこと忘れたのう はユイが生まれてすぐの時だアポなし訪問 してきた義母は信じられない手土産を自賛 していた鉄夫が記入済みの離婚届けだ哲夫 に尽くすお嫁さんにさせようと離婚を ちらつかせて上下関係を作ったつもり だろう離婚したらどうなるか分かっている のかと私を脅し たその結果私は離婚されたら困ると怯え 制裁が悪いから離婚されたくない義母は にんまりというわけだただし義母が望む 操り人形に私はならなかったお母さんから 離婚届けを預かっていたのですぐに提出 できて助かりましたお母さんありがとう ございますやっぱり浮気は許せませんもん ね お母さん私を服従させるための浅はかな 作戦が失敗して逆に利用された頭を抱えて 鉄をは唇を 噛む違う千ひろとはもっと普通に平凡な 家庭を気づこうと思ってたのに平凡な家庭 って父親がよそでもパパをやってる家庭は 平凡じゃないよお母さんの家に泊まって るってどうせ嘘でしょお母さんの様子はは そこそこにして若い愛人と可愛い隠し後の 待つ家で仲良く暮らしてたんじゃ ない問い詰めると鉄夫はテーブルに額を ぶつけそのまま顔をあげないつまり愛人と の生活を楽しんでいたと認めたようなもの だ鉄夫は真面目ないい子よ生まれてこの方 派手な若いことなんか接点もないわそうよ これは何かの間違いねそうでしょ鉄を鉄を は派手なこと遊ばないし浮気なんて持って のほ ね静まり返った客間に義母の悲痛な叫びが 響くテーブルにつぷした鉄夫が小さく首を 振っ たなに鉄夫ほら違うのね5回なのねそうよ ね鉄夫がまた首を振る それを浮気の否定と受け取った義母は途端 に目を輝かせたほら違うのよ全部千ひろ さんの勘違い私は最初から鉄を信じていた わ鉄はね昔から真面目ないい子なのそんな いい子が派手なこと浮気なんてありえない のよああよかった鉄はやっぱりいい子なの 私と両親はすっかりけているのには1人で 興奮している大丈夫よ鉄夫はいい子いい 子鉄夫の頭を優しく撫でたやめろ え鉄夫は小さな声でつぶやくといきなり顔 を上げて義母の手を振り払ったやめろてば て て真面目ないい子の鉄夫が声をあらげたの は初めてなのだろうか 真面目ないい子なんてうんざりなん だ義母は困惑を隠せないで いる千ひろと結婚したのは結婚しろって うるさい母さんを黙らせるためだよ母さん はやかな女性と平凡な家庭を気づいて 欲しかったんでしょだから母さんが進めて くる千ひろでいいやって結婚してあげたん だ本当に愛してる人のことをどうせ母さん は認めてくれない もんすりと立ち上がった鉄夫は拳を 握りしめて叫んだ俺は俺はギャルが好きな んだ義母の揺れる瞳は絶望の色に染まって いく鉄夫の愛人は確かにギャルという表現 がぴったりだった金髪で遠目から見ても まつ毛がふさふさ真面目を絵に描いたよう な鉄音は全く釣り合わないが人の好みに口 を出すつもりは ない くそうだって俺ずっと地味で目立たなくて 前に高校の同窓会に行ったら佐藤誰だっけ てみんな覚えてもいなかった悔しいよ俺も ギャルの子たちみたいなキラキラした精神 を過ごしたかっ た哲夫は力強く心の内を吐き出した へえ義母の見へと鉄の隠れみのに私は利用 されたことになる うわアホ 草思わず本音が漏れたアホ臭いとは何だ俺 は本気でずっとずっと悩んできたんだよ 真面目といえば聞こえはいいけど影が薄く てどうでもいい人だった本当は俺もギャル に混ざって青春を楽しみたかった母さんが いい子になれて呪いをかけるからでき なかったんだ ぞそこまで聞いても本音はアホ草だでも鉄 をが涙目なので口を つむちひろを利用してしまったことは ごめん一応浮気ってことになると思うから 慰謝料は払いますごめん ね子春機をこじらせている彼にあれこれ 言っても面倒だからううんと頷いた問題は 義母だ口をパクパクしすぎてよだれの泡を 吹いて いる鉄を私の鉄 を私がこの人どうするのと目で鉄をに 訴えると気持ちが伝わったようだほら 母さん帰ろう千ひろとは離婚したんだもう 構うなよ大丈夫だっって俺の本命ちゃんも 見た目は派手だけど中身はいい子だからさ をぶちまけた鉄は義母に愛人を紹介する 勇気が湧いたらしい義母もそれを察して ますます顔色が悪くなっていくどういう わけか一川向けて背筋がちゃんとしている 鉄夫は私と両親に一礼して規模を引っ張り 帰っていっ た私の鉄 をここは結婚前から浮気されていた私が誰 よりもするとのはずだが義母があまりに うつろな状態だから妙に冷静になって しまう私は簡単に縁を切れるけど義母が 親子の縁を切るのは 難しい自分の立場も忘れてご傷様と呟いて い たその後哲夫は霊の愛人と席を入れようと したが振られた らしい3ヶ月も一緒に暮らしてみたらガチ でめんどくて結婚とか無理だ しこれまで通り潤沢な生活費をくれる都合 のいい人でいてほしいそうだ愛人にも慰謝 料の請求をしたらお金の代わりに鉄を あげるときた私もいりません結構です定長 にお断りして愛人のまともな親から慰謝料 をもらった愛人と結婚できなかったことは 哲夫にとって予想外で非常に楽してたよう だしばらくしてなんとか気を持ち直した 鉄夫は憧れのギャルと仲良くしたいという 欲求の先へと進んでいく鉄夫本人がギャル をへと変貌したの だ今時の清潔感のある行けてる男性風では なく90年代に流行したギャルオ ファッションだ当時の憧れを40歳間近に して完全再現茶髪の森に持った髪細眉 日焼けしかも腰パンと昔からタイム スリップしてきたような風貌だ随分 痛々しいけれど本人が楽しいならいいん じゃないと他人ごとだが哲夫は苦しんでい た離婚から2年後ゆいとの面会中に哲夫は 弱を 吐く会社で居場所がなく て明るくのりのりで上司や取引先にもじ 発言したらしいギャルたるもの容気で みんな友達の精神で挑んだが失敗に終わっ たのだなんで俺だけうまくいかないん だろう長く勤めてる今の会社でも名前覚え られてなくて飲み会に誘うのを忘れられ たりしてさこの格好になってから名前は 覚えてもらえたけどみんなよそよそしいん だよね俺の何がいけないんだ よみん友達 となるはずが孤立しまには役職を外され さらに窓際部署へ移動になった ファッションとノリが気持ち悪いという 理由だけでここまで攻殻はできないと思う から容気を吐きて何かしらやらかしたの だろう俺の癒しはゆいだけだ よ鉄夫が幼いゆいに頬を寄せるとユイは 露骨に嫌な顔を するさ 怖いそういえば保育園で不審者対策の避難 訓練をしたばかりだユイの目にはギャル王 な鉄をが不審者に見えているらしい え不審 者確かにあまり関わりたくない見た目だ すっかりギャルをファッションに自信を 持てなくなった鉄は派手な格好をやめて元 の真面目な言い人風に戻った けれど1度染みついたイメージはなかなか 払拭できない外された役職もそのままだ 俺どこで間違えちゃったん だろうやりがいのない仕事でも養育費の ために続けるしかない給与は以前より ガクンと下がりいくら努力しても周囲の目 は冷ややかな まま本命の愛人は鉄夫に対し気持ちがない ことが発覚し 私とゆいとの穏やかな暮らしも夢に終わっ た鉄を愛していた義母の間にはすっかり 亀裂が入っている今更間違いに気がついて も失ったものは大きかっ たそれから10年鉄夫は地味で目立たない 暮らしを続けている元より真面目な彼なの で養育費の支払いはえていない未だに窓際 部署にいるから2人分の養育費だけで カツカツのよう だ全く交流のなかった義母とはつい先日 ショッピングモールで遭遇した高校生 くらいの見た目がどはでなギャルの女の子 に引きずられあちこちの店で財布を開かさ れているもう10年も顔を合わせてい なかったのに私と目が合うなり義母が 駆け寄ってきたゆゆいちゃんはまさか ギャルになんてなってないわよねあ私の孫 なら真面目ないい子なはず よ私が答えるまもなく義母は女の子に捉え られて次の店へと連れて行かれたどうやら 鉄夫の愛人の子で養育費だけでは不十分だ から義母にたっている らしいもうお金なくなっちゃう勘弁して ピ義母にとっては異世界人との交流みたい でいつもまで立っても受け入れられない よう ださてユイは義母の望む真面目でいい子で はないつい数年前までは聞き分けのいい 優しい子だったが今は絶賛反抗期中だこの 野郎と私の拳が震えるほどいちいち口ごえ して減り屈をこねてくるでもそれでいい 自我が芽ばえ大人への第一歩を踏み出そう としているのだ ゆい一緒にピアノ引こうよええやだめんど くさいそう言いつつもなぜかピアノだけは 付き合ってくれる2人で連弾していると心 が通じ合うような気がした親の言いなりに なるばかりがいい子ではない反抗できる 関係も大切だユイの反抗機がいつか 落ち着くその時まで温かい気持ちで見守り 続けよう 近頃竜太の入浴後浴槽に白い糸が浮いて いる竜太に訪ねてもはぐらかされて ばかり竜太が出張に行く前夜つりに聞くと いうアロマオイルをくれた竜太に聞いた 用法で毎晩使っていたら下腹部に激痛が 走り救急車を呼ぶはめになっ た参院で事情を話すと意が震え出し た母体と赤ちゃんを危険にさらすアロマだ と いう龍太の浮気を疑い会社に電話すると 竜太はあなと日日を合わせ有給を取ってい たあなのマンションに向かい車内で 待ち伏せすると道の向こうからあなと竜太 がやってきた早く一緒に暮らしたいわ今回 の作戦が成功すれば眉を実家に追いやれる よ赤ちゃんなくして情緒不安定になっ たって理由なら別居しても不自然じゃない もんね俺が子供苦手なのに勝手に見る あいつが悪いん だ私はハンドルに突っ伏し越したやがて顔 をあげ竜太とあなに復讐を誓ったあいつら 絶対に許さないわ 私はまゆ40歳の主婦 だ仕事先で知り合った竜太と5年前に結婚 した竜太の勤め先は大企業平社員だが 真面目な働きぶりで高級をもらって いる先日ついに念願の妊娠を果たしたエコ 写真を眺めては赤ちゃんと会える日を 心待ちにする日々 でも最近私は不安でたまらなかった竜太の 様子が変なのだやがて龍太の本性に気づき 背筋が凍りついたのだっ た竜太と親しくなったのは系列会社である 竜太の勤務先に出行し一緒にチームを組ん だ時だおっとりした竜太はバリバリ仕事を こなすタイプではないが上司から可愛 からられ同僚や後輩からも慕われていた人 とのコミュニケーションが苦手で他人に心 を開くのに時間がかかる私は竜太に尊敬の 念を抱いただから交際を申し込まれた時は 私なんかのどこがいいんだろうと本気で 疑ったほど だその後プロポーズされた時に思い切って 尋ねるとおっとりした笑顔で答え た控えめで従そうな 容子も好みだ ね動眼で小柄なのが秘めだった私は驚き つつも嬉しさを感じたのだっ たその後竜太の上司に度を依頼し私たちは 結婚した1年目はお互い新婚生活に浮かれ ているのもあって特に問題もなく過ぎた しかし2年目を迎えた頃から私は家事と 仕事の理に頭を悩ませるようになった結婚 後家事を2人で分担すると約束したのも 忘れ竜太は私に家事を全部押し付けてきた まゆもフルタイムで働いてるし大変なのは 分かるよでも俺家が散らかってると 落ち着かなくて さそうこぼす竜太に私は困惑した洗い物や 洗濯物はに片付けているただ掃除機を毎日 かける時間が取れず日の隅に多少誇りが 残る程度だ掃除シートで毎日吹いてるわ マンションだもの早朝や夜に掃除機をかけ たら迷惑でしょそうだよねけど俺綺麗好き だからさ居心地が悪いんだ よそういう割に竜太の斎は散らかり放題だ には入るなと言われているので廊下から 覗きみただけその際散らかり放題の部屋に 私はぞっとしたお菓子の空袋やチハの 空き缶趣味の車の雑誌などで足の不もない 状態だっったのだ職場の机が整頓されて いるのは天才を気にする性格だからだろう 竜太の文句はまだ 続く最近食事も手抜きだよね作り置きを レンジでチするのばっかり出来たてが食べ たいのにこれじゃ出来合いの惣菜と変わら ない よ私は耳を疑った休日に時間をさえて作っ た料理を出来合いの惣菜と言われる なんてあのねフルタイムで働きつつ家を ピカピカにして常に出来たての料理を用意 するそんなの家政府さんでも雇わなければ 無理だ わだったら仕事やめれば竜太が涼しい顔で 言い放ったえでも専業主婦になればいいん だよその分俺が働けば いい不安が胸をよぎった2人暮らしなら 問題なくてもいずれ子供が生まれたら教育 費が足りなくなるので は返事をためらっていると太がの顔を 覗き込み優しく微笑んだ俺は眉の体を心配 してるんだよ君が毎日ぐったりしてるのを 見るのが辛いん だ 竜太お願いだから専業主婦になって くれ私は仕事に誇りを持っていた環境も いいし可能なら定年まで続けたかった けれど竜太を心配させるのは嫌 だ順々した末同僚や上司におしまれつつ 退職したのだっ た私は子供の黒から引っ込み事案で他人と 打ち解けるのに時間がかかる立ちだった その分仲良くなった人とは深く長くお 付き合いをするタイプだなので結ばれた 竜太のことはずっと大事にしようと誓った 竜太も私を大切にしてくれた しかし私が専業主婦になり竜太の稼ぎを手 売りに生活を始めた途端私に威圧的な態度 を取るようになった えかかりの整形外科先生が大変わりしたの そうなのよ前は女の先生だったでしょう 久々に行ったら20代の息子が診察して くれたわ母親が引退したから委長を 引き継いたんですっ て足はくじいた際病院に行ったと話したら 竜太は不快感を荒にし たじゃあそこに行くのはやめて女の先生が 務める隣町の病院に帰るんだでも感知する まで通ってくださいと言われたわだめだ 珍しく声を荒げたまゆが若い男に足を撫で られると考えただけで吐き気がする君は 平気なの か竜太の発言にびっっくりしたお医者さん の診察だもしょうがないわ医者は他にも いるでしょう次回から隣町に帰るんだじゃ ないと診察代渡すのやめる よ竜太が嫌がるならと私は隣町の病院に 変更したこんな焼きもち焼きだったなんて と内心笑ったが次第に笑い事では住まなく なってきた次に竜太が文句をつけたのは 行きつけの美容院だった担当者が出産休暇 に入るので次から男性の美容師に頼むと 言うとこっそり美容院に出かけた末な癖を つけてきたのだあいつは腕が悪いあんな カットに5000円も払うなんて ぼったくりだよ他の人に変え たら内心ぎょっとしたが私は穏やかな口調 で諭したこの辺なら相場だわ知り合いの間 でもうまいと評判なのよどこが顔で人気を 集めてるんだよ絶対お客に手を出し てるそんな風に言わないで奥さんも子供も いるのよじゃあ浮気だな竜太がせせら笑う あいつがいやらしい手つきで眉の髪を触る と思うとむし夜も眠れないよはあただ カットしてもらうだけよなんくせつつける のやめてよね反論したもののあんまり うるさいので結局他の美容院に移ったの だっ たやがて竜太は私がちょっと出かけいるの さえとめるようになった主婦が出歩いて ばかりなのはおかしいでしょもっと夫に 尽くすべきだよ何それなら してるわ家にこるために仕事を辞めたん じゃないの よねえ仕事に戻りたいなパート勤務なら 両立できると思うのだめだ竜太が跳ねた 家事がおろかになるに決まってる俺が養っ てやってるのに一体何が不満なの眉を 潜める竜太に絶した大学時代の友子に相談 するととやはり然とした子は竜太の職場で 神字に務めている竜太さん仕事では私たち の意見に耳を傾けるし女性を軽蔑するよう な態度も取らないわでもプライベートは そんな風なの ねダソン除皮を振りかざして悩みの種なの よでも竜太と喧嘩するのは嫌だし私に暴言 を吐くわけじゃないから応に困って カフェでコーヒーを飲みつつ私はため息を ついたこれ以上ひどくなるようなら私に 相談してね私は眉の味方だようん ありがとう笑顔で答えたものの私は少し ずつ外出が空になりやがてうつうつとした 気分で日々を過ごすようになっ たある日体調が優れぬ日がしばらく続い 妊娠検査役を試してみるとなんと 妖精私はトイレで思わず叫んだ年齢的に 難しいかもと半ば諦めていたので涙が出る ほど嬉しかっ た帰宅した竜太に報告するとつの頬をこら せた後笑顔を作った本当信じられないな私 もよ明日病院で見てもらうわねちゃんと女 の先生がいるところにするわうちの両親に はいつ報告する安定期に入ってからにし ましょうそうだね無事に生まれるかどうか まだ分からないし竜太の言葉に引っかかり を覚えたが事実だ今はとにかく元気な 赤ちゃんを産むことに専念 しようしかし胸を弾ませる私とはに太は 妊娠を歓迎していないように見えたもも 子供が苦手と話していたし自然妊娠で 授からなければ諦めようという約束だった でもいざ子供ができたら気持ちが変わる だろうと期待していた子供は苦手だけど 自分の子は大好きという人は周囲に たくさんいるそこで私は赤ちゃんを授かっ た実感が湧くようにと毎日さりげなく話題 を持ちかけたでんしひな最近の名前は おしゃれねジェンダーレスネームっていう のが流行ってるんだって ふん携帯に見える竜太に私はめげずに 話しかける竜太はどんな名前が好き見て わかるでしょ忙しいの眉に任せるよ そっけな態度に落胆を隠せなかったまた別 の日今度有休取るんでしょうその日妊婦 検診があるの一緒に行きましょう男が言っ てどうするの関係ないじゃん頬がわるのを 感じた父親なのに関係ないはおかしい だろう絶する私に半笑いでとどめをさす俺 ホラー映画苦手だから立ち合い出産は勘弁 ねあんまりなたいに心底がっかりした こちらは命がけで出産するのにしかし座り に悩まされていた私は竜太に文句を言う 元気もなかっ た吐き気と眠気と検体感でキッチンに ほとんど立てず掃除するのも 難しい1日ソファーでぐったり過ごす日も 珍しく ない竜太に文句を言われそうで気がかり だったが1日に何度もトイレに書き込む私 にさすがに愚痴は言いづらいみたい だ洗濯物を抱え廊下を通りかかった時 シャワーの音を聞いて思い出したそういえ ば竜太が入浴した後湯舟に必ず白い糸が 浮いて いる髪の毛より細いそれは救いあげると 3cmくらいの長さだ竜太に訪ねると わずかな沈黙の後苦笑して肩をすめたそれ は汚れだよまゆ風呂掃除をサボってる でしょいえそういう感じじゃないのよ うまく説明できないんだけどはいはい もっと掃除頑張ろうねはぐらかされた気が したが揉めるのも嫌で深く追求するのは やめたただ正体不明のものが浮く湯舟に 入りたくないので私は当分シャワーだけで 済ませることにし た竜太と糸との関連性は不明だ最近残業 続きで帰りが遅く出張が増えた点と関係 あるのだろう かある金曜日竜太が満面の笑で話しかけて きた明日から阪への出張が決まったよ ごめんな眉がつりで大変な時に1週間も家 を開ける なんてお仕事だもの仕方ないわ気をつけて いってね あところでさいいものをもらったん だおしゃれな白い箱を私に差し出した開け てみると黒い蓋の小瓶が7本並んでいた これはアロマオイルうん座りに聞くんだっ て竜太が声を弾ませた同僚の奥さんこれを 試したら食欲が戻った みたい本当どうやって使うの浴に垂らして アロマバスにすると効果的らしいよやり方 聞いてメモしたからこの通りに使って ね人口の香りが苦手なはアロマオイルやお とは無縁だ竜太が使用方法を書きとめて くれて助かっ たメモを読んでいると竜太が真顔で念押し したいいね必ず毎日実行するんだよまゆと お腹の子のために分かったわ同僚の方にお 礼言っとい て竜太が出張に出かけた日から私は毎晩 アロマバスに使った白い糸が見当たらない ので安心して湯につかれる えっとお湯200Lにつき1瓶随分 たくさん入れるの ね浴そうにドボドボと入れると湯気と共に 鼻に抜けるような香りが立ち上った リラックス効果が期待できるしお腹の子に も良さそうだすぐには効果は現れなかった が竜太が出張から戻ってくる頃には食欲が 戻っているかもしれ ない期待を込めて使い続け5日目を迎え た入浴中ふと下腹部に鈍い痛みを感じた 便秘のせいかなと軽く考えていたら痛みは どんどん激しくなって いく痛みにうめきながら部に 変え者を呼んだ赤ちゃんに何かあったので はと不安に押し潰されそうになる妊娠中と 告げかかりけの産院に運んでもらう女性の 院長先生に病状を説明しようとしたら鼻を 引くつかせ たお風呂に入浴剤を入れてたのアロマバス に入ってました委長が眉を 潜める夫が同僚からもらったそうですつり に聞くんだって腹痛の原因が不明なので 一応持ってきまし た夫が描いたメモとアロマオイルの瓶を 渡すと医師が顔色を変え震え出した 先生これを毎日締め切ったバスルームで 使用したのね はい医は少しためらったの固い声で私に 告げ たこのアロマオイルに使われているハーブ 子宮収縮作用があるのよ妊婦さんには現金 赤ちゃん流れてしまうかもしれない わ目の前が真っ暗になっ た気が遠くなりそうだったがどうにか意識 を保ち大子宮検査をお願いし た幸い赤ちゃんは無事だった私の体も しばらく安静にすれば落ち着くだろうと 言われたその晩は入院し翌朝タクシーで家 に帰っ た帰宅後もまだ信じられない気持ちだった 竜太から言われた通りに使ったのにもう 少しで赤ちゃんに危険が呼んでいたと は怒りをぶつけてやらねば気が済まない昼 休憩の時間を待ち太の携帯に電話したが コール音が延々となる ばかりふと嫌な予感が頭をよぎった最近の そっけない態度急に増えた残業や出張 そして今回の件妻の妊娠中浮気をする夫は 多いと 聞くたか子に聞いてみようと思い立ち彼女 の携帯に電話し た休憩中にごめん あの ね高子が電話の向こうで息を飲んだ今電波 が繋がるところにいるの ね何の 話座りで体調崩して里帰り中なんでしょ 電波が届かない田舎だって聞いたから メッセージを送るのも控えたのよ竜太さん が付き添ってるし任せておけば大丈夫かな と 家にいるわよえどういうこと竜太大阪に 出張だって聞いてる わたか子のため息が聞こえた私が眉に連絡 するのも防ぎたかったのね浮気がバレる からそういうことね同じ期間休みを取っ てる女子社員 はちょっと待ってね ああ経理科の岸田明ね住所も教えよう かうんお 願いショックよりも怒りの方が大きい竜太 はそこにいると確信した私は電話を切り 教えられた場所に車で向かった座りの辛さ も怒りで吹っ飛ん だマンションの正面玄関が見える位置に車 を止めとキがわれるのを待った私の愛紗は ありふれた車なので待ち伏せがバレる心配 はなさそう だ1時間経った頃道の向こうから手をつい だカップルが歩いてきた竜太と派手な メイクの女はあなだろう重そうなエコ バッグを避けた竜太は見るからにウキウキ している私をひどい目に合わせておいて 能々と浮気中の太に怒りで頬が熱くなっ た新婚生活みたいで楽しいなかん高い声が 通りによく響く早く竜太さんと一緒に 暮らしたいわ今回の作戦が成功すれば眉を 実家に追いやれるよ離婚は難しいけど別居 なら政府だもんな得意な竜太にも調する 赤ちゃんなくして情緒不安定になったって 理由なら別居しても不自然じゃないもんね さすが頭いい俺が子供苦手なのに勝手に 見るあいつが悪いん だ2人がマンションの中に消えてからも私 はしばらく呆然としていたやがて激しい 行りが腹の底から突き上げた気づけば両目 から涙が溢れていた 悔しいそして情けないあんな人だと見抜け ず信じてしまった自分に吐きそうに なるハンドルに突っ伏し越したやがて顔を 上げた私は歯を食いしり竜太とあなに復讐 を誓った竜太そしてあなあいつら絶対に 許さない わ2日後午後からを使ったこと共にの マンションへ向かった私はインターホンの カメラに映らないように玄関ホールの外で 待機する はあら高子先輩どうしたんですか高子が インターホンを押すとあながすぐに出た 余ったるい声が耳障りだ書類持ち帰って 仕上げるんじゃなかったの資料がデスクに 忘れてあった よたか子の嘘を秋はあっさり信じたやだ私 たらありがとうございます今から取りに 行きますねいいのよ部屋まで届けるわいい んですかじゃあお願いしますオートロック 解除します ね玄関が開いたので私たちはエレベーター で秋の部屋へ上がったここでもカメラに 映らぬよう私は離れた場所で待ち子が秋を 呼び出し た少しするとドアが開き部屋ターバに部姿 の秋が現れた昼下がりにシャワーとは優雅 なゴミ分だこの後イチャイチする予定かも しれ ない野村先輩助かりました本当頼りになる ひひょいと顔を出した私に秋が鋭い悲鳴を あげた ドアを閉めようとしたので鞄をねじ込ませ 隙間に手を入れドアをこじ開けた秋は観念 した顔つきで私とたか子が部屋に上がるの を許した扉を半分開けた奥の部屋から赤 ちゃん言葉で話す竜太の声が 聞こえる忍び足で廊下を進み部屋をそっと 覗くとパンツ一丁の竜太が目尻を下げ 長毛種の猫をブラッシングしていた かおちゃんじっとしてておこでちゅね後で おやつあげるからね今日も毛並サラサラ 世界一のイけにゃんでちゅよお にゃんなるほど白い糸の正体は白い猫の 抜け毛だったのだそりゃ上半身裸で ブラッシングしたら気だらけになるわよね つまりかけ湯もせず湯舟に使っていたの 妊婦の私が後に入るのにうわ 汚い竜太のデレッとした顔付きにふつふつ と怒りがこみ上げたお腹のより浮気相手の 猫の方が可愛いのね私の恨みがましい 目つきに最初に気づいたのは猫だった こちらを見てビクッと体をふわせ怯えた 様子で部屋の隅へ逃げ去っ たちゃんにのパパと遊ぼうよへえいつから 猫の父親になったのそれともあなさんも 妊娠させたの かしらリビングに乗り込んだ私に竜太が目 を 見開くえなんで竜太さん爪が甘いわね私の 後ろかられたこにっと するそういえばさんと なやれやれと言いたげに息を吐く竜太に あなが後ろから抱きついた竜太さんバレ ちゃったよ大丈夫だよあな俺に任せて パンツ一丁で胸を張る姿は固形でこんな 状態なのに笑いそうに なるまゆ体調は座りで大変だって何十回も 話した でしょいやそうじゃなくてここに来られ るってことは何ともなかったんだな奥さん アロマオイル使わなかったんじゃないの あなが口を挟むだから母子ともに健康なの よああそっかちゃんと夫を信じなきゃだめ よニヤニヤするあなとがっかりした顔を 見せる竜太に私は猛烈に腹が立った使った わよが私のをってくれるのが嬉しかった からその後激痛に襲われて救急車呼んだわ もう少しで手遅れになるところだった 怒鳴りつけるとあなが余ったるい口調で 割り込んだなんだ残念パパに望まれてない 赤ちゃんなんて消えちゃえばいいのには 自分たちが何をしたか分かってるの私と 赤ちゃん2人の命を奪おうとしたのよ違う だろ竜太がへりと笑った生まれでうまいな んだから人として扱うのはおかしいでしょ つうか本当に妊娠してるの俺が動きしてる のを感じて気を引くために見ごったって 言ってるんだろそうそう座りがきついって いうのも演技でしょゲラゲラ笑う竜太と あなに脳みそが沸騰しそうになるエコ写真 見せたでしょ 他の妊婦から借りたとか腹もぺたんこだし 信用できない な他の男の子供かもよあんたたちいい加減 にしなよたか子に出席されても竜太とまゆ はニヤニヤ笑いを浮かべているま本当に俺 の子だとしてもいらないけどねいらないと いう言葉に胸をえぐられる俺の許可も取ら ず勝手にすんなよ余計な真似しやがっ てねえどうしてそこまで否定するの父親に なるのがそんなに嫌赤ちゃんが苦手なの 疑問をぶつけると竜太は眉を潜め吐き捨て た嫌に決まってるだろ赤ん坊が生まれたら 誰が俺の世話するんだよ竜太は咳を切った ように私への不満を吐い たまゆさ結婚当時は可愛かったけど年とっ て不細工になったな妊娠したら目も当て られん状態でさ痩せて青白くなって肌も ガサガサほならっさゼロだよ私を指でさし わめき立てるそんな姿でよく俺の妻を 名乗れるよな恥ずかしいやめ35のおば さんとなんて結婚するんじゃなかっ たそういうも肌が出てきて髪も薄くなって 今や立派な中年親父よ私の言葉を竜太は きっぱりと無視したおまきに近頃は口を 開けば赤ん坊の話題 ばっかり俺がアジだと忘れたのか妻なんだ から俺を優先させろよお腹の子なんてどう でもいいんだよ竜太の主張に私は然とした まるで幼児だ こんな人が父親になったら私もお腹の子も 不幸になるのは明かりきっている竜太の 暴言を楽しそうに聞いていたあなが応戦 する龍太さん40のババーには興味ない もんね私みたいな若い美人がふさわしいの よそうね若くて綺麗な子なら誰でもいい みたい隣のたか子と目くばせし合い頷いた が自賛した大きな封筒から資料ではなく 写真を取り出したリビングのテーブルに 並べていく様子をあなが不思議そうに 見つめる竜太を見るとさっきまでの偉そう な態度はどこいやら気まずそうな顔付きを 浮かべそわそわしてい た岸田さんはご存知よねこの子たち全員 竜太さんと同じ営業家の社員だものえ これ何証拠の音声集めてきたわ楽しい時間 の始まりよおおいやめてよ弱々しい訴を 無視して高子が携帯の録音再生ボタンを 押し た竜太先輩と付き合ってるの他の人には 内緒ですよえあな先輩あの人28のおば さんでしょ若い私に乗り換えたのよ ルート先輩咲が理想の女だって話してくれ ました交際始めて3ヶ月ですだってもう すぐ離婚するん でしょ社内恋愛バレると面倒だから2人 だけの秘密にしようって竜太先輩に言われ たの出張ついでの温泉旅行楽しかった などんどん目が釣り上がっていく秋の後ろ で竜太が驚きを浮かべる さん俺がこの子たちと付き合ってるって なんで知ってる のかの倉と同じ日に有休や残業を何度も 申請してたでしょ私人時だからすぐに 分かるのよカをかけたら嬉しそうに吐いた わみんな喋りたくてたまらなかったのね そうね24歳の子からすれば28も40も 同じおばさんよね上てやるとが顔をめた 涙目で竜太を恨みがましく見上げ声を 絞り出すひどい私以外にも手を出してた なんてち違うって1番大事なのはあなだよ 君が本命他の子は 遊びしどろもどろになり言い訳する竜太 ほら男には息抜きが必要だろの女でしして からあなに優しくできるんだよ君も優しい 俺が好き でしょ頭痛が起きそうだった下手な言い訳 をせず謝ればいいものをなんでボケを掘る んだろう案の定あなは恐ろしい競争になっ たはあ何その理屈えなんで怒るの君は俺に 一番大事にされてるんだよ喜ぶところだろ 何様のつもりを人だとは思わなかった今に も竜太に掴みかからんばかりの状態で 泣き叫ぶ秋を私は冷めた目つきで眺め た何言ってるのこういう人だから平然と 浮気するし父親の自覚もゼロお腹の 赤ちゃんを消そうとしたん でしょあなが泣くのをやめ私をまじまじと 見つめた私もあなたも男を見る目がなかっ たわねうるさいあんたと一緒にしないで私 に噛みつき竜太に再び食ってかかった私を こんな目に合わせてただで住むと思わない でそれは私のセリフ被害しぶってるけど アロマオイルの剣あなたも凶暴よねあなに 厳しい口調でつけた警察に通報させて もらったわ2人とも障害罪で逮捕されるわ よ覚悟するのねもちろん今日のあなたたの 発言証拠として録音したから竜太が焦った 顔で私を見た大保お前夫を警察に売るのか そんなことしたら赤ん坊の父親が犯罪者に なるぞ病院には通報義務があるのよ委長が 通報したと思うわあんたとは離婚するので ご心配なく竜太とあなが探るような視線を かわした後怒涛の勢いで自己弁護を始めた 私関係ないわ計画したのも実行したのも 竜太さんよおいおい嫁がうざいと愚痴っ たらアロマオイルで体調不良にして 追い出せとあなが言ったんだろはああいつ に飽きたけど離婚は難しいいい方法ない かって相談持ちかけたのそっちでしょ アロマなんてよく思いついたな恐ろしい女 実は全科持ちかよく言うわねねああもう 最低大丈夫って言うから実行したのによそ の女と浮気するわあっさりバレるわあんた と関わるんじゃなかった泣きわめくあなに 竜太が舌打ちする鬱陶しいなほんなって 泣けば許されると思ってるバカな生き物だ よその時誰かがインターホンを鳴らした はいお待ちしてましたどうぞにこやかに 返事をするたか子に太が嫌そうに訪ねるお 客さんえうちの部長よあながぴたりと 泣き止んだぶ部長会社のグループ メッセージにあなたと私あなさんの やり取りを実況中形で流したのそうしたら 駆けつけてくださったのよ竜太の顔から 血の気が引いた当然だろう部長には結婚式 の度を務めてもらったのだだから竜太はは 部長の顔を潰すからと離婚を避け私を体調 不良にさせて実家に追い返そうとした老廃 する竜太に構わずたか子が部長を招き入れ たしばらくして現れた部長は怒りに燃えた 表情を浮かべているああの部長引きつった 笑顔を浮かべる竜太とあなに部長が 言い渡した2人とも明日から窓際部署に 移動だ そんな私巻き込まれたんです よ春の人事で係り長になるとこだったのに 出世が遅れるんですか部長がコカに青筋を 立て竜太を鋭く 見据える仕事ぶりが真面目なので君を買っ ていたがこんなやだったとはな落胆したよ 部長こいつが悪いんです子供なんていら ないのに勝手に作るから涙目で訴える竜太 を部長は氷みたいなまなざしで一別した 出世どころか次の首候補だ業績が悪化し たら君らは真っ先に会社を追い出される だろうなせいぜい頑張ってくれ突き放され 竜太の表情が絶望に変わった部長が私に 向き直り頭を下るうちの部下たちが迷惑を かけて進まなかったきちんと責任を取らせ ます証言などが必要な時は遠慮せず言って くださいこちらこそご迷惑をかけてしまい 申し訳ありませんでした私も部長に謝罪し た党の本人の竜太とあなは床にへたり込む うれている私にこんな仕打ちをしておき ながら竜太もあなもこれまで通り平穏に 暮らせると考えていたのだろうか図々しさ に空きで帰る 今からたか子に手伝ってもらって実家に 帰る準備を始めるの離婚届け書いたら実家 に送ってね慰謝料と養育費は後日弁護士を 通して請求するわ竜太が弱々しく頷くのを 見届けた私は貴子そして部長と共にはなの マンションを後にしたのだっ た翌日太とはで逮捕されたが初犯なので 執行猶予がつき1週間後に釈放された2人 はその後すぐに別れたという会社に戻り 窓際部署で仕事を続けたものの車内中に 広まった噂で社員たちから冷たくあわれ針 のむ状態に耐えられず辞職したそうだ私は 慰謝料を払ってもらったのでその後2人が どうなろうが正直どうでもいい 秋は消息不明だが義両親から実演された 竜太はアルバイトをいくつもかけ持ちして どうにか日々をしいでいるそうだ町で 見かけた高子の話では大企業に務めていた おかは消えみすぼらしい姿だったという 今回の件を知った義両親は田舎からはば やってきて私に謝罪した義両親には結婚 当時からよくしてもらったし 彼らに恨みはない先日無事に娘が生まれた 際も泣いて喜んでくれたなのでぼや正月に は疑実家に娘を連れていくつもりだいつか 娘が成長し父親に会いたいと望んだら私が 同行するなどの条件をつけ叶えてあげよう と考えている娘のあけない笑顔を見ている とこんな可愛い子をいらないと言った竜太 が哀れに思いてくる母親業は大変だけれど この子の母親になれてよかったとしみじみ 感じるのだこれからも娘を愛する人たちと 共に成長を温かく見守っていき [音楽] たい一体どういう こと出張を終え2年ぶりに家に帰ってきた 私今日は秋たかも仕事がないはずだ久し ぶりに彼に会えると思胸を高鳴らせていた のだが家のドアを開けた瞬間に漂ってきた 妙な匂いに胸の高は一気に静まってしまっ たしかしそれと同時に言い知れぬ不安感が 私を 襲う何か大変なことが起こっている気が する あた私はあたの名前を呼びながら家中を 探し回っただが彼の姿はどこにもない あとはここだけだ私は息を整えゆっくりと 寝室のドアを開けたあ あた何これ 確かにそこにあたはいたがその姿は私が 知っている秋たかとは全くの別物となって しまってい た私の名前は島田苗32歳大学を卒業して からすぐに元から離れた広告企業に営業と して就職した正直なところ昔から広告業界 に夢見ていたわけではないしかしとある 大学で受けた講義がきっかけで広告に興味 を持つようになったどのように人を 引きつけられる広告を作るのか魅力的な 広告を作るためにはどのような要素を 入れればいいのだろうか気づけば私は すっかり広告やデザインに込んでいた就活 を控えていた私は当然広告業界に入ろうと 勉強を 重ねるその結果無事に目当てだった会社に 就職できたのだ本当に嬉しかったのを今で も覚えている地元から出ないといけなく なってしまったのは悲しかったがそれでも 夢をつめた私の胸は高かっていただが実際 に入社してみると思ったよりな倍も大変だ ということが分かったもちろん甘く見てい たわけではないそれでもやはり現実と想像 は違うんだと思い知らされた外回りに 資料づくり営業先の人との コミュニケーションなど楽しいことも 多かったが残業や休日出勤出張が多く大変 な思いをしていた社員がみんな優しいこと が救いだったと 思ういつしか私がしたいことは本当に こんなことなのだろうかと疑問を抱くよう になってしまっ ただがそんな私を支えてくれる存在が現れ たのだそれは私が働き始めて2年が経った 頃のことだった同期に誘われた飲み会に 参加をしたが話の輪に入れず1人で静かに 飲んでいるとある男性が声をかけてき た大丈夫ですか1人でははい大丈夫 ですその男性こそ後に夫となる秋ただった 秋たは1人で飲んでいる私を気遣って わざわざ話しかけに来てくれたよう だなんか寂しそうに見えたのでよかったら 一緒に飲みませんかぜ 是非私の返事に秋たは優しく微笑んだその 後2人で話をしていくと秋たも営業の仕事 をしていることが判明したそれからという ものの仕事の愚痴などで話は盛り上がり 私たちはすっかり息統合流れで連絡先を 交換して2人でご飯に行く約束を取り付け たまさかフラッと参加した飲み会で異性と 仲良くなるとはましてや未来の夫と出会う なんて今でも奇跡に近いと思っている 1週間後私と秋たが2人きりで会う日に なった正直若干憂鬱だったというのもあの 時は初戦酒の席酒の力を借りてどとでも なっていただがこうしてシラフであって話 が盛り上がるものなのだろう か私は少しの不安を抱えつつ秋と合流 そして彼が予約してくれていたレストラン に入っ た結局私の予想は覆されあたとは楽しい 時間を過ごすことができた秋たは本当に 真摯的な人で話も面白くていかにも理想の 男性という印象を受け た早苗さんは素敵な人だなそんな素敵だ なんて普通人には直接言えないであろう 褒め言葉もも彼は何の気なしに言いのけて しまう私はいつしかあたのことを意識する ようになってい たそれから私と秋たは2人で頻繁に会う ようになり3回目のデートで秋田の告白を 受け小舎となったあたと過ごす時間は本当 に幸せなものだった彼のおかげで辛かった 仕事もなんとかこなすことができていた 大丈夫疲れてないうん ありがとうなるべく秋たの前では疲れを 見せないようにしていたがやはり彼は全て 分かってしまうらしいいつも気遣ってくれ てその度に私を優しく抱きしめてくれ たそんな生活を送って2年が経った頃 ついに秋たからプロポーズされた当然 プロポーズを受け私とあたは夫婦となっ た絶対に幸せにする からそう言ってほほ笑むあたの顔は今でも 忘れられないその後お互いの親族への挨拶 を済ませ入籍挨拶の際に初めてあった義母 はとても優しい人で安心した義父はすでに なくなってしまったそう だ何かあったら何でも相談しして ちょうだいねはいありがとうござい ます優しい人たちに囲まれて私はなんて 幸せ者なのだろうかこれならどんな辛い ことだって乗り越えられそうだ私はこれ からの生活に胸を弾ませてい たそれなのにあんなことに巻き込まれる なんて私は後にあたと結婚したことを後悔 するのだった あたと結婚してからすぐに驚きの事実が 判明したなんと秋たは全く家事ができない そうなのだごめん俺本当に家事ができなく てえじゃあ今までどうやって生活していた のどうやってって言われてもなご飯も コンビニとかスーパーで買ってたし洗濯も ある程度溜まったら実家に持って帰ってた しから俺洗濯機の使い方とか知らないんだ そんななぜ交際をしている時点で気づけ なかったのだろうか秋たの家にお邪魔した 時は大体綺麗に片付いておりどうやっても 全くカジノできない人とは思えなかった話 を聞く限り家の掃除も義母にお願いしてい たのだろうかそれともとりあえず部屋の中 の見栄えが良くなるように適当に物を 片付けたのかそれは彼のみぞ知るという ところだろう かそれからというものの私はきたに家事を 教えるようになっていたしかし彼は覚える 気がないのか覚えられないのか私が教えた ことが何1つできないままだった結局秋に 家事を教えるのを諦めた私はてのを受け おったしんどいと感じることもあったが なんだかんだそんな生活を送っていくと 慣れていってしまっ た結婚をしてから約2年後私たちはお金が 溜まったこともあり新築一戸建てを購入し たマンションに住んでいた頃より一戸建て の方が騒音など気にせず気楽に生活できる 近所の人もいい人ばかりで以前よりも もっと快適な生活を遅れるようになっ た私とあたもそれぞれ広い自分の部屋を 持てるようになり1人で趣味に没頭できる 時間が増えたのが 嬉しいしかしその分掃除がなかなか大変 だった新築を買うまで住んでいた マンションはなかなか狭かったため掃除も それなりに楽だったのだがやはり一軒屋と もなると話が 違う秋がが全くできない分料理掃除洗濯 などやはり一戸建てを持つようになっても 私は全ての家事を受けおってい た秋た自身もう家事を覚えることを諦めて いるようで私がいくら仕事や家事に追われ ても一切手伝ってくれなかっ た一戸建てを買ってからだろうかなんと なく秋たの様子がおかしいと思うように なっていたそっけないというかなんという かあまり私にかってくれなくなったのだ私 が話しかけてもそっけな感じ帰りも だんだん遅くなってきているように思えた まあ結婚して数年経っているし当たり前の ことかもしれないそれでも寂しいなと感じ てしまっ たねえ今日は何時頃に帰ってくるわから ないそそうあこれお弁当あすま ん私の中には怒りより悲しみや不安という 感情が渦巻いてい た知らないうちに何かきたかが嫌だと思う ことをしてしまったのだろう かしかしいくら考えても心当たりは全く なかっ たまあ秋たから何も私に対しての文句は ないしあまり気にしなくていいのかもしれ ないいつしか私はこれが秋たの本性だった んだと考えるようになっていたそれが一番 自分の中で整理がつくと思ったのだこれで ご飯がまずい掃除ができていないなど言わ れていたら話は別だ が他にも秋たかに対して困ったようなこと はいくつかあった帰りが遅くなるくせに 何時に帰っるのかを連絡してこない朝に 弁当を作らせたのに置いて行く私が掃除を するのを分かっているのに好き勝手に部屋 を 散らかす気づけば部屋の中には秋たかの 洗濯物が散らばっていることも多かった 最初は今は疲れているんだろうと思い あまり強く注意することはなかったしかし いくら日を重ねても秋は何も行動を変えよ そんな光景を見ていた私はさすがにしびれ を切らして強く注意したねえいい加減にし てくれない私が片付けると思って色々 散らかしてるようだけどさ私だってあなた と同じように働いてるのよただでさえ普段 の家事をこなすのが大変なのにもう少し私 のこと気遣ってくれてもいいんじゃないは 俺がお前を気遣ってないとでも言いたいの かそうよよ本当に気遣ってくれてるんだっ たらもっと自分のことは自分でするものな んじゃないのそれに前に片付けのために あなたの部屋に入ったけどよくあんな場所 で寝られるよねって言うくらい汚いよね 帰りが遅いとか言う割りに何時に帰って くるかも6に連絡しないでさちょっと色々 ないんじゃない の私は今までため込んでいた思いの竹を ぶちまけるように明かに詰め寄っただが彼 私の話をまともに聞こうとはしてくれない 俺だって疲れてるんだ片付けはお前がして くれるだろそれに帰りが遅いことは事前に 伝えているんだからいいじゃないかお前は 真剣しすぎるんだよ神剣質ですっ て結局秋田は私の話を聞いてくれることは なかっ たその日からというもののさらに秋たは私 と距離を置くようになってしまった 話しかけてもそっけな返事を繰り返される だけではなく無視されるようにもなった秋 たの部屋や身の回りを掃除してもお礼を 言われることはなくなった何回も家事を 放棄してやろうと考えたことがあるだが彼 自身はいくら部屋が汚くても生活して しまうだろう逆に私は不潔な部屋で生活 なんてしたくないただただ自分が不快な 思いをしながら生活することとなるのは嫌 だ色々考えた結果私は自分自身のために 家事をし続けるという選択を取った時間が 経つに連れなんとなく秋たの態度も元に 戻ってきたように感じたがやはり私に対し てそっけないのは変わらない帰る時間を 教えてくれるようになっただけでも喜ぶ べきなの か果たして前の秋はどこに行ってしまった のだろうかこんな本書を隠していたなんて 知らなかったそれが分かっていたら結婚を 思いとまれたの に私は日々仕事と家庭からのストレスを 感じながら生活をするようになってい たそんな生活を送り始めて約半年が経った 頃だろうか少し落ち着いていた出張での 仕事が急に増え始めた 日帰り出張もあれば泊まりがけの出張も あり私はかなり目し生活を送っていたその 中で家事や秋たの世話もしないといけない 私の負担は完全に大きすぎるものとなって しまっ たしかしそんな私を見ていたからか秋たの 様子がだんだん変わってきたの だなあさえその大丈夫か へどういうことその家事とか仕事とか色々 んまあうん大丈夫だ けどあまりにも突然聞いてくるものだから 私は耳を疑ったあのあたが私の心配をして いるこんなに珍しいことはない明日は槍で も降ってくるのかと思ったほどだその後も 秋たは何かと私を心配するようになってき た最近出張多くないか大丈夫かうん大丈夫 だよ大変だけどその分お金は出るしそっか 早苗が大丈夫っって言うならよかった よ何かを隠しているのだろうかそれとも 本心から心配してくれているのだろうか そんな疑問を抱くこともがなんだかんだ秋 たが私のことを心配してくれているその 事実だけで私は嬉しくなっていただが相 変わらず秋たの帰りは遅いままだったねえ なんでこんなに帰りが遅い日が多いの そんなに多いか俺にも色々あるんだよ残業 だの上司との付き合いだのなそ そう確かに給料迷彩を見ると残業台はつい ている上司に付き合って飲んでいるのも まあ納得はできたそれにしても多すぎると いう印象は変わらない がもしかして秋田は浮気をしているんじゃ ないかそう考えたこともあったしかしどう しても秋たがそんなことをするような人に は思えなかったひどいことをされてきたの にまだ心のどこかでのことを信じていたの だ自分でもなぜ秋たかは浮気を絶対しない と思い込んでいたのかがわから ない私の出張が増えても秋たは家事を しようとはしなかったレトルトカレを 温めることさえできない秋たは食事を コンビニ弁当や外食で済ませていたそう だ私が出張で長期間家を開ける場合は わざわざ自分の母親にに来てほしいとお 願いしていたとのことこの機会に1人で なんとかする術を身につけて欲しいと思っ ていたが彼にはそんな考えは全くなかった ように 思える家の中を汚されるくらいなら義母を 家に呼んでもらった方が安心だがそう 考えるとどう考えても義母の負担が大きく なって しまう本当に私の主張が多いばかりに負担 をかけてしま申し訳ございませんいいのよ 早苗さんは何も悪くないわでもそろそろ あの子にもしっかり家事を覚えてもらわ ないとねこの先が不安よまあ家事くらい私 がいくらでも教えるからいいけどそうです よね申し訳ないです私からも言っておき ますあらそうありがとうね 義母は優しい言葉をかけてくれたがどこか その怖は冷たいように聞こえ たもちろん秋たは私と義母がそんな会話を 交わしているとは思っていないだろう彼は いつもと変わらずソファーに寝転がって テレビを見ているだけだったこの番組 面白い な私がキッチンにいるということも忘れ秋 たは話しかけてくる何の番組ああごめん お前食器洗ってたの かごめんと言いつつ全く悪びれる様子は なかっ た最初はそんな彼に腹を立てていたがもう すっかりなれこだ自分でもなんて悲しい ことなんだろうと 思うしかしそんな生活に収支婦が打たれる 日がやってきてくることとなっ たある日私に海外長のの話が持ちかけられ たストレスのたまる仕事だがやはり やりがいはある断ることもできたが せっかくだしと受けてみることにした出張 期間は2年間その間は秋たには実家に帰っ てもらうなり自分で家事を頑張るなどして 生活して もらおう話をもらった日の夜出張の胸を明 たかに話すと彼は驚いていた そんな長い期間出張するのかそうなんだよ ね断っても良かったんだけど挑戦してみ たくてその間は秋たかに色々負担をかけ ちゃうと思うんだけど さしばらく会えなくなるのは確定している 少しでも寂しいなと思ってくれたなら 嬉しいが秋たか自身そんな感情はあまり なかったようだ分かった頑張れよ俺はなん とか1人で色々やってみるから さそう満面の笑みで言ってき た本当に大丈夫 ああ大丈夫 彼の反応を見ると早く私に出ていって ほしいようにも見え た海外出張が告げられてから数ヶ月後 ついに海外へ旅立つ日がやってき た本当に大丈夫ああ心配するなよ まあ何かあったら母さんにでも頼るさそっ かそれより時間は大丈夫なのかあまずいか ももう出る ねやはり秋田は早く私に出ていってほしい ようだった相当1人で過ごしたいの だろう腹が立ってしまったのが正直な感想 だしかし文句を言っている時間もない私は 素直にに別れの挨拶をして家を後にし たそれから2年間私は海外に立ち仕事を こなした大変なことも多かったがとても 楽しい生活を送ることができていたこの 経験をしたことで人生の糧になるそう確信 した海外にいる間も定期的に秋とは連絡を 取り合っていたとりあえず義母の力を借り つ 生活はできてると聞いて安心し た最初は電話が主だったがだんだんと メールでやり取りをするように文面からも 秋たが元気でやっていることが分かってい たため特に心配をすることはなかっ たそれから2年後ようやく出張の期間が 終わり家に帰れる日がやってきた少なから ず久しぶりに秋たかと対面できることを 嬉しく思っていた 私その足取りはかなり軽いものとなってい た今日は仕事が休みのはずだしいつもの 調子で家にいるだろう私がいない間は どんな生活をしていたのか聞きたいし私も 海外での生活について話したい私は胸を 高鳴らせて玄関の鍵を開け たしかしその高はすぐになくなったどこ からか鼻が曲がりそうなほどの異臭が漂っ てくるあまりにも異様な感覚に一気に冷汗 が出 た何か良くないことが起こっている気が する私は荷物を床に下ろして家の中を散策 した匂いの正体はどこだ秋たはどこにいる のか部屋のドアを開ける手が震えてしょう がない1つ1つ部屋を確認していき最後に 秋たの寝室のドアを開け た何これ 私はその光景を見て目を疑っ た一体どういう ことなんとそこにはみかしたあたがいたの だ目の前で何が起こっているのか理解でき ない警察警察に 連絡私はすぐにスマホを取り出し警察に 連絡をした 数分もしないうちに警察官が家に到着調べ を進めていく中当然第一発見者の私も事情 を聞かれ た出張期間が終わる寸前までメールを し合っていたということもありどうしても 誰かが関係しているのではないかという 疑念が募ってい た私2年ほど出張に行っておりまして帰っ てきたらこうなっていたんです 出張そうですか出張が疑わしいのなら会社 に確認していただいても構いません本当に さっき帰ってきたので飛行機のチケット などの証拠も見せることができますお願い してもいいです か私は言われるがまま警察官に会社の連絡 先や飛行機のチケットなどの証拠になり そうなものを提示したその結果私の疑いは 晴れたしかしそうなると色々と不審な点が 出てくる一体誰が私にメールを返していた のかそもそも秋田は自らの命が尽きるまで 誰にも頼らなかったのはおかしいそれに こうなる前に会社の人が家に尋ねてきそう なの に私は警察官にそれらの話をしメールなど も証拠として見せ た確かに直近までやり取りしてますねと どういうことなんでしょうか考えれば 考えるほど頭の中がおかしくなる警察官も 不信に思ったようで本格的な操作をして くれることとなっ た一通り話が終わった時ふと義母のことを 思い出した私は警察官に話をしすぐに義母 に連絡をしたお母さん実は え飽きたかが 私が事情を説明すると義母は声をふわせた そんな本当なのねえ今警察の人を呼んで 操作してもらっています分かった今から 行くわね義母はそう告げてすぐに電話を 切った割と家が近かったこともあり10分 後には義母が家にやってきた飽きたか お母さん落ち着いてそん 自分の息子が亡くなっているんですよ 落ち着いていられない です義母は警察感を押しのけて秋たの元に 行こうとしていたさすがに自分の息子が 亡くなるのは悲しいだろうそんなの子供が いない私でも わかる早苗さんいついつあたかを見つけた のさっきです本当にさっき帰ってきてそれ でそんな 義母の目は悲しみに溢れていたその後警察 官からこれからどうなるかの説明などを 受けた話を聞いている最中義母はずっと私 の手を握ってぴたりと体を寄せていた やはりその体は震えてい たそれから数日後警察官から聞き込み調査 の結果を聞かされたどうやら私がいない間 に義母以外の女性がこの家を出入りしてい たようだ話を聞くだけでその女性が怪しい のが 分かる特徴を聞いてみると私の知らない 女性だったそもそも家に出入りするような 女性の知り合いなんてい ない幸い秋田はスマホにロックをかけてい なかったため警察官から話を聞いてすぐに スマホを確認したすると1人の女性の名前 が目に入っ た 高橋 香メールの内容から仕事関係の人だとは 分かるがどうしてもそれだけの関係だけで はないような気が する 待ち合わせ 映画 のみ一通り見て分かったことだがどうやら あたと香は浮気していたようだ メールを見ていくとホテルデートなどの 単語が様々な場所に散りばめられている私 の出張中も家に出入りして何かと秋たかの 世話をしていたとの こと そんな何か分かりましたか えっと私は香りの存在ときっと出入りして いたのはこの女性に間違いないのではない かという胸を警察官に伝えた もメールの内容を確認し私の意見に 賛成その後事情を聞くために直接連絡を 取ってくれることとなっ た数日後再び警察から連絡があったどう やら香りが私に会いたいと言っているそう だ浮気をしていたのによく秋たの嫁である 私に会いたいと言えるな連日の出来事で 余裕のなくなっていた私はそんなことを 思ってしまっ た警察官から話を聞く限り香りは全く関係 ないらしいそうなるとますます誰が私に メールを送り続けていたのか気になって しまうう分かりました1週間後です ね私はさらに疑問が募る中で香りと会う ことを決めたもしかしたら彼女は何か知っ ているかもしれないそもそも浮気について どう思っているのだろうか早く真相を知り たい私はその日を心待ちにしてい た1週間後私は指定された会議室へ行き 香りと対面した浮気をする人だきっと常識 のない人なのだろうそう思っていたが私の 考えはすぐに覆されることとなっ た本当に申し訳ございませんで えあたさんと浮気をしてしまって家に何回 も出入りして許されないことだというのは 分かっています本当にすみませ ん香りは私と顔を合わせるなりすぐに頭を 下げてきたあの あすみません急にいえいいんですけどあの 秋とはどのような はにあたとはどこで知り合ったのか そもそも浮気相手になる前はどのような 関係だったのかを聞いたすると予想通りの 返答が返ってきたどうやら香りとあたは 上司と部下という関係だったそうだ秋たの 直属の上司として香りがつくことになった との こと最初はただの仕事仲間として過ごして はいたがだんだんとになっていき体の関係 を持つようになってしまったようだ私が 出張中も家に出入りしては秋たの世話をし ていた らしいしかしその後香りから驚きの事実を 聞かされたでも私秋たさんが亡くなった なんて知らなくて警察の方から聞いて 初めてそうなるとおかしくないですか会社 はどうなっていたんですか 秋たさんは1年以上前に会社を辞めたん ですえやめたはいもう全部面倒になった とそれにそれ に大変申し上げにくいのですが秋たさんは 早さんとは別れて私と結婚したいと言って いてそうすると私の給料だけで生活できる からもう自分は働かなくてもいいだろうと 言っ て秋たの身勝手さに私は言葉を失って しまった私と別れて香りと結婚だなんて 挙句の果てには香りの給料だけで生活 できるから会社をやめると は秋たは私が思っていた以上に身勝手な 人物だったということに少しだけショック を受け たわざわざ話してくれてありがとうござい ます いえでも亡くなったのは知らなかったん ですよねいつから家に出入りしなくなった んです か1年以上前ですかねなぜ秋たが結婚し たいと言っていたの につい言葉がきつくなってしまうしかし 香りはそんな私に物おじせず何があったの かを話してくれ た私が出張に行ってから数ヶ月間りは5日 に1回のペースで家を訪れていたそうだ 当然秋たの世話をするため最初は良かった らしいまるで新婚生活を体験できている ようでワクワクしたそうだだがそんな 気持ちもすぐに消えてしまった理由は秋た の生活能力のなさだいくら注意しても全く 片付けをしようとしないあたいつの間にか 気持ちは冷めきってしまったらしい そして香りから別れを告げて以降家に 出入りすることはなくなったとのことその 頃にはすでに会社を辞めてしまっていた ため何回も秋たかから連絡が来たらしい 戻ってきてほしいやり直したいその内容は 様々だったが一貫して復縁を希望するもの だったそう だしかし香りにはもうそんな気持ちはなく ずっと無視をしていた するとそのうちぴったりと連絡は来なく なったそれ以降秋たがどうなったのか全く 知らない らしいそうだったんですね はいわかりました私がいない間の話も聞け てよかったですありがとうございますあ はい本当に申し訳ございませんでし た香りは本当に反省しているようで何回も 私に頭を下げてきたその誠意は分かったが 許せるかどうかと言われたら微妙だ幸い 香りが慰謝料を払わせて欲しいと言ってき たのでその提案に乗ることにし た香りが今回のことに大きく関わってい ないのはよくわかったしかしそうなれば どんどん謎は深まっていくばかり だするとそんな中び近所の人に話を聞いて くれた警察官から有力な情報を聞くことが できたなんと私が出張から帰ってくる数日 前に義母が家に入って行ったのを見た人が いるそうだ警察官もこの目撃情報があった ため義母のことを疑いの目で見ている らしいもしそれが本当だとしたら義母が 何かを知っているに違いない何かあるかと 思い私はにあたのスマホを開きメールを 確認し た今まではまさか義母が何かを知っている なんて知らず特に義母とのメールは開く ことはなかったよく考えれば最初から メールを全て見ていればここまでことが 大きくなることはなかったのだと 思う1つ1つメールを確認していくすると とある日のメールが目に止まっ た体調悪かった の秋たが香りに振られ1人になった頃彼は 体調を崩してしまったようだ香りにも私に も助けを求められないそんな状況で秋田は 水からの母親に連絡をしたそうだしかし 連絡を受けた義母の返事はそっけなもの だった そんな1人でなんとかしなさいっ て他にも義母は秋たを見放すようなことを 言ってい たもうお前に構うのは疲れたお前なんか どうなっても いいあんなに秋たかなことをすいており 亡くなったことを一一倍悲しんでいた義母 がこんなことを言うはずないだがどう見て も義母が何か関係している私は義母からの メールを見てその考えが確信に変わった スマホに残っていたメールを警察官に提出 すると実際に義母を呼び出して話を聞こう ということに警察官から義母に連絡をして もらい後日警察署で話を聞くこととなった 私もその場にいることを許可されたため 同席することにし た後日警察署に来た義母はどこか機嫌が悪 そうだった犯人は捕まったんじゃないの あの女は秋たの世話をしていたっていう まあまあ落ち着いて ください警察官の注意を受け義母は足を 組んで私たちの方を睨んだその後警察官に より近所の人から義母が最近まで家に 出入りしていたことメールを見たことなど が話され た近所の人が見たですってそんなのどこに も証拠ないじゃないの私よりあの女の方が 何倍も怪しいじゃないのでも実際お母さん は最近まで家に出入りしていたじゃない ですか証拠は証拠も何も近所の人から色々 聞いているんですよ1人だけじゃなく何人 もそこはどうやって説明するんです か義母はかなりイライラしているようだ 鼻息を荒し警察官に噛みついているそんな 光景を見た私はますます義母のことが 怪しく思えてしょうがなかっ たお母さん本当に何も知らないんです か知らないわよ本当ですかいつまであの家 に出入りしていました覚えてないしでは 近所の人たちの証言はどうなんですか まさか警察の方が嘘をついているとでも 言うんですかそれとも近所の人たが口裏を 合わせてるでも言いたいんですかそう よこう言ってはなんですがわざわざそうし てまでお母さんを落とし入れ理由はないん じゃないかとそれとも何か近所の人に そんなことをされる心当たりでもあります か明らかに怪しいのに自分は何も知らない としか言わない義母証言まであるのに あまりにも王場際が悪 すぎる私は義母のそんな態度に妙に腹が 立ち思いきり詰めてしまっ た最初はそれでも何もしていないと 言い張っていた義母だがようやく観念した のか驚きの事実を言ってきたそうよ私が秋 たを見捨てたのこれでいい お母さんだって鬱陶しかった からなんとなく分かっていたことだが秋た をあの状態で見捨てたのは義母だそうだ 理由も鬱陶しかったというなんとも身勝手 な 理由 鬱陶しいいつまでも私に頼ってくるのが嫌 だったのようやく結婚したと思ったらまた 何かに理由をつけて頼ってきて家事もろに 覚えないで全部人任せ一応親だからと思っ て面倒は見ていたけど本当は嫌嫌だった そんな時に風を引いたから家に来てほし いって言われたの 正直これはチャンスだと思っただから放っ ておいたそしたらいつの間にかなくなって て義母は秋たかにどんな思いを抱いていた のかを淡々と話してくれたしかしその思い は決して親が子に抱くような感情ではない 歪んだ感情 だ今まで私にメールを返してくれていた のってもしかして そう私よ急にメールが帰ってこなくなっ たらあなた心配するでしょどうせバレ るっていうのは分かってたんだけど時間 稼ぎにはなるかなって思った のバレるって分かってたんですね当たり前 でしょでもそんな時に香りとかいう女が出 てきてさ罪をなすりつけられないかなって 思ったんだけど無理だったようね 義母はどこか悔しそうにしていたまさか 義母が秋たかのことを見捨てていたなんて 正直信じられないという感情もあったが ふと出張前に言われた言葉を思い出し たそろそろ家事を覚えてもらわないとこの 先が不安 よもしかしたらこの時からすでに義母は秋 たかが嫌いだったのかもしれない そう思うとなんとなくやるせなくなって しまっ たそんな罪をなすりつけるだなんてだって そうするしかないでしょ私だって警察のお 世話になんてなりたくなかった香りが全部 の罪をかぶってくれたら私はここになくて よかったのそんなあまりにも身てすぎます 確かに出張が多い私と結婚したから お母さんの負担が増えてしまったかもしれ ないですそれでもそんな見捨てること なんてしなくていいじゃないですか うるさいあなたには私の気持ちなんて わからないの よ義母は今までの恨みを晴らすかのように 私を怒鳴りつけたしかしそんな義母に怯む ことなく私は 続けるお母さんの気持ち全部ではないです けど分かります秋は絶対に家事を覚えよう としなかったしすぐに家を散らかすし挙句 の果てには浮気もしていたなんて私も正直 腹が立っていましたでもやっていいことと 悪いことがあるんじゃないですかあなたの したことは立派な犯罪に当たりますこの先 もずっとその事実はついて回るんじゃない でしょう か私が必死に言葉をかけ続けると義母は ようやく自分のしてしまったことの重大さ を認識したらしい 義母はこの先ずっと息子を見捨てた人とし て生きていかなければいけないのだそれが どんなに苦しいこと かこの先もついて 回る気づけば義母は涙を流していた私が そんなお願いします自分のしたことを 考え直して ください私がそう言うとは力なく頷いた そしてその後すぐに別室に連れて行かれる こと に警察に囲まれて部屋を移動する義母は今 まで見てきたどんな義母よりも小さく見え た結果的に義母は長く遺体を放置したと いうことで逮捕されたこれから裁判が行わ れるため具体的にどんな罪になるのかは 分からない義母の話を聞くと正直同情して しまう部分もある私だって何回明たかの 言動にうんざりしたことかだからと言って 限度があるのは確かだ取り返しのつかない ことをしてしまった分義母にはしっかりと 反省して欲しいところで [音楽] ある義母が逮捕されてからすぐに私は 引っ越しをしたなんとなくあの家にもう 痛くないと思ってしまったのだ 今は綺麗なマンションに移り住み1人で 生活をしている掃除やら洗濯やら何もかも 自分の分だけで終わるのはとても楽なのだ がどうしても頭のどこかに飽きたかのこと が残ってしょうが ないこれが離婚という形なら生成していた のだろうがまさかこのような形で別れを 迎える なんてこうして夫を失うと やはり自分は秋たかのことが好きだったん だなと自覚させ られる私はそんなどうしようもない気持ち を紛らわせるため今日も仕事に打ち込むの だっ た離婚届け出しておいたぞ1週間で出て いけ優子は私を嫌な目つきで見ながら隣に 立っている女性と手をついでいる 仲の良さをアピールしているつもりなの だろうか時折り腕を絡ませたりふざけあっ たりと私は何を見せられているんだという 気持ちになっ [音楽] た急な体調不良だったが無事に退院できて すぐの出来事なぜか戸籍に優子の名前が ない慌てて帰るとなぜか知らない女性も いる確か優は私を看護するために会社の 福利構成を利用したと聞いていたはず看護 休暇を使って浮気だなんてどんな神経して いるのか元々人のものだろうが自分にとっ て生活に必要なければ勝手に捨てるような 人だったが私のことももういらないからと ぽいということのようだ結婚していて こんな馬鹿にした態度を取られるとは思っ てもいなかった あくまで自分は選ぶ側で自分の言うことが 絶対だと思っているのだろうそうでも なければここまでひどい態度を取ることは できないはずだしかし私はもうすでに優子 が言い逃れできないよう手を打って ある何も知らないのは自分だけだという ことを思い知らせてやろうと 思う私は斎藤子 介護施設で働く介護士で今年で40歳に なる大学を卒業してから1時期は営業職と して働いていたが営業職を辞めてからは 介護市1本で働いて いる35歳の時に夫の裕子と結婚したのだ が裕子との出会いは職場だ私の働く介護 施設にある食堂は外部の食堂経営を行って 業者を入れているオーナーが食事に ものすごくこだわる人というのもあり利用 者の食事には人気は気を使っているの だ美味しいものを食べると生きる活力が 湧いてくるが口癖のオーナーが食堂を運営 する会社を何者も見比べて導入したのが今 の会社月に23回担当者がうちの介護施設 まで足を運んでくれるのもありがたい そんな食堂を運営する会社の担当者が裕子 だったのだ定期的に施設に来る中で ちょっとした雑談をするようになっていっ た職に関する返しに務めているのもあり 毎日の暮らしがとても丁寧なところにも心 引かれたのだこう言ってはなんだが 1人暮らしの男性で丁寧な暮らしをして いる人はあまりいないイメージだったから とても新鮮だっ たお気に入りのパン屋の食パンとコーヒー で1日が始まり仕事をして夜には野菜 たっぷりの夕食を取りハーブティーで リラックスしながら1日を終えるという ルーティンを聞いた時にはびっくりして しまっ た裕子さんはとても丁寧な暮らしをされて いるんですね私はいつもバタバタして しまうので見習いたいですそんなだなんて いって普通の当たり前のことをしている だけです よその当たり前ができるのが優子さんだ からだと思います私はどこから真似したら いいの かそれだったらハーブティーがおすすめ ですよ今度おすすめのハーブティーをお 持ちしますので是非試してみて くださいこのハーブティーをきっかけに優 とはよく話すようになった実際に教えて もらったハーブティーはとても美味しく 健康のためではなくても毎日飲み続けたい 味だったの だこんにちはこないだ裕子さんに教えて いただいたハーブティとても美味しくて 自分でも買ってみました毎日続けられそう ですそれはよかったえりこさんにお渡しし たあのハーブティはざわついた心を 落ち着かせる効果があるんですえり子さん にぴったりだと思ってざわついた心 ですかなんだかえり子さん疲れているよう に見えたので心が落ち着けば気持ちも 変わるかもと思ったん です優子が私を見つめるその瞳は優しさに 溢れていたように見えた私はいつも他人の ことばかりで自分のことにまで手が回ら なかったのだここまで私のことを見ていて くれる人がいるなんて私はこれまでに感じ たことの幸福感を感じてい た初めてお会いした時からえり子さんの ことがなんだか気になっていたんですこう してお話できるようになってとても嬉しい ですあのもしえり子さんがよければお 付き合いしてくれません か私の答えはもうすでに決まってい た私でよければ喜ん で私はこれまで自分で言うのもなんだが パっとしない人生を歩んできたと思うなん となくで選んだ大学を卒業後とある会社の 営業職として採用されたが思うように営業 成績が上げられずいつも怒られてい た会社のお荷物何もできないなど毎日罵倒 され嫌になって 退職ちょうど縁があった介護施設で働く ことになった働くうちに介護の奥深さに 気づき近得のために毎日働きながら勉強を 続け た夜勤もあるシフト性の仕事で勉強もし ながらの生活は自分のことを後回しにする くらい大変なものだったなりふり構わず 働いているこんな私を見ていてくれる人が いるなんてお互い仕事が忙しい中時間を 見つけて一緒に 過ごすユとのデートは買い物や映画など だってありふれたものだった中でも将来の 生活を想定した買い物は幸せを感じられる 瞬間このマグカップ2人でお揃いにしない これから先一緒に暮らす時に使えるように いいねちょうどそんなシンプルなマグ カップが欲しかったのそれはよかった一緒 に暮らす日のことを考えたら楽しみでつい ワクワクしちゃうんだよ ねお揃いのもの 将来結婚して2人で暮らすようになった時 のことを想定して少しずつ準備していく 買い物の途中で立ち寄ったカフェに座った 時優子が急に真面目な顔になっ たどうしたの急にそんな顔をしてもしかし てお腹痛いいや そのそんな無理しないで今日はこの辺りで 解散するもう待てないやさんと一緒に 暮らすことを考えながら買い物をしている うちに気持ちが抑えきれなくなって俺と 結婚して くださいそう言いながら私のことを 見つめる優子これまでの私の人生こんなに も幸せな瞬間があっただろう かはいよろしくお願いしますよかった断ら れるかと思ったそんなに考えていただ なんて私ちっとも知らなかったわいや今日 は一番ドキドキした日だ な張り詰めていた緊張が一気に解けた優子 はほっとした表情をしてい たそんな答えは決まっているじゃない言事 だったら幸せな毎日になりそうだ わそして私と優雅は結婚したお互い 1人暮らしだったが優が住んでいた部屋が 1人暮らしにしてはかなり広い部屋だった ためそのままことに私は必要な荷物を持っ て遊具の家でそのまま新婚生活を送ること になったの だ前に裕子が話していたように丁寧な 暮らしをしている人の部屋といった印象は 変わらないこれまで何度か優子の部屋に 遊びに来ていたから分かるが細かいところ まできちんと整頓されているちり1つない 部屋ここで私たち2人の新しい生活が 始まるのかと胸をドキドキさせてい たこれからどんな幸せなことが待ち受けて いるの だろうしかしそのワクワクドキドキは早々 に打ち砕かれることになるとはその時の私 は知るよしもなかっ た結婚してから半年ある日私は夜勤の前に 自宅で準備をしていたいつも夜勤中に 食べる夜食と制服タオルなどを持っていく のだが私のものが見つからないタンブラー は最近友人からもらったものでお気に入り なのだがそう思ったがタオルやいつも使っ ているタンブラーが見つからないもしかし たら裕子が間違えて会社に持って行って しまったしかしタオルやタンブラーなんて 優が私のもと間違えて持っていくだろうか いくらしても見当たらなかっ たしょうがないからタオルはロッカーに ある予備を使って出勤する途中にある コンビニでお茶を買っていこうそう決めて 出勤し た仕事はいつも通り滞りなく進んだ早く 帰ってシャワーを浴びたい最近疲れている からゆっくりベッドで眠りたいそして 何より最近夜勤続きで優子に会えていない から優子に会いたい その気持ちだけで急いで帰宅した私が帰宅 するとこれから出勤する様子の優子が リビングにいたいつものようにお気に入り のワシャツにしっかりアイロンをかけて いるああえり子じゃないかああ優子 ちょうどよかったちょっと聞きたいことが あるんだけどいいかしら聞きたいことって タンブラーのことかまさかユから タンブラーの話題を振ってくるとは思わ なかったタンブラーのことを言ってくる くらいだから何か心当たりがあるのかも しれないそうタンブラーや私のタオルが 見当たらないんだけどユ知らない仕事に 行く前に探してみたんだけど見つからない のふーんそうなんだ前の絵から持ってきた と思うんだ けどそんなことなのかあれならもう処分し たから はっきり捨てたと言いきる優子の言葉が 信じられなかったどうして何も勝手に 捨てることないじゃないきちんと物は整理 しない ときんとした顔で何が悪いのかと言いたげ な表情でこちらを見てくるまさか勝手に 捨てられていたとは知らず驚きを隠せ なかったタンブラーは古い友人から誕生日 プレゼントにもらったもので思い入れが あるものだからこそ 勝手に捨てたと聞いて黙っていられなかっ たのだすると裕はため息をつきながら私を 見たあんなセンスのないものを使うだ なんてえり子ってそういう人だったんだね いらないものは処分しておいてあげたのに その言い方はないんじゃない勝手に人の ものを捨てておきながら自分が悪いことを していないと言いたげな表情に腹が立つ しかし大切なものを勝手にせられたで言葉 がうまく出てこ ない話はそれだけじゃあ俺もう行かなく ちゃいけないからそうそうえり子もいら ないものちゃんと整理しておいてよねいら ないものって何私は結婚して引っ越す タイミングで断捨離をしてこの家に来た仮 にも裕子が1人で暮らしていた家に 転がり込むような形での新婚生活になる から私のものでいっぱいにならないように 物の整理をしてきたのに優子の言葉に はっと気がつき家の中を見てみることにし た夜勤で疲れと眠気がピークだったが嫌な 予感がして眠気も疲れも吹っ飛んでしまっ た嫌な予感は的中自宅から持ってきたはず のものでないものがいくつかある独身時代 に買っていた洋服や靴カや小物ざっ見た 感じ全て把握はしていないがかなり物が 捨てられているようだ人のものを勝手に 処分するだなんて信じられない私は私なり に厳選して必要最低限のものを優子との 新しい生活のために持ってきたのに正直 私物はそれほど多くないし散らかしている わけでもないそれなのに勝手に処分する見 たところ少し派手な色遣いやキャラクター のものが処されているようだおそらく優の 好みに合わないものやインテリアにマッチ しないものを処分しているのだろう一言 言ってくれれば処分するか考えるのにどう して勝手にするの か大切なものを処分されたショックで しばらく動けなかった人のものを勝手に 捨てるような人だなんて見抜けなかった私 にも問題があるのかもしれないがそれにし ても勝手に捨てることはないだろう ショックから頭が真っ白になっていく気が し たどのくらいそうしていたのか分からない が気づいたら外が夕焼け色に染まっていた 私は帰宅後自分のものを優子に処分されて いたのを知ってショックでずっと座り込ん でいたの か時計を見ると夜の6時を回ろうとしてい たもう少しでユが帰ってくることに気づき 立ち上がろうとした 立ちくらみが起きた正直食欲もないし何を 作ろうか何も思いつかないそんなことをし ているうちに優子が帰ってき たただいまって何してたの今日1日あゆお 帰りなさいちょっと体調悪くてあそう夕飯 は私のことに興味なさそうにスーツを脱ぎ スプレを ごめんちょっと体調悪いのと食欲ないのと で何も作っていないのタレにけ込みしとい たお肉はあるけどどうする役だけにして あるの あーじゃあいい わ一言不機嫌そうに答えるとソファーに ドカッと座ってスマホをいじり始め た何いつまでそこにいるのちょっと邪魔な んだ けど迷惑だとばかりに私のことを睨んで くる前まで私のことを1番に心配してくれ ていた優子の行動とは思えないもしかし たら仕事で嫌なことでもあったのかもしれ ないそう思いそっとしておこうかと静かに 部屋を出ようとし たその時優子に呼び止められたねえ何も 言わないで出ていくわけ何か俺に言うこと ない の結婚する前まで優しい瞳だと思っていた それは今は冷たさを感じるこんなに冷たい 目をすることがあるのかと思いながら私は 答えたああのご飯用意していなくてごめん なさいちょっと体調悪いから先に寝ている ねあんなに思いやりのない人だったのかと 気づいた時にはもう後の祭りだったあの人 とこれから先ずっとうまく暮らしていける のだろうかそんな不安ばかりが頭をぐぐる してい た色々考えることがあるからだろうか私は これまでにないほど体調が悪くなって しまったすぐ目まいもするし吐き気といつ も戦っている状態正直仕事にならない休み の日は1日中寝て過ごし仕事も休み休み 行っている状態だ どんなにバリバリ働いていても次の日には リセットされて元気いっぱいなのが私の 持ち味だったのに今や ボロボロあまりにもひどい体調不良に 悩まされ大きな病院で相談することにした 原因ははっきりとは分からなかったが とにかく体調が悪いとのことで検査する ためにも入院することになっ た数日入院してもはっきり原因がが分から ず体調も回復しないため入院期間が延長に なってしまったのだ優子も怒っている だろうそんな不安を感じていた時病室に 優子が来た優子の仕事が忙しい時にごめん なさい原因ははっきりわからないんだけど すぐに元気になるからそれまでよろしく ねやだなごめんだなんて言わないでよ えり子がまた元気になれるよ俺も精一杯 サポートするから 優子は結婚前に見た優しい笑顔に戻ってい たこの間家で見たあの時の優子は仕事か 何かできっと不機嫌なだけだったんだろう そう心の中で言い聞かせ た ありがとうじゃあ今日はこれで帰るよそう だパートナーの看病に使える休暇も出す からいつでも呼んでねそう言って優子は 帰って行ったそういえば ユは前に職場の福利構成の話をしていた時 家族の看病で使える休みがあると話してい たことがある何日くらいどのような精度か きちんとは話していなかったがやっぱり 大きな企業は違うなと思った記憶があるの だ心細いからそばにいてほしいという 気持ちもあるが何かと細々した用事をお 願いすることになるかもしれないからこの 休暇はありがたかった 早速優子に病院まで持ってきて欲しいもの があったので連絡したが何度連絡しても 留守番電話になってしまうおかしいと思い ながらその日は就寝したが次の日同じよう に電話をかけてみても繋がらないのだ さすがにおかしいと思いメッセージを入れ たもののいつになっても既読がつかない 不安な気持ちになりながらも謎の体調不良 を直すために治療に 励む治療に専念したのもあり入院してから 3週間ほどで単品することができた隊員が 決まったことを連絡してもやはり既読が つかない優子に何かあったんじゃないかと 不安な気持ちになった少しでも早く自宅に 帰りたいその一心だったの だその前に職場に提出する書類が必要な ことを思い出した 役所で出さなければならない書類があった 気がする治りがけで行くには少し厳しいし 何より優子が心配だったが出直すのも大変 だと思い帰り道で役所に立ち寄っ た役所で発行してもらった書類を見て違和 感があった家族全員のデータが出るはずの 書類になぜか私の使命しか印字されてい ない家族全員のデータが出力されるのだ から 間違いなくゆと私の使命が印されるはず だその時私は嫌な予感がした急いで自宅に 戻ると部屋から優子ではない誰かがいる 気配があった玄関から優子が普段使わない 香水の香りがするリビングに入ると優子と 知らない女性がいたえ優その人は するとニヤニヤしながら振り返るゆう子と その横にぴったりくっついている女性が口 を開い たこの人が裕子が言っていた人 ああでももう大丈夫 だ何がもう大丈夫なのか全くわからない それにこの状況よくドラマで見るやつだ なんて頭のどこかで冷静になっている自分 がいる方針状態になってしまい手に持って いた鞄をうっかり落としてしまっ たその表紙に役所で出してもらった書類が 鞄から落ちたのだ私は思い直してとある ことを優子に 聞くねえその人は誰なのあと役所で書類 出してもらったら私の名前しか出てこ なかったんだよね何か知ら ない優子はニヤニヤしながら答えた婚届 出しておいた ぞ一瞬聞き間違いかと思ったが優子の様子 を見る限り冗談ではなさそうだえちょっと 待ってよどういうこと離婚届けってだから 出損ないはいらないんだよいらないものは 処分する当たり前のことじゃない かふふんと鼻を鳴らしながらこちらを睨ん で くるお前と結婚したら生活少しは楽になる かと思ったけど全然そんなことないし しかも体調不良で入院でいつ退院するか 分かりませんってやばいだろ本当ね私だっ たら融を放っておくなんてことできない けどなお荷物は手放すに限るわ1週間で出 て いけくるみはケタケタと笑いながら指を 刺してくるくるみは優しいな本当は今すぐ 出てほしいくらいだけど なそんなことを話しながら2人はついだ手 を絡ませたりしている私は何を見られて いるのか分からなくなったここは私が裕子 と結婚したのをきっかけに暮らしていた家 であってこの2人は何を言いたいのだろう か優子は私の目の前に大きなボストン バッグを投げつけ た男は結婚してこそ前みたいな古いこと いうやつが上司でささっさと結婚しておけ ば大きな仕事を任せてやるって言うから 結婚しただけだえだって私のことを好きだ から結婚したんじゃないの別に一言も好き だなんて言っていないけどな手っ取り早く 結婚できそうなのがお前だってだけで 付き合うならやっぱり綺麗な子がいい だろ確かにくるみは今時の綺麗なルといっ た予想している綺麗に塗られたネイルに 丁寧に巻かれた髪の毛はあか抜けていた ほらこういうのはタイミングが重要なんだ よすぐに行動できる人が勝つってもんでさ でいつ出ていく のユは答えをせかすようにこちらを見てき たつまりゆは仕事でよく顔を合わせるそれ なりの女を捕まえて心のための受けを良く するために結婚したってことにしたという ことか私は結婚という名目のために必要と されていただけであって本当に好きだった わけではないということらしい優の気持ち はよくわかったもちろん答えは決まって いるいや今すぐ出てくわ私はそう言って3 秒で家を飛び出した実は隊員語はしばらく 隣町にある実家でお世話になろうとしてい たから日常生活で使うようなものはすでに 実家に送ってある仕事で必要なものは 仕事場のロッカーに入ってるから問題は ないテーブルの横に置いておいた書類を鞄 に詰め込んで家を出たのだカに入れたのは テーブルの横に置いておいた探偵事務所の 書類と優の会社の名前が印刷されていると そのまま私はあるところに足を運ぶことに した行き先は優子の職場の オフィス優子の働くオフィスはこれまで 用事があって23回足を運んだことがある 実は優子の会社から私宛てに郵便が送られ てきていたのだ入院中病室に転送届けを 出してたものが届いたもの私にきた封筒に は家族看護休暇の時に必要な書類が何種類 か入っていたどうやら護側の申告のみなら ず看護される側である私も記入しなければ ならない書類があるとのことで送ってきた らしい私はその書類を持って直接提出する ために裕子の職場に来たということだ結婚 のタイミングでお祝いにと食事会を開いて くれた優の上司がちょうどいたため彼に 直接手当した彼は驚いた顔をしながら私を 見てオフスにかけられている ホワイトボードを何度も見直してい たオフスにかけられているホワイトボード には看護休暇とデカデカと書かれた マグネットが張ってあってその下には復帰 未定とも書かれているつまり優子の オフィスの中では裕子は妻の看護でいつ 仕事復帰するか分からない人ということな のだその優の妻である自分がすっかり開放 に向かいこうして書類を届けに来ているの だからそりゃ驚いて当然 か優子の上司にあれこれ聞かれたのもあり 正直に答えた入院した理由やお見舞いなど の頻度サポートの詳細など色々優の上司は 信じられないと言いたげな表情でこちらを 見ていた優子の上司によると優子が話して いた内容と私の報告と全く違うものだった ようで困惑していたのだしかし私が提出し た診断所や病院の領収書優子の休暇を取っ ていた日数などを照らし合わせて私が本当 のことを言っていると判断してくれた らしいそして私はもう1枚書類を出したの だ 離婚を証明する書類で裕子の上司も絶して いた結婚して家族になっている妻を看病 するために休暇を取ると言っていた人が 離婚しているとなれば上司も黙ってはい られないのだろうこれでは会社としても ずる休みと何ら変わりはないと判断した ようで何かしらの処分は避けられないと 教えてくれた確かに優子がやっているのは 完全にずる休みだ しかも浮気つきの浮気のためにずる休みし て離婚届けを勝手に出して許すなんて到底 でき ない裕子の職場を出ると裕子からの着信が 何十件と入っていることに気づいたまだ 何か言い足りないことでもあったのかと 思いスマホをしまおうとした時に優子から の着信 がおいまさか余計なこと言ってないだろう な 電話を取って第1戦がそれなのかと 突っ込みたくなる気持ちを抑えながら答え た余計なことってお前が何か言ったところ でどうせ周りは俺の方を信じるに決まっ てるんだから勘違いするな よそう言って電話は切れた優子はあれで私 に釘をさしたつもりなのだろうか私が余計 なことを言わないと高をくっているの だろう私は弁護士事務所に行き裕子との 離婚と浮気の慰謝料請求について相談し た以前探偵事務所に依頼して調査して もらった証拠と相手の情報を伝え優子と 浮気相手の両方から慰謝料を請求すること に自分たちはおいしいところを取っていっ てあは見てみぬふりするなんて許せ ない弁護士の仕事は実に早いもので数日後 にはと浮気相手の両方に慰謝料請求の書類 が届いたらしい2人から慌てたような電話 がかかってきたおいお前あれ何の真似だ そうよ選ばれなかったがあのくせに何し ちゃってるのよキャンキャンとサーグ子犬 のように騒いでいるから電話を耳に当てて いるだけで耳が痛くなる別に当然のことを しただけよまさかあのまま何もなく終わる とでも思いたのえりこのくせに余計なこと しやがっていつから知ってたんだよいつ からってだいぶ前からよいくら私が夜勤が ある仕事だと言っても何日もずっと裕子と 顔を合わせないなんてどう考えても おかしいでしょそれは仕事だと言えば 怪しまれないと思った私はおかしいなと 思ったことがあったら知りたいタイプなの だから調べてもらったってわけ 優子は電話口の向こうでかなり怒っている のか荒い鼻息が聞こえてくる調べてもらっ た卑怯だぞ結婚したのにこそこそ隠れて 浮気相手と会っていた方がどうかと思う けど会社の取引先の子なんだってねくるみ がどこの誰なんてお前に関係ないだろ くるみにもしものことがあったら許さない から などこまでも頭がお花畑のようだ今のが 置かれている状況が理解できないらしい そうやって人の心配している暇あるの かしらまあいいわただ周りに迷惑かける ことだけはやめなさい よそして問題はもう1つあった優子の浮気 相手であるくみから一戦も慰謝料が支払わ れていないこのまま黙っていれば払わなく てもいいと思っているのかそれとも本当に 自分は悪くでも思っているのだろうか どちらにしてもこのまま黙って見過ごす ことはできない泣き入りはしないと決め 再度弁護士に相談した最終的にくるみの 給与を差し押さえることに給与が 差し押さえられたことで勤め先にも不倫し ていたことがバレてしまったのだろう くるみから鬼が来ていた電話を取るのも 面倒だったが面倒が先延ばしになるのも嫌 だと思い思い切って電話を取ることにした ねえあれどういうつもりあんたのせいで バレて仕事首になりそうなんだ けど話によると不倫からの略奪がばれて 職場では後ろ指をさされる状態になって いるらしいくるみも優子も職場は違うども ど田舎の営業所に移るか退職可の2択を 迫られているんだとかそりゃ浮気なんて するような人が職場にいたら職場の空気も 悪くなるからなんじゃない転勤か退職か 選べばいいだけでしょう無理無理私は田舎 なんて住めないタイプだからあんたが余計 なこと言ってなかったらこのままでいられ たのにこのままでいられると思っているの 私は疑問に感じて思わず訪ねてみたえ私は 結婚できるし優は私と結婚できてハッピー でめでたしめでたしじゃない 私はくるみに少しばかりの道場をした何も 知らないということはある意味では かわいそうなのかもしれ ないまさか本気でそう思っているの何を 根拠にもう浮気しないなんて言えるの かしらそりゃ愛の力があれば浮気なんて ないのよあんたに言われなくてももういい わ私のお風でよければどうぞそれより踏み と思わないでくださいね私は言いたいこと を言ってくるみの電話を切ることにした人 の道に外れるようなことをする人はこの まま幸せになれるわけが ない浮気した末に自分たちだけの幸せを 掴み取れると思ったら大間違いだ風の噂に よると遊具もくるみも散々な生活を送って いるらしい職場では2人とも後ろ指を刺さ れることにストレスをを感じ逃げるように 退職退職後転職活動をするも人の口に戸は 立てられないとはよく言ったもので意外な ところにまで悪評は轟いていた当然浮気を するような人を進んで雇いたいという ところはどこにもなく職探しに困っている らしい離婚してから半年くらい経った頃 だろうか優子から電話が来 たもしもし今更何なあお前の職場で働け ないかもうどこにも仕事なくてどこ行って も不採用ばっかりで生活にならないんだっ て人様に言えないような恥ずかしいことを やっているからでしょお前のところで働い てやってもいいかなって思ってどの立場で そんなことが言えるのか呆れてしまって 会いた口が塞がら ない働いてやってもいいかな何よそれ馬鹿 にするのもいい加減にしなさいよこうなっ たのも全部自分のせいだってことにいい 加減気づき なさいすると私から言われたのが相当答え たのか優子からの電話は切れてしまっ た付き合ってからも結婚生活も優子にここ まではっきりものを言ったことがなかった かもしれないようやく自分の思っている ことを言えてすっきりした気がし た私はその後も変わらず介護施設で働いて いる してからしばらくは実家で過ごしていたが 職場復帰して久しぶりの1人暮らしを満喫 している介護施設では毎日が勉強だから 飽きない仕事だと 思う資格を持っていても10軟年働き続け ていたとしても1日として同じ日はない からこそ刺激的なのだそんなある日昇級の 話をいただいた私の仕事に対する取り組み を見てくれていたようでチーフとして他の 仲間たちを引っ張っていってほしいとの こと正直これまでリーダーのような役割を 担ったことがないから突然の話に嬉しさ 半分困惑半分といったところだしかし せっかくのチャンスならば受けてみたい 頑張ってみたいと思うさらに介護の資格を 受験した時の結果が戻ってきた嬉しいこと に1回で合格この格でして仕事をすれば 1人暮らしも何の問題もないほどに稼げ そうだこれからは自分の可能性を信じて どんどんチャレンジしていき たいようブサイクお前の子供母親に似て 血管品だ な13年ぶりに再開するやいなや私と私が 押す車椅子に乗った娘を上から下まで ちろちろと眺め回した挙げに そんな言葉を投げつけてきた 元夫思わずかとなり口汚い言葉を浴びせ かけようとした私の後ろから私の娘がどう かしましたかそう声をかけたのは私の現在 の夫健一だった深いバリトンの声はよく 響き私だけではなく周囲にいた人たちも 思わず振り返るほどだしかしその声に滲ん でいたやかなものに気づいたのは妻の私 1人だったかもと思いつつ改めて生を見る となぜかその顔は青ざめていたのだった私 の名前はリエ35歳1人娘で3歳になる七 と3つ年下の夫健一との3人暮らしの専業 主婦だ現在暮らしている家はもも夫の一の 両親が立てた家だったのだが私と健一が 結婚してすぐ義母が急な病で高い高齢の 1人暮らしとなった義父を放っておくわけ にもいかず義両親はそれまで住んでいた家 を私たちに譲り自分たちは義父の家へと 移り住んだしかし義父の介護も理由の1つ だがおそらくその頃独立したばかりの剣一 の懐具合を心配して 家賃のかからない実家に住むようにして くれたのも大きな決め手となったと 思うそんな優しい義両親の気持ちが何より 嬉しかった私は七を見るまで2日おきに 木祖婦の家へと通い病院への送り迎えや 家事などを積極的に手伝うようにし た七が生まれてすぐは少しペースを落とし たがそれでも半月に1度は一と共に顔出し てその時その時で手伝えることをしたり 義父を私たち2人が見る代わりに義両親に は日替わり温泉に骨休めに行ってもらっ たりもし た義両親からはいつもこてが大変な時に こんなに色々してもらって本当に ありがたいわ母さんの言う通りだ全く健一 はいい人と結婚してくれたよと感謝な言葉 をかけられたが私には夫の一はもちろん義 両親にはどんなに尽くしても尽くし足り ないほどの恩義が あるなぜなら3人いや健一の双子の妹で ある証拠を含めた義家族に私は2度も人生 を救われているのだ から実は剣一は私とが所言だが私はかつて 一度結婚に失敗している私が最初の夫生子 と出会ったのは私が大学合格後に状況して 住み始めたアパートでのことだった偶然 入居日が同じで引っ越し荷物の片付けの傍 開拓した近くのスーパーやホーム センター安くて美味しいレストランなどを 教え合ううちに仲良くなったのだ兵庫の 通う大学は質実合憲を歌う私の大学とは 違いミッション系のおしゃれなキャンパス で度々メディアにも取り上げられる有名 私立大学だったし生後自身もすらりと背が 高くいわゆる塩顔のイケメンだったが俺の 大学は下からエスカレーターの学生が多く てさ俺たちみたいな地方出身者はなんか片 が狭いんだよねその点リエは俺と一緒だろ 片肘貼らなくて済むから楽なんだよな と言っては私の部屋に入り浸るようになり いつしか反同性のような生活になっていた 当時の私はイケメンの生子と付き合える ことが信じられなくて生子のキャンパスに いる女子大生たちみたいな華やかさは私に はないけどその分生後がほっこりできる 存在でいればいいのよなどと右頂点になり まるで家政府か何かのように 水に掃除洗濯と全ての世話をせっせとして いたのだから我ながら間抜けとしか言い ようが ない結婚している夫婦ならともかく 付き合い始めてすぐの相手にラなどという 男にろな男がいるはずがないなぜならその 楽は省略されているだけで正しくは俺様が 楽できていいという全くの自分本意その ものなのだから しかし恋は盲目とはよく言ったもの私は 生後のそういう自分本意なところには全く 目を向けずバイトがきついからやめたい けど送りが少ないからやめられないんだよ な専門家庭に進んで授業もハードになった しなどと言われればだったら2部屋も借り てるのも無駄だし少し広めの部屋をりさ ない家賃のことなら心配いらないからと 出会いの場となったアパートの近くに 新しく立ったアパートに引っ越して家賃の 全額を私が負担することを申し出た もちろん生後は2つ返事でその話に乗った がなぜかうちの電話に関しては私の分と 自分の分の2回戦分を契約することを堅く に 主張私がぶしがると俺が高校に入学したの と同時に父親がアメリカに材が決まって 母親も一緒に向こうに行ってるんだけど頭 が固くてさ同棲してるなんてばれたら 仕送りストップどるか退学しろって言い 出しかねないんだよそんなことになったら リエだって嫌だろりの親子さんだって いくらいずれは結婚するとはいえ同棲して るって知ったら悲しむ ぞといつになく真剣な生後に言われたのだ がその時の私は いずれは結婚のところだけが頭の中で リフレインしている状態で他のことは あまり深く考えもしなかったのだしかし そうして始まった完全同居生活は私に多大 な金銭的負担がのしかかることとなった アパートの契約を私の名義で結んだこと から必然的に家賃だけでなく電気ガス水道 さらに固定電話台にネット代と ライフラインの引き落としも全て私の口 からということになってしまったもちろん 当初は家賃を負担してくれてるんだから 高熱費なんかは俺の方が多く出すように するよなどと主なことを言っていたものの すぐにごめんりえ今月も付き合いでピンチ でさそろそろ就活とかも視野に入れないと いけないから先輩とか同じ攻めのやに飲み に誘われる 断れなくてと言い出しそのままずるずると 私が全額を負担することに気づけば食費も 風呂上がりに証拠が飲むビール代も私の 財布からということになり証拠が負担する ものといえば兵庫の友人たちが遊びに来た 時のデリバリーのピザ台くらいしかもゼミ やサークルの友人を家に呼ぶ時は同棲して るって知られたら変にからかわれるに 決まってるからさ例のことは話してないん だよと毎度毎度その日1日はアパートを留 にするように言われてい たしかし大学の授業以外の時間は全て バイトと家事などに費やしていた私には そんな時に相談したり愚痴を聞いてもらっ たり身を寄せたりできる友人は1人もおら ず漫画喫茶やファミレスで弱かっかない夏 も辛かったが寒い冬に手持ちのお金が足り ず早朝の公園のブランコに乗って家に帰る ことのできる時間が来るのを待っていた時 にはさすがに私一体何やってるんだろうと 涙が止まらなかっ た走行するうちに私も生後も大学4年生と なり本格的に就職活動に励むこととなった さすがにこになると私も午に対し少しは 生活費を負担して今の証はまるでひじゃ ないと切れたのだが途端に猫撫で声になり ごごめんてついリエに甘いちゃってただけ なんだよそんなに怒らないでくれよと あらさにこちらの機嫌を取るように翌日に は珍しくバイト先まで迎えに来たかと思う とアパートの部屋を綺麗に片付けて デパチカで調達したらしいディナーと花束 ワインにケーキまで用意していた長い 付き合いの中で初めてと言っていい兵庫の 心遣いに感激していた私に日とばかりに 差し出したのは当時人気だったカジュアル ブランドの 指輪今はこんなのしかやれないけどその うち給料3ヶ月分のダイヤを買うからと 言いながら その指輪をはめてくれた時は今まで生きて きた中で一番幸せとどこかで聞いたような セリフが思わずこぼれたのを覚えて いるしかし幸せな記憶は後にも先にもそれ だけそれからすぐに勝負は就職か留学か 迷ってるんだだけど今のままだとリエに また甘えてしまうだけになる人生の大事な キだからしばらく1人で頑張ってみたいと 言い出し友達とアパートを視野するからと 出て行ってしまっ たいきなり1人にされて不安にもなったが 預けていくといった荷物もあるし毎日2度 ばメールや電話もあったのでめそめそして いないで私も就職活動頑張らなくちゃと 気持ちを切り替え私もなんとか第一志望の 中勝者から内をもらったのだがちょうど その頃から生後の名義の固定電話の方に 様子のおかしい電話がちょくちょく入る ようになっていた当然留守番電話になって いるので聞くともなしに誰かがメッセージ を残すのを聞き流していると今週中に返済 してくれないと困りますよだのあんまり こちらをなめないようにだのというような 不穏な言葉が耳に入ってびっくり 急いで生後の携帯に連絡したのだがなんで もないから気にするなと言うだけそのうち ポストにも特則上だの最終通告だのといっ た文字が並ぶ手紙が届き始めさすがに きつめに問いただすといちいちうっせんだ よお前みたいな不細工な血管品と今まで ずっと一緒にいてやったんだから礼として お前が払っとけよ なと逆切れした 電話に出てくれなくなってしまった真な 連絡に騙されて肝心の生後の転居先を聞い ていなかったことにその時になって気づい た私は愕然 大学に問い合わせても関係のない人には 教えられないと断られた私は発待って何か 手がかりがないかと兵庫が部屋にいくつも 残していた段ボールを開けてみることに すると中には何者もの金融会社からの借金 を伺わせる書類や古着の価値もなさそうな 古い洋服使い古した古いノートパソコンが 入っているだけで兵庫の両親のアメリカの 住所や現在住んでいる場所の手掛かりに なりそうなものは何もなく私は自分が生後 にとって単なる金ずるでしかなかったこと を思い知ったのだっ たしかし悪いことはさらに続き生後と連絡 が取れなくなって間もなく私のアパートに スーツの男2人組が現れ私が生後の妻で あり生後の借金の連帯保証人になっている ので早急に返済するようにと告げられたの だ自分が生後に捨てられたのだというい から立ち直ってもいないタイミングでの さらなる打撃は私を打ちのめすのに十分 だったそんな私をくれたのが夫となった 剣一とその家族だっただからこそ私は自分 にできること葉何でも義両親や夫のために やってあげたいと思うしかしその剣一との 間に生まれた娘七の車椅子を押しながら ショッピングモールを歩いていた時 思いがけない人と偶然の再開を果たした それは13年前に私をひどい形で 裏切り捨てた元夫である生子その人だった 信じられない思いで呆然と見ているこちら に気がつくと私と車椅子の娘の両方を部 遠慮にちろちろと舐め回すように見た挙句 嫌な笑い方をしながら近づいてきたそして 開校1番ようブサイクお前の子供母親に似 て血管品だなと声をかけてきたのだ私だけ ではなく何の関係もない娘まで中傷するの かと思うと頭の中がカっとなったのだが次 の瞬間すっと私と生後の間に割って入った 人がいるそれは私の夫 剣一私の娘がどうかしましたかそう尋ねる 剣一のよく通る声に周囲を行き交う人も 思わず足を止めて何事かとこちらを伺って いる しかしそんな中でなぜか勝吾は言い返しも せず顔を青ざめさせていたのだったどうし たことかと生子と敬一の顔を交互に見てい た私と七だったが周囲の視線に耐かねたの か兵庫は剣一に向かってこれは プライベートのことだあんたには関係の ないことだろと吠えたてたしかし一は そんな証に対して眉1つさずに関係がある から口出ししているんですよそうじゃ なければあなたのような人間とは口も聞き たくありませんからねと鼻で笑って見せた そして七に向かいパパとママはちょっと 用事ができたんだそろそろおばさんが迎え に来る頃だから七は先におばさんの家に 行っておいでくれないかと笑いかけたそれ を聞いた私は思わずええと声をあげたが 年の割に落ち着きがあり滅多なことでは 驚かない七は分かったお祝いなんだから 早めに来てねと言うとほどなくして到着し た健一の妹である翔子と翔子の子供たちと 一緒にその場を後にしたすると剣一は最初 の勢いはどこへやらなんとなく呼び越しに なっている生後に向かって少し背をかめる とそれでは大人同士の話し合いと行き ましょうかここでは世間様に無料で見物を 披露する結果になりかねないので移動し ましょうと半笑いで圧をかけた兵庫も 決して背が低い方というわけではないが 190cm近い剣一に少しも笑わない目で じっと見据えられながら覆いかぶさるよう に話しかけられたこともあり周囲から高き な目で見られるよりはと思ったのだろう 素直に一の提案に乗り場所を変ることに 合意したのだっ た3人でタクシーに乗り着いたのは健一の 事務所が入居しているビルだった健一が 押したエレベーターのボタンと横にある テナント案内で県一の向かう先が弁護士 事務所であると知った生後は再び顔色を 悪くしていたが今更逃げ出すこともできず に一緒にエレベーターに乗り込んだ 今日は休みのはずの健一が妻である私と ゲストを連れて険しい顔をして現れたため 事務所のスタッフたちは驚いた様子だった が奥の大雪室に通される頃には落ち着きを 取り戻していた私も剣一の横顔を見ている 間になんとか心を沈めることができた反対 にそわそわと落ち着かないのは証ただ1人 だするとそんなを にやりと笑った剣一はスタッフに頼んで 持ってきてもらった書類の束をどんと横に 置くといや今回の調査報告書を会長にお 見せする前に党の本人とお会いするとは 全く偶然というのは恐ろしいものですよね さらっとそう告げたのだったその言葉に さらに顔色を悪くした証だったがあにと私 には何のことだかわからない そんな私の様子を見てとったのか憲一が 生後と私の両方に言い聞かせるように説明 を始めた先ほど会話に出てきた会長という のは健一の事務所の大口顧客である工作 機会メーカーの現会長のことなのだがその 会長から先日時々に呼び出しがあり本社に 出向くとアメリカの大学を卒業して帰国し たばかりの会長の末娘と引き合わせれて 内密にお願いしたいことがあるとある男の 新編調査を依頼されたのだというその後 案内された営業部にいたのが他ならぬ あなたでしたよね佐藤翔吾さんいえあの時 は生子は生子でも漢字違いの生子と名乗ら れてましたけどねと相変わらずニヤニヤ 笑いの剣一に対し生後の方はさらに顔色が 悪くなっていくそんな様子を横目で見 ながら憲一が話したところによると会長の 孫娘はアメリカにいた頃同じ大学の大学院 で学んでいた日本人と将来を誓い合う関係 になったのだというその男性は日本の大学 を卒業間に退学しアメリカに渡ると現地の 大学に入学大学卒業後は一旦日本の会社の 現地採用社員として働いたもののそれに 飽きたらずに大学院で学んでいたのだと いう会長の孫娘は頭のいい女性だが アメリカの大学に入学した後のカルチャー ショックとホムシックの時期を支えてくれ たその男性に真底惚れ込んでおり自分より 一足早く収支家庭を終えていた彼と共に 今回帰国すると祖父である会長にたちの 結婚と彼の会社への入社を頼んだそう だ会長自身は兵庫のような男性がアメリカ 滞在中の孫娘の周囲にいることを全く知ら なかったそうだしかし会長の娘である専務 は何度かアメリカ出張の檻に娘と会った際 に男性を紹介されていたそうでアメリカに 駐在しているという男性の両親とも 引き合わせれていたのだという専務自身も 当時は成人した娘の恋人にまでいちいち口 を出すのもと思っていたそうだが帰国と 同時に結婚さらに将来の幹部候補として 自分たちの同族経営会社に入社させてくれ というのは唐突すぎると思ったらしいそこ で孫出来合いの会長と専務が内々に 話し合った結果戦線台から付き合いがある 剣一の弁護士事務所に兵庫の神辺調査を 依頼してきたのだというそこまで聞いた私 は嫌な予感がしてまさかと思うけどその 男性って生子じゃないでしょうねと目の前 に座った生を見据えながら剣一に尋ねたの だがその剣一が答えるよりも早くなんだよ 俺じゃ悪いっていうのかお前とはくの昔に 別れてるんだし俺が誰と結婚しようと関係 ないだろと党の本人であるシが食って かかってきたのだ確かに小子のことなど来 歴史でしかないし今更生後自身に興味も 関心もないが私には生後に言ってやりたい 恨みつらみが山ほどはるのだ別れたね確か に別れたけどその直前に勝手に婚姻届けを 出してその上で自分の借金の連帯保証に 仕立てた挙句にばっくれて逃げたのは あんたでしょ私がそう怒鳴り尽きると一瞬 けされたような顔になった生後だったが すぐにへらっと笑うとそうは言うけどあの 時お前だって俺と結婚したがってたじゃ ないかその夢を叶えてやったお礼として ちょっと借金の返済を手伝ってもらった だけ だろと言うと剣一の方を顎で示すと向こう の日本大使館でパスポートの更新をする時 には戸籍東本がいらないから分からなかっ たけどこっちに帰ってきて確かめてみたら 独身になってて安心したよまさかと思った けどお前みたいな不細工な血管女のもらい てが他にいるとは思わなかったからじとと 俺の帰りを待たれてたらどうしようかと 思ってたからさなどと言い出したのだその あまりにこちらを見下した言い方に またもやかっっとなりかけたがそんな私を 再び制したのはやはり夫の剣一だったやれ やれさっきまで大人しくしていたから少し は反省しているかと思ったのにやっぱり クズはどこまで言ってもクズですねと 言い放つと流れるようにどうして私との 婚姻が解表され兵庫が独身となっているの かを説明し始め た実は生が失踪し私のに借金取りが 押しかけてきた時にいち早く私の相談に 乗ってくれたのは健一の父である義父だっ たのだそれというのも私はバイトの1つと して家庭教師をしていたのだがその時の 教え子が剣一の双子の妹で今は義となった 勝子だった翔子は地頭のいい子だったが その頃通っていた高校で同級生たちから 仲間外れにされて学校を休みがちになっ いそんな子の学業を心配した両親に雇われ た私は子が仲間外れにされた理由が同じ ように仲間外れにされた友人をかったこと だと知ってなんとか証拠を元気づけようと 勉強だけでなく悩み相談に乗ったりして いるうちに証拠の両親や祖父母に気に入ら れまるで親戚のように接してくれるように なっていたのだその証はキトがアパートに やってきた時にちょうど希望していた大学 に推薦合格が決まり義もとども報告に来て くれていたのだが少しの間にやれ果ててい た私に驚いていたのもつの勝手に婚姻届け を出された上に連帯保証人にまで 仕立てあげられていたことを知り母子とし て激怒すぐに岐阜と訴に連絡をしてこの 弁護士事務所に連れてきてくれたのだった そこからは父も祖父も総力を上げて解決の ために本しましてねまずは勝手に婚姻届け を出されたということで婚姻の無効のため に頂点を起こしてそれと同時に勝手に連帯 保証人にされたことの無効を求めての金融 業者との話し合いいや大変だったようです けど父も祖父もこの教会ではやり手で通っ てますから最終的にはどちらもうきました よというが実際には日本におらず行方も 定かではない兵庫を相手どっての訴訟を 起こしての婚姻無効手続きと一筋縄では いかない金融業者との取引は大変な労力 だったと思う一方で降って湧いた災難と 兵庫に捨てられたショックとゴタゴタ騒ぎ のせいでどうにか大学は卒業したものの内 していた会社への職がになった私は一体 どうやったら弁護士報酬を支払えるだろう かと気をんでいたものの義父が仕事がない ならうちで働けばいいと声をかけてくれた のを気にこの事務所に就職せめてもの 恩返しと思って休日返上で朝から晩まで 精神誠意働い たその上で支払われる給与から分割ででも 弁護士報酬を支払おうとしたのだが から怒られない程度でとして費に多少色が ついた程度しか受け取ってもらえなかった 結果として2人の人力もあり最終的には 婚姻無効が認められそれと同時に生後の 借金の連帯保証人からも外してもらえる こととなったのだっただから厳密に言えば あなたはの元でもありませんよただの人生 のです 言われた将はそれでもなおことの重大さが いまいち飲み込めていないらしくまま こんな女との婚姻歴がつくのもつまらない しどうでもいいさそれに借金の方はどっち にしろ時効になってるんだろうから関係 ないしとうぶいたしかしその瞬間剣一は ゲラゲラと笑い出したのだった何事かと ポカンとする証に向かい一は事項なんて 成立していませんよよこの週明けには あなたのところに取り立てが来ると思い ますがねと言ってのけた生後本人は13年 も経っているのだしすでに時効だと思って いたのかもしれないが義父たちのおかげで 私が連帯保証人から外れ党の本人の生後の 行方もつめなかった金融業者は一系を暗示 生後の借金をそっくりそのまま息のかかっ た再建回収業者へと再建上としたらしい 兵庫のケースのように返済を踏み倒すと 逃走したり返済が滞ったりして回収でき ない不良債権を金融業者が債権回収業者に 売り渡すことによりそれ以降は貸し手が 再建回収を専門に行う岩は取り立てのプロ である債権回収業者になる再建譲渡一昔前 のように非法の段に訴えの取立てはない ものの法律知識豊富なため回収のためと あればありとあらゆる合法な手段を用いて くるらしい当然生後の再建を買い取った 回収業者も例外ではなく次々に手続きを 進めた結果債権回収会社が生後に対して 起こした裁判の判決により事項はそこから さらに10年更新されているため今現在 完全に有効な状態だというおまけに長きに 渡る遅延損害金や裁判費用などが上乗せさ れた借金の総額は借た額の何倍もの金額に 跳ね上がっているそうだそれを聞かされた 生後は一瞬顔色を曇らせたもののふそんな 柱が俺があの会社に孫娘の無子として就職 すればなんとでもなるさと開き直った 浅はかな証のことだとんだ子さんはたもの 最初の目論み通りに向こになり嫁の父親の 会社の幹部になれば返済など軽いとでも高 をくったに違いないしかし剣一があなた さっき僕が言ったことを覚えてます私は誰 に依頼されてあなたの新編調査をしていた んでしたっけねと言うと今度こそ真っ青な 顔色になった実は一は子の双子の兄だが私 が子の家庭教師をしていた時にはほとんど 会話したこともなく顔を合わせた時に挨拶 する程度だっったのだが剣一の方は仲の いい証拠が私のことを姉のようにしたい べた褒めするうちに興味を持っていた らしいその後思いがけず事務所で働くよう になった私と大学在学中に予備試験を受け て最短コースで弁護士となった健一は事務 所で共に働くようになったのだが剣一から 結婚を前提に付き合ってほしいと言われた 時には私の過去を説明した上で恩のある 義父や義父に対して申し訳が立たないと 断ったしかし健一は兵吾とのことはずっと 前から全て知っていたと言いそれを承知の 上で私と結婚したい義父母も義母も兵庫も 反対どころか皆応援してくれていると 説得その頃にはの情を知って私の行をじて いた私の田舎の両親たちにも祝福されて 幸せな結婚をしている私と健一だが過去の 黒歴史として封印したつもりでいた私とは 違い健一は長年心々に生後にリベンジして やりたいと思っていたらしいそんなところ に会長からの依頼が届き最初は同性同盟か と思ったもののよくよく調べるうに会長の 娘の恋人の佐藤翔吾はかつて私をゴミの ように捨てた佐藤翔吾と同一人物と特定 それに基づいての報告書をまとめ上げて 週明けに提出するところだったそうだ 向こうではローマ綴りでバレなかったん でしょうが日本ではそうもいきませんから ねあなたの免許証を見たお嬢さんが漢字の 違いを指摘した時には数占いでこっちの方 がと言われたからとがなんとかごまかした そうですが実際はあちらこちらに区切りが あるのでそうしていたんですよねなんせ 佐藤は日本で1番多い苗字ですから何か まずいことが起きたら同性同盟だと言って 押し通すつもりだったんでしょうと言と そんな朝が弁護士相手に通用すると思うな と一括報告書はさっき事務所に頼んで スキャンして長と孫娘へのメールに それぞれ添付して済みだと明らかにし たさらにけえてあれから時々あの金融業者 からもあなたの行方がつめたかどうかの 確認が事務所宛てに届いていましたのでね ついでにそちらの方にもあなたのことを 一方しておきましたよと心底楽しそうに 笑うと敬語は急に土下座してなんとかあれ は間違いだったと会長たにしてくへと泣き 始めたしかし剣一は冷やかな意味を 浮かべるとどうして弁護士の僕がそんな嘘 800を暗いオタに告げるなどと言った 同義に反することをしなくてはいけないん ですかねしかも恩義がある相手というなら まだしも怪我で車椅子に乗っているまだ 幼い娘にブサの血管品だのとバリ雑言を 浴びせた相手をとピシっと将に言い渡した 実は七が足に怪我を追ったのは大好きな バイオリンのお稽古に通う途中で私が少し 目を話した隙に歩きスマホの高校生に 体当たりされて転倒したせいなのだそれ 以来何かと塞ぎがちな七を心配した証拠と その子供たちは七がお絵かきコンクールで 優秀賞を取ったのを知るとその祝いを しようと声をかけてくれた今日はそのため に出かけてきたのに兵などという神の おかげで飛んだ災難と言うべきだ娘に デレデレの剣一は兵庫の過去の周だけで なく七への暴言でも内心激怒状態だったに 違いない剣一に冷たくわれても兵庫は恥も 外分もなく大声で泣きわめいてば頼む1人 の男のこれからの人生がかかっているんだ ぞそれを無しにするっていうのかと必死に 食い下がって しかし一は人の人生を台無しにするどの口 がそんなことを言えた義理なんですかね あなたがリや会長のお孫さんに対して やろうとしたことはまさに他人の人生を 台無しにする行為そのものじゃないですか 人を呪わば穴2つ特大ブーメランになって 我が身に帰ってきただけでしょうあんじて 受け止めることですねと言い放つとなも すがろうとしてきたの腕をうとお帰りは あちらですよとビルの警備員を呼んで号 事務所からポイっとつまみ出してもらった その生後の鳴き声と恨み節がだんだんと 遠ざかるのを聞きながら剣一と私は顔を 見合わせると微笑みあったのだったその後 兵庫は恋人である会長の孫娘のとに 駆けつけてあれこれ言い訳をしたそうだが 彼女も 不感を抱き始めていたところでの真相の暴 となったため兵庫に対して怒りが収まらず 2度と顔も見たくないとくり班を突きつけ られたそうだしかしそれだけでは収まら なかったのが可愛い娘可愛い孫を傷つけ られた形となった会長や専務だったらしい なんとか復縁しようと彼女につきまとっ たり山のようにメッセージやメールを 送り付け始めた将に対し 嘘の経歴で結婚しようとしたり会社に 入り込もうとした詐欺師の疑いがあると 警察に被害届けを 提出事件化されることはなかったものの つまの件で警告が出されることにそれでも 諦めが悪く複数回つきまといを繰り返した ため結局生後は逮捕起訴されてしまい執行 猶予はついたものの懲役系となったそうだ その後保釈され表面上は元通りの生活に 戻ったものの執行猶予がついたとはいえ 全科がついたことで東京以外の地方でも どこでも就職口は見つけられなかったよう だ身体極まった将吾は再度アメリカに行き あちらでの就職を目論んだものの全科が ついたことでビザの取得もままならず断念 せざるを得なかったらしい に会長や警察からの連絡で全てを知った 両親からも絶縁され頼る相手が誰もいなく なった生後は本当に独りぼっちになって しまったようだその一方で借金の返済は まったなしで迫られやなくアルバイトを 探したもののブラックリスト入りしたため スマホも持てず都中に免許が執行していた ため分症となるものもなく住所も定まら ない男にまともなの口はない風の噂で聞い たところでは再建回収業者に紹介された 訳ありの仕事ばかりを受け便利屋に就職し プライバシーも何もない量に住み込んで朝 から晩まで働き詰めの毎日らしいが私には 関係のないことなので聞いたと同時に 忘れることにした一方私と一はの怪我が 無事に治ったのを気にこれまでの郊外の からの通う予定の立の小学校近くの マンションへと引っ越した七はあれ以来 電車に乗るのを嫌がっていたのでバスで 通えるようになったことや高層会にある 自分の部屋からの眺めが気に入ったようで 毎日楽しそうにしている前の家は疑実家を リフォームしたものだったので売却して マンションに引っ越そうと思うと一が言い 出した時には義親が何と思うかとたが 私たちに疑実家を譲った後温暖な生目の町 でセカンドライフを楽しんでいる義両親 からは息子夫婦や孫の幸せが1番なのだ から着金は無用むしろ背中を押されたの だっ た僕の職場にも近くなって前より家族で 過ごせる時間も増えたし思い切って良かっ たよと剣一も七に劣らず新生活を満喫して いるようだ そんな2人を見て私も何か新しいことに チャレンジしてみようかと思っている [音楽]

【スカッと総集編】愛人と隠し子と高級料亭から出てきた夫と遭遇した私「家族いたんだ!お幸せに!」夫「か、勘違いだ!待ってくれ!」即離婚届を提出し義母に報告→家を引越し姿を消した結果w

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