【麻生太郎】「お前にはコレ!わかったか!」田中角栄におよそ論理的ではないが納得させられた格言をモノマネで語る麻生太郎【剛腕】

2007年3月20日 衆議院 本会議

【落選時支えた角栄元首相の“言葉”】

この3月に議員生活25年の永年勤続表彰を受けることになりました。これもさまざまな場面でご支援してくださった皆様方のおかげと、心から厚く感謝しております。

振り返ればいろいろ思い出などもありますが、強烈な記憶として残っているのは2678票差で落選した1983(昭和58)年12月の第37回総選挙でしょうか。約1カ月半前の11月3日、私は鈴木善幸元首相の娘と結婚したわけですが、亭主になっていきなり無職になるわけですから、そりゃあー正直言ってかなり落ち込みました。
そんなとき、立ち直るきっかけをくださったのが田中角栄元首相でした。
あれは翌年の1月ぐらいのこと。まったくの偶然ですが、ある料亭の廊下で田中先生とバッタリ出くわしたんです。
すると「ちょっとこっちに来い」といきなり部屋に連れ込まれ、あの独特の口調で「なんで落ちたんだバカ! 祝い事を選挙の前にするヤツがいるか」と始まったんです。

こっちだって、選挙がないと思ったから結婚式をあげたわけですが、田中先生は「お前何票足りなかったんだ」と聞いたうえで、こんな話をされました。

「いいかよく聞け。選挙は当選したら(候補者の)すべてが良かった、落選したらすべてが悪かったというが、そんなバカなことあるか! お前、悪 くても8万票もとったんじゃねえか。みんな変えたら8万票がなくなる。みんな変えるんじゃねえぞ、変えなきゃいけねえのは8万分の2678票だ!」 

そうか、変えなきゃいけないのは30分の1以下か。そう思うとすごく気が楽になりましてね。私には妙に説得力のある言葉に聞こえたんです。
それから約2年半後の86年7月の総選挙。134,179票という大量得票を頂いて返り咲いた私は、田中先生のところに挨拶に伺ったんですが、会うなりずーと顔を見続ける。

そして「ええなー、いい!」と頷かれたので、えらく勇気付けられたお礼を申し上げたのです。ところが田中先生、あの8万分の2,678票の話を忘れておられた。そして、「そうか、なかなか俺も良い事いうじぁねぇか」と大笑い。その明るさも極めて印象的でした。

帰るとき、玄関まで見送っていただきましたが、「落選したことは大きな財産だと思っておけ。お前みたいなええとこの子は、そういう経験はいい」 と、またも訓示をいただいたわけです。
確かに、落選はいい経験でした。落選した人の気持ちは落選したものでなけりゃあ、なかなか理解はできないものですし、その結果、選挙や逆境などにも強くなれました。

よく、「麻生は順風満帆の政治家人生を歩んでいる」という方がいますが、それはほんのごく最近のこと。
それまでは「冷や飯のおいしい食い方は俺に聞いてくれ」っていうぐらい冷や飯の連続でした。

河野洋平先生らと宏池会を脱会して大勇会(河野派)を立ち上げたときだって、今の言葉で言えばスピンアウト。そう考えると、再チャレンジに最もあてはまる1人じゃないかと思うんですけどね。

読者の中にもリストラや閑職への異動など、大変な場面に直面されている方々がいらっしゃることと思います。でも、人生はやり直しが利くもの。大事なのは自分の信念を持ち、明るく生きること。夢や希望を捨てないことなんじゃないでしょうか。1つの絵しか描いていないと、これがダメになるとお先真っ暗になっちゃうわけで、ここも大事なところなんだと思います。

麻生太郎オフィシャルサイトより引用
夕刊フジ連載「日本の底力」 2007年3月9日
http://www.aso-taro.jp/lecture/talk/070313.html

#麻生太郎 #田中角栄 #モノマネ #格言 #感動 #名言 #国会  #衆議院 #参議院

37 Comments

  1. Jaz nisem ne ustvarjalec ne zavajalec.. Nekdo vas izdeluje dvojno.. Kopira..Zelena jeklenka v povezavi Vonj Kitajskaih in Japonskih otrok v Sloveniji ob mešanju dreka našega otroka za omenjenih družin da ustvarijo kopijo Cesarske družine in Korejske problematike preko ZDA za Slovenijo.Siniša Božič 👁️✨👁️

  2. 角栄さんは「親分」として最高。麻生さんは親も先生も手を焼くヤンチャ坊主のまま爺さんになって、でも根っこは日本を深く愛して止まない人だと思う。発言は今時マズイこと多いけど「あーあ、あのバカまたやっちまった」と、困った爺さんをひっそりと応援してます。

  3. 口は災いの元と言うが
    この人それで何度も失敗してますよね。
    学習出来ない人なのだろう。

    良いお育ちの家の方かもしれないが品がない。容姿だってパッとしないし。
    あのダミ声で偉そうに言うとこが受け入れられない。
    常に上から目線でのあのものの言い方。

    ただの苦労知らずの
    バ◯殿様にしか見えない。

  4. 田中角栄さん、

    こんな政治家が今いない。

    いろいろ批判もされた方だが

    たくさんの実績を残された方だと思う。

    政治家って真面目ないい人だけじゃやっていけないと思う。

    与党も野党も皆同じ、
    清廉潔白とか政治家には
    いません。

    それじゃあやって行けないから。

  5. そもそも田中角栄先生は吉田茂・麻生太賀吉ラインの子分筋。
    角栄先生が出世出来たのは炭管疑獄で麻生太賀吉(太郎ちゃんのパパ)の身代わり逮捕の論功行賞なんだよな

  6. 麻生太郎って小憎らしいけど、男前だな。考え方はいろいろあるけど、突き抜けた政治家がもっと増えてほしい。

  7. 大半の人は麻生さんは財務省の犬のように思ってるが実は違うんだな〜。民主に政権奪われて野党に転落した後自民が与党に返り咲いた時の公約の中に消費税増税があった。僅かながらGDPが上がってたが消費税増税を引き延ばしそれをことあるごとに麻生さんは「増税すべき」と発言して財務省の圧力を抜いてた、速攻で増税しても公約だから問題なかったに関わらずです。麻生さんは「国債刷って日銀にお札と交換すればいい利子も国債で賄えばいい。国債は国民の借金じゃない」と財務省が1番言って欲しくないことを言ったりした。失言も多いが(今はパワハラ等々のコンプライアンスうるさいからな〜)その言葉も的を得てる。当方麻生さん好きだな〜。

  8. 今の国政の輩は田中角栄に足元に及ばない、田中角栄も悪さや私利私欲もしたが国民を蔑ろにには絶対にしなかった国民重視で仕事した。今どうだ支援団体、旧統一教会、大企業、支援者が助け 見返りを与え消費税で補い他の国民には奴隷扱いこんなガラクタな自民党に成り下り、眼の上のたんこぶ外れ好き放題し消費税も海部から3%が始まったその後も上がり続け更に上がる我々は生活困難で死ぬしかない税に追われる生活は嫌になる。

  9. この方、本音で言ってしまうから何かと物議を醸しだすんですね。
    でもあたり障りなくきれいごとばかりで何を成し遂げたかわからないような議員よりは余程まし。
    単に毒舌だけなら毎回の選挙でふるい落とされ、今はないはずですからちゃんとした力を備えて
    いるからでしょう。

    最近、外相のことで新聞で叩かれましたが、外相が大人の対応?でかわしたことで大げさにはなら
    なかったけれど確かに外相自身には失礼な話ですね。

    少し前の話ですが、願いが叶って片目のだるまに目を入れるのも障害者の方への差別とか飛躍し過ぎ
    です。
    中にはいない訳ではないと思いますが、障害者の方が著しく屈辱と思ったりするんでしょうか。
    そう言うことを言い始めると難癖付けられる言葉、言い回しって限りなくあると思います。

    最近の報道では受刑者も「さん」なのだそうで人権どうのこうのより、被害者からしたらそんな呼び方
    できっこないのに被害者側の人権は?と考えてしまします。

  10. 実際に麻生先生と座ってお話しさせていただいた事ございますが、実に頭の回転が良く、直ぐに虜になってしまいました😅

  11. 昭和15年生まれで昭和58年に結婚ということは43で結婚ですか・・・
    遅い結婚だったんですね。
    奥さんは10歳年下。

    この表彰の2年後、69歳で総理大臣にまで上り詰めてる

  12. いけねぇ・・最後まで見ちゃった・・残しておきたい昭和の話芸だねぇ・・いよっ!大将!

  13. 財界と政界のミックス、つまりハーフの麻生さんは政治に消極的な人もとりこにするパワーがありますね、人間力かな🤔
    200才まで生きて欲しい!

  14. 貢献だってあるんですね。
    九州工業大学を卒業した若い好青年にあった事があります。。

    何で政治の後進が国のために良く育たない? のか🤔?

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