1980
D: Seijun Suzuki 鈴木清順

25 Comments

  1. 原田芳雄と大谷直子がすごく好きでした。
    こんにゃくのシーンとか。
    あと、’どちらへ?’と訊かれて’ずっと
    ここまで歩いてきたんですのよ’のやりとり
    は妙におもしろく、学生時代一緒にこの映画を
    観た友達としょっちゅうまねしてました。

  2. 鈴木清順、わかんねぇ・・・
    とりあえず、画面は美しい。弟は気配りの大家だが、兄も正直でハッタリを言わない性格。
    しかし映画はしょせんハッタリである、との考えをいとも正直に語っている。
    鈴木には人を惹きつける魅力があり、才能のある仲間たちがおり、大きな仕事もした。
    しかもなお、理解に迷う作品が多い。
    風神図の御仁が居られるからではないが、琳派の芸術が似ている気がする。
    アレもわかり難い。70、80も年齢差のある継承者が出る。キレイな絵なのだが、わざとキレイでなくする傾向がある。大画面の隅の方で気合いの入った描写がある・・・などなど。

    いったい何が後に伝わっていくのでしょうね?それが知りたい。

  3. 蓮實重彦先生が「映画表現論」で何かと本作を取り上げていたのを思い出します。
    受講当初未見だったので、再公開の時慌てて見に行ったものです。

  4. 大楠道代と原田芳雄の妖艶さ、凄みが素晴らしいし、何よりストーリーが魅力的。文化博物館で行われたアンコール上映見に行きました。

  5. I love his films from the 60's. I haven't gotten the opportunity to see the Taisho Trilogy which I'm glad I'll be able to soon enough on bluray all thanks to Arrow release.

  6. 理解しようとすると難しい映画。
    詩のように散りばめられた映像美と、モチーフの繰り返し。
    冒頭のサラサーテの声の空耳のように、夢か現実か、感覚と理性のせめぎ合いが繰り返される。
    錯覚かな、としばらく考えて忘れ去られる日常。
    カラス?と思ったら黒い傘。
    赤い、血?と思ったら蟹。
    この繰り返されるモチーフを感じて面白いと思うかどうか、まさに詩的な映画です。

  7. 前に一回見たんだけど、自分の頭が足りないのか、難しいのか、わからない(笑)、余計なことを捨て、時間があるときに、あと二、三回見てみようかと。ただ、この作品は景気のいい時代(バブル景気前、まだ伸びしろがあった時代、人の気持ちにも…)じゃないと、作り出せない気がした。贅沢に出来てる感じ!?がしたのだけは覚えてる。

  8. 藤田敏八さんは本業が映画監督で、「八月の濡れた砂」「新宿アウトローぶっとばせ」「修羅雪姫」など
    数々の傑作映画を撮られた方です。俳優としてもこの「ツィゴイネルワイゼン」の他「タンポポ」でも印象的
    な演技をされています。

  9. 要するにこの映画は「境界のない世界」を描いているんだと思うのです。
    夢も現も、彼岸も此岸も、死者も生者も、みんな一本の線の上、同じ世界に存在する。

    現実の文法で話しても、相手は夢の文法で返す。だから会話がちぐはぐになる。

    切通を挟んで、いつしかこの世ならぬ場所へ迷い混んでいる。

    あの世とこの世の境が淡いから、死者も生者も大差がない。

    それらの「境界のない世界」で紡がれる幻想譚、というのが私の結論です。

  10. 怪奇映画?・・・・・何とも不思議でミステリアスな映画だった。
    大正時代の和洋折衷の世界がとても美しかった。

  11. たまたまCSで観て…大楠さんの悪魔的な可愛らしさ、食事シーンに心ときめきました。仕草がたまらない。
    出演されてる全ての方が湿度の高い色気と不思議で怖くて魅力的な映画ですよね。

  12. なんとも言えない恐怖感が漂ってて、この印象的なBGMもそれに拍車をかけている。

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