【2ch 馴れ初め総集編】不良同級生の家にプリントを届けに来たクラス委員の俺→異変を感じたので実家に連れ帰った結果…2ch純愛物語 人気馴れ初め動画まとめてみた!総集編【作業用】【ゆっくり】
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傑作戦です最初のお話はこちら不良同級生
の家にプリントを届けに来たクラス委員の
俺異変を感じたので実家に連れ帰った結果
机に溜まってたプリント持ってきました
真面目だけが取りえの俺は自分とは真の
不良生徒の家を尋ねていたありがとうな
意外にも笑顔でお礼を言ってくれる金髪の
ヤンキー
娘でも真面目に大人の言うことを聞くだけ
の人生だった俺にとんでもない天気が訪れ
たんだよければそんな青春ストーリー聞い
ていって
ほしい当時の俺は中二の14歳新しい
クラスに心踊らせる新学期お目前に風で
ダウ石である叔父の診断を受けて1週間
ほど遅れて投稿しただそしたらまんまと
面倒ごとを押し付けられたお前クラス委員
に任命されたから普通そういうの風で休ん
でるやに任命するかでも学年でも中心人物
っぽい栄のごり押しなんだろうわ分かり
ましたまあ誰かがやらなきゃいけないこと
だしな俺は1年の時も委員長をやっていた
しそのままま頷いたしかも先生とばっちり
アイコンタクトできる供託真前の席だし
黒板見やすいからいいけどさこれでクラス
全員揃ったかと思いきや1番後ろの入り口
付近の石がらんと開いているあれ誰か休ん
でるのああそこ嫁子の席だよ俺と同じく
真面目分類のイキオな親友が教えてくれた
嫁嫁子だって嘘このクラス嫁子いるのうん
こういっちゃなんだけど投稿してこなくて
ちょっとほっとしてる俺たちみたいな
真面目族メガカ族する生態には理解でき
ないヤンキー族オラオラかの嫁子中学生に
して度金髪と気合いの入った不良生徒で
生活指導室の常連さんだ1年生のは別の
クラスでほっとしてたのにマジか当然1度
たりとも話したこともなければ目を合わせ
たこともない当然だサバナで肉食銃と真
正面から目を合わせるちっちゃな装飾動物
がいるかそんなわけで絶対に関わりたく
ない人ナンバーワンだった
嫁子そんな人が俺の未来の嫁さんだ何が
どうしてそうなったのかそれはAOからの
嫌がらせから始まったんだおいい長
ちゃんと仕事しろよ俺が推薦してやったん
だからさ
はあなんでしょうか押し付けたの間違い
だろ日本語は正しく
使えって心の中では強気に言い返せるのに
なAOが指さしたのはプリントで溢れ返っ
た嫁この机
彼これれ1週間分のプリントが溜まって
いる入学してすぐだから色々お知らせが
多いんだよなお前届けに行けよそれも仕事
だろいやそんな仕事ないでも俺たちみたい
な真面目メガネをからかうのが意外みたい
な栄だ俺が断ったら親友に押し付けるに
違いない生き残る可能性で言えば俺の方が
かもしれないだから俺はしぶしぶながら
プリントをまとめて紙袋に入れたご苦労
さん頑張れよ委長えよ課題の提出お前だけ
遅れてるよね自分で出しに来いって数学の
つみ先生がガチギレしてるからよろしくね
は聞いてねえし今言ったからねちなみに何
度も提出をお願いしただから俺の責任は
ゼロ先生も知っているからふざけんなよ
クソめがね俺はふざけてない当たり前の
ことを言っただけだよじゃあああすっきり
したこういう反論は親父から教わったから
ばっちりだし数学のつみ先生は生活指導も
してるからめっちゃ怖いざまみろ礼の
嫌がらせにばかり熱中しているから自分の
足元を救われるんだぞま反省はしない
だろう
けどちょっとすっきりして行きようようと
学校から出た俺だが嫁こたに向かうに連れ
て足取りは重くなっていくついに
たどり着いてしまった心拍数が半端ない
よしお押すぞ押すからな押すからな
ピンポンと呼びを押すだけで指がプルプル
だそんでふと気づいたんだけど別にメモと
か貼っておいてドアの部に引っかけときゃ
いいんじゃないかそうだよ何も対面する
義務はないでも呼びりん押しちゃって誰も
いないとかいたずらみたいだしなんで押し
ちゃったかな
ばばばと玄関前で挙動不審な俺よかった
通報されなくてでもしばらく待っても誰
からも返事もなく静かな室内よし帰ろうお
邪魔しましたこれ幸いとドアのに紙袋を
引っかけようとしたまさにその瞬間ぎーと
扉が音を立てて開いたうぴゃー誰
ちょこっとと飛び跳ねてみればダブダブの
パーカーをかぶった嫁子が出てきたんだこ
こんにちは嫁子さんご機嫌うるわし
ププププリントをお届けに参上捕まった
はあひごめんなさい俺はプリントを届けに
来ただけだしいきなり理不尽に怒られる
ことはないだろうと思いつつ嫁子が
ものすごい不良であるとおひれのついた噂
に怖いよねと身をすめていたから必要以上
にガブルでビビりまくってめっちゃ
へっぴり腰で紙袋を差し出す
そんな俺に意外にも嫁子はニコっと口元に
笑顔を浮かべてくれたんだありがとうあ
あれ不良なのに意外と失礼なことを思って
いたらするんとフードが脱げたえ俺は絶し
ただって嫁子の顔は痣だらけだったから
すぐにささっとフードをかぶりなし顔を
隠す嫁子わざわざ悪かったな
ありがとうじゃドアを閉めようとする細い
腕もちらっと痣が見え
たそこから先を俺はよく覚えてないんだ
とにかく俺は嫁子の手を引いて走っていた
ここにいちゃだめだ嫁後方っておいちゃ
だめだ頭の中はそれだけでがっしりと嫁子
の腕をつかみ家に向かって全力失踪してい
た途中でおいなあなんで嫁子が問いかける
声が聞こえたが答える余裕なんてないなん
でなんて俺だってわからないだって気づい
たら体が勝手に動いてたんだ理屈抜きで
理由もなしに行動するなんて初めてだった
モハ的優等性だった俺の初めての不良行為
だ異性を連れ回ししまったよぜいぜい行を
切らせて玄関に入ったところでようやく我
に帰ったくらい無が夢中だったおおかり
珍しく運動してたの偉いじゃないの今日は
ねお父さんも早く帰ってきててちょうど
夕飯の支度をしていたらしいお袋が幸橋を
片手に出てきたがて何しやがったんだ
てめえは女の子を泣かせるなってあれほど
言ってただろうが一気に現役時代に戻った
おふは怒りのあまり菜箸を片手で追って
しまったうる拳で俺をしき倒す気満々だだ
が女の子を泣かせたなんて身に覚えがない
振り返ると嫁怖め覚めと泣いていたんだ
ええどどうしたの嫁子さしらせ覚悟決めろ
ゴルア星座しろおるあごごごめんなさい
ごめん
なさい何かやらかす度に最強ヤンキーお袋
から愛のお説教を食らった影響でヤンキー
状態のお袋には逆らえない上2人の兄も
そうだこの状態になったお袋を沈めること
ができるのは何騒いでるんだおお帰り呑気
にトイレから出てきた父だけだ父は怒り
マックスで暴走状態のお袋をゆっと
抱きしめて黙らせるとその子は
クラスメイト
とりあえず上がっておいでほらお前も
落ち着いて頭ごなしに怒っちゃだめだろ
ううごごめん可愛い子が泣いてるからつい
頭にカっと血が登っちゃってとにかく
リビングのソファに落ち着くとそそれで
どうしたお前が女の子を連れ込む日が来る
とはああの俺もよくあの覚えてなくて
しどろもどろに俺が説明すると親父は笑っ
たほぼ誘拐反じゃないかでもよくやったぞ
そして泣き続ける嫁子に優しい笑顔を向け
た親父は職業柄苦しむ人を放っておけない
んだ嫁怖しくしく泣いていたがさらに声を
あげて泣き始めてしまった俺はオタオタし
ていたけど大丈夫うんと泣いていいからね
ゆっくりでいいからね木の住むまで泣いて
いいのよ両親は落ち着いて嫁子を励まして
くれたんだお袋に背中を撫でてもらうと
嫁子は一層声をあげて泣いたまるで迷子に
なった小さい子が親を探して泣いている
みたいに頼りない感じだった俺もあまりに
普通な鳴き声に釣られてちょっと泣いて
しまったおお母さんに会いたいお母さんの
とろへ行きたいそう言って嫁子は事情を
話してくれたんだ泣きながら事情を語る
嫁子を励ますようにおふはぐっと手を
握りしめてい
た嫁子が小学校に上がるまで家庭は平和で
幸せだったらしい体が弱くて体調を崩し
がちだけど料理上手で優しい母いつも家族
のために一生懸命働いてククタなのに休日
には嫁子と遊んでくれた父に囲まれ幸せ
だったでも嫁子が小学生になると母が長期
入院をするようにそこから歯車が狂い
始めるまだ小学生の嫁子帰り水
は仕事仕事と家に帰ってこなくなった1人
ぼっちで家のことをするのも手に余る
くらいの嫁子が一生懸命できることをして
父の帰りを待つ日々お母さんのお見舞いに
も父さんは1度も来てくれなかったやがて
病の果て嫁子が中学に入学すると同時に母
が高するとすぐに父は愛人を連れてきた
そこから虐待が
始まる少しでもなくと殴られうるさいと
怒られご飯がもらえない嫁子は一生懸命
優しかった父に戻ってほしいと願っていた
だが変わってしまった父は戻らないそう
悟って反発心から金髪になり殴られても
耐えた強い自分は耐えられるそうやって
自分に言い聞かせて誰にも頼らずにア
だらけの格で出ていたら心配されるからだ
から治るまで休んでたそして休んでいる間
に父が絶対に元に戻らないだろう確信を
得る証拠を見つけてしまった全然仕事に
行く気配もないのに遊び回ってて借金でも
してんじゃねえかって思って2人が出かけ
ている隙に家を探し回って母から嫁子に
当てた手紙を見けた当然のように開封され
ている嫁このの知らないうちに母は自分に
かかっている保険金の受け取り人を嫁この
名義に変更していたんだそのことを知ら
せる大事な手紙だったのに奪い取られたん
だそう思うと嫁子は悔しくて悲しくてそこ
へちょうど俺が訪ねてきたよう
だゆ許せないけどどどうしたらお母さんの
お金を取り戻せますかおお母さんのお金で
ちゃんとした供用をしてあげたいんですと
嫁子は泣いていたまともに報じもできてい
ないらしいん
だ分かったよ話してくれてありがとう親父
は嫁子に優しく伝えた今から警察へ連絡
するそうすると嫁子さんのお父さんと一緒
に暮らしている女性は逮捕されるはい嫁子
さんの証言や今の体の状態を証明する診断
所が必要になるよ辛いけど頑張って欲しい
するとぐしぐしと涙を拭った嫁子は武器よ
に無理やり笑っただ大丈夫ですお母さんの
敵が打てるなら私何でもできますよく言っ
た偉いよ嫁子ちゃん嫁子に寄り添っていた
お袋はもう涙で前が見えない状態だ常に
熱い昔ながらのヤンキーなんだそういう
ことで私が依頼を受けたまります親父から
名刺をもらった嫁子が目を白黒させてた
うちの親父弁護士なんだよね上の兄も新
弁護士として親父の事務所で狩中真ん中の
兄は警察に通う警官の卵だちなみに俺の
親父は敏腕を通り越してラワの弁護士だ
特に弱い立場の人間を食い物にするやかに
対しては鬼とかエマ様の方が優しいと思う
よお母さんの大切なお金を取り戻して嫁子
さんがちゃんと暮らせるようにするからね
安心してででも私お金ない大丈夫に払って
もらいなさいお父さんもたまには父親
らしいことをした方が良い
え要するに慰謝料に弁護士費用を上乗せし
ましょうねっってこと
だその後はあっという間だったこの世で
1番怒らせてはいけない男を怒らせた報い
は実刑判決と多額の慰謝料に繁栄嫁子は
大学まで余裕で進めるだけのお金を手に
入れたその後は博多の祖母身を寄せること
も考えたらしいだがそうすると飛行機の
距離まで引っ越すことになる祖父母とも
話し合い近隣の施設で暮らすことにした
そうだ転校したくなくてまだ痣が消えてい
ないからパーカーをかぶったままで
もじもじした嫁子は俺君と一緒に卒業し
たくてさなんて言われて俺はキンとした家
から私を連れ出してくれて
ありがとうすごく感謝してるんだ私1人
じゃ何もできなかったお俺は嫁子さんを家
に連れて帰っただけだよ俺ももじもじして
しまうだって本当に何もしてないし覚えて
ないの俺君ここにいちゃダメだって言って
くれたんだよその時は頭が真っ白で覚えて
ない正直に言うと何それ俺君て変なやつ
ニコっと笑った嫁子の笑顔は初めて見た時
よりも明るくて華やいで要するにすごく
可愛かった同時に俺は不なさを感じて
しまう親父や兄のように頼れる男になり
たい嫁子みたいに困っている人を助け
られる人になりたいでも
俺の取といえば真面目なことだけ一生懸命
勉強にだけ取り組んできた俺は未来への夢
が全くないことに気づいてしまったんだ
未来への目標がないことに焦りつつも一歩
も進めず空回り状態の
俺そんな中で嫁子から相談を持ちかけられ
たんだ俺く頼みがあるんだけどいや本当暇
時でいいからさ久しぶりに投稿できた嫁子
はとにかく勉強についていけない勉強を
教えて欲しいと言ってきたいいよ俺で
よければ本当かた助かるぜ礼は先払いな
施設で年下の子たちと一緒にお菓子を作っ
たトッキーをくれたんだこ高速違反家てい
こと言うなって後ででこっそり食えよは
はいじ女子からの手作りお菓子なんて
初めてもらったと感動に打ち震えて
しまう惚れましたねうぴゃ惚れましたか
おしグフ
楽しいななんですかまさかあれがフラグ
だったなんて壮大すぎるちょあのねいつの
間にかがニヤニヤしながら見ていてフラグ
完全回収とか笑っている親友にからかわれ
つつその日は嫁子と一緒に家に帰る事前に
連絡しておいたのでおっかりよこちゃんあ
お母さんお邪魔しますまあそんな改まって
いいのよただいまでたただいまおっかりあ
息子もお帰りこの落さよおふは長景の嫁
とも仲良しで実は娘が欲しくて欲しくて
たまらなかったのに全員男だったという
落ちだまあ兄弟皆平等に大事に育てて
もらったけどさ姉ちゃんとも超仲良しで
2人きりでショッピングとかに行っちゃう
置いてけぼりだよって長景も苦笑してる
それで勉強を教えるって話をしたら
大丈夫かちゃんと嫁子ちゃんに優しく
教えるんだよあんたが1番父さんに
そっくりだから心配なんだけど嫁子ちゃん
辛かったら言うのよ大丈夫ですだって俺君
優しいもんいやいや見せかけかもしれない
よ私も学生の頃お父さんに教えてもらって
地獄を見たんだからなんて見いしている
まあ親父ってスパルタなとこあるもんな俺
気をつけようせっせと勉強をする準備を
進める傍で嫁子お袋と両親の馴染め話で
盛り上がってたはいはいお勉強の時間です
よえもうちょっと文言あるだろ早く終わら
せて後で話そうはいそれでシャーペで頭を
する嫁子に教えていってわかったんだけど
地頭はいい理解力があるし基礎のところを
ちゃんと学習できなくてつまづいている
だけだったあなーる分かったやべえ私天才
なんじゃうん嫁子さんは頭いいよえおせじ
行ってもマドレーヌしか出ねえけどすすと
装されたマドレーヌが出てきたでも頭が
いいのは俺君の方だ本当にすげえな先生
から教わった時より分かりやすいそりゃ
嫁子さん向けに考えたやつだからさ先生が
教える方法は全生とへ向けたものだから
取りこぼしもあるだろう俺は嫁子が分から
ないところを基本から遡って教えている
から仙人の家庭教師のようなものだ嫁子は
あっという間に遅れていた1年生の分を
取り戻し授業中も張り切って手を上げて
発言できるまでに成長した厳しくて有名な
数学の包先生も直接褒めてくれたくらい
嫁子は学校でも認められていくその頃には
嫁子も金髪から黒髪に染め直していたお袋
の美容院でいんだ毛先もカットしてもらっ
たそう
だお母さんネイル素敵ですねわかるこれは
ねほにゃららの新作で発色がうんたらの
なんちゃらかんちゃらですごい私もやって
みたい早く大人になりたいなそれから
コスメやらメイクやらファンデが薄付きで
うんたらかたらと呪文のような会話を
かわしているあお母さんみたいな美容師
目指そうかなばあちゃんの爪もキラキラに
でこってやりたいいいじゃないおすめの
専門学校はとかすごい盛り上がっている中
で俺だけポツン嫁子もう将来の夢が
見つかったんだ俺はどうしよう叔父みたい
な石親父と長景みたいな弁護士自警みたい
な警官は体力があれだからうんどうしよう
とりあえず勉強しようそう思ってコツコツ
と予習を進めているとすげえな先生に
教わった時より分かりやすいってニコニコ
笑っていた嫁子の顔が浮かぶあれ嬉しかっ
たなやっぱ勉強楽しいもんなわからない
ことが分かる瞬間とか爽快なんだそういう
の教える人になればいいのかつまり教師俺
はちょっとだけ目指す道の返りが見えた気
がした
そんな青春の中で小さな事件が起こるん
だ黒髪に変わって真面目に勉強するように
なった嫁子は普通に話しやすい子だと周囲
も気づいた最近じゃ女子の友達も増えたし
男子が話しかけることもあるその中でも俺
が特別したしとあってちょっとこそばゆい
なするとクラスでも中心的存在の栄が
あいつよく見たら結構可愛いじゃんみたい
な感じでアプローチが始まってしまう普通
にイケメンなんだよなむかつくことに教室
でも堂々と嫁子に告白していただが嫁子は
あっさりと私好きなやがいるから
無理てかお前誰なんと認識すらされてい
なかった自分が持てる自覚があったAは
真っ赤になって退散していくその様を見
ながら親友と一緒にイケメンおつと見送れ
ば良いだけなのに俺は流れだに避弾してい
た好きな人好きな人誰誰だろう俺が
しょんぼりしているとおい分かってるかえ
な何をむと嫁子はむスターみたいにほっぺ
を膨らませ可愛いじゃなくてえっと怒っ
てるお怒ってる当たり前だろお前頭いいの
に頭悪いなえすみません好きなやつなんて
お前しかいないだろ気付けアホ鈍いんだよ
本当にさらに真っ赤になってプリプリ怒っ
ているえ俺ふうおめでとう
パチパチパチと親友が手を叩くもんだから
クラスメイトも釣られて
パチパチパチあっという間にクラス公人の
カップルになっていたん
だそれから中学卒業後も同じ高校へ進学
大学は離れたがお互いに夢を追いかけ
励まし合っていた大学を卒業して就職が
安定したら嫁子にプロポーズする今度は俺
から言うぞと意気込む俺だが嫁子の20歳
になる誕生日が迫る中でお願いがあるんだ
けどなんて言われたら何でも叶えるよね
なにおお母さんとお父さんねお母さんの
希望で20歳の時学生結婚したんだって
そういやそうだったなおふが酔っ払うと
必ずのけてたっけお父さんねかっこいい
から絶対私のものにしたくて20歳で結婚
したいってわがまま言ったのそしたら
もちろん結婚しようってうっはん私の夫
かっこいい最高ってそばにいる息子の背中
をバシバシバシバシ叩く翌日も手形が残っ
てヒリヒリするんだこれがあ私も真似し
たいもちろんいいよもじもじする嫁子は
学生の頃から変わらずめちゃくちゃ可愛い
んだそれに嫁子に早く家族を作ってあげ
たかった俺と結婚すればすぐに頼もしい
両親ができるあありがとう俺と結婚して
くださいずっと一緒にいてくださいうん
お母さんとお父さんみたいなずっと仲良し
の夫婦になり
結婚式は後回しになってしまうけど俺たち
は嫁子の誕生日に入籍した遠方にいる嫁子
の祖父母にも挨拶へ行ったら2人も泣いて
喜んでくれてさうんと長生きして嫁子
ちゃんの子供を抱っこしたいねありがとう
俺さん
ありがとうししの手でグっと握手されて
ポロポロ涙をこぼしながらたくさんお祝い
してくれた
2人には元気に過ごしてもらって結婚式も
きっと来てくださいねと伝え
た大学を卒業してから小さいけど親しい人
を招いた式をあげて純白のウェディング
ドレスに身を包んだ嫁子は本当に幸せそう
だったもちろん嫁子の母にも親族席を用意
したよ1度でいいからお愛したかったな
こんなに素敵な人を命をかけて踏んでくれ
てありがとうって直接伝えたかった
よこんな俺たちは今一通の通知書前に片を
飲んでいるあ開けるぞ覚悟決めていけせや
通知症覗き込んでしゃあ隣町の小
学校やったこっから通えるじゃんぴょんコ
ぴょこと俺たちは手を取り合って
喜び合う結婚してても容赦なく不妊先が
バラバラになったりするんだこれがそう俺
は嫁子のおかげで小学校の先生になった
そしてなんと嫁子も保険の先生になったん
だ嫁子の方が先に不妊先が決まってたから
ドッキドキだったんだだって職場が離れて
たらすれ違いの日々になってしまうからね
いやほっとした俺たちが無事に教師になっ
たことを親父がすごく喜んでくれたんだ実
は高校の頃の夢は教師だったんだよな
父さんそうなんだ親父なら中学時代の包
先生より厳しくて怖い先生になっただろう
なひやひやそしたらな母さんに泣いて止め
られてななんでまた生徒がかわいそうだっ
てそれで色々考えた結果弁護士に適正が
ありそうだと思ってなそれで良かったと
思うよ嫁こ助けてくれて
ありがとう本当にありがとう父さん俺は
嫁子ちゃんを助けるために弁護士になった
気がするわ弁護士で本当に良かったよ両親
ともお酒を組みかわす年齢になり俺たちは
これから大事な生徒たちと向き合っていく
んだ
親父のように厳しくここは適度にお袋の
ように常に熱く生徒の個性を大事に
向き合っていきたいと思う長い話を最後
まで聞いてくれて
ありがとうみんなも学生時代の忘れられ
ない思い出ってあるかよければ是非聞かせ
て
欲しい続いてのお話は取引先でバ声を
浴びるボロボロの男性清掃員初恋の美人
幼馴染みだった
結果誰かに似てる取引き先の会社で働く
清掃員に懐かしさを感じた俺あその男性
もい女性は俺の初恋の相手嫁子だった上司
から罵声を浴びせられ唇を噛みしめながら
掃除をしているボロボロの嫁子男性の振り
押し上司のは腹に耐えていた嫁子は俺が
予想もしなかった過酷な人生を歩んでいた
んだまずは俺と嫁子の出会いから話は20
年前に
遡る中学2年生の春俺は生まれて初めての
恋をした嫁子ですよろしくお願いします
クラスがえで同じクラスになった
嫁子か可愛い目見た
俺の心は嫁子に抜かれた教団の前に立つ
嫁子が俺には三井のりハウスのCMに出て
くる宮絵に見えたんだ他の女子とは違う
ハスキーな声も魅力的だったかれた声大人
っぽくてかっこよくないなんとかして嫁
こと仲良くなりたい俺目も片手に嫁このの
友人から好きなものを聞きハスキーボイス
が聞こえれば聞き耳を立てていたやべ
ミュージックステーション始まってる
じゃんあ下の時間家に帰れば嫁子の好きな
歌手やアイドルが出る番組を欠かさず
チェック勉強をすることもなくテレビに
かじりついていたまるまるの新しい曲聞い
た昨日の激見た翌日聞きとした顔で嫁子に
話かける
俺の嫁の恋心周りにはバレバレだった
だろうな聞いた聞いたあの曲いいよね昨日
のラストめちゃくちゃドキドキしちゃった
次回予告も気になったよねそう言って
ひまわりみたいな笑顔を俺に向けてくれる
嫁子嫁子のためなら何がんでも家に1台
しかないテレビを独占するぜ
顔を見るために俺はジャグのセンスも磨く
覚えたてのパーブお連発したりこのバカ
ちんがなんて先生のものまねしたり今思え
ばただうざいやつだよなそんな俺の寒い逆
にも嫁子はやかに笑ってくれたなかなかけ
てんじゃん中学2年生にもなれば男子も
女子もおしゃれに
目覚める休みの日には雑誌片手にヘア
セットの
練習男は中身だけじゃなく外見も大切だ
今日なんかかっこいいねワックスのけすぎ
でパイナップルみたいになった頭も嫁子は
褒めてくれた美人な上に優しい嫁子女神か
2学期の時にはクラスがえで嫁子の隣の席
もゲットま裏工作したんだけど勉強してね
なんて言いながら家でこっそり勉強したり
あ教科書忘れちゃったわざと教科書を忘れ
て嫁子に見せてもらったり毎朝鼻歌を歌い
ながら学校へ行っていたもんだやったまた
同じクラス中学3年生の時も俺と嫁子は
同じクラスに初詣でおさ1000円入れた
のが良かったのかもしかしながら俺の
片思いはその春終わりを
告げる嫁子高校生の彼氏いるみたいだよ
マジ顔面蒼白の顔でクラスメートに尋ねる
俺先週高校の制服来た男の人と仲良く歩い
ててさしかもしかもその男の人キたく
そっくりなのしかもしかもしかもしかもお
互いのアイスクリーム交換したりしててさ
超仲良しそうだったよあれは絶対
彼氏間違いなしオーマイゴッド高校
生
イケメンアイスクリーム俺の頭の中には
笑いながらアイスクリームを交換する嫁
こと高校生気宅の姿そんな高校生に厨房の
俺が叶うわけない俺動眼出しさようなら俺
の
初恋さようなら俺の女神初恋が無惨にも
砕けちった俺文化祭や修学旅行でカップル
が増えた時もひたすら男友達と盛り上がっ
ていた男
最高エロ話と馬鹿な話で会話が成り立つし
なその後俺は私立の男子公
進学嫁このことを思い出すこともなくなっ
ていった成人式でも男友達と盛り上がって
いて嫁子の姿を見つけられず振り袖で姿の
嫁子ちょっと見たかったけどねそんな俺も
今や26歳
デザイン会社に就職し毎日仕事にいんで
いるおかん掃除お願い仕事の休憩時間缶
コーヒー片手に母親に電話する俺俺の母親
ハウスクリーニングの会社をしているんだ
ちなみに父親は俺が小さな時に病気で
なくなったそれから女で1つで俺と3歳上
の姉を育ててくれた
母親そんな母親が数年前の正月おせ料理を
食べながら急に大声を出したお母さんこれ
からは自分の人生を行きます
え再婚でもするの目を丸くする俺と姉を目
の前に生き生きとした瞳の母親が告げる
ハウスクリーニングの会社を始めますピン
と右手を上げきっぱりと宣言した母親
昔から掃除大好きだったもんな思い立っ
たら即行動がもの母親はその年の夏には
ハウスクリーニングの会社を設立今では
重要員数人を抱える社長になった我が母親
ながらあっぱれであるそんな母親だが社長
になった後も昔と全く変わらない自ら現場
に出向き員たちと一緒に汗を流して掃除を
している汚い場所に幸せは来ないお母さん
は掃除でみんなが幸せになるお手伝いをし
てるの雑巾を絞りながらそう言って笑う
母親そんな母親のおかげで俺も幸せな生活
を送ってきたしかしながら身内にはそれ
ほど甘くはないらしい2時間コースで丸
1円ね族割り引きとかないんそんなものは
ない人類み平等さすが社長こういうとこは
しっかりしてるぜ姉ちゃんもエアコンの
掃除頼んだら数万年取られたって言ってた
もんなま掃除してくれる上に惣菜まで持っ
てきてくれるからありがたいんだけど綺麗
になった部屋と大量の作り置きが詰められ
た冷蔵庫この年になっても母親ってのは
息子のことが心配なようだ早く掃除や料理
してくれる可愛い彼女見つけなさいよ孫の
顔見るの一体いつになるのかしら実家に
帰る度俳優ドラマを見ながらそう俺に言う
母親残念ながら数年間俺は1人見だ大学生
の時から付き合っていた彼女と別れて以話
をするは会社の同僚かコンビニのおば
ちゃんくらいちなみに姉ちゃんもまだ
独身自由気ままにお1人様を楽しんでいる
俺だって早くそんな素敵な彼女欲しいもん
だ
ぜそんなある日俺は仕事で取引先の会社へ
すげえビル目の前にそびえ立つ大きなビル
に思わず独り言が
こぼれる都会のビルってシャレをだよな
受付には女子穴のような可愛い受付場
ネイルもメイクも
ばっちりこんなこと飲みしたいなまるまる
プロダクトの俺ですにっこりと笑顔を
向ける受付場に爽やかな微笑みを返す俺恋
はどこに落ちてるかわかんないしね入間賞
を受け取りシースルーエレベーターに
乗り込むシャレオビルはエレベまでかっこ
いいいい長めだなスーツ姿の俺たちを乗せ
物音1つ立てずに登っていく
エレベーター近くなっていく空に思わず
独り言がこぼれるシースルーエレベー
ターってなんかテンション上がるよな
こんなドラマに出てくるようなビルで働い
てたら彼女も速攻できるのかも受付にいた
受付場みたいな
の会社名前はかっこいいんだけど社員20
人くらいのちっちゃな会社なんだよね事務
所が入ってるビルも受付上は愚か
エレベーターすらないしまその分アット
ホームで落ち着くんだけどこんな大きな
会社に勤めてたら社員全員の顔なんて知ら
ないんだろうなチーンという音が鳴り
エレベーターの扉が
開くもうちょっと外眺めてたかったのにな
なんて思いながらフカフカのカーペットに
足を下ろす俺大気量はカーペットまで一流
らしいまるまるプロダクトです大きな観葉
植物が入り口にある取引先の会社はまさに
ドラマに出てくる事務所そのもの室内では
これまたドラマのキャストみたいな
おしゃれな社員たちが慌しく働いているあ
木のスーツを着倒れ完全に
エキストラそんなことを考えながらも無事
に集団は終了俺のドラマ出演もここまでで
ある失礼します部屋を出るとビルの廊下で
はブルーの作業儀に身を包んだ数人の清掃
員が掃除をしていたモップや雑巾を手にし
熱心に掃除をしている清掃員たちこんな
大きなビル掃除するの大変だろうな母親が
ハウスクリーニングの会社を始めてから
どこでも清掃員が気になるようになって
しまったこの人たちがいるからこの会社で
働く人は快適に過ごせてるんだよなそう
思うと思わず手を合わせたくなるそんな中
俺は1人の若い清掃員から目が離せなく
なったんだたらたらしてんじゃ
ねえと思われる男性に怒鳴られている小柄
の若い清掃員怒鳴られた彼はモップを
握りしめて唇を噛みしめている誰かに似
てるその男性の顔になぜか懐かしさを感じ
た俺しかしピンとくる人物は見つからない
絶対どっかで会ったことあると思うんだ
けどこんな軽いものも持ち上げられないの
か上司がにある業務用の大きな掃除機を
蹴る周りの清掃員たちはそんな2人を見て
見ふりだ男のくせにだせんだよ金玉つい
てんのか唾を吐きながら罵声を浴びせ
続ける
上司そんな上司の前で男性は今や涙目だ何
もそこまで言わなくてもいいのにすみませ
んそんな泣くような声しか出ねえのかすみ
ませんそう言って頭を下げた男性が顔を
あげた時2人の近くでぼんやりと立つ俺と
視線があったあ俺の顔を見た男性が小さな
声をあげるあ思い出した嫁子だ独特の
ハスキーボイス目の下の
ほ嫁子に間違いがないしかしなんで嫁子が
こんとこにしかも男性の格好をしてちんぷ
カンプンな顔をする俺の前で嫁子は俯き
ながら必死にモップをかけているさっさと
やれこの脳なしがそう言って嫁子のモップ
を蹴る上司見ているのも辛いけど俺が声を
かけたら日に油を注ぎかねない嫁子だよな
上司が立ち去った隙に嫁子にそっとさく
うんそう言って小さく頷く嫁子やっぱり
仕事何時まで5時まで仕事の後コヒーでも
飲まない今日はこのまま直記の予定特に
予定もないここで別れたら再び嫁子と会う
こともないだろう俺は嫁子の仕事が終わる
の待って事情を聞くことにしたんだあと3
分そわそわしながら従量員で入り口を
見つめる数分後疲れた顔をした嫁子が姿を
表した嫁子キョロキョロしている嫁子に
右手をあげるはにかみながら駆け寄って
くる嫁子に笑顔を返すおお疲れ様びっくり
したよまさかこんなとこで俺君に会うとは
思わなかった俺もだよそう言って笑い合う
俺たち中学生の時サラサラと揺れていた
綺麗な黒髪はすっきりとした茶髪の
ショートになっているショートも似合う
じゃんそういう俺に嫁子は恥ずかしそうに
笑ったしかし目の前にいる嫁子はどこか
元気がない10年間の間に一体何があった
のだだろとりあえず喫茶店でも行こうか俺
たちは少し距離を取りながら近くの喫茶点
に向かった運ばれてきたコーヒーを目の前
に気まずい雰囲気の俺たち突然の再開に
思うように言葉も出ないしかしここでお茶
だけして帰るわけにはいかない重苦しい
雰囲気の中勇気を出して口を開くあれから
どうしてたのその日コーヒーを飲みながら
嫁子から聞いた話は俺の想像以上に想な
ものだった高校生の時に両親がなくなった
んだ
え2人とも卒業式で見た嫁子によく似た
母親を
思い出す驚きの声をあげる俺に嫁子が悲し
そうに笑うそう2人とも旅行先で事故に
あってそれで嫁子は両親がなくなった後は
近くに住むおばあちゃんが面倒を見てくれ
たの高校もそこから通った高校を卒業した
後は成果の専門学校行ったんだパシになり
たくて嫁子よく手作りクッキーとか焼いて
きてたもんなあれめちゃくちゃおいしかっ
た
中学生の時嫁子家で焼いてきたクッキーや
焼き菓子をクラスメートたちに配っていた
俺君にもあげるねなんて可愛いラッピング
に包まれたクッキーをもらった日には天に
も登る気分だったな食べたいでも食べられ
ないなんて数日食べるのを迷っていたのは
言うまでもないだろうそれでパテシエに
なれたのうん専門学校出た後はケーキ屋
さんで働いてたでもおばあちゃんが数年前
から介護が必要になっちゃって介護祖父母
がすでに多している俺母親もピンピンし
てるし介護と聞いてもピンとこないボケ
てるとかそう聞く俺に嫁子が笑いながら首
を振るボケてはいないんだけど食事や移動
に手助けが必要でお風呂も1人で入れない
し毎回手伝ってるんだ施設入れるお金も
なくてパテシエの仕事やめて時間に融が
聞く仕事しながらおばあちゃんのお世話
することにしたのおばあちゃん何年間も私
の面倒見てくれたから清掃の仕事なら時間
に融聞くもんな母親の会社にも介護子育て
をしながら働いているパートさんがいると
言っていた数時間で終わる清掃の仕事は
育児や火事とも両立がしやすいのだろうで
もなんで男性の
格好上司の人男のくせにって言ってたよな
あの時聞いた上司の大声聞き間違えるわけ
がない今の会社お給料がいいんだけど女性
重要員してなくてそれで髪の毛ばっさり
切って男性のふりして働くことにしたの
清掃員の作用服ってダボダボだしね
なるほど
ハスキーボイスなのも助かったよできる
だけ喋らないようにしてるけどねそう言っ
て小さく笑う嫁めこでも上司との関係が
あんまり良くなくて鬼のような行で唾を吐
ながら罵声を浴びせ続けていた
男性嫁子以外の清掃員にも同じように
当たり散らしていた先月までは別の人だっ
たんだけど現場が変わって今の上司になっ
たの毎日のようにのしられて正直辛い
カサカサの手でコーヒーカップを握りしめ
ながら嫁子がめ息をつく嫁子じゃなくても
俺だってあんな風に言われたら耐えられ
ない
あれは立派なパワハだでも時間に融が聞い
てお給料もいい会社なんてなかなかないし
ねそう言って悲しげに笑う
嫁子そんな嫁子の顔に俺の心もやせなく
なるあの頃の嫁子はキラキラした太陽
みたいな笑顔をしていたのに俺が嫁子にし
てあげられることといえばこれしかない
仕事
するよ給料は今ほどもらえないかもしれ
ないけど時間にも融が聞いてしかもばえ目
を丸くする嫁子に微笑みを返す俺俺の母親
ハウスクリーニングの会社してるんだ最近
忙しいって言ってたし嫁このこと話して
みるちょっと待ってて前話急げだカから
スマホを取り出し母親へ電話をかけるあの
さ俺と母親の会話を心配そうに見ている
嫁子えあの嫁子ちゃんあんたが続行だった
やばい嫁子に聞こえてないよなあの時寝て
も冷めても嫁子なんていう俺を母親は笑い
ながら見てたっけあんたの初恋の相手の1
大事じゃない今すぐにでもうちに来て
もらいなさい突然の電話にびっくりしてい
た母親だったが嫁この事情を話すと心よく
受け入れてくれた明日からでもおいでって
そういう俺に嫁子は何度も頭を下げたよ
こうして嫁子は母親のハウスクリーニング
会社で働くことになったんだき嫁子ちゃん
久しぶり俺の横にる嫁子に抱きつく
母親嫁子のために俺半球取ったんだよな
大切な用事があるんでそういう俺に社長は
笑顔で頷いてくれた働きやすい会社で
助かったぜ嫁子はそこまでしてくれなくて
いいのにって笑ってたけどだってあの頃
この子ちょっと待った
慌てて母親の口を塞ぐ俺この人俺の淡い
片思いを暴露しかねんそれは内緒って言っ
ただろ耳元でそうさく俺に母親が
いたずらっ子のように笑うそんな俺たちを
嫁子は笑いながら見ていたよ荷物全部
積み込みましたあこれ持ちますねテキパキ
と動く嫁子に親もご
万越嫁子ちゃんが来てくれたおかげで
助かったわなんて言いながら嬉しそうに
嫁子の働きっぷりを俺に教えてくれた
明るく真面目な嫁子は他の従業員やパート
さんともすぐに打ち解けたようだそんな
ある日のことこれ嫁子ちゃんのと持って
いってあげて俺のアパートの掃除に来た
母親がを差し出した紙袋の中にはタッパー
に詰められたお惣菜たち仕事して介護し
てって大変でしょはいこれ嫁子ちゃんの家
の住所そう言って1枚のメモを俺に渡す
母親嫁子と同じように一時期両親の介護を
していた母親は彼女のことを放っておく
ことができない
らしいここか母親から渡されたメモ頼りに
嫁子の家に
到着嫁子の家はかつて俺たちが通った中
学校のすぐそばだった緊張しながら
インターフォンを押すとハスキーな声と共
に玄関のドアが開いたこれ母親からお惣
嫁子の家に持って行ってって言われて髪袋
を差し出す俺に嫁子が目を丸くするこんな
にたくさん俺の母親おせかでさ自分も両親
の介護してたし嫁子大変だろうからって
ありがとう助かる嫁怖そういって笑顔で
紙袋を受け取ってくれたよその後思わぬ
展開にあ俺君ご飯食べた時間は7時前仕事
から帰ってそのまま嫁子の家に来たから
夕食も取っていないよかったらうちでご飯
食べていかない
えいいの今日お鍋なんだお鍋って大勢で
食べた方が美味しいでしょそう言って
微笑む嫁子どうせ家に帰ってもビール片手
に冷蔵庫に詰められたお惣菜を食べるだけ
いただきます元気にそういう俺を嫁は顔を
滅ばせながら部屋の中に案内してくれた
あれあれ誰だねリビングに入ってきた俺に
まんまるメガをかけたおばあちゃんが顔を
あげる中学校の同級生の俺君一緒にご飯
食べてもいいかなもちろん
お鍋はみんなで食べた方が美味しいからね
そう言ってニコニコと笑うおばあちゃん
笑った顔は嫁子によく似てる鍋なんて久し
ぶりだな1人暮らしじゃ鍋なんてしないし
な実家に帰った時ものべの俺たち家族は
つまみを並べて酒を飲むだけだうまそう
こたつの上に置かれた鍋からはほほの湯気
と共に美味しそうな匂いが漂っている今日
は切りたんぽ鍋だよ切りたんぽ鍋
器を持ちながら首をかげる俺におばあ
ちゃんが小さく笑う切りたんぽ鍋はね秋た
名物のお
鍋これが切りたんぽおばあちゃんが鍋の
中央に並ぶちくわのようなものを
指さす私生まれたのは秋田で
ね昔は味噌を塗っていりで焼いたりもした
もんだ懐かしそうな顔で切りたんぽを
かじるおばあちゃんうちの鍋は昔から切り
たんぽ鍋なんだおばあちゃん秘伝の味付け
そういう嫁子におばあちゃんも笑顔を返す
たんとお食べはいこたつに座り嫁子とお
ばあちゃんと3人で切りたんぽ鍋をつつく
俺めちゃくちゃ
おいしい切りたんぽ最高そう言って少年の
ようにパキトを食べる俺を嫁子とおばあ
ちゃんは嬉しそうに見ていたよ
こんにちはその後も俺は月に数回嫁子の家
にお惣菜を届けるように上がっていきしい
玄関に姿を見せた俺をおばあちゃんはいつ
も手招きして部屋に案内してくれたみかん
食べるかねおべ食べるか
ねに座り
みかやべを差し出すおばあちゃんあおばあ
ちゃん見と肛門の時間だよ本当だ本当だ
なんて言いながら一緒に時代劇を見ること
もあった時代劇って勉強になるし面白いよ
な今日はおでんだよ夕方嫁このの家にお
惣菜を届けた時には夕食をご馳走になる
ことも俺君がいるとおばあちゃんも嬉し
そうなんて言われて照れ笑いしながら2人
と食卓を囲んでいたよ小さな頃祖母なくし
た俺にとって嫁子のおばあちゃんは本当の
おばあちゃんみたいだった母親の会社で
働き始めて嫁子にも昔のような明るい笑顔
が戻ってきたようだ気をつけて帰ってね
そう言って俺の姿が見えなくなるまで玄関
で手を振ってくれる嫁子そんな嫁子に俺は
再び恋心を抱くようになる初恋ってのは
なかなか忘れられないもんなんだなしかし
そんなある日またしても嫁子に男の影が
こんにちは休日の昼過ぎいつものように
母親からのお惣片手に嫁このの家の
インターフォンを押すおれその時は今日は
おばあちゃんと東山の金さ見よっかな
なんて呑気なことを考えていたそんな俺の
耳に聞こえてきたのははいという落ち着い
た
声いつも聞こえてくる嫁こののハスキー
ボイスじゃないぞももしかしてガチャリと
いう音がして玄関から出てきたのはスーツ
姿のイケメン男性俳優みたいな男性を目の
前に俺は硬直
状態だ誰あ俺君男性の後から笑顔で出て
くる嫁子の顔を見ることもできない
ただただ心臓だけが激しく波打っているお
お邪魔しました紙袋を玄関に置き玄関の前
からもうダッシュちょちょっとそんな俺を
嫁子が慌てて追いかけてくる逃げる俺お
嫁子やっと追いついたはあはあと息を
切らしながら嫁子が俺の腕をつかむ一体
どうしたの俺君そう言って俺を見上げる
嫁子ごめんお邪魔しちゃってえあれ彼氏
だろ気落ちしながらそう尋ねる俺に嫁子が
声を立てて
違うよあれはお兄ちゃんえ県外に就職した
お兄ちゃんが出張でたまたまこっちに来た
んだおばあちゃんのことも心配だった
みたいでお兄ちゃん奥さんのお父さんを
施設に入れてるからお金の余裕もなくて
嫁子だけに任せてごめんななんていつも
電話で言ってたんだけどね
ちゃん中学生の時もさ彼氏と間違われ
ちゃったんだよねそう言って苦笑いを
浮かべる嫁子どうやらクラスメイトも俺と
同じように勘違いをしていたようだ本当は
私俺君のことが好きだったんだけど嫁子が
恥ずかしそうにつぶやくまマジお俺もえ俺
も嫁のことが好きだったてか今も俺と
付き合ってくれませんか真っ赤な顔でそう
告げる俺に嫁子はあの時と同じひまわり
みたいな笑顔で頷いてくれたよお騒がせし
ました嫁子の家に戻り嫁子の兄に頭を
下げる俺君が噂の俺くんかあの頃嫁子毎日
俺君の話しててさ
嫁子の兄はににました顔で俺たちにそう
告げた中学生の嫁子も俺と同じようなこと
をしていたようだそんな兄の前で嫁子は
恥ずかしそうに笑っていた
よ10年越しの思いを伝えようやく念願の
片思いを叶えた俺嫁子ちゃんならいつお嫁
に来てくれても大歓迎なんて母親もご機嫌
だった私が恋のキューピッドよねシャレ金
もらおうかしらそう言って得意気な顔で
手のひらを差し伸べていた
けどそれから2年後28歳の時に俺たちは
結婚結婚式に列したおばあちゃんは
ウエディング姿の嫁子を見て嬉しそうに目
を細めていた結婚後俺たちはおばあちゃん
と3人で暮らし始める
おばあちゃんは俺たちが結婚してから数年
後眠るように息を引き取った出会いから
20年俺たちは今母親の後を次2人で
ハウスクリーニングの会社をしている引退
した母親は今は嬉しそうに孫の面倒を見て
いるよ初恋は叶わないなんてきっと嘘だ俺
と嫁子は見事初恋を叶えたからねもしし
たら仕事で訪れた取引先で初恋の相手に
出会うかもしれないぞみんなの素敵な恋の
話も教えて欲しいなチャンネル登録や高
評価も大歓迎
です続いてのお話は母親の葬式で再開した
双子連れの幼馴染みボロボロで痩せ細って
いたので理由を聞いた結果俺くママにはは
お世話になったから俺は母の葬式で10数
年ぶりに幼馴染みの嫁こと再開した彼女は
幼い双子の姉妹を連れていたその姿は嫁子
はこちらが心配になるほどにボロボロで
随分痩せ細っていてお兄さんも公園で
暮らしてるの
え子供の発言がさらに不安を煽る嫁子たち
に体何があったのかなぜ葬式に来てくれた
のか色々な疑問や問題を紐解いていく中で
俺は次第に嫁子に惹かれていくのだった母
との別れの時はあっという間に訪れた父を
幼少期でなくした俺を女で1つで育て上げ
てくれた母ぼっとした頭の中をぼんやりお
経が通りすぎる家の中の太陽のよに明るい
笑顔の母と目が合うと涙がこみ上げ胸が
痛くなった母が俺の名を呼ぶことはもう
2度とないそれを実感して
しまうう俺が模しだからしっかりしなきゃ
そう思ってもこらえきれずおえが漏れる
ちゃんと見たいのに母の笑顔を見ることが
できないこれまでの母と過ごした時間が
勝手に頭に思い浮かぶんだ父が亡くなった
時母は機上に振る舞い俺のそばで笑顔でい
てくれた母の方が絶対悲しかったはずなの
にずっと俺を励まし守り支えてくれた
どんなに仕事が忙しくても俺を気にかけ
学校行事には必ず応援しに来てくれて俺が
大学に進学して1人暮らしを始めて社会人
になって顔を合わせる機会が減ってもなお
自分のことよりいつも俺のことを考えてる
ような母だったこんな時思い浮かぶのは
後悔ばかり感謝の言葉をもっとたくさん
伝えていればよかったもっと会いに行けば
よかったもっともっともっとそんなことを
ぼんやり思いながら葬儀を終えた仮装場の
予約が取れ
今日は葬式だけで終わる親族を送り出し
一息ついたその時だったあの私もお先行を
あげさせていただいていいですか
えボロボロの服を着て痩せ細った俺の
幼馴染み嫁子がそこに立っていた嫁子久し
ぶり俺くママにはお世話になったからどう
してもお別れがしたくてその姿は
母を痛む悲しみも吹き飛ぶ嫁子の姿に疑問
を投げかけようとしたその時マこの
お兄さん誰
えママの子供の頃からのお友達なんで
真っ黒な服着てるのお別れする式だからよ
そうだごめんね私たち葬儀の話を聞いて
思わず飛び出しちゃってたから服どころか
こんな格好で
いいや嫁子その子はもしかして私の
娘まあもう1人いるよこっちがかな情報量
が多すぎて頭を整理できていない幼馴染み
が子供を連れてると思ったら同じ顔の子供
がもう1人嫁子の後ろから姿を表したあ
双子かそう
おしりなのがまなこっちの静かな方がかな
ね色々突っ込みどころはあったが太いAを
見た嫁子が悲しそうな顔をしていたので
まだ会場にある棺に案内した俺くんママ
本当に寝てるみたい嫁子は手を合わせ
ボロボロ涙をこぼし出す嫁子に釣られたの
かかが静かに泣き出したマナは最大の花を
取ろうと一生懸命手を伸ばしている来て
くれて
ありがとうせっかくだしゆっくりしてって
よ葬儀場のご行為で疾患までは設備を使わ
せて
もらえる控え室に案内しお茶とお菓子を
振る舞ったうわ広い20畳ほどの広さの
控え室に興奮したマナが畳の上ではしゃぎ
回る
な畳でスケートしないよかなザブトンは
つきじゃないのごめんね落ち着きなくって
いやいやいつの間に結婚したんだよ本当
言ってくれたらお祝いしたのに何歳4歳に
なった私もママ4年生よいや母になって母
の偉大さを知るよマジでだからぱ俺君ママ
にもさ会いたくて嫁こしんみりしていたが
俺は内心どぎまぎしていただって嫁子は俺
の初恋の相手だったからてかなんでそんな
にボロボロなんだよ痩せすぎてるし一体何
があったんだずっと気になっていた疑問を
ぶつけると嫁子は中を見て目を泳がせる
公園で遊んだの公園
まな公園で暮らしてるんだよお兄さんも
公園で暮らしてるのはちょちょっとまな
嫁子が焦って口止めしようとするが嫁子
はい親子揃ってボロボロで嫁子は痩せ細っ
ていて挙句の果てに公園住まいという
聞き捨てならない発言俺とお前の中だろ
ちゃんと教えてくれよ
何でも受け止めるから俺はあらゆる最悪の
事態を想定し嫁子に事情を話すよう促した
世の中には姑古と配偶者からひどい扱いを
受ける嫁や子供がいるという話がある嫁子
は一体どんな辛い思いをしてきたのだろう
かドキドキしながら嫁子が口を開くのを
待ったあのね嫁子が告げた真実は俺の予想
をぶった切るものだった嫁子は4年前に
双子を出産したが結婚はしていなかった
なんで元彼の実家に遊びに行ったことが
あって夕ご飯に元彼母がに魚出したの何が
問題なんだそしたら元彼が気分じゃないっ
てはしかも元彼母はじゃあ違うの作るねっ
て当たり前にお皿下げたのよ
え何の話を聞かされているかわからないが
元彼の人間性がやばいことは分かる私には
優しい人だけど家族に対する態度って
いずれ家族になった時に自分にされる態度
だと思うのそれ見て私ああこの人と結婚し
たら気分じゃないって理由で夕飯の作りな
要求されるのかと元彼の考え方を変えると
かそういう気にもなれずその日の帰りに
別れたらしい30目前だったからさ結婚を
焦ったつもりはなかったけど人をみるめ
なかったなってその後双子がお腹にいると
判明したらしい命に罪はないし私の子なの
よだから私が育てあげるぞ
って思って嫁このの両親はあまりに考え
なしな行動に当然激を感動されちゃった
からちょっと隣町まで旅に出て隣町まで旅
偶然助けたおばあちゃんに事情を話したら
アパートの大家さんでねすごいよくして
くれて異次元な話に頭と感情が追いつか
なくなってきた本当色々助けてもらったの
家賃も減額してくれたり産後も色々娘の
面倒まで見てくれてだからその時働けたし
へへえしかし最近職場の後輩がミスしたの
をかって自分がやったと申し出たら解雇さ
れたおばあちゃんは気にするなって言って
くれたけどね無職になったのを気に実家に
てみようと思ったらしい家具家電を売却し
娘たちと規制を試みたところ2人が公園に
捕まっちゃって公園に捕まった公園楽しい
よそりゃ楽しいでしょうよ腹いっぱい遊ん
で疲れたら寝て起きた瞬間からまた遊んで
双子の木のむくままに付き合ってたらいつ
の間にか公園で寝泊まりしながらし公園を
巡る旅になっていたらしいまあ小学校入る
前じゃないとできないし時間はあるしお金
かからないしいっかなってお金は子供らの
食べるのにだけ使って私は食べずに節約し
てたら思ったより痩せちゃっていつから
そんな暮らしを
えっと先月かな先月やっとさっき家に帰っ
ただけど親に色々突っ込まれる中で俺の母
の不法を聞き気づいたら葬儀場に駆け込ん
でいたらしいだから公電もなくてごめんね
いやそれはいいけど俺は頭を抱えたそうだ
嫁子はこういうやつだったぶっ飛びすぎて
て危なっかしいから俺が見ててやらなきゃ
って思うようになってそれで好きになって
ただ俺は深く息を吐く俺君どんな壮絶な話
を聞かされても受け止めようとしてたでも
思ってたのと違った嫁このどアホびくっと
嫁子の体が跳ねた女子供だけで公園で
寝泊まりなんて何かあったらどうする
つもりだったんだある程度の病気や怪我は
大丈夫ほら
し看護師だしそういえば看護師になったと
いう噂は聞いていたが違うそうじゃない
もっとこう悪いやだってゴロゴロいるんだ
から自分1人ならまだしもすっぼけた行動
は子供を危険な目に合わせるかもしれない
んだぞ俺は間違ったことは言ってないはず
なんだがごめんなさい小さくなりしと謝る
嫁子を見ると胸がむこの感覚すらも
懐かしい子供の頃から俺はよく嫁こしかっ
ていたこらママをいじめるなママは悪く
ないよママは悪くないよええちょ俺たちの
空気が変わったと察した双子がポカスカ俺
に拳をぶつけてくるあち違うのよ2人とも
ママいじめられたんじゃないのよ注意を
受けてたのいじめられてない双子が同時に
同じ向きに首をかしげた可愛いそうマナと
カナを大事にしてねって俺君はそう言って
くれてたのそう真意はそうだ自分も大事に
してくれ嫁めこ本当俺君いいやつ超いい
やついいやつ嫁子がいいやつ認定したこと
で双子のお怒りは静まったらしく同時に俺
に飛びついてきたその時コンコンと扉を
ノックする音がした葬儀場の人が母の棺を
一旦控え室に戻しに来たのだすっかり遅く
なったなこっち帰ってきたばっかなんだろ
送るよ俺はそう提案したが俺君はどうする
の俺は明日の出までここにお世話になる
けど嫁子はしばらく
黙り込むあの迷惑じゃなければ私も一緒に
いていいえなんで家帰ったらあいやえっと
俺君が1人がいいならそうするけどそこで
嫁子なりの配慮に気づくああつの夜俺は
1人で母の棺とよ明かした自分の一部を
失ってしまったような喪失感を抱え呆然と
質の中気づいたら朝だった私も俺くんママ
ともっとゆっくりお別れしたいし俺が1人
で泣かなくて住むようにそう言ってくれた
のだ子供の頃から嫁子は変わっていない
嫁子はいつも弱ってる人間によりそう
優しい人だった
見てみてお風呂あるよえ双子が控え室に
ある宿泊設備に目をつけたお布団もあるこ
こら勝手に出さない止まれると察した双子
の行為に思わず
吹き出すとま風呂入る着替えはないだろう
けど今日はたまたま家ついてすぐ来たから
汚れてるだけよ公園に寝泊まりしてたって
言っても着替え持ってたし戦闘行ったり
コインランドリー使ってたからね何の
言い訳かわからないが俺は3人に風呂に
入ってもらいその間に近くのコンビニに
買い出しに行った腹ごしらえしつつ母との
思い出話や嫁子たちの人道中の話で
盛り上がるこの日は母も楽しい夜になった
だろう俺もなぜか少し心がほっとしていて
気づいたら4人で気持ちよく眠ってしまっ
ていた翌日疾患の義には何人かの親族が
駆けつけてくれたがごめんな俺君2日で
終わると思ってたからいえ来ていただいて
本当にありがとうございましたき確かにね
困った時は何でも言うんだよ
3日目に仮装場まで行く調整は難しかった
らしい服を着てない嫁子たちに気づいた
親戚に事情を説明するああ嫁ちゃんか
大きくなったなすみませんこんな格好で
出先から慌ててきたものでなに俺君ママ
なら気にしないよ会に来てくれてすごく
喜んでる
わ私から嫁ちゃんは娘みたいなもんだて
言ってたのの俺の親族と顔見知りになる
くらい子供の頃から嫁子は俺の家に
入り浸っていたのだ挨拶を済ませ仮装場に
向かう大きくて長いクラクションの音が胸
に響いた仮装場での最後のお別れの時俺は
やっぱり泣いてしまって嫁子も泣いて双子
ももらい泣きしていた双子は控え室では
けろっとしていて元気に飛んだり跳ねたり
していたがはだったものをコツに少しずつ
移す時双子は部屋の炭でぐっと手を握って
待ってた空気を読む子だななんて思った
色々ありがとうなうん何もしてないよ嫁子
はその後も人段落するまで一緒にいてくれ
た今度こそ送るよ親父さんたちとまともに
話してないんだろあそうだったねえねえ次
はどこの公園行くのパンダがいるところが
いいな次はねじじとバーバがいるお家に
行くよじじいるのうちじじとバーバいるの
双子の目がキラキラしていたそして嫁子の
両親と双子は感動のご対面をしたわけだが
ああ俺くごめんねおつやだけしか行けなく
てとんでもない
おおじじばばこの子たちが私たちのいや
それよりこの旅はいやうちはいいんで親父
さんたちも嫁子見るの久しぶりなんでしょ
嫁子の親は俺にするみと嫁ことの再会と
初孫に感動するのと色々な意味ですごく
忙しそうだったまあまあ俺君も疲れた
だろううちでゆっくり飯でも食ってきな
そう提案してくれたのでお言葉に甘えた
本当にあっという間だったわね嫁このの
両親と俺の母は学生時代からの友人同士だ
から俺たちが子供の頃から家族ぐるみで
付き合いがあった俺くんママは若い頃から
我慢強くて頑張り屋さんで優しくてね本当
今の俺君にそっくり人はなくなると1番
元気な頃に戻ると聞いたことがあるきっと
今頃大好きな俺くパパのそばにいて2人で
イチャイチしてるだろうな嫁このは俺を
ねらいつつ母を痛み元気づけようとして
くれたでもびっくりしました親父さん嫁子
追い出したってあこいつそんなこと言った
のかだって言ってたじゃん絶好って本当に
この子は考えなしで困ったもんだよまさか
身の体で飛び出していく
なんてこっちは心配でがきじゃなかったよ
だから手紙はちょくちょく送ってたじゃん
しかし嫁子の手紙とは写真をはがきにして
元気だよ楽しいよと一言添えてるだけの
かなり雑なものであった自分の住所買いと
けど
アホ喧嘩して飛び出して出産までして大変
だったんだろうがよそのまま実家に
寄りつかねえなんてことがあるかそうよ
お祝いも手伝いもできやしない心優しいお
ばあさんにお世話になってねつい心地よく
ていや本当私は人に恵まれてるやだ
ちょっとその方にお詫びに行かないと大人
たちの話が退屈だったらしく双子は嫁子の
家の中を探検しに行ってしまったしかも
こんなに痩せ細って食に困るほどなのかい
いやちょっと公園巡りの冒険してて嫁子
両親も俺と同じように頭を抱えた嫁子
あなたね子供じゃないんだから思いつきで
行動するのもほどほどになさいそれでこれ
からも子育てできんのか母親なんだから
もっとちゃんとしろはいだからこれからお
世話になりますお父さんのお惣菜おいしい
し栄養たっぷりだしこれで食事の心配ない
嫁この実家は地域でも人気の惣菜屋なのだ
嫁子父は堪忍袋の尾が切れそうになって
いるし嫁子母はがっくりうれていたじゃあ
俺はそろそろ
家族の話は家族でと思いおいし俺は母と
暮らした賃貸アパートに足を運んだ
ただいましと静まり返った玄関に入る仏の
ある和室に新たに用意された母の裁断嫁子
があんなだからあの家はいつも賑やかだっ
た俺は子供心に憧れたこともあったなでも
母がいたから寂しいことはなかった母と俺
とで生きてきたじわじわともう会えないと
いう実感だけが湧いてくる一体どれだけ
泣けばこの感覚はなくなるんだろう会い
たいもう1度あって話したい伝えても伝え
きれない色々なことを涙が溢れて止まら
なくなっていたその時
え玄関の呼び輪がなり出てみると嫁子が
立っていたなんで父さんたちが暇なら俺君
の手伝いしてこいってこれからが大変だ
からって双子の面倒はこっちで見とくから
と言ってくれたらしいいやそんな悪いよ
定長にお断りしようとしたが嫁子が言葉を
続けたあと泣いてるかと思って俺は言葉に
つまる泣いてもいいし泣くのが普通だと
思うけど
1人で泣かせたくなかったからその言葉に
また涙がこぼれた嫁子にお茶を入れながら
振り返る1人暮らしして働くようになって
ちょくちょく顔見に戻ってはいたんだけど
さ全然俺病気のこと知らなかった母は末期
がだったしんどかったはずなのに入院する
前にもここで話してたのに全然気づかなく
ていつも温かい笑顔でいてくれてなんで
教えてくれなかったんだろうって俺が頼り
ないから俺息子なのにって嫁子はずっと
静かに俺の話を聞いていたいっつも俺に
ばっかり話させるんだそれでどうなったの
っていっつも俺の話聞きたがて母さんは
何か困ったことない変わりない聞いても
いつも何もないってだから俺の話を聞かせ
てくれってもっとちゃんと聞いてれば
もっと家の中をちゃんと見ていれば気づけ
たかもしれないのに俺が俺がもっと何かし
てればこんな俺君にもっとはないよ嫁子が
初めて口を開いた俺君にMODはないよ
いつも全力なはずだからその時以上の
MODはなかったと思うよ俺くんママは俺
君の話を聞けるのがすごく嬉しかっただ
からそれできっと良かったんだと思う俺君
は子供の頃から頑張り屋で真面目で人を
気遣う優しい人だもん俺は泣いた母のの
悲しみと公開を嫁子の言葉が浄化してくれ
たような気がした翌日から嫁子は本格的に
名義変更や相続関連でやることの整理や
書類段取りをテキパキ整理してくれたお前
有能かよ普段はポンコなくせにノあるたは
爪を隠すっていうでしょう座長が高だった
レベルびっくりするくらい色々なことが
片付いたなんかすいません本当ありがとう
できることしただけだよにっこり笑うよ
めこにきゅんじゃじゃああは自分でやる
からこれからも何かあったらすぐ行ってね
あでも携帯持ってないから家に電話して
まず食探して携帯持てへと笑帰っていった
久しぶりに見た嫁子の笑顔に胸がドキドキ
してしまうあの笑顔が好きだった改めて
若かりしこの嫁子の思いが募る母を失った
小心が簡単に嫁子に癒されているのに俺は
少し戸惑う俺が嫁子に抱き出した気持ちが
恋心なのか今持っていいものなのか自分の
感情なのになんだか心細く感じた初なのか
も過ぎあことが片付いて俺は仕事に復帰し
たやっほー嫁子その後も嫁子は
ちょくちょく遊びに来てくれた結局実家の
惣菜屋を手伝ってるらしい毎回お惣を持っ
てきてくくれるいつも
ありがとう悪いな父さんが行けてうるさい
のよ言われなくても行くのにぽつりと
こぼれた嫁子の言葉にきュ俺は不規則勤務
だった詫びとお礼に休みの日には双子と
遊ぶようになったおかげで比較的早く平穏
な日常に戻れたところがある日嫁子の家を
訪ねた時から少しずつ俺の日常が変わる
おはようございますあ
パパ来たパパ
パパ双子が俺をパパと呼び飛びついてきた
マナとかのパパパパこれは一体状況を把握
しようと大人たちを眺めると嫁子の両親が
あさに目をそらした俺は深くため息をつく
あのですね子供たちによかれと思ってかも
しれませんが安易な嘘は帰って子供たちを
傷つけますよごごごめんねだってねうちら
はもう小さい時から俺君は嫁子と結婚する
と思っててさ大体もう嫁子は当てがないし
あんなスカポンたんだから俺君が一緒にい
てくれたら安心だし双子もなついてるし
ごめん俺くなんか父さんと母さんが気づい
たら教え込んでてちょっと私じゃ訂正し
づらいというかなんというか思いつきで
行動するなと嫁こしかってたのにこの親に
してこの子ありかあパパパジキのない双子
にそう呼ばれると違うということの方が悪
な気がして嫁子が言うことも分からなくも
なくまあ親父さんたちが嘘つきされるのも
どうかと思うし双子もがっかりさせるし
ひとまずあだ名くらいの感覚でならいいの
やった嫁子いいってよえマジで呼ぶのがだ
よ呼ぶのがこうして俺は双子の偽パパの血
を確立した俺としては嫁子は子供の頃から
片思いしてた相手
約束棚ぼた
ラッキーそんな下心をひた隠しにした
キリンさんが好きゾさんがもっと好きでも
パパがもっともっと好き尊い双子の
手のひらで喜んで転がりお決まりの動物園
遊園地水族館アスレチックに公園に海に
プールありとあらゆる遊び場を安羅した
しかし子供の体力は無限ちゃ本当だないつ
もごめんね
ありがとう私1人じゃなかなか2人を満足
に遊ばせられないからすっごく喜んでるし
私も嬉しいし本当助かる満面の笑顔の嫁子
にきゅんいや嫁子も本当よく1人で頑張っ
たなえ最近一緒に遊ぶようになってわかっ
たけどこれを1人で面倒見てたわけだろ
すげえよマナカナ見てたら分かるよ2人
とも表情豊かでそれぞれ個性的で嫁ことい
たら楽しそうだ公園のベンチで双子を眺め
つそ告げると隣で嫁子が涙を流していたど
同士えなんで動揺したがふと子供の頃を
思い出したいつも明るく元気な嫁子だが
本当は心細くなったり強がってるだけの時
があるのだありがとう本当はずっと不安
だったこれでいいのかな大丈夫かなって
ずっともっと早く俺君と再開できれば
よかった嫁子はずっと俺に思いを寄せてい
たとその時初めて告げられたいやごめん俺
がもっと勇気があれば俺たちは両思いだっ
たでもなんとなくあの時の関係が壊れそう
な気がして伝えられなかったでも今だった
からマナとか何に会えたんだこうして俺は
母の死を乗り越えることができて俺と嫁子
は交際をスタートさせたその後は何もかも
順調に思えたある事件が起こるまではそれ
でねかった子がわざわざ尋ねに来てくれて
結局その子も仕事辞めたらしくてねへえ嫁
ことなげない話をしながら街を
歩く実はこの頃嫁子にあることを相談され
ていた悪意に満ちた視線を感じるというの
だそれで休みの日はできるだけ嫁子のそば
にいるようにしたSNSにお惣菜屋さん
あげてくれてそれで忙しくなったのか町を
歩いていると俺も視線に
気づく完全についてきていると思った俺が
トイレに行き嫁子には待っててもらった
その時なあ
やり直そういやしつこい男が嫁子に
言いよっていた見たぞ双子あれ俺の子なん
だろ私の子よ視線の正体は嫁この
元彼SNSでアップされた相屋に映り込ん
だ嫁子を見つけてストーキングしていた
らしい元彼は知り滅裂なことを言っていた
嫁こと別れてからうまくいかないことが
多かったようだなあ俺が双子のパパになっ
てやるから双子のパパは俺ですが嫁子に
迫る男の前に立ちはかったななんだお前
双子のパパですそういうことじゃねえだろ
邪魔だよどけよ俺はその女にようがぬっ腕
を伸ばしてきたので俺が振り払うとイラっ
としたらしいどけつってんだろ自己中な
振る舞いは女性に嫌われますよ何様だ
てめえいいからどけって思いきり
突き飛ばされそうになったので思わず身を
返しいててててストーカーは犯罪です腕を
ひねりあげ手帳を見せた俺は警察官だった
のだ色々調べはついていたのでこの日は
決着をつけようと勝負に出たはあ迷惑かけ
てごめんねその夜色々片付けてから嫁子の
家で食事をしていたらしょんぼりした嫁子
が言った
全然双子のパパだから妻と娘守るのは当然
えでも初見乱用
え妻俺君それは嫁子と双子が危険な目に
会うのが耐えがく俺はこの日覚悟を決めて
結婚してくださいくださいパパください
プロポーズして双子の本当にパパになり嘘
をつく罪悪官からは解放されたそれから
長い年月が過ぎたちなみに地方公務員の
警察官は移動や転勤があっても都道府県を
またぐことはない幸い俺は家庭の事情を
配慮してもらえて転居が必要なほどの転勤
や移動もなく嫁この実家で暮らしている
ニーて
これ食べれるかな酸っぱかったらやめとき
なよ俺嫁子嫁このの両親は18歳になった
マナカナが何かを食べようとしているのを
スマホ越しに見せられとってもハハあわわ
していたこら何食ってんだちょっと冒険も
いいけど命は大切にしてよねお前がそれを
言うのかさなかった双子は高校卒業後
バックパッカーとなり世界おまたにかけて
旅をしている今は本当に便利になったわね
世界のどこにいても孫の顔が見れるんだ
からそういやもう1人の孫はどこ行った塾
のか
講習もうすぐ帰ってくるから戻ったら
出ようか実は俺と嫁子はその後男の子を
授かった
もう12歳になるが将来は医者になりたい
と言ってて嫁子の両親は随分ほらしげにし
ているまた嫁子みたいになるんじゃと思っ
たけどばっちり俺君に似て真面目な子にそ
だったねいや人安心だよ本当何それまま
広いひどいパパごめんね盆は帰るつもり
だったんだけど
まが日本と逆方向に進んじゃうんだもん
カって見合ってるって言ってたじゃん毎年
盆の時期はみんなで俺の両親の墓参りに
行く双子は参加できないことを残念そうに
してくれた気にしなくていい元気で生きて
くれてたらいいよ心からそう思う血の
繋がりなどなくても2人は俺の大切な娘な
のだからただいまあお姉ちゃんそこに息子
の豊かが帰宅した豊かは勉強頑張って
すごいねお医者さんになりたいんだっけ
うん僕がお姉ちゃんたちと一緒にいた方が
何かあった時に命守れそうじゃない嫁子の
両親がぎょっとした顔で豊かを見るえそう
なの医者になるのってそれが
目的かっこいいそれなら安心だね待て
早まるな旅行はもっと安全に丁寧にできる
ものよ破天康な姉たちの影響を心配したの
か豊かに考え直すよう促していたまあまあ
豊かも帰ってきたしそろそろ出るからまた
ないってな気をつけてねそっちもねそう
言って閉めた後は各自がバタバタ準備し
始める先行とロソとジュとお墓用のロソは
こっちよあれあのお金入れる袋用意して
なかったっけもう鞄入れたよいやいやまだ
お金包んでないぞもう車出しますよそんな
感じで俺の生活はいつも賑やかだ
ありがとう母さん母さんとの別れは辛かっ
たよでも今は最愛の人と結ばれて幸せに
暮らしてるちょっとやんちゃな孫たちが
いるから見守ってやってくれな玄関から
見える青空に向けて俺は心の中でそっと
呟いた最後まで聞いてくれてありがとう
みんなの大切な馴れ染めも是非コメント欄
で教えて
ね続いてのお話はヤザの俺にSOSを送っ
てくるボロボロ少女ハンドサインに気づい
た結果お
願い朝早くコンビニの駐車場で一服して
いる俺の前に止まった1台の車痣だらけの
顔で車の女子席に乗るゆいはハンドサイン
を使い必死で何かを訴えていたそんな唯を
救出し組の事務所に連れて行ったヤザの俺
背中でポロポロと涙をこぼすゆいが俺に第
2の人生を与えてくれたんだ当時俺は28
歳暴力団の若き幹部として組員たちを
まとめていたヤザになる奴はほとんどが
過酷な少年時代を経験している霊にもれず
俺もそうだ
俺の家庭環境はドラマにできるくらい悲惨
なものだったキャンブルグの両親は俺が
保育園の頃から揃ってパチンコや競馬が
良い競馬場で迷子になった時もレースが
終わるまで迎えに来てくれなかったおやつ
はもちろんパチンコの景品パチンコ屋の
駐車場で耳障りなBGMを聞きながら2人
が出てくるのを待ってたギャンブルに
負ければ大言かし勝てばのみに行って朝
まで帰ってこない両親八つ当たりして殴ら
れることもしょっちゅうたし空腹を水で
凌いだこともある毎月月末には借金取りも
やってきたクリスマスもお盆もなく常に
空腹で暴力に耐える
毎日クリスマスプレゼントや年玉をもらっ
た覚えもないそんな家庭で育った俺は小
学校定学年の頃からよなよな路上に出る
ようにゴミ箱を明日食べかけのパンを手に
入れたり自動販売機の下で拾った小銭で
ジュースを買ったりしていた真冬の路上で
も家にいるよりマだったからホームレスの
おじさんたちと焚き火を囲みザパを分けて
もらうこともあったワンカップのお酒を
嬉しそうに飲むホームレスのおじさんたち
は笑顔で俺を受け入れてくれたよそんな
生活の中俺は公園で1人の男の人に出会う
お前何してんの夜遅くブランコを漕いでる
俺に当時18歳だった兄貴が声をかけて
くれたんだ飯食わせてやるよ俺の話を聞い
た兄貴は公園で俺を見かけるたびに夕食を
ご馳走してくれたほとんど毎日兄貴にご
馳走になってたな今日はパチンコ買った
からうなぎ食おうぜうなぎを初めて食わせ
てくれたのも兄貴だたれまでペロペロ
なめる俺を兄貴は笑いながら見ていた明日
動物園行こうぜなんて遊びに連れてって
くれることも当時兄貴が付き合っていた
彼女もとても優しくしてくれた肩車して
やるよ親に虐待されていた俺にとって
兄貴だけが安心できる人だったんだ荒れた
少年時代を送った俺は中学校に入ると犯罪
にも手を染めるようになる名前を書くだけ
で入れたバカ高校も3ヶ月で中退し少年員
の出入りも何度も繰り返したそんな俺に声
をかけてくれたのが兄貴だったうちの組
来いよ実は兄貴暴力団の組員だったんだ
出会って少ししてから教えてくれたま俺は
そんなこと気にしてなかったけどこうして
俺は18歳の時に兄貴の紹介で暴力団組員
に10年たった今では幹部として組員たち
を管理しているざと聞くとみじめ量の徴収
や取り立てをイメージする人が多いだろう
違法薬物販売や特殊詐欺を思い浮かべる人
もいるかもし
最近はネットを駆使する座も増えてるしな
しかしうちはクリーンな暴力団違法薬物に
は手を出さないし一般人を巻き込むことも
ないみじめ量の徴収や取り立てをすること
もあるけれど制裁を加えるのは約束を守れ
ないやつだけだ脅迫や今日だってしない
売り掛けして飛んだ客や店の金を持ち逃げ
した重要員は血の果てまで追っかけるけど
な1日のスケジュールもサラリーマンと
変わらない間コーヒー片手に事務所へ
向かい昼には組員と昼食縄張りの見回りや
取り立てをして夜には家に帰る時には店が
運営するキャバクラやスナックに顔を出す
こともあるけどね店舗運営は暴力団の資金
源だ会社に行ったことはないがさマンも
こんな生活だろう実はうちの組20人しか
組員がいないんだアトホームな会社を
思い浮かべてもらえればいいと思う
おいカップラーメンのお湯入れすぎじゃ
ねえ
か日進さんに謝れなんて会話が昼間から
繰り広げられてるくらいだからさすがに
組長は貫禄があるけどそんな長は大の子供
好き事務所の机にはお孫さんの写真がとろ
せまと並んでいる毎年夏には事務所の敷地
内で夏祭りをするしハロウィンの時期には
道行く子供たちにおかをばらまいている
しかも仮想して夏祭りやハロウィンの主な
お客さんは近所の自動用施設の子供たち
いつもありがとうございます職員の嫁に
連れられみんなで歩いてやってくる
焼きそば食うか綿菓子もあるぞイベント前
にはみんなで業務スーパーへ行きあーだ
こうだと言いながら子供が好きそうな
メニューを考える経費は組長のポケット
マネーから買い物に行く前には分厚いさ束
を渡される5cmもあるさ束持って買い物
来る客なんて俺たちくらいだろう
の店員も目を丸くしていたよ前日は夜遅く
まで仕込みをし当日は朝から準備に
取りかかるこの日ばっかりは寝坊もでき
ない組長夏祭りに命をかけてるからな寝坊
なんてしたらどうなるか子供たちだけじゃ
なくて私たちも毎年楽しみにしてるんです
焼きそばを食べながらそう言って笑うよめ
実は俺たちもです夏祭りやハロウィン
なんて参加したことないんで子供の頃の俺
たちには夏祭りは愚かクリスマスも誕生日
もなかったみんな複雑な家庭環境で育った
から俺たちが用意した焼きそばや綿菓子を
嬉しそうに食べている子供たちその姿を
組長だけでなく組員たちも笑顔で見ていた
おい
そろそろやるぞ今や若頭まで登り詰めた
兄貴もこの日は頭にタオルを巻いたタンク
トップ
姿どう見ても敵やの兄ちゃんにしか見え
ないそんな兄貴に呼ばれ慌てて駆けつける
俺行くぞ兄貴の大声と共に空に花火が
打ち上がる夏祭りのフィナーレは毎年
打ち上げ花火に決まってるんだ
に咲花火を嫁子や子供たちは目をキラキラ
させて見つめていたよ
お今日はフレンチ通すとか朝食に目を輝か
せる俺にジャージ姿の組員が小さく笑う
若い組員2人とアパートで暮らす俺れ組に
入った新入は先輩の身の回りの世話をして
ヤザとしての狩猟を積むのだヤザの世界は
礼儀が大切
少年員や刑務所上がりの奴らは礼儀を知ら
ないことも多いからなへなチョコなやつは
部屋済みの期間に逃げ出すことも部屋済み
は座としての根性を見極めるためにも大切
だ最近どうだフレンチトーストを口に入れ
ながら組員に訪ねる俺部下の人生相談に
乗るのも幹部の俺の仕事の1つなんだ俺
たちにとって組員は家族部は弟と同じだ
じゃ後でなジャージからスーツに着替え
一足先に家を出た俺はコンビニを目指す
毎日事務所近くのコンビニで缶コーヒーと
タバコを買うのが俺の日課なのださすがの
俺も男3人での共同生活は息が詰まる
可愛い彼女だったら別かもしれない
けど彼女がしょっちゅう兄貴とは違い残念
ながら俺は長年彼女がいなかったまるまる
番のタバコくださいそういう俺に店員が
ビビりながらタバコを
差し出すほっぺたに大きな傷があるスーツ
姿の俺はコンビニの店員が見ても肩の人に
は見えないのだろうほっぺの傷酔っ払って
こけた勢いで窓ガラスに突っ込んでできた
んだけどなま白がついてよかったんだが朝
の一服なり駐車場に設置された喫煙所で
タバコに火をつつける俺タバコはやっぱ
セブンスターに限る缶コーヒー片手に
タバコの煙を吐き出す俺そんな俺の前に1
台の車が止まった女子席には小学生くらい
の女の子が乗っている学校にでも送って
いくのだろう俺なんて傘も刺さず学校行っ
てたのにしかしながら運転席から聞こえて
きたのは大きな
怒鳴り声運転席から出てきた男性は女子席
に向かってバ声を吐き続けている勢いよく
ドアを閉めイライラした様子で店内に入っ
ていく
男性何かいたずらでもしたんかそんなに
怒らんでもいいだろうに俺だって部が
カップラーメンの入れすぎてもそこまで
言わんぞタバコを加えながら何気なく女子
席に視線を走らせる俺女子席に座る女の子
ゆいは怯えた顔でコンビニの自動ドアを
見つめているえゆいの姿を見た俺は思わず
息を飲むことによく見るとゆいの顔は痣
だらけだったのだ目の下には青黒い大きな
青あの痣は数日前にけられたものに違い
ない俺も同じ経験をしたからよくわかる
あいつ何したんだそんな悪いことをする
ような子供には見えないけど軽減な表情で
女子席を見つめる俺そんな俺の視線にゆい
の視線がぶつかった慌てた様子で窓を全開
にするゆい窓が開くと必死に俺にハンド
サインを送ってきたたすけ
て助けてたけてお
願い大きく口を開き俺に向かって両手を
握りしめる雪何度も助けてお願いと
繰り返しながら両手を俺の方へ差し出して
いる助けてお願い俺の頭に浮かんだのは
両親にボコボコにされたかつての俺の姿
もしかしてあいつも異変を感じた俺は
タバコを灰皿に押し付けゆいの元へ
ちょっと待ってろよ窓からゆいを引きずり
出し車から外へ出した駐車場には俺以外に
人影はない誰かに見られて厄介なことに
なることもないだろうありがとう涙目でお
礼を言うゆいは顔だけじゃなく腕や足も技
だらけ手のこにはタバコの火を押し付け
られた後もあった早くしないとそう言って
怯えた表情でコンビニの店内を見つめる
ゆいゆいの父親は俺たちに背を向けて
おにぎりを選んでいる俺がゆいを車から
救出したことには気がついていないようだ
父親が戻ってくる前にゆいをここから
連れ出さねばその後のことはここを離れた
後に考えればいい
行くぞそういう俺の手をゆいはボロボロと
泣きながらゆっ握りしめた手をつなぎ全速
力でコンビニの駐車場を後にした俺たちは
事務所前の公園へほい入口にある自動販売
機で買った缶ジュースを傷だらけの手で
受け取るゆい缶ジュースを握る火傷の跡が
ある小さな手が見ていて
痛々しい何があったんだ女子席で必死に
ハンドサインを送るゆいは聞き迫る顔をし
ていたゆいに罵声を浴びせる父親も明らか
に興奮していたしお父さんにお前を捨てに
行くって言われて捨てに行くってどういう
ことだうば捨て山ならともかく子供を捨て
られる場所なんてあるのか思わず眉を
寄せる俺にゆいがぽつりぽつりと話し
始めるお父さん
1年前に再婚したのそれまで2人で暮らし
てたんだけどいきなり知らない女の人連れ
てきて母親はお母さんは私が幼稚園の時に
死んじゃった交通事故で不家庭で育っ
たってことか昔から親父に暴力受けてたの
かそう聞く俺にゆが小さく首を振る昔は
普通のお父さんだった
誕生日もお祝いしてくれたし休みの日には
公園にも連れて行ってくれたそれがなんで
その女の人が来てからお父さん変わっ
ちゃったのご飯も作ってくれなくなったし
休みの日も私を置いて2人でパチンコに
行くようになった飯はどうしてたんだゆい
はどう見ても小学校34年生大したものも
作れないだろう
は家にあるお菓子食べてたパチンコの景品
のお菓子机の上に置いてあったからお腹が
空いたら水飲んだり氷舐めたり昔の俺と
同じじゃないかゆいの体は傷だらけなだけ
でなく小田のようにガリガリだった夕方も
ね7時くらいになると2人で出ていっ
ちゃうのそれで明け方まで帰ってこない
お父さんの再婚相手スナックってところで
働いてるんだってだから一緒に行かないと
いけないんだってきっと女の店で深夜まで
過ごしているのだろう幼い子供を1人家に
残してなんで殴られるようになったんだ
その人子供が嫌いでね一緒に暮らし始めた
時は無視するくらいだったんだけど
だんだん気に入らないことがあるとくよう
になった親父は守ってくれなかったのか
そういう俺にゆいが悲しそうに首を振る
初めは私が叩かれたり殴られたりするの
ニヤニヤしながら見てたでも数ヶ月前から
一緒に手をあげるようになったこれも教育
だって言いながらパチンコで負けた日
なんかは特にひどいどれだけお願いしても
殴るのやめくれない学校の先生とかは気が
つかないのかそれだけ体に傷があれば学校
に行く時は長袖と長ズボン履かされる
小さい頃傷したからって学校には行ってる
みたい最近は学校にも行ってないこんな顔
で言ったら友達にも心配される
し昨日も散々殴られて気を失って玄関で寝
ちゃったのそれで朝やり起こされて車に
乗せられたお前はゴミだから捨てに行くっ
てお兄ちゃんが助けてくれなかったらどう
なってたかわからないそう言って大粒の涙
を流すゆい1年間よく生きてたもんだ
しかし勢いで連れてきてしまったものの
どこに連れて行けばいいんだ警察いや警察
には顔を見せたくない
病院俺が暴力振ったと思われそう
とりあえず事務所連れてくかこうして俺は
泣きじゃくるゆいをひとまず事務所に連れ
て行くことにしたんだ
おはようて誰銀縁の眼鏡をかけた兄貴が
ゆいを見て目を丸くするヤザが子連れ出金
なんて聞いたこともないしなもしかして
隠し後ごかと口を開けそうつぶやく兄貴俺
は兄貴とは違うんだけどコンビニで何誘拐
お前ロ離婚だったの俺の理想の女性片せり
のだし無で首を振る俺の横で落ち着かない
表情のゆいが事務所をキョロキョロ見渡し
ているコンビニで拾いました拾いまし
たって捨て猫じゃなあまいし
お前顔どしたゆいの顔にある大きな痣に
ようやく気がついた兄貴に火傷の跡がつい
た手の甲を見せるこりひどいな腕や足の技
を見た兄貴が顔をしかめる幼なゆいは
ただただ暴力に耐えていたのだろう今朝
コンビニでタバコ吸ってたら目の前に車が
止まって女子席にこいつが乗ってたんです
よ父親はコンビに入ってったんですけど車
に残されたこいつ女子席から必死にハンド
サイン送ってきたんですお願い助けてて
つぶやきながら俺たちのやり取りをゆいは
俯きながら聞いている思い出したくはない
んだろうなで車の窓から引っ張り出したん
ですこいつ親に捨てられるところだったん
ですよ散々力振った挙げ句捨ててくるっ
てか最悪の父親だな眉間に眉を寄せた兄貴
が吐き捨てるように
つぶやく人間の
くっすそう俺に兄貴も無言で頷いた怖かっ
ただろよく頑張ったなそう言って兄貴は
ゆいの頭を優しく撫でた路上に出た俺に声
をかけてくれた兄貴うちの組員は長を始め
みんな根は優しいんだ兄貴に頭を撫でられ
ながらゆいはくしゃくしゃの顔で泣き続け
ていたもうなくなよお菓子やるから兄貴が
テーブルの上に大量のお菓子を
並べる女慣れしている兄貴でも涙には弱い
らしいでどうすんのどうしましょどうし
ましょってなあ張りののソファーに座りお
菓子を食べるゆいを目の前に途方にくれる
俺たちやからが出入りする事務所にいつ
までも置いておくわけにはいかないゆいに
危険が及ぶ可能性もある部屋住たちと
クラスアパートに連れて行くわけにもいか
ないしうちで預かってやりたいけど子供
生まれたばっかだしな兄貴は3人目の子供
が生まれたばかり兄貴の家に迷惑はかけ
られないああそこはそう呟いてテオパチン
と鳴らす兄貴どうやらい案を思いついた
らしい夏祭りに来る自動
相談所あそこならこの子預かってくれるん
じゃないかな児童相談所には虐待を受けた
子供たちもたくさんいるゆいのことも真味
に相談に乗ってくれるだろう今日は暇だ
からさお前今から連れてってやれよはい
こうして俺はゆいを連れて児童相談所の門
をくぐったんだこんちはあれあなた受付に
いた嫁子に声をかけると驚いた顔をし
ながら表に出てきてくれたその子俺の横に
いるゆいに気がつき目を見開く嫁子ヤザが
児童相談所に子供連れていくなんて警察
だって考えないだろう実は兄貴にした話と
全く同じ内容を嫁子に話す俺の話を嫁子は
真剣なまなざしで聞いていたそうだったん
ですか勢いで連れてきちゃったんですけど
どこに連れて行けばいいかわかんなくて
警察に連れてってもヤザの話なんかまとも
に聞いてもらえないじゃないっすかお前が
やったんだろって言われて何時間も事情
調子されるのは目に見えてるんで笑い
ながらそういう俺に嫁子が苦笑いを
浮かべる実際歩いてるだけで交番連れて
行かれたこともあるしなここで大丈夫
ですうちで預かって家庭の調査もきちんと
します安心して
くださいよかったそう言って小さく息を
吐く俺に嫁子が声
見返すこうしてゆいは児童相談所で預かっ
てもらうことになったのだった
あ俺さん数日後事務所に向かう途中の俺に
嫁子が声をかけてきたあおはようござい
ますペコリと頭を下げる俺に嫁子が
駆け寄ってくる紫のスーツを着た俺とひよ
のイラストがついたエプロンを着た嫁子
不思議な組み合わせの俺たちを道ゆく人も
よっとした顔で見ている視線を向けると
すぐ目をそらすけどな紫色のスーツ着てる
やつなんてやざいだしゆいちゃんどうやら
頻繁に虐待を受けていたみたいです
やっぱり殴られるだけじゃなくて頭から
湯舟に入れられたりベランダに何時間も
放置されたこともあったみたいですんで今
までバレなかったんですか近所の人が
気づいても良さそうなのに虐待は押入れで
行われていたんです音が漏れないよう
にってひどすぎますそう言って唇を
噛みしめる
嫁子そこまでする親なら子供を捨てるのも
何も思わないのかもしれないゆいちゃん
しばらく自動相談所で暮らすことになり
ました勉強のやおやつの時間もあるので
学校みたいに過ごせますよこれで人安心
ですそう言って小さく笑う俺に嫁子も
穏やかな笑顔を返してくれた幼い頃の俺と
同じ境遇のゆいゆいに過去の自分を重ねた
俺は暇があれば自動相談所へ通うように
なったお兄ちゃんおだいぶ肉ついてきたな
嬉しそうに駆け寄ってきたゆいの脇に手を
伸ばし大きく掲げる俺児童相談所の職員や
自動福祉士により少しずつ明るさを
取り戻したゆいしっかりと食事も取るよう
になりガリガリだった体も健康的になって
きた昨日はねハンバーグが出たんだいい
なあ俺も今日の晩飯ハンバーグにして
もらおうそういう俺に無邪気な笑顔を
浮かべたゆが頷く
そんな俺たちを嫁子も笑いながら見ていた
俺さん自炊されるんですかいや一緒に
暮らしてるやつが飯作ってくれるんです
料理好きなやつで朝からフレンチトストと
か出てくるんすよ羨ましいな私料理
下手くそだからそうなんですか恥ずかし
ながらお嫁に行くまでになんとかしないと
児童相談所に通ううちに嫁ことも頻繁に話
をするように時にはコーヒーを飲みながら
園庭で遊ぶ子供たちを眺めていることも
あったヤザさんも悪い人ばっかじゃないん
ですね朝からフレンチトースト食べるとか
おしゃれだしそう言って笑う
嫁子そんな嫁子に俺も苦笑いを返す嫁子は
座の俺たちをを色メガで見ることはなかっ
たそんな嫁子に徐々に惹かれていく俺
しかし嫁子に思いを伝えることは決して
ないだろうヤザの俺と結ばれても嫁子が
幸せになれることはないからそんなある日
のことゆいちゃん引き取り先が決まりまし
た里親が見つかったんですいつものように
児童相談所に顔を出した俺にに笑顔の嫁子
が駆け寄ってくる子供に恵まれなかった
40代のお医者さん夫婦で人柄もとても
良くて先日数時間交流したんですがとても
楽しそうに帰ってきましたよそっかよかっ
たな頭をくしゃくしゃと撫でる俺にゆいが
キラキラとした瞳で話しだすとっても
優しくてね一緒にホットケーキ作ったんだ
お家もめちゃくちゃ広いんだよ興奮した
様子で里親のことを話すゆい医者の夫婦
なら経済的にも問題ないゆいには俺みたい
になって欲しくないいい引き取り手が
見つかって本当に良かったしかしゆいがい
なくなればここに来ることも
なくなる嫁ことも年に数回会うだけになる
だろうあの俺さんはい
ゆいちゃんがいなくなっても会いに来て
くれませんか誰に児童相談所に通ううちに
他の子供たちとも仲良くなった子供たちに
会いに来るのは構わないけどえっと私に
真っ赤な顔をした嫁子がぽつりと
つぶやく気持ちは
嬉しいでも俺座ですよと一緒にも分かって
ます俺さんが好きなんです覚悟はできて
ますごご妻の勉強もしまし
た映画全巻借りてきて入れ済は掘れない
けど緊張した顔でそう告げる嫁子に思わず
笑いがこぼれる俺あれは
なんて入れないでいいし着物も切れなくて
いいです兄貴の奥さんなんてピアスすら
開いてませんよかった安心した表情を
浮かべた嫁子を俺は優しく抱きしめたよ
こうして交際を始めた俺たち俺はゆいが
里親に引き取られた後も時間があれば嫁子
や子供たちに会いに行くようになった里と
児童相談所職員のカップルなんて聞いた
ことないわなんて兄貴には笑われたけど
自分の奥さんだって看護師のくせに交際を
始めて2年後俺は嫁子に
プロポーズそして八坂は足を洗うことにし
た大切な人ができたんですそう言って土
下座する俺に組長は黙って頭を振ってくれ
た指詰や血の果てまで追われるなんて一部
の話だ組長は選別に分厚いさ束までくれた
ギリ人情を大切にする本当の役は組員たち
の幸せを願っているこれからは片の仕事
しろよって兄貴も心よく送り出してくれた
よ座を辞めた後は小さなうどん屋を始めた
公園で過ごしてた時兄貴はよく俺をうどん
屋に連れて行ってくれたんだん
だけでも食えって言いながら自分はけけ
うどんいっぱいでビールを飲んでた兄貴
当時貧乏だった兄貴の精一杯の優しさだっ
たんだと思う結婚してから10年今俺は
毎週定休日になると恵まれない子供たちの
ために子供食堂を開いているあの時8歳
だったゆいもたまに手伝いに来てくれるよ
仲良くうどんを茹でるよ嫁ことゆいは10
年前と変わらない笑顔だ親からの愛情を
受けられなかった俺たちそんな俺たちも今
は幸せな家庭を築いているどうかみんなも
大切な人にせいっぱいの愛情を伝えてあげ
てほしい世の中に俺たちみたいな子供たち
が少しでも減るように祈ってるよみんなの
素敵な恋愛エピソードも教えてくれないか
なチャンネル登録や高評価もよろしくお
願いし
ます続いてのお話は卒業旅行に行けず泣い
てる隣人の金髪ギャル貧乏家庭育ち大企業
者長の俺がお小遣をあげた結果初めて隣の
お兄さんを見た時マジでかっこよくてラブ
ぽよじゃんって思ったぽぽよでも私全然
子供だし相手にしてもらいてよピーナッツ
だったの
ピーナッツもうちゃんと聞いて
よ辛い境遇を乗り越え年少100億の社長
になった俺の目の前に現れた金髪ギャル
この少女が後に俺の大切な人になっていく
今日は俺たちの物語を少し聞いて
ほしい俺は当時38歳会社を経営している
この会社は親から引き継いだものなんだ
けどちょっとわけありなんだ
よ俺が子供の頃俺の本当の父親は酒癖が
悪く仕事も長続きしなかったので家はいつ
も貧乏だった母が1人で働いていたんだよ
酒を飲んでは母や俺に手をあげる父その日
の食事にも困る貧乏
生活母は親族の反対を押し切って父と結婚
していたから親戚を頼ることもできず俺
たちはどんどん孤立していっ
た高校だけは出なさいと言われてなんとか
入学したけど高校入学直後に父が亡くなっ
た長年の叫びたり生活が立ってのこと
だろうそしてその半年後に母も父の後を
負うように隊長を崩しそのままなくなった
母の葬式に来た親戚夫婦から私たちと一緒
に暮らさないかと言われた今まで会った
こともない俺を引き取り育てたいと言って
くれたんだこの時俺は高校2年生このまま
では高校を退学するしかなかったそのこと
を心配してくれたのかもしれないでも俺は
俺が口ごもっているとおじさんとおばさん
が今までよく頑張ってきたなこれからは
もっと大人の力を借りていいんだよ私たち
はあなたの味方よあなたにはもう我慢し
ないで生きてほしいのこうして親戚のおじ
さんとおばさんは俺の義父母になったん
だ義父母のもで高校大学と進み与えて
もらったチャンスを無駄にしたくないと
思い俺は勉強を頑張ってい
た義父母は子供がいなかったので俺のこと
をわが子のように可愛がってくれたんだ
岐阜は会社を経営していて俺が大学に入る
時ゆくゆくはお前に会社を継がせたいと
言ってくれて大学を卒業後は岐阜の会社に
入り現場で経験を積んだ後3年前に社長に
就任した私たちもいい年だこれからは地方
でゆっくり暮らしたいと思っているあなた
はもう立派なこの会社の即戦力よ離れて
暮らすことになるけどこれからも私たちは
親としてあなたのことを思っているわそう
言ってくれた義父母は俺にとって命を救っ
てくれたと言っても過言ではないし間違い
なく人生を変えてくれた存在だと思って
いるこうして義父母は自然豊かな場所に
ある別荘で農業をしながら隠居生活を始め
た俺は社長として社員の生活を守るために
本していた働いてくれる人の生活が安定し
なければ会社の成長には繋がらないという
のが会社の理念
だ社長室にずっといることはほとんどない
様々な部署を見て不便なことを聞き彼らの
成果に対してしっかりと正当な評価をする
これは義父がずっとやり続けたことで俺も
その気持ちも引き継ぎたいと思っているん
だ
社員のモチベーションを上げることで様々
ないい効果を生み出した会社は年少
100億を超える大気料へ成長し
たそんな大企業の社長をしている俺なんだ
けど昔の癖が抜けないんだよ
な両親が隠居する時一緒に暮らしていた家
は義父母と相談した上で処分することにし
た本当にこれでいいのかもう少し立派な家
にすればいいのにいいんだよこれくらいが
賞にあってる俺はそう言って引っ越しを
決めたのは会社の近くにあるアパート大
企業の社長たちがセキュリティのしっかり
した高層マンションに住んでいる中で俺の
選択に義父母や社員たちも驚いてい
た社長聞きましたよなんでまたあんなボロ
アパートなんかこいつは秘書のえた俺が
社長に就任した時に義父が抜擢した人間で
仕事熱心で俺のことをいつも考えてくれる
やなんだできるだけ会社に近い方がいい
だろそれに外側は古るそうに見えるけど中
はしっかりリフォームされてるんだぜ俺が
義父母の容姿であることは知っているが
詳しいところまでは誰も知らない俺がこの
アパートよりもずっとボロボロでひどい
環境で暮らしていたことは誰にも話してい
ないんだ社長がいいならそれでいいですが
何かあったらすぐにセキュリティ万全の
マンションに引っ越してもらいますからね
はいはいわかりましたよえたの話を
聞き流しながら仕事を
始める大満足のアパート生活なんだけど俺
にはちょっと気になることがあるんだ
よアパートの隣の家に住んでいるのは
おそらく母子家庭の親子娘さんは高校生
みたいだけどその姿は金髪
ギャル朝よく顔を合わせるんだけど
おはようござい
ますちっすくらいのそっけない返事でメモ
合わせてくれない一度母親らしき人が
女の子を追いかけ
て嫁子忘れもだよと言っていた場面を見た
から名前は嫁子だってことだけはわかって
いるんだママあまいそれないと授業受けれ
なくてアリエンTだったわじゃBダッシュ
で言ってくるねその言葉を聞いて俺は
宇宙人が喋っているのかと思ったギャル
ゴって本当わかんないんだよ
ね嫁このの風貌や俺に対する態度を見てい
てちょっと怖いなと思っていたんだでも
あることをきっかけに嫁子は俺にとっ
掛け替えのない人になって
いくある日仕事が終わって家に帰ると隣の
家のドアを叩く人がいた見るからに怖で怖
そうな男だすいません開けて
ください近所中に聞こえる声で叫びながら
ドアを強く叩く男一体なんだこの家と男は
どんな関係なんだと思ってみていると
ちょっとやめてよ中から嫁子が出てきた男
は嫁子の方を見てニヤニヤしながらもう
もんもったがやめますけどと言っている
すると嫁子が家の中へ入り再び玄関に戻っ
てきたその手には封筒が握られている今日
はこれしかないんでこれでなんとか
おすと言って男に封筒を渡した男も嫁子の
言っていることがよく分かっていないよう
だけど封筒を握ってじゃ来月もよろしくね
と言って去っていった中では母親がなんか
叫んでいて嫁子はその場に座り込んで
しまったがだわギャルゴは分からなかった
けど落ち込んでいることだけは分かるあの
大丈夫俺が声をかけると嫁子は驚いた顔を
してええもしかして見てたはいちょうど
帰ってきたらなんか騒いでたのでああいつ
借金取り金払わないと騒ぐから今お金渡し
たとこもう最悪じゃね激おこ
スティックファイナリアリティプンプン
ドリームえ激おこえっと激おこ
スティックファイナリアリティプンプン
ドリームめちゃくちゃ怒って
るってことねあああそうなんださげ
ぽよよんお金は大事にしてたのにもしかし
て君のお金だったの俺の質問に嫁子は黙っ
てしまった後まあ家のお金であることには
変わりないからさもういいんだ生活費から
出すわけにはいかないしでもそんなに落ち
込むってことは使う目的があったんじゃ
ないのうん
それはいつメと卒業旅行をしようと思って
たんだあそうなんだでもお金なくなっ
ちゃったしどたるしかないわもういい私の
人生こんなもんだろ嫁子は力なく笑ってい
たその時俺は自分の子供の頃のことを
思い出し
た友達から遊びに誘われても金がなくて
いつも断っていていつの間にか誘われなく
なってしまっ
た貧乏だから
仕方ないこんな家に生まれた俺が悪い
そんな風に自分を責めてばかりいたんだ
えっとドタルってドタキンのことうんそう
だけどじゃあドたるのもう少し待ってて
くれ
ない俺はそう言うと近くのコンビニまで
走ってお金を引き出してアパートに戻った
これ使って息を切らして嫁子に封筒を
渡す嫁子は風刀の中身を見て驚きこんな
大金受け取れねえよ申し訳なさそうに封筒
を返してきた嫁子に俺はいいんだせっかく
だから楽しんできなそう言って再び嫁子に
風刀を渡したすると嫁子さらに申し訳ない
顔をしてあのさ旅行の当日にお金受け取り
に行ってもいいと言い出したいいけどどう
したの結構な大金だからさそれままに
見つかると色々厄介なんだよねじゃあ俺
から説明するよだめだめうちのまま
ちょっと病気でさ嫁子の話では嫁子の母は
心の病いを患っていて正常な判断をする
ことが難しいことがある
多分聞こえてたでしょ夜中に叫び声とか
暴れてガラス割ったりするから俺は
てっきり年頃の娘さんがあり余るパワーを
ぶつけているのかと何それイプーだわそっ
かそっかそれなら当日に取りにおいで使っ
たりしないで待ってるからさあざます嫁子
はそう言うと家の中へ入っていった嫁子の
遭遇を聞いて俺は過去の自分を思い出して
いた親の犠牲になるのが子供っていうのは
第3者として見ていても辛いものだ
な2週間後朝早くに嫁子が家のドアを叩い
たおはようございますおはようございます
これどうぞあざますじゃなくてありがとう
ございます旅行は何泊するの
だけだよ他の一面はもう少しゆっくりする
けど私はバイトもあるからさそうなんだ
じゃあ楽しんでくるんだよはい行ってき
ます嫁怖そう言って元気に旅行へ出かけて
いったその背中を見送りながら嬉しい
気持ちになる俺さて俺も仕事に行く
か嫁子見送り仕事へ来た俺はえたから
社長なんか今日はご機嫌ですねえそうかな
いいことでもありましたかな何もないそう
ですかでも社長彼女ができたら報告して
くれないと困りますからねなんでだよだっ
てほらスケジュール管理とかご自宅に行か
ない方がいい人かあると思いますんで彼女
はいないから安心してくれ
じゃあなんでそんなにニヤニヤしてるん
ですかちょっと人助けよなそう言った時俺
はあることを思いついたなあえたちょっと
頼みたいことがあるんだけど俺はその計画
をえたに伝えるへえそんなことがあったん
ですね社長も人がいいなわかりました
こちらで手配し
ますその翌日嫁子がを持ってうちにやって
きたおかげ様でマジ楽しかったあ
ざすじゃなくてありがとうございました
いやいや言い直してくれなくてもそこら辺
は分かるよこれお土産と残ったお金です
そう言って封筒を差し出してきたそれは
あげたお金だから返さなくていいんだよ
だめだめこんな大金持ってたらリバルはは
り
吐きそうってことねあそうなんだだから
このお金は返すよじゃあそれは卒業祝いだ
だから受け取ってもうそんなこと言って
たらお金なくなるよ大丈夫こんなボロ
アパートに住んで金持ちなわけないんだ
から
あははですよねでもいいんだ俺の気持ちだ
と思って嫁観念したように封筒を受け取っ
てくれたそれでね嫁子ちゃんにあることを
相談したくて相談なんかあったのお家の
借金のことなんだけどえあ
あもしかして昨日借金鳥が来たの違うよで
もあの借金鳥は家に直接来たり大声で君の
家に借金があることを言ったりしていて
色々と法律に引っかかる業者だと思うんだ
よえそうなのママが昔に借りた借金で毎月
こうして取り立てに来るんだよねそれでね
お母さんには親戚とかいないかなお母さん
の代わりに判断してくれそうな人うん
ジーバーはいるけど
えっとその人は外国人かなやだなおじい
ちゃんとおばあちゃんだよ確かマの
お兄さんさんと一緒に暮らしてるはず嫁子
の母は家族の反対を押し切り嫁子を産んだ
ので実家とは疎遠になっているらしいでも
私は時々ジーバーとは電話したりしてるよ
そっかそっか今回ねあの借金を整理した方
がいいと思うんだよそれでお母さんか
お母さんの親族に協力してもらいたいママ
は難しいかも私だといけないかな借金をし
ている本人か本人が難しい時は親族にお
願いするのが1番だと思うそっか分かった
今日ジーバーに電話してみるうん日本人だ
よねあたり前
じゃんその後嫁子の連絡で嫁子母の親族が
来てくれて借金の整理をすることができた
うちの顧問弁護士にやってもらいますので
料金などは結構です悪徳業者でしたので
こちらで警察にも通報しておきます親族
たちからはお礼を言ってもらい一緒に嫁子
母のこれからについても嫁子だけに任せず
親族で話し合いをしていくと言ってもらっ
た俺さん本当にやましいえ
浅ましい違う違う礼ありがとうだよあそう
なんだでもすごいね俺さんこんな大きな
会社の社長さんだったんだねなんであんな
ボロアパートに住んでるの趣味落ち着くん
だよ懐かしさっていうかねそれ前世の記憶
ってやつえもいいいやいやそうじゃなくて
相変わらず嫁子のギャルゴはわけが分から
なかったけど嫁子親子が安心して暮らせる
ようにこれからもきることはしたいと思っ
てい
たその後高校を卒業した嫁子は近所にある
工場で働き始めた初出社の朝に玄関前で
嫁子に会うとじゃんどうだとスツ姿を見せ
てくれたあれ神染めたんだね金髪は真っ黒
に染められていて後ろで1つにまとめられ
ている私も今日から社会人だからさいつ
までも学生気分じゃいられないっつうの
あははすごく似合ってるよ俺がそう言うと
嫁子は顔を真っ赤にしてそんなパチコと
いつか恨まれるぞと言って走っていって
しまったはパチコ
何失ししてえたになあパチコって何のこと
だどっかの国かあそれルゴで嘘を作って
意味ですよ俺の妹が使ってました嫁子
ちゃんに言われたんですかそうなんだよ
黒髪に合ってるねって言ったらいきなり
パチコと恨まれるぞとか言ってさ社長って
案外鈍感すねどういう意味だ
よ嫁子は就職後も今までと変わらず家事を
していて俺のとろにおかを作って持ってき
てくれることもあった今日は自信作だよ
煮込みハンバーグかおいしそう仕事忙しい
でしょ会社のおばちゃんたちに聞いたら
あの社長さんはかなりのやり手だって言っ
てた
あははそういうイメージなんだねしっかり
食べて頑張らないとねじゃあねこの
やり取りももうすぐ1年になる時間が
過ぎるのもあっという間
だ嫁子そのためや言葉遣いからは想像でき
ないほどに優しくて家庭的な女性だっ
た母親のことを考えて病院へ行ったり食事
を考えたりとにかく休んでいるところを見
たことが
ない俺はそんな嫁子を異性として意識し
始めていたんだけどどう考えたって20歳
も年下の嫁子にこんなこと言ったら惹か
れるに決まってる俺はこれからも嫁子に
とって隣のおじさんくらいの存在で嫁この
ことを見守っていこうと思ってい
たそんなある日家に帰ると嫁子が入り口の
前で泣いている嫁子ちゃんどうしたの俺
さんママが入院しちゃったどうやら今日
親族が集まり嫁子母の状況から嫁子母を
入院させることに決めたらしい先ほど迎え
が来ていってしまったという私じゃから
不足だったのかなママも何も言わなかった
し私といない方が良かったってことなのか
な涙を流す嫁子に俺はそれは違うよ嫁子
ちゃんは一生懸命やってきただから嫁子
ちゃんもお母さんも幸せに生きるために今
は必要なことなんだと思うよ俺の言葉に
嫁子は声をあげて泣いていたきっと自分を
攻めているだろう過去の自分を思い出し俺
も胸が苦しくなっ
た翌朝家の前で嫁子にあったおはよう
おはよういい天気だね嫁子はいつもと
変わらないいやそれ以上に明るく俺に声を
かけてくれた昨日は
ありがとう俺君の言葉で私覚悟が決まった
んだそうなのそれなら良かったけどママも
入院してしっかり治療すればまた普通の
生活が遅れるかもしれないだから信じて
待つことにしたんだ笑顔で話す嫁子に
アンドする俺そういえば最近ギャルゴが
減った気がするなだからバイブスあげてか
ないとうんだねて何それ気分上げてかない
とってことそっかそっか気分ねきっと完全
に立ち直っているわけではないかもしれ
ないそれでも現状を受け入れて前向きに
生きようとする嫁子に俺は尊敬の気持ち
すら抱いてい
た嫁子母が入院して2ヶ月が過ぎたある日
アパート近くのコンビニで嫁子とあったお
なんか買い物嫁子の籠にはビールのかえ
20になったの嫁子はもじもじしながら
今日なったの誕生日だったのかじゃあお
祝い
しよう俺はそう言うと嫁子を近くの居酒屋
へ連れていくことにしたビールで乾杯する
嫁子通れ苦まだ早かったかどうってこと
ないからすぐに追いついてやっからその時
嫁子がいきなりこんなことを言い始めた
なんで俺さんはこんなに私によくして
くれるの税金対策なのなんで税金対策なん
だよ会社のおばちゃんたちが寄付すると
税金対策になるって言ってたからそうか
なって故郷納税の話かなうちの社長も
たくさん寄付して税金対策してるらしいよ
いやいやそこら辺は純粋な気持ちで寄付し
てると思った方がいいよ俺さんは税金対策
じゃないのじゃあなんでまっすぐに俺を
見る嫁この目にこの話は適当に流したら
いけないんだなと感じたえっとね昔の俺と
嫁子ちゃんが重なったんだ俺は嫁子におい
たちについて全てを話したここまで話すの
は本当に久しぶりだった
よ話を聞いた嫁子はポロポロと涙をこぼし
ていておしりで鼻まで噛みながら俺さん
強いんだねそんな思いしたら私なら耐え
られないよ嫁子ちゃんだって本当に大変
だったと思うそれなのによくここまで
頑張ってきたねそれから俺たちはお互いの
黒をねらいあって時に泣いて時に爆笑し
ながら楽しい時間を過ごし
たそして
帰り道つかない足取りの嫁子を支えながら
アパートに向かっ歩き出す少し疲れたので
近くのベンチに座っている
と俺さん私俺さんを幸せにしたいと
いきなり嫁子が俺の胸ぐらを掴んでいった
すみません言葉と行動が噛み合ってない
ですとまどう俺を置いてけりで嫁子は話を
始める初めて隣のお兄さんを見た時マジで
かっこよくてラブぽよじゃんて思った
ぽよでも私全然子供だし相手にしてもらえ
ないってない
ぽよぽよちゃんと聞いてもわけわかんない
んだよ俺さん私が学生の時私のハカ拾って
くれたの覚えてるハカ風が強い日で飛ばさ
れちゃったハカを一生懸命拾ってくれたん
だよそんなことあったかな思い出せない俺
さんにとっては通りすぎてしまうような
ことでも私は全部覚えてるんだよだって私
のスピだからそう言って嫁子は俺に
抱きついてきたこんなおじさんでいいの
嫁子は俺の方に顔をうめて俺さんがいい
しかも今は池おじって言うんだよ全然若い
んだからねと言ってくれた
こうして俺たちの関係は一歩前進したん
だあれから1年が過ぎた実は嫁子と嫁子母
にとって大きな出来事があったんだ嫁子母
は病院を退院した後家に戻らず自分から
施設に入ることを希望したらしい一緒に
暮らせないと知った嫁子はかなり落ち込ん
でい
たそんな時嫁子当てに嫁子母から手紙が届
く嫁こ直接話したかったんだけど顔を見
たら泣いてしまいそうだったので手紙にし
ました施設域を勝手に決めてしまって
ごめん
なさい嫁子と親子2人で暮らすことが私に
とって何よりの幸せでしたでもそのうちに
私は嫁子に依存していたのだと気づいたの
です嫁子はいつも優しくて私が暴れた後も
ニコニコしながら片付けをしてくれました
きっと怒りたかっただろうし怖かった
だろうにそんな嫁子の優しさを見ている
うちに私はこのままじゃいけないもっと
変わりたいそう思っていたの
ですでも結局家にいながら変わることは
できませんでしたそしてこれから先の嫁子
のことを考えて私は施設に入ることを決め
ました嫁このことだからきっと自分を責め
ているでしょうでももうそんなことしない
で
くださいどこにいても私はあなたの幸せを
一番に願ってい
ます手紙を読みながら嫁子は大粒の涙を
こぼしママに会いたいと言った俺は嫁子の
背中をさすりながらちゃんと相談して会い
に行こうお母さんだってそのを待っている
はずだよおそらくすぐに会ってしまうと
嫁子母も気持ちが落ち着かずどうなって
しまうかわからないこれからは施設の人と
相談することが大事
だろう施設の人と相談しこれからは手紙で
やり取りをした後時期を見て面会をする
計画を立てることになっ
たいつかママに会える時のために私も
もっと頑張らないといけないね嫁子はこの
時も前向きに物事を考えてこれからの自分
の目標を考えていたこの時俺は嫁子に
プロポーズをしようと決めたもしお断りさ
れたとしても言わないままでいるより
ずっといいと思っていたん
だその日俺は嫁子ドライブに誘いカフェの
ドライブスルーでドリンクを買う私カフェ
もか甘いやつね苦いのは飲めない
嫁子は本当に可愛いな俺がそう言うと嫁子
が顔を真っ赤にしてパチこくなってと言っ
たのでパチコいてないよと返してみた
キャルゴわかってきたじゃんそんな
やり取りをしながら車を走らせ着いたのは
俺の生まれ
故郷今はもう取り壊されてしまった
アパートの跡地に立ち空を見上げると昔と
何も変わらない星空が広がる小さい頃はさ
親父が暴れた夜は外に出てこうして星を
眺めていたんだ怖かったでしょ怖かったか
もなでも星空が綺麗すぎてそんなこと忘れ
ちゃったよ俺嫁子にどうしてもここを見せ
たかった俺の全部を知って欲しいそして俺
の家族になって欲しいんだえ何に
プロポーズなの驚いている嫁子に俺はこれ
からは家族になっていいことも悪いことも
一緒に分かち合っていこうと言った嫁子は
照れながらもなんかありきたりでもそれが
一番嬉しいと言ってくれた俺のプロポーズ
は大成功だった
よこうして俺たちは2人で暮らすための家
に引っ越し夫婦として生活を始め
た毎朝嫁子の強烈な声がけで目覚める朝俺
く起きて今起きなかったら激オコ
スティックファイナリアリティ
話をするのが日だ昨日も遅かったね昨日は
システムトラブルだったんだなんとか昨日
の間に復旧したんだけどね朝食を食べ
ながら話していると嫁子がにっこり笑って
なんかこういうのいいねと言った当たり前
のことが私には何より嬉しい俺も嫁子の方
を見て俺の同じ気持ちだよと返し
た職場に着くと嫁子からメールが入る今日
も俺君は私の世界位のスピだよ俺はその
画面を見てニヤニヤしてしまったあれ社長
何にやにやしてるんですかまた可愛い年下
た奥さんからラブメールですかが
大騒ぎしたので社員たちが集まってくるえ
社長が結婚え20歳も年下のギャル
ええ結婚していたことは聞いていましたが
まさかそんな年下の奥さんだなんて社長
これは車内方に掲載すべき案件ですいや
やめてくださいじゃあ奥様の写真を見せて
ください俺はみんなの圧に負けてしぶしぶ
写真を見せたか可愛い社長これはもう式
自体ですなあ嫁子ちゃんって本当可愛いし
料理上手だし家庭的で最高の女性なんです
よねああ春だ社長に春が来た万歳大騒ぎ
する社員に隠れて嫁子に返信した俺にとっ
ても嫁子が宇宙一のスピだよちょ書いてみ
たけどこれなんか恥ずかしいな忘れて
くれ最後まで聞いてくれてありありがとう
みんなも大切な思い出があれば是非
たくさん聞かせて
ほしい続いてのお話は娘の授業参観に
ボロボロ服で現れた貧乏女性幼馴染みだっ
たので声をかけた結果うちのパパも頑張っ
て私を育ててくれたのこうくママも
たくさん頑張ってるよね私こくママは誰か
に頼っていいと思うゆいの言う通りだ俺
たちで良かったら2人が幸せに暮らせる
ように手伝わせてくれない
か子供の頃突然会えなくなった
幼馴染みその幼馴染みと再開したのは俺の
娘の授業参観ボロボロの服を着て参加して
いる幼馴染みに声をかけ俺や彼女子供たち
の運命が動き出したんだ今日は可愛い子供
たちと愛するヒロインとの物語を聞いて
ほしい俺は当時30歳娘のゆいと2人
暮らしだ高校時代に付き合っていた彼女と
19歳で
結婚20歳の時に娘のゆいが生まれた
しかし幸せだった結婚生活は突如終わりを
告げる4年前妻はと俺を残して離婚離婚の
原因を聞いた時妻は私はこのまま母親で
人生を終わりたくないのゆいが生まれて
から俺は心の底から幸せで責任感も
心地よく感じていたから妻の言っている
ことは全く理解できなかったこうして離婚
が成立し俺とゆい2人の生活が始まった
それから俺たちは協力し合いながら片を
寄せ合い生きてきた妻が出ていった時ゆい
は小学生に入る
直前小学4年生になったゆいは家のことを
積極的にしてくれて俺にとって心強い存在
になっていた食器洗いに洗濯物はもちろん
のこと俺がお弁当のおかを作ると丁寧に
弁当箱に詰めてくれる俺の弁当はいつも
綺麗に飾り付けられているんだ会社で弁当
箱を広げると先輩再婚しましたって言わ
れることもある
くらい小学4年生ですっかり家庭的な女性
に育っているでも俺にはそれが申し訳ない
と思うこともあるんだもっと子供らしく
好きなように生きて欲しかっ
たわがままも言ってほしいしもっと怒っ
たり泣いたりして素直に生きさせてあげ
たかったのにそんな俺の気持ちを察して
いるのかゆいはいつも俺にこう言って
くれるパパ私他の子より色々できるから
クラスでも結構活躍してるんだよそんな
ゆいの言葉は俺の心を救って
くれる生まれたばかりの時から今までゆい
の存在はいつだって俺を強くしてくれて
いるんだそんなゆに寂しい思いや惨めな
思いをさせたくないその一心で俺は料理
教室に通い学校の行事には欠かさず参加し
ているパパ仕事大丈夫いつも気づかって
くれるゆにこの時のために毎日頑張ってる
んだと言って笑う俺にゆいわねえリストラ
とかされてないと言って心配してくれる
リストラどころか今度課長に心するぞえ
すごいやったねいつかゆいも家を離れて
結婚とかするのかなそう思うと少し寂しい
気持ちもあるけど今一緒にいられる時間を
大切にしたいこうして俺たち親子は肩を
寄せ合って生きてきた誰になんと言われて
も俺たち親子は最高だと思っているよ
そんな俺たちに人生を変えるような出会い
がれのはの授業だっ
たいよいよ来週か楽しみだな今年度初めて
だもんねクラスもあったから知らない子も
いるんだろうなゆのクラスは4年生で
クラス替えがあってそれから初めての授業
参だった仕事が忙しいなら無理はしないで
ね
ありがとうでもパパはいるところを見るの
を楽しみにしてるからこうして学校の話を
していると俺は自分の小学校時代のことを
思い出してある女の子のことが浮かんで
くるんだその子の名前は
嫁子家が隣同士で小さい頃から仲が良く
毎日一緒に遊ぶほどだったでも嫁子の両親
は俺たちが小学4年生の時に離婚してその
まま嫁子は母の実家に行くことになって
しまったさよならは言えたけどそこから
ずっと会っていない最後にあった時の寂し
そうな嫁子の顔を
思い出す今頃どうしてるんだろう美人で
明るい子だったから今頃結婚して幸せな
家庭を気づいているだろうな檻に触れて
思い出すもう会えない幼馴染みの幸せを俺
は心の中でいつも願ってきた
授業3日
当日俺はゆいにコーディネートしてもらっ
た服を着て学校へ向かうこの日は多くの
保護者が訪れることから車まで行くことは
できないま学校と言えは目と花の先だから
いいんだけど出がけに仕事の電話が入って
対応していたら少し遅れてしまった走って
学校へ向か教室に入ると授業はすでに
始まっている
この時俺は教室の中の違和感を感じて周り
を見渡した保護者たちがこそこそと何か
話しながら教室の住を見ている子供たちも
クスクス笑いながら同じ方を見ていて1人
だけ下を向いて俯いている子がいたあれは
こ君だったか
なこ君のことは去年ゆから聞いていて学年
の集合写真の中から1人
指さし隣のクラスの君って子がねスポーツ
も勉強もすごく上手でかっこいいんだへえ
それは初恋ってやつ違うよなんていうか
人間として尊敬っってやつ随分大人なこと
言うじゃないかでも本当すごいんだよ誰に
でも優しいし登板も率先してやっているん
だでも君もお母さんと2人だけみたいゆい
は自分と同じ境遇のこ君のことを尊敬と
一緒に心配している様子だったその幸君に
何があったんだろうやあねあんな格好して
恥ずかしくないのかしらあんな人の子供と
同じクラスなんてうちの子に悪い影響が出
そうよひそひそというには程遠い大きな子
で話す保護者たち彼女たちの視線の方向を
見ると遠目から見てもボロボロの服を着た
女性が立っている袖口はほれて
ボロボロ洗濯はしているようだけど色合し
て生地はくびれているこの人がこ君の母親
だろうかざわつく教室に先生も何も言え
ないでいた今はしるだけで色々言われる
時代保護者もいれば先生もなのこと気を
使うんだろうその時ゆいが
立ち上がり授業に集中してくださいと騒ぐ
クラスメイトに行ってその後後ろの方を見
てそっちの大人の皆さんもお願いしますと
言った先生もほっとした様子で授業を
始めるゆいが俺の方を見てにっこり笑った
ので俺は親指を立ててグーと合図した
授業参観は無事に終わり保護者は商工口の
前で子供たちが出てくるのを待っていたこ
君の母親らしき女性が1人で立っていると
さっきの保護者たちが彼女を取り囲んだ
そんな格好で来られたらうちの子供が迷惑
するわ自分の子供に申し訳ないとか思わ
ないの貧乏できる服がないなら来ないで
そんなことを口口に行っている女性は俯い
たまま何も話さないしかしふと顔をあげた
瞬間俺は声が出てしまった
嫁子20年ぶりだったけど雰囲気は10歳
の時のまま俺は息が止まるほど驚いてたよ
まさかここで嫁子に会えるなんて俺はすぐ
に嫁子の方へ向かっていき保護者たちの間
をくぐって嫁子の腕をつかんだすみません
嫁子さんお待たせしましたさあゆいもこ君
ももうすぐ出てきますよ下駄箱のところで
その様子を見ていたゆいもこ君行こ約束
忘れてないよねと言ってこ君の腕を
引っ張り歩き
始める俺とゆいは嫁子と君を連れて校門を
出たあけに取られいる保護者たにじゃあ
私たちはこれで失礼しますさようなら
最初は何がなんだか分からず戸惑っていた
嫁子だったけど歩きながら俺の顔を確認し
てえ俺君俺君なのそうだよ20年ぶりだね
嫁子そうだねてそうじゃないよ何もしかし
てあの人たちは友達だっただとしたら随分
悪趣な遊びをする人たちだね友達じゃない
けど嫁子どんな事情があってもあんなこと
言われておれならぶち切れちゃうよ
そうそうこ君ママ優しすぎだよ嫁子もこう
君も黙って俯いていて本当にそうだよねで
も何も言えないわ私が汚い格好してるのは
事実だもの
こうにも恥ずかしい思いさせちゃったし俺
君たちだって私と知り合ってわかったら何
を言われるか嫁子の声は震えていたこ君は
黙ったままそこにゆいが2人に声をかける
ねえこれからうちに遊びに来ない今日は
ケーキ食べることにしてるのゆいの言葉を
聞いて俺も
そうそう今日は俺の姉さんの店でケーキを
買うことになってるんだすぐそこなんだ
けど一緒にどうかな最初は遠慮していた
嫁子君だったけど俺たちがあまりにも熱心
に誘うのでじゃあお言葉に甘えてと一緒に
姉のケーキ屋へ向かっ
た俺たちが店に入ると姉は嫁子たちを見て
驚き嫁子ちゃん嫁子ちゃんじゃない
大きくなったねと変わらない様子で声を
かけてくれたこの子はよめちゃんの息子
さんかなよこちゃんに似てイケメンだね姉
の言葉に顔を真っ赤にする君そうでしょう
こ君イケメンなんだよねあれゆの彼氏だっ
たの違うよ姉とゆいのやり取りを見ながら
俺はさあんでも好きなも選んでと声をかけ
た姉も笑顔で今日はおばちゃんがごきそう
しちゃうと言ってくれたショーケースを見
ながらこう君が綺麗なケーキだなトポ釣り
と言ったおばちゃんのケーキは宇宙位だよ
もゆいは本当に可愛いんだからそれぞれが
気に入ったケーキを選び姉が箱に詰めて
くれた
ご馳走になってしまってすみません嫁子が
ふぶかと頭を下げると姉ちゃんは豪快に
笑いそんな気遣いはなしよおいしく食べて
ねと言って俺たちを送り出してくれたそこ
から数分歩くと俺とゆいが住むアパートに
着く家に着いてお茶の準備をし始めるゆい
パパお湯入れてちょうだいわかったは
コーヒーがいいあうんそうしようかな
じゃあコーヒー出すねまだ小学生だし熱湯
は危ないので俺がお湯を沸かして入れる
約束になっているその間にケーキをさらに
並べるゆいさあどうぞお茶とコーヒーも
入れたよ
ありがとういただきますいただきますふと
スマホを見るとからメールが入っていた
事情は分からないけど姉ちゃんの嫁子
ちゃんが心配だよ嫁子たちの姿を見て何か
事情があると思ったん
だろう俺もそれは同じ気持ちだったケーキ
を食べ終わるとゆいがこ君にこう言った
ねえこないだのプリントでどうしても
分からないところがあったのこ君に聞いて
もいいかなどのプリント
僕でよかったら見せてそう言って2人は
テレビの前のテーブルに座って勉強をし
始めた嫁子と一緒にその様子を見ていた
けどなんか色々ごめんね久しぶりに会えた
のにこんなにお世話になってしまって
そんなことないよでもまさか学校で会う
なんてしかもうちのゆとが同級生とは
なんかすごいだよね本当だね俺君はずっと
ここに住んでるの
ああ高校卒業してすぐに結婚したからその
まま地元に就職したんだおじさんおばさん
は父さんたちは今は家を売って父さんの
実家でじいさんを介護しながら生活してる
んだそうだったのお姉さんはケーキ屋さん
か去年独立して店を出しだ思い出すな
お姉さんよくお菓子作って私たちに食べ
させてくれたもんね最初の頃はひどかった
よ砂糖と塩を間違えたり焼きすぎて真っ黒
になったりでもすごく美味しかったなそう
言ってくれると姉ちゃんも喜ぶよそして俺
は確信に迫る質問をしたなあ嫁子何かだっ
たのか俺の質問に嫁子は少し黙ってしまっ
てしばらく考えていたんだけど俺君こから
聞いたけどシングルなんだって
ああゆいが小学校に入る直前に離婚したん
だそれからはずっとゆいと2人暮らしだ
そっかじゃあ私と一緒なんだね嫁子も離婚
したのうん私が捨てられちゃったって感じ
だけどそうなのまあ俺も出ていかれちゃっ
た方だからな嫁子は両親の離婚後生活が
荒れた母を支えながら生活していたが中学
に入ってすぐに母親が嫁子置いて家を出て
いってしまったらしい何日も帰ってこなく
なって大家さんから家賃払えって言われて
初めてああ私捨てられたんだなって思っ
親戚の家を点々としながら高校は行かずに
就職そこで知り合った男性と子供を授かり
19歳で
結婚翌年君が生まれたでも結局夫は高が1
歳になる頃に浮気して出ていっちゃった
なんとか仕事をしながら子育てをしている
が生活は苦しく自分の服を買う余裕はない
と話す嫁子ほらあと2年で中学生でしょ
効率だって制服や運動着指定のバッグとか
色々お金がかかるよね確かに小学生までは
上履きと運動着が小さくなったら買い直し
だけでよかったでも中学から先はそうも
いかない制服がない中学の学区に引っ越す
方がお金かかるし今からお金貯めておか
ないと買えなくてどうやら嫁子は仕事を
かけ持ちしながら働いているらしいその
かこ君は仕事に連れて行ける時もあるんだ
けど大体は家に1人でいてもらっているの
そうだったんだ俺も仕事が忙しい時は
姉ちゃんにゆいを頼むこともあるよ1人
親ってそういう時大変だよねこには不便な
思いをさせてしまっていて私がせめて高校
を出ていればもう少し楽な生活をさせて
あげられるのかなって嫁この言葉に同じ
境遇でも状況の違いに切ない気持ちになっ
ていたママ僕は大丈夫だよママがご飯準備
してくれてるから1人で宿題してテレビ見
てるから怖くないよいつの間にか子供たち
が話に加わっているゆいの言う通り君は
嫁子ことも気遣う優しい子なだなと感じた
ねえこうくママ学校が終わったらこうくと
一緒にうちにいてもいいゆいの突然の提案
に固まる俺と嫁子えでもゆいちゃんだって
宿題とかあるでしょやだなこう君ママ一緒
にやるんだよこう君がいてくれたら私
わからないところも教えてもらえて嬉しい
なそうだな俺が遅くなる日はお姉ちゃんの
店にいてから家に送ってもらっているんだ
こう君も一緒ならゆいも楽しいだろでも
お姉さんにも迷惑になるし迷惑なんかじゃ
ないよおばちゃん小さい頃からこくママを
知ってるんでしょそれなら大丈夫だと思う
ゆいと俺が色々説得しても嫁子はなかなか
うんと言ってくれなかったそこにゆいが
真剣な表情でう
のパパも頑張って私を育ててくれたのこう
くママもたくさん頑張ってるよね私こく
ママは誰かに頼っていいと思うゆいの言う
通りだ俺たちで良かったら2人が幸せに
暮らせるように手伝わせてくれないかと
言ってくれたゆいの言葉は小学4年生とは
思えないほど確信に迫ることがあるゆいの
言葉を聞いた嫁子はまだ申し訳なさそう
だったけど本当にいいの迷惑ならすぐに
言ってね迷惑になんかならないよこ君がい
てくれたら私天才になっちゃうかもゆいは
不安そうな嫁子に驚けてみせるこ君という
ことで家庭教師よろしく
あははわかっ
たそれからゆとは一緒にし俺の家や姉の店
で一緒に勉強をしながら俺や嫁子の帰りを
待つことになった2人は兄弟のように
仲良く過ごしていて姉ちゃんからも一応
男の子と女の子でしょ心配していたところ
もあったんだけどあの2人を見ていたら
そんなの取り越し苦労だったわ
ねすごい君その時方ならあっという間だね
ゆいちゃんは真面目だから全部解こうと
するんだよここは別に解かなくても正解に
はたどり着けるからねこ君って意外と不良
だねこれで不良って楽しそうに勉強をした
後はゆい絵を書いて過ごしこ君は本を読ん
でいるしっかりお互いを尊重している関係
性だった嫁子も君のことを心配せずに仕事
がができたことで仕事に集中し生活も安定
するようになってきた俺たちは俺の家で
一緒に夕飯を食べながら学校や職場であっ
たことを話し合い楽しい時間を過ごしてい
た時々嫁子が料理を振る舞ってくれること
もあってその料理のセンスが抜群なんだ
確かに君のお弁当いつもおいしそうだもん
ママは節約料理のプロなんだよ貧乏飯ね
いやいやこれが節約料理なんて思えないよ
そう言ってくれると嬉しいな嫁子君が
加わった俺とゆいの生活は一層賑やかで
楽しいものになっていったそして俺の中で
嫁子に対する気持ちに変化が出てきた誰に
も礼儀正しく接する様子や苦しい生活を
明るさに変えようとする前
そんな嫁子に接していくうちに俺は嫁子を
1人の女性として意識するようになってい
た嫁子とこ君がこれからもずっと俺たちと
一緒にいてくれたらどんなに幸せ
だろうそんなことを考えていたん
だある日仕事でショッピングセンターに
行った時嫁子に似合いそうなブラウスを
見つけて俺はそれを衝動外した
これよかったら食事を終えてお皿を洗って
くれている嫁子に包紙を差し出したえ私に
いつも食事を作ってくれるお礼だよ包紙を
開いた嫁子はにっこり笑って綺麗な色ね
ありがとうと言ってくれた来週の運動会に
来ていくね嫁そう言ってと一緒にて言っ
たパパやるじゃん2人を見送りながらゆい
が俺の脇腹を小くたまにはいいだろそう
いうさりげない優しさはポイント高いよな
何を言い出すんだ来週運動会で君ママ見る
の楽しみだなゆいがスキップしながら家の
中に入っていくそれは俺も同じ気持ちだっ
たよ
そして運動会
当日嫁子からメールが入っていてよかっ
たら運動会の後4人でお姉さんのとろへ
行きません
か実は嫁子は姉のところで働き始めたんだ
よこちゃんが店に立ってくれたらきっとお
客さんも増えると思う料理が好きな嫁子は
嬉しいですよろしくお願いしますと言って
いたどうやら嫁子が初めて作ったケーキを
みんなで試食しようという話
らしいいいよケーキ楽しみにしてるそう
言うと俺はゆいに声をかけるゆい今日の
コーディネートはどうするいつまでも私を
頼らないかっこよくしていかないとこく
ママに嫌われちゃうよえ
ほら私は先に学校に行くからねゆいを
送り出してからクローゼットとニめっこし
てなんとか着替えを終えて学校へ向かう
アパートの前には嫁子が立ってい
て
おはようこれどうかなとプレゼントした
ブラウスを着て見せてくれた似合ってるよ
その色にしてよかった薄いラベンダー色の
ブラウスが風にヒラヒラ揺れて色の白い
嫁子によく似合っているじゃあ行こうか
そう言って俺と嫁子は並んで学校へ向かっ
た学校に着くとあの保護者たちがこちらを
見てひそひそ何か話しているその中にいる
1人の女性を見た時嫁子の表情がこったの
を感じた自身に満ち溢れているその女性の
表情は嫁このことを見下している元夫の
浮気相手そうなのまさか同じ学校だなんて
そのまま運動会が始まり嫁子はさっきの
出来事を振り払うかのように気場に
振る舞っていた無事に運動会が終わり子供
たちを玄関で待っていた時俺たちの後ろを
通りながら大きな声でね知ってるこの人々
旦那に寄生して生きてたから
全然お金なくて貧乏らしいよおそらく
取巻きの人たちには自分が不倫をしていた
ことを証していないのだろう自身満々に
話す女性に嫁子は何も言えない嫁子の方が
同道としていたっていいはずなのにその後
も嫁子の後ろにぴったりついて闇を
繰り返す女性ねえそれに合ってると思っ
てんの貧乏人は大人しくボロボロの服来て
なさいよこいつとうちの子が同じ学校だ
なんて貧乏が映りそうで嫌だわその暴言に
嫁子は
うき帰るねと1人で歩き出そうとしたその
時下駄箱の方からあの声がしたんだ
ちょっとそこのおばさんおばさんの態度が
子供に悪影響だって思わないわけゆいの
言葉に驚く女性こ君ママは誰よりも優しく
て大変なのに弱も言わないで頑張ってる
そんな人の子供の高君は最高に優しくて
格好いいんだからそして女性の方にずずい
と近寄っていって少しはこ君ママを見習っ
たらと一括した俺は拍手したい気持ちを
抑えながらではでは皆さんさようならと
学校を後にした
嫁子は涙を流してゆいちゃん
ありがとうと言っていたゆいはトとして
本当のことでしょと言ってにやりと笑った
そしていきなり俺の方を見てねえパパこう
くママを幸せにできるのはパパだと私は
思うと言い出すな何を言ってるんだ
じゃあパパはあっちの嫌みおばさんたち
みたいな人がいいのそんなことない俺は
嫁子がいいんだてあなんとど草に紛れて
嫁子に告白してしまった俺え俺君戸惑嫁子
に俺は覚悟を決めて俺が嫁子を幸せにする
あのバニルドのお母さんよりと改めて告白
した
それを聞いた嫁子が急に笑い出す俺君
ずっと変わらないね
え覚えてない両親が離婚した私が泣いてい
た時俺君が言ってくれたんだ
よ俺が嫁子ちゃんを幸せにするよあの時と
全然変わってないでもそれが一番嬉しい俺
は嫁子の手を握ってそうだねずっとずっと
俺は同じ気持ちだよ嫁子手を握りなして
くれて
嬉しい今度は私も俺君を幸せにしたいと
OKしてくれたんだそれから俺と嫁子の
交際が始まりお互いに仕事をしながら4人
で食事や遊びに行くという今までとあまり
変わらない状況が続い
たそんな付き合いが1年になった頃
姉ちゃんから
はゆとこう君の3人でケーキ作るから
あんたは嫁子ちゃんとデートしてきてと
言われたおそらく付き合ってから初めての
2人きりに嬉しいような申し訳ないような
気持ちで嫁子に連絡をし
た結局どこへ行くか決められなかった俺
たちは思い出の街をドライブすることにし
たんだ懐かしいねこうして見るとまだまだ
残ってるんだどんどん変わってると思った
けどねね覚えてるあの角にあった家に
大きな犬がいたでしょえそんなのいたっけ
俺君毎日あの犬が怖くてすごい遠回りして
帰ってたじゃんあ思い出したあの川私が
髪飾り落とした時俺君が拾おうとしてに
入ってくれたんだよねそれは覚えてるよ
すっごいあせだったんだけど滑って知り
持ちついちゃってさずぶ濡れで帰ってきた
俺君にみんな驚いてね怒られなくてよかっ
たよ色々あったんだな俺がしみじみし
ながら車を走らせるといろんなことがあっ
たけど私の心の中にはいつも俺君の優しさ
があったんだよと言ってくれた俺の中にも
嫁子がいつもいて嫁子が元気でいてくれ
るって思っていることが支えだった俺も
そう話そろそろ帰ろうかそうだね夕飯も
食べないとと言って家に戻ったアパートに
着くと電気がついていてきっと姉ちゃんと
一緒に帰ってきているんだろう
ただいまおかり早かったねドライブして
たらお腹空いちゃってじゃあこれどうぞ
そう言って3人が出してくれたのは大きな
ケーキだったこれ2人のウェディング
ケーキにしたいんだいつまでも見え切ら
ない2人のために子供たちが考えたんだよ
パパ嫁子さんを幸せにするって言ったよね
僕俺さんがお父さんになってくれたら嬉し
いってずっと思ってたそろそろはっきりし
た方が良さそうよ3人に言われて俺は再び
覚悟を決めた嫁子これからの人生を嫁子と
こ君ゆいと4人で歩んでいきたい俺の
プロポーズに嫁子は私も同じ気持ちだよと
答えてくれたこの日俺たちは4人家族に
なることをたん
だあれから10年嫁子は得意な料理を
生かし姉ちゃんの店で四角を取ってパンの
販売を始めた店の一角で販売されるパンは
大人気で姉ちゃんの景気も
強小さい店はいつも活気が溢れて
いる俺は相変わらず同じ会社で数字と
めっこしながら忙しい毎日を送っている
あの時が詰めてくれた弁当は今では嫁子が
作ってくれているんだ先輩相変わらず
おいしそうです
ねゆいとこ君は二十歳になり今は大学に
通っているゆいは心理学を学んでいてこ君
は経済学を学んでいるんだ各々家を出て
1人暮らしを始めているんだけど俺たちは
いつまでたっても子供たちを心配しすぎて
時々2人から怒られることもあるよもう
パパ心配しすぎ母さん俺は大丈夫だから
夫婦2人だけの生活にも随分慣れたけど
会話のほとんどは子供たちのことこったら
バイト始めたらしいの嫌な思いしてないか
心配そうだよなゆいも最近バイトが忙し
いって彼氏でもできたかなってそんな話を
していると姉ちゃんに笑われるんだかほご
かほごすぎる
わそんな可愛いわが子たちの二十歳のお
祝いをしようと家族が久しぶりに家に
集まった姉ちゃんが特大ケーキを作って
持ってくると家の中が一気に華やいだそこ
には俺たち4人の似絵が入っている可愛い
ねこ1個のお祝だものおばちゃん
ありがとう久しぶりのおばちゃんのケーキ
な食事やケーキを楽しんだ後ゆいと君が俺
たちの方を改めて
向き直り父さん
母さん今まで本当に
ありがとうもう少しお世話になります子供
たちの言葉に嫁をうませて私こそあなたた
のおかげでこんなに幸せになれたんだよ
幸せな雰囲気に包まれる中俺は戸棚の中
からワインを取り出してきた乾杯しよう
今日のために奮発したんだおるちゃん
父さん俺が開けるよちょっと大丈夫殺さ
ないでよ美味しそうなワインだね笑顔で
乾杯をして楽しそうにしているみんを見て
いてず回りしたけどその分特大の幸せを手
に入れられたなと心の中で思っていたんだ
最後まで聞いてくれて
ありがとうみんなも大切な思い出があれば
是非たくさん聞かせて欲しい
[音楽]
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フリー素材という性質上、
他チャンネルでも使用されていますが、再利用している訳ではございません。
●使用している素材サイト
https://min-chi.material.jp/
https://www.ac-illust.com/
https://illust8.com/
https://www.ac-illust.com/
https://dova-s.jp/
https://www.irasutoya.com/?m=1
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ヤンキー属悪羅悪羅科😆上手い、うますぎて笑ろた~、真面目属メガネ科🤔ばあちゃんはイジメ?!属には立ち向かう科💪