【宇宙人が映画解説】浮草☆小津安二郎監督は何を対比させたかったのか? 二代目中村鴈治郎 京マチ子 若尾文子 川口浩 杉村春子

浮き草をやってみたいと思いますよろしく お願いします浮き草は1959年公開の 日本映画です小津安次郎監督による晩年の カラー作品の1つです主な出演は2代目 中村ガ治郎京町子若尾彩子川口浩杉村治子 です小津町の特徴である洗練された構図や カラー作品ならではの美しく印象的な赤の 使い方などに心を奪われますが本作の心髄 はそこだけではありません当動画では意外 と誤解されがちな登場人物の心境について 本作の魅力の原料についてなど詳しく 分かりやすく解説いたしますあらすじと 解説夏嵐コマJUを引きいる旅芝居の市座 の乗った船が三重県島半島の港に着きまし た小さな港町の廃座でしばらく工業を打つ のです小十郎がこの土地を訪れるのは12 年ぶりでした一座の親方である座長の 小十郎と看板女優の住子の中は一座の誰も が知っている内炎の関係でしたしかしこの 町には20年ほど前に駒十郎がこを産ませ たおよしが住んでおり女で1つで一然 メシア現在の大衆食堂を営んでいました 小十郎がおよしの元を尋ねると息子の清は すっかり大きくなって高校を卒業しており 現在は郵便局でアルバイトをしながら上の 学校を目指して勉強していました駒十郎は 清に旅役者の暮らしをさせるのが嫌でおし に九の養育を任せお金ができるたびに養育 費を送金してきたのでした清は母から父は 死んだと聞かされて育ち小まじのことを母 の兄だと信じており実の父をおじさんと 呼んで再会を喜びます立派な青年に成長し た清を見てコマ十郎はこぼれるような笑を 浮かべるのでしたこのコマ十郎の満面の笑 がとても印象的です小十郎が清師を 出来合いしていることが手に取るように 分かります12年ぶりに息子に会えて さぞかし嬉しいでしょうねコマ十郎は翌日 から毎日清子を尋ね一緒に釣りに出かけ たり将棋をさしたりして楽しい時間を 過ごしますそんな小十郎の様子を不審に 思ったすみ子は古くからの座員に 問いただしおしときよしのことを聞き出し ます嫉妬に駆られたすみ子はおよの店に 乗り込み感情的になって店で騒ぎ始めまし た小十郎はすみ子を外へ連れ出し 降りしきる雨の中2人は大喧嘩をします 黒沢映画の7人の侍を思わせる大雨の中 路地を挟んで軒下に立って向かい合いお 互いを激しくののしるコマ十郎とすみ子の 姿はとても印象的ですここでは雨の使い方 がとてもうまいです後に小十郎がすみ子を 腕力でねじ伏せるシーンがあるように男と 女が腕力で互角に戦えるはずはありません しかしこの序盤の喧嘩は脚本上互角である

必要があるので口喧嘩での勝負一択になる わけですが腕力による喧嘩ではなく口喧嘩 になったことを必然的なものとするため 2人の立ち位置に距離を持たせるために 大雨をふらせたのです厳しく相手を 睨みつけてし口喧嘩という飛び道具を使っ て激しい言葉を次々と打ち合う2人の姿は まるで西武劇のガマのよう です一系を演じたすみ子はせめてもの 腹いせにと妹分の女優のかにお金を渡して 清を誘惑してほしいと頼みますかは1度は 断りますがすみ子にされて引き受けます清 はかの誘いにまんまと乗りどんどん彼女に 夢中になっていきました狭い田舎町の上 長雨にも祟られて客足は一向に伸びません でしたが小まじ郎はおよしと清の住む町 から離れようとはしませんでしたさらに次 の工業先へ話をつけに行った先乗りの木村 からは何の頼りもなく座員たちは暇を潰し ながら一座の行末を心配します一方清とか はあの日から毎日のように会っていました かもきよしのことを本気で好きになって しまったのですしかしかは2人の立場の 違いを考えて別れようと話を切り出します が清は首を縦に振らず2人の関係はより 深いものになっていきますおよしは小十郎 が父親であることが女の口から清に伝わる ようなことがないかと心配していました 小十郎が父親であることを清に打ち明け たいとおしは小十郎に相談しますが小十郎 は今のままでいいと言い続けるのでした ところがとうとう小十郎は清とかが密かし ている場面を目撃し2人がただならぬ関係 であることに気づいてしまいました小十郎 は愛いにに戻ってきたかを怒鳴りつけて 平手打ちし金が目当てかと激しくなじり ますその上火を手がめして痛みを加え清を 誘惑するようすみ子に頼まれたことを白場 させますそして小十郎はすみ子を呼び出し いきなり殴ります木の強いすみ子は破かい ましたが小十郎は清を巻き込んだすみ子が とても許せず石座から出ていくよを 言い放ちますすみ子はこれでゴブゴブなの だから仲通りしようと言いますが本気で 起こった小十郎は耳を貸しませんさてこの シーンのコマ十郎とすみ子の心理を解説し ますすみ子は仲直りを切り出しますがこれ は小十郎が本気で自分を捨てる気になった のだと知って急に弱腰になったのではあり ませんすみ子は自分が気にかけた男が他の 女に夢中になる辛さを小十郎に知って もらいたくて清がかに夢中になる姿をコマ 十郎に見せようとしたのですその辛さを コマ十郎が感じればすみ子としては気が 晴れるのであってそれですみ子はこれで

ゴブゴブと発言しているのですすみ子に とってみればちょっと補給を据えさえすれ ば良かったのでしたところが小十郎は自ら の旅役者という根無し草の浮き草稼業に コンプレックスを抱いていましたこれは すみ子に向かってワの息子はお前らとは 人種が違うと発言したり清を旅役者として 育てたくなかったことからわかります息子 には自分のようなコンプレックスを背負わ せたくなかったのですおしに預けたきよし に自分が父親であることを隠していたのも 清に父親がしがない根無し草であるひめを 感じて欲しくなかったからです成績優秀で 進学を目指す真面目な息子に小十郎はさぞ 嬉しかったことでしょうそうしてせっかく 片に育てていた清の人生を台無しにしたの ですからすみ子とかに対してこんなにも すごい見幕で起こったのですつまり本作は 息子には浮になって欲しくないと願う 浮き草の物語なのですこの小十郎の心理が 彼の終盤での決断に現れますここで喉を潤 させていただき ますでは続きに参りたいと思いますある朝 小十郎一座は1問なしにになっていました 市座の将来に不安を感じた在院の吉之助が 市座の運営資金や員たちの私物を盗み逃亡 してしまったのです先乗りの木村にも 裏切られたようで次の工業先も決まらず どうにもならなくなった小十郎は石座を 解散することに決めました小十郎はなんと か集めたお金を座員たちに足台として渡し 別れの先を組みかわします座員たちの 気遣いですみ子もその輪に加わりました その夜小十郎がおよしのところを尋ねると 清がかと一緒に出かけていったことが 分かり小まじろの顔色が変わります一座を 失い息子の人生も台無しになって息小品 する小十郎におよしはこれを気に旅役者を やめて清に本当のことを話して親子さ3人 で暮らせばいいと言ってくれました小十郎 もその気になります一方清は進学のための 貯金を下ろして駅前の安宿でかと一夜を 明かしていましたかはこれを最後にきよし と別れようとしましたがきよしに押されて 気持ちが揺らいでしまいますそして2人は 中を認めてもらおうとおしの店へ帰ってき ました小十郎は清と一緒に帰ってきたを いきなり殴りますそれをかった清もコマ 十郎に殴られますが清は思わずコマ十郎を 突き飛ばしましたおよしはたまりかねて 小十郎が清の父親であることを打ち明け ますが清はそんな勝手な親はいらないと 反発しますおよしは清の将来を考えお金を 送り続けてきた小十郎の親心を話して聞か せますが清は出ていってくれと言い放つの

でした小十郎は再び役者として旅に出る ことに決めましたかは小十郎につい ていこうとしますが小十郎はその申し出に 感謝しつつも断りおしにかの面倒を見て くれと頼んで出ていきます小十郎は清とか の中を許したのでしたかに呼ばれて清は 小十郎を覆うとしますがそれをおよしが 止めますおよしには小十郎の気持ちが痛い ほど分かっていたのですこれでええんや お前さええろうなればそれでええんや 小十郎にとって最も大切な人は息子の清師 だったのですだから自分のことをこれまで 通りにおじさんだと思ってもらい息子が 本気になったかの中を許し自分は身を引い たのです そして次に息子に会う時には堂々と父親を 名乗れるように役者としての道を商人して 極めることを心に誓ったのでした夜遅く 小十郎は駅の待合所を訪れるとそこには 小十郎を待つすみ子がいました知らんかを する小十郎にすみ子は2人で1から やり直そうと頼みますすみ子の優しさに 小十郎は心を開き2人は夜者に乗って地人 のいるクアナへと向かうのでしたこの 待合所でのシーンタバコの使い方がとても うまいですねすみ子はコマ十郎のタバコに 火をつけさらに自分のタバコに火を返して もらうことによって小十郎が自分を許す 返答に変えさせたのです麺とは返答でき ない男のプライドを気づかた大人の女の なせる技ですねタバコは口に加えるもので あり火をかわすことによって口付けを連想 させますストレートなきよしとかの口付け の何倍も心に染み渡る名場面ですまた すみ子は記者を待っていたのではなくコマ を待っていたのですもし記者を待っていた のならばすみ子はすでに切符を買っている はずですここで注意したのはすみ子は 小十郎が必ず駅に来るとは思っていなかっ たということですすみ子には駒十郎が御や 清と一緒に住む選択肢が見えているから ですそれではすみ子には他に行く宛てが なく小十郎に生活の最後の望みをかけて 待っていたのかと言えばそうではありませ んすみ子は一座の花形女優ですからその気 になればどこかの劇が雇ってくれる可能性 は十分にあるのですすみ子は純粋にコマ 十郎に連れ添いたくてコマ十郎を待ち続け たのですそんなすみ子の気持ちを踏まえて 泣けなしのお金で買ったたった1つの記者 弁をつき合うラストシーンを見るとぐっと きます ね近の 考察最後に記者のテールランプの赤色が 印象的だったように本作はよしの家の庭の

赤い花を始め傘ポスト窓ガラスチチ消化用 バケツなど様々な赤が象徴的に取られてい てとても美しいですこの赤を多用したい からこそ清市のアルバイト先を郵便局に 設定したのかとかってしまいますねまた赤 の捕食である緑や青との大悲も美しいです また小長の構図の美しさやクラビを 使った音楽の美しさなど語り尽くせないの ですがそれは他の解説者さんにお任せし たいと思います本作をご覧になられた皆様 の中にはなぜこんな自分勝手なダメ男の 小十郎がすみ子かおよしといったいい女に 慕われ好かれるのかを疑問に思われるかも いらっしゃるでしょうそして小十郎の中に 女性を引きつける何か良い面を探される ことと思いますしかしそれは特色ではあり ません小十郎は本当にダメ男なんですから バンドの世界を知っている私近子は解消 なしのダメ男がなぜかモテてしまう現実を なんととなく目撃しましたダメ男に恋して しまう女性が一低そいるのですよただし そんなダメ男にも1つか2つちょっとよく 見えるところがあるんですそれが小十郎の 場合は小煩悩なところと時々見せる笑顔な んです自がダメ男だけにそんなほんの少し の良い面が課題に見えてしまうのですさて 本作で私が感じたことの1つは現代では もうこういった作品は撮れないのだろうな という寂ですそれは昭和という時代の風景 のことだけを指しているのではありません ダソン除皮を前提とした男女の行動女性へ の暴力タバコが目立つ本作のような作品は 時代に即ないと現代では排除される傾向が ありますまた女性の外見的欠点を笑いの ネタにする手法は ポリティカルコレクトネス なる現代においてはかなり問題となる でしょうしかしそれで良いのでしょうか 映画は道徳の教科書ではありません人間の 負の側面を描くからこそ映画は芸術や娯楽 としての色彩を放つのです本作の魅力の原 answerは人間の負の側面を隠し立て もなく描いたことです小長の美しい画面が 退避となってそのの側面を際立たせる ところに本作の心髄があると私近は思い ます当チャンネルでは今後も映画作品の 進化を解説させていただこうと思います チャンネル登録をされて続編の動画を首を 長くしてお待ちください ね ち

小津安二郎監督の名作”浮草”

小津調の特徴である洗練された構図や
カラー作品ならではの 美しく印象的な
赤の使い方などに 心を奪われますが
本作の真髄は そこだけではありません☆

当動画では 意外と誤解されがちな
登場人物の心境について
本作の魅力の源流についてなど

宇宙の女王 ちかこチュベローズが 銀河目線で
詳しく 分かりやすく 解説いたします♡

“浮草”というタイトルに込められた 本当の意味は?
駒十朗はダメ男なのに なぜモテるのか?
美しい小津調ならではの 本作の真髄とは?

みなさまが癒されますように♪

好評シリーズ【宇宙人が映画解説】第55弾!

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0:48 あらすじと解説
14:25 ちかこの考察

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