いずみ~北海道くらしの詩 2016年

高橋惠子です 今回の作品は嫁いでいく娘を見守る母が娘が温かな家族愛に胸をうたれるお話です うー結婚式を控え新居に引っ越すミシンが不用品の詰まった段ボール箱を置いていった やれやれと仕訳を始めてついでに薄めの学校時代のものも思い切って整理してしまおう と作業に取りかかった すると小学生の時の作文が出てきて 題名を見てハッとした 弟がいたから その頃5歳下の脳性麻痺の弟のことで同級生からの心無い言葉に 弟はかわいいよと答えたと話してくれたことが一度だけあった やはり小さな心には重たかったか [音楽] 作文にして気持ちを表に出すことで少しは軽くなったかなと思いながら読み始めた その作文で娘は 小学校が休みのたびに一緒に通った障害児の通園施設で 園児の兄弟の赤ちゃんたちと遊んだり 自分を幼いながらにお世話させてもらえることがうれしくて楽しくっ 将来はほぼさんになると決めたとある 弟がいたから夢を持つことができた そして夢をくれた弟大切にしたいと結んであっ 少しイライラしながら始めた作業だったがいつしか時が止まった 10歳の頃の娘がびっくりしてドアから顔をのぞかせた気がした 娘の仕事はほぼさんではなく 作業療法士へと変わったけれど 赤ちゃんから自動まで受け持って みんな可愛いと張り切って働いている その職場で知り合った彼と結婚式を挙げる娘は 車椅子の弟と手をつないで あ人ロード歩く [音楽] [拍手] [音楽] た監視傾向です 今回の作品は70代の主婦が書いた 夫婦仲良く多いを受け入れるユーモアたっぷりのエピソードです [音楽] 夫が珍しくあれが食べたい食べに行くかと言い出した あれって何と聞くと外側がカリカリで中が柔らかい あれという それだけじゃわからないと素っ気ない私に 外側はカリカリで中柔らかくかき混ぜて食べるは0 言葉が一つ あんかけ焼きそば会 と尋ねたが違うらしい 外カリカリで中柔らかく白菜のキムチが入った あれ また言葉が一つ増えた 木内と聞いて夫の食べたいものがわかった あれ うんそれだ まるで漫才のようだが私たちは真面目に会話している 何を食べたいかはお互いに分かったものの 一件落着とはいかないん 肝心の料理の名前が出てこないのだ ここのところお忘れ物はしょっちゅう

人の名前はすぐ思い出せない カタカナ言葉ときたら全く覚えられない そんな日常だがついにここまで来たか [音楽] 医師の器ご飯の上に盛り付けたアルグの頭に浮かぶのに 焦る気持ちが私を動揺させ 胸のモヤモヤが晴れないまま湖に台所に立ち 蛇口をひねった [音楽] するとじゃあという水の音に突然ひらめいた 外カリカリの中柔らかなアレ 石焼ビビンバだ そうそれだ 夫にも笑顔が戻った 夕飯は早速近くの店でビビンバをおいしく食べたいっ めでたしめでたし うっ 別にめでたくもないか [音楽] [拍手] [音楽] r 2 迅雷ファーゴ21 presents 泉北海道クラッシュの歌 me この番組は神内ファーム21の提供でお送りいたします 高橋惠子です 今回の作品は80歳を超えても胸を締め付けるような をさが機器の戦争の記憶です [音楽] 1944年 国民学校の5年生の頃 学校や母たちの婦人会の世話で センチの兵隊さんへの慰問袋を作ることになりました 安心に書いたお習字や桜の花びらを張ったが8神や魔や家を書いた絵 折り紙のするかんざしや口グにまで付けた キレイな花嫁人形も作って入れました そして 私たち少国民も元気で頑張っております 兵隊さんへ というようなことを書いた手紙多いです どんな人にわたるのかなと思っておりました 上から何ヶ月かすぎてきれいな文字でつづられたはがきが届きました たぶんこの方は若いねと母が話しておりました た大和南の方の国におります 暁美さん 良い名前ですね 親孝行して明るく生きてください 移動がありますので返信をようです 終わりました 私には変身運用の意味が分からず父に聞きました お便りは欲しいけど今の状態では自分のところに届かないかもしれないので ということだと教えられ

悲しい思いをしました たくさんの人が延伸うようセンチから貰ったのかが 8月15日近くになると あの方は無事帰って来られたのかしらと思い出します 生きておられたら 多分90歳は干したでしょ [音楽] 悲しい悲しい言葉 変身う様 [音楽] [拍手] [音楽] ウール迅雷ファーム21 presents 泉北海道クラッシュの歌 [音楽] この番組は神内ファーム21の提供でお送りいたします 高橋惠子です 今回の作品は還暦を過ぎた親友同士がその年齢や置かれた環境無邪気に楽しんだ 微笑ましいエピソードです 去年の誕生日のことだ 高校時代からの友人が札幌から地下鉄 jr タクシーをの率3 私が62歳になるのを祝うために 登別の我が家を訪れてくれた 途中組んでいると運ぶのが大変だからと 生クリームたっぷりのデコレーションケーキではなく 丸くてタイガー 厚さ5センチほどのチーズケーキを持ってきてくれた 生クリームがちょっと苦手な私には何よりだった ラフルで可愛いろうそくがなかったんで 家の神棚から新しいのを持ってきたから と友人が言う [音楽] それなら打つの仏壇で使っているのと同じだから 持って来なくてもよかったのにと私が返す 友人は白いろうそく日本ポンポンとケーキに立 慣れた手つきで火をともしたん そして 還暦で一回りだからまりはめでたく2歳ということで路側は日本と笑う 私も そうだね このケーキに60日本語のろうそくじゃまるで火事だよねと答えて笑った いよいよはさんによるおばさんのためのお誕生日会もクライマックスだ 友人が例の歌を歌い終わり サマリ ろうそくの火を消して と私を促した 私はてをろうそくに近づけ 手のひらをひらひらさせて火を消した それを見て友人が えっ 気づいた私は あっ

そして二人は顔を見合わせお腹がねじれるほど笑った それにしても週間て恐ろしい [音楽] [拍手] [音楽] ウール迅雷ファーム21 presents 泉北海道クラッシュの歌 [音楽] me [音楽] 高橋惠子です 今回の作品はどんな時でも笑顔が絶えることのない幸せが家族の話です家 私たち人間にとって笑いは大切だ どんなことでも笑いがあれば乗り越えられる [音楽] 1年前の4月 病院嫌いの父に大量が見つかり入院した 回復を願い家族皆で何度も見舞ったが どんどん弱っていくばかり 6月にはついにその日を迎えてしまった [音楽] いよいよ林潤が迫った日の病室 本人が望むので皆でとりとめのないおしゃべりをしていると 入院当初の話になった 父の葉は全部自分のものだったのだ それを知らない看護師さんが80歳近い老人がそんなはずはないと思い込み 父の端を外そうと悪戦苦闘したそうだ [音楽] ティッシュに葉を外そうとする看護師さんと語学父 その様子を想像し皆で大爆笑してしまった [音楽] ふと見ると土の息が荒い いよいよかと焦ったが何のことはない機器も笑っていたのだ いちいち心配されたらお父さんもあずましく笑えないねと言って また大笑い な時に不謹慎だったろうか 私はそうは思わない あの一瞬私たちは父を失いつつある悲しみを忘れられたし 父も死への恐怖や体の辛さから逃れられたに違いない me 私たちは最後の一家団欒を心から楽しいんだ 数時間を父はありがとうと言って旅立った 口元にはうっすらと塩が受かっていた そんな父の命日が 今年ももうすぐやってくる done [拍手] [音楽] r 2 迅雷ファーゴ21 presents 泉北海道暮らしの歌 [音楽]

この番組は迅雷ファーム21の提供でお送りいたします 高橋惠子です 今日は11月22日いい夫婦の日 [音楽] 今回の作品は今日にぴったりの ある夫婦のラブストーリーです 50年ほど前 私はある地方銀行の窓口係だった 毎日午後3時に玄関のシャッターが閉まると私の机の上にはその日集金された訳印刷が 山のように積まれた くしゃくしゃの紙幣を一枚一枚の葉しては 比較的綺麗なお札で残りを挟むようにして100枚の束をつくっていく 隣の机にもお札の山があっ けれどもすぐに綺麗になる 隣の人は自分の作業を終えると黙って私の分を持って行き 処理してくれるのが常だった 押し手伝ってくれなかったら私はいつまでも帰れない毎日だったろう [音楽] ある日別の同僚に私の預金を下ろしてくれるように頼んだのに忘れられたことがあった その日は遠方から来る友人をもてなすつもりだったので 見栄っ張りな私は そのお金がないと困るとわーっと泣き出してしまった ハタチも過ぎた大人だというのに 今思い返しても恥ずかしい限りだ [音楽] その時も隣の人は黙って自分の財布を渡してくれた 私の手持ちだけでは足りないだろうから同僚に仮集めて入れておいた と話してくれたのは ずーっとずっと後のことだ 第天地を救ってくれたことが縁で 私はこの隣の席の人と結婚した 11月22日はいい夫婦の日 記念日の名の響きに今も仲良く暮らせることと夫の瓦の優しさに改めて感謝している [音楽] [拍手] [音楽] ウール迅雷ファーム21 presents 泉北海道クラッシュの歌 [音楽] この番組は迅雷ファーム21の提供でお送りいたします 高橋惠子です 今回の作品は中年の女性が若い女性の何気ない優しさや気遣いに心は温められたある 日常の一コマです [音楽] ある日仕事帰りの地下鉄の中で本を読んでいると 抱っこ紐で赤茶を抱いたままが乗ってきた 人の波に押されちょうど私の前に立った 流行りの髪型にしたショートパンツ姿の若いままだ 席を譲ろうとすると 大丈夫すとハスキーボイスと笑顔が返ってきた ほんと大丈夫っさらに大きな笑顔を見せてくれた 私も笑い返し再び本を読もうとしたら 何やら鋭い視線を感じる 隣の席の男性からだ

赤ちゃん連れのママに席を譲らない 厚かましいおばさんへの視線だ さっきのやり取りを知らないのだろう とはいえ いたたまれない気持ちでいると 2駅ほどでママと赤ちゃんが折れる気配を見せた 内心ホッとしかけたその時 ママが私に向かって少し大きな声で 手伝っていただいてありがとうございました と 笑顔で言ってくれた 手伝うという言葉は隣の男性にも聞こえただろう 若いママの気遣いに比べ 降りるとわかって安心するなんて ごめんねー 抱っこ紐から下手赤ちゃんの両足がピョンピョンと上下に動いていた 私も 薄めたちが生後数ヶ月だった頃の足の柔らかさやた高さ 世話の大変さを昨日のことのように覚えている ママさん赤ちゃんずーっとずっと元気でいってね 心の中で呼びかけ 見えなくなる姿を見送ったん [拍手] [音楽] rar 神内ファーム21 presence 泉北海道暮らしの歌 me この番組は迅雷ファーム21の提供でお送りいたします 高橋惠子です 今回の作品は親が心と知らずを 流はたっぷりに描いたエピソードです [音楽] 息子が小さかった頃 先輩ママさんたちから男の子は全く信用できないと杖ずで聞かされた 進学や就職のため地元を離れたら最後 なかなか連絡をよこさないそうだ 方法そんなものか知らねぇとまるで人ごとだった私 昨年春進学のため家を巣立った息子 すると始まった始まった 息子との今クラブ 寮があるときだけだが私はメールを何度も送りまくる 息子はさのメールをしばらく放置数 便りのないのは無事の知らせだなんて思わない 仕送りストップするからねの脅し文句でやっとくる返事といえば [音楽] 行為 はもう子育てやめたいとを何度地団駄踏んだことか しかし今年の春のこと 息子が急な病気になり緊急 new 取るものも取りあえず息子の住む札幌へ 幸いにも大事に至らず1週間ほどの入院で済んだのだな 乳井中の息子からは

あれが欲しい あれ持ってきて あっちが痛いこっちが痛いと まるで奇跡のようなメールの嵐 [音楽] なんだよやればできるじゃん と思ったのもほんの一週間 今はまた私の一方通行のメール攻撃を23日は無視し続ける息子 どうやら元気でやってはいるようでまさに便りのないのは無事の知らせと私も諦めの 境地 いや まだ諦めない 返事が来るまで今日もまたメールをクビ [拍手] [音楽]

北海道新聞 いずみ~北海道くらしの詩 2016年

20161004「作文」
20161011「あれ、それ」
20161018「返信無用」
20161101「お誕生日会
20161108「笑い」
20161122「いい夫婦の日」
20161129「若いママ」
20161206「便りの無いのは」

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