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旦那さんの子供妊娠しました離婚して ください今私の目の前で土下座しているの は名のまどかだ床に手をつき頭を下げて いるがちらりと見える口元は笑っていた その表情を見てとてつもない不快感を 覚えるなるほど全て計算通りってわけね表 にはまだ出さないがふつふつと怒りが 込み上げてて私は拳をぎゅっと握る最初 まどかと不を働いたかもしれないと夫から 聞かされた時は頭をドンキで殴られたよう な衝撃を受けたあんなに私を大事にして くれて不器用ながらにも愛してくれていた と思っていたのにまさか身内の中でこんな ことになる なんて私の頭の中は裏切られた悲しみで しばらく現実がけ止められなかっただが今 は違う形だけの謝罪をしてくるまどかと その母親の千さんを冷やかな目で見つめた そんな私の視線に気づかない2人は一貫し て離婚してほしいと言ってくるだがまどか が夫の金目当てで近づいてきていることは 大体予想がついているそんなことも知らず に思い通りにことが進んでいるとしたり顔 をしている2人が哀れだった 子供を利用してまで嘘をつき自分たちに 都合がいいように生きようとする2人を 許すわけにはいか ない夫は借金があるけどそれでもいいん ですか一瞬驚いた顔を見せたまどかだった がすぐに馬鹿にしたように笑ったはあ そんなのなんとかしなさいよどうせあんた の無駄遣い でしょ下品に笑うまどかとちさんに怒りを 超えて呆れ果てる私は感情を秘めたまま 至って冷静にニコリと笑ってこう言った私 じゃあどうすることもできないですよだっ て夫の借金 は私は田原麻美夫のエスと1LDKの アパートで2人暮らしをしているすは両親 から相続された農業のを運営しているが 正直経営は思わしくない今月も赤字だ計算 し終わった家計簿を眺めため息をついた 私たち夫婦には2つ借金がある1つは会社 相続時に購入した機械や材料などのお金 もう1つは昨年天候や自然災害に影響され 収入がまともに得られなかった時に作って しまった借金だ私も空いている時間に営業 の手伝いをしたり経理のことを勉強して いるが今のところ成果はないこれからどう なるんだろう漠然とした不安が私の心を 埋めていくだが赤字であることを気にして 毎晩作業できるギリギリの時間まで仕事を している英介にはとても不安だという 気持ちを明かすことはできなかった太時計 が目に入ると時刻はの6時になろうとして

いるまずいご飯作らなきゃ暗くなると作業 ができなくなるため冬の時期はエスの帰り はそろそろのはずだ私は急いで家計簿を しまいエプロンをつつけるするとその タイミングで玄関を開ける音が聞こえ た ただいまいつもならこの時間には夕飯を 作り始めているのだが今日に限って少し 早いきただった力仕事でお腹が空いている だろうからなるべくご飯はすぐに出せる ようにしているだが今日はそれが遅れて しまいそうで焦ってしまう頭の中で調理の 手順を考えながらリビングに入ってきた エースに返事をしたお帰りごめんね今から すぐにご飯作るねエスはお腹が空いている はずなのにどこか上期限だご飯まだ作って ないなら外に食べに行こう か珍しい提案に目を丸くするそれと同時に 今はそんな贅沢するほどの生活はできない んだよと言いたくなった英介は会社が赤字 だということは知っているしもちろん借金 があるのも把握しているだが生活が 切り詰められるほどだとは思っていないの かもしれない今月は予想外の出費もあった し外食はまた今度にしましょう私が言い にくそうに話すとエスは予想に反して ニコっと笑ったそれがさこの前話した販売 がうまくいきそうなんだよ今まで苦労 ばっかりかけてきたけど少しは楽になれる ぞその言葉に最初驚いたがすぐに嬉しさが 心をいっぱいにした前から地域の組み合い やスーパーなどに販売の営業をしていたが ようやくその話が身を結びエースの育てた 野菜を置いてもらえることになったのだ まだ安心するには早いが今までより会社と して成功の道へと向かっている何よりも 英介の頑張りが企業に伝わったということ が1番嬉しかったこれまでどんなに辛い ことやうまくいかないことがあっても 決して弱を吐かず一途に仕事と向き合って きたのだ嬉しそうに契約までの家庭につい て話す英介に私の心もほくほくと温かく なる本当に本当に良かっ た苦しい思いをしても失そな生活だったと しても成功した時の喜びは何者にも変え がたい気づけば目の前に座るエスの手を 握っていたエースは少し驚いた後私と同じ 気持ちだったのか握り返してくれたこの人 ならどんなことがあってもどん底に落ちた としてもきっと乗り越えられるだろう今日 は2人の絆が固くなる特別な日になったの だそして特別な日から半年の時が経った エースの会社は順調で経営も右肩上がりだ その代わりエースの休みは群と減り朝早く 仕事へ行き夜遅くに帰ってくる日々が続い

た寂しくないと言えば嘘になる毎日一緒に 食べていた食事さえ別々になってしまう日 が続いているのだだがどんどん仕事に やりがいを覚え楽しそうに働く英介は見て て誇らしかった私も妻として精いっぱい 支えたいと強く思ったの だそして今日は英介の久しぶりの休みで 親戚の報じに行くことになっている疲れて いるだろうしエースは休んでいても大丈夫 だよと伝えたが今まで疎遠になってしまっ ていたので是非出席したいと言ってくれた 法事を行う会場までは車で1時間ほどの 距離だ忙しくなってきたので人を増やそう と思っていることや今後の会社の方針や 計画についてなど介は休むことなく喋り 続けたまるでこれまで仕事で話せなかった 時間を取り戻すかのよう に介の真意は分からなかったが疲れている はずなのにコミュニケーションを取ろうと してくれていることが嬉しかっ たあっという間に会場に着き私たちは館内 へと入るすると私とエスの顔を見た親戚の みんながわっと近寄ってきた久しぶりに 会ったみんなはとにかく温かく迎え入れて くれ食事も一緒にさせもらうことになった す君は自分で会社もしているんでしょ大変 なのに偉いわねいえいえやっと軌道に乗り 始めたところですよエスが謙遜すると兄の 嫁である千さんが食いついてきたす君て 社長さんなんだすごいね儲かっている の無遠慮な言葉に私の心は少し曇る 他の人の純粋な賞賛とは違い明らかに好き な目でエースに質問を繰り返している見 かねた親戚の何人かがちさんを止めるが 必要に英介の会社のこと主に利益のことに ついて聞きたがっていたあまりの デリカシーのない態度に私は不快感を抱か ずにはいられなかった何年か前まだ会社を 引き継いでまもなく不調が続いたはエスを 小にしていたくせに文句を言ってやりたい 気持ちになったがせっかくの楽しい場を 壊すようなことはしたくなかった私がなん とか耐えていると千さんは少し遠くで食事 をしていた娘のまどかをこちらへ呼んだ まどかは20代前半の今時の若者という 言葉がぴったりと合うような子で髪の毛や 服装は派手だ私の名に当たるが年配の方へ の配慮や冷戦がない上にわがままな印象が 強く今までさりげなく距離を取るようにし ていたまどか前エスさんのことかっこ いいって言ってたわよねお話しする チャンスじゃないと千さんは妻の私を目の 前にしてとんでもないことを言ってきたの だもちろんまどかがエスのことをかっこ いいと言っていたなんて聞いたこともない

しもし本当だっったとしてもこの場で言う ことなのだろうかモヤモヤとした心を 抱える私に気づいていないのか千さんは まどかをぐいっとエスの方へと押したその 行動に今まで黙っていたエスもさすがに 困っているようだった私も平成をよって いるつもりだがおそらく苛立ちは出て しまっているだろう今まですと顔を 合わせることがあったとしても会話すら しようとしなかった千さんとまどかそれな のに介が社長になり経営がうまくいって いると知った途端すり寄ってきた無接そな 2人にいけが刺すまどかがエスの腕に 触れようとしたところで私はその場から 勢いよく立ち上がったそんな不純な理由で 私の夫に近づかないで立ったままきっと さんとまどかを睨むとさすがにひんだのか まどかは差し出していた手を引っ込め たそのまま私は鞄を持ち隣に座っていた 親戚に帰る胸を伝えるエースに目くばせ すると助かったとでも言いたげな安心した 表情ですっその場を立ちまだ何か言いた そうにしているまどかと千の後ろを通り 帰る準備を始めた帰りの道中息とは違い 英介はあまり喋らない私の千さんとまどか への苛立ちに気づいているのかそれとも別 の理由か未だ消えない2人への不快感も あるが何よりも貴重な休みを使って法事に 付き合ってくれたのに英助に嫌な思いをさ せてたと思うと申し訳ない気持ちになって いたそして私から滲み出ているであろう負 のオーラで気を使わせてしまっているのも とても申し訳ない気持ちに なる今日はごめんね兄の家族がちょっと 失礼だったよね今まであまり喋ったこと なかったから確かにちょっと驚いたね困っ たように笑うだけの英介はやはり優しい人 だ千さんとまどかの仕に気づいているのか は分からないがどちらにせよ私の親族だ からか絶対に2人を悪く言わない普通に 話し始めた私に安したのかすもその後は いつもと変わらない様子で会話をし たそして法事の日から3ヶ月の時が経った 相変わらず英介の会社は順調に運営できて おり従業員も新しく何人か雇えるほど経営 もうまくいってい た全体的に見れば何も問題ない生活だった が私は1つだけどうしても気になることが あるそれは1ヶ月ほど前からエースの顔色 が優れない日が続いていること だ今までも忙しさから体力の限界が来たり 免疫力が落ちて風を引いてしまったりなど のトラブルはあっただが最近のエースの 様子は今までのどれとも 違うとにかく元気がなく元々色白の肌は

もっと青白くなっている 1ヶ月前まではどんなに忙しくても私が 会社の進捗について尋ねれば嬉しそうに 教えてくれたのに最近は生返事が帰って くるだけだったまさか私に言えないだけで 会社がうまくいっていないのかだが私は 英助の会社の経理もたまに手伝いに行って いるので隠し事はできないはずだじゃあ 何か大きな病気になってしまい私に言え ないのかいや最近健康診断があり結果も 見せてもらったが特に問題はなかった考え うる可能性を考えては消えてその繰り返し だっ た最初の頃はしばらく様子を見ていたが エスの様子は良くなるどころかどんどん 悪化していく一方だそして極めつけは あんなに食欲大勢だった英介が夕飯の2を 残すようになったのだ社長として何人もの 従業員を抱え必死に働くエスの気持ちが 全て分かるわけではないアドバイスできる ことなどないかもしれないしもしかしたら 話す分だけ英介の疲労がさらに募って しまうかもしれないだが私たちは夫婦なの だどんなに苦しい時でも支え合ってここ までやってきた英介が大きい契約を取れた と嬉しそうに話していた私たちの特別な日 のことを 思い出す話そうと思う時まで待とうと思っ ていたがもう様子を見ていればいい段階は とくに過ぎた今日も元気がなかったらどう したのか聞こうそう決意して私は英介の 帰りを待っ た夜の8時を過ぎた頃玄関が開く音が 聞こえ私のが小さく跳ねるやはり聞いても 話したくないと言われるだろうかそれとも 本当に深刻な事態になっていたらどう しよう私に何かアドバイスができるの だろうか急に弱気になってしまい頭の中で ぐるぐると考えてしまうだがリビングに 入ってきた英介の顔はやはり青白く私の 気持ちは心配の度合いが拡大にました ただいまおかり今ご飯出すね今日はエース が少しでも元気になってくれればと大好物 のハンバーグにしたのだ食卓に座ったのを 確認すると私はエースの前にハンバーグと サラダが乗ったプレートと野菜スープを 出し た交際当時から大絶賛してもらっている 献立だだがエスは私の期待に反し何の感情 もなさそうに食べ進めた勝手に期待して 勝手に落ち込むなんて事故中心的だと自覚 しつつ私は確かに落胆した元気がなくなる 前までのエースは必ずおいしいよと嬉し そうな笑顔で言ってくれたのだ私は心の 焦りをごまかすかのようにエースの前に

座り身を乗り出したすさ最近元気ないけど あった私の問いにエスの動きが一瞬ぴたり と止まるだがすぐにゆっくりと何事もない かのように動き出したいや別に何もないよ そうは言っているが確実に何もないわけが ないやはり妻である私にも言えないくらい 会社の業績がうまくいっていないのか体の 調子が悪いのか何もないとわばそれ以上 詰め寄ることは躊躇してしまうそれに 何より介からは明確にこれ以上聞いて くれるなというオーラがにじみ出ている 自分で自分の様子が変わったことに気づい ていないのだろうか介の小さな拒否反応に 少し戸惑いながらも私は考えていた可能性 をすに投げかけた経営がうまくいってい ないの体のどこが悪いの何かトラブルでも あった の優しい怖色で話したくなるような雰囲気 をなるべく作りながら質問するがエスの 答えはいやかうん別にの2択だった皇帝 とも否定とも取れないエースの反応に じりじりと少々感に駆られるそしてそれが 続くと次第に諦めの境地へと達ししたその まま決定的な話を聞くことはできず英介は 大好きなはずのハンバーグを半分ほど残し 逃げるように寝室へと言ってしまった本当 に1ヶ月前までは穏やかで笑顔の絶えない 英介だったのにどんなに仕事が大変でも やりがいがあると言って乗りこえていた姿 を思い出すそして今の介の代わり用は私に とっては絶望だったそして妻という立場な のに相談すらもしてもらえない自分の不 quiteなさが腹立たしかったもう何も 聞かずこのまま英介が元気を取り戻すの 待った方がいいのだろうか先ほどの出来事 で一気に妻としての自信をなくしてしまっ た私はこれ以上エスに踏み込むことが怖く なってしまっただがどれだけ考えてもこれ から介が何もせずに元気を取り戻すとは 考えにくかった今日私たち夫婦は結婚して 初めて寝室を別にして眠った最近のエスは 帰宅後食事をして風呂に入ったらすぐに寝 てしまう私は後片付けなどが終わった後 エスが眠るベッドに行くことになっている のだが今日はとても隣で眠れる気がし なかった 理由は先ほどみたいにさりげなく拒否さ れると思ったら怖くなってしまったのと介 の気持ちについて1人の空間でゆっくり 考えたかったからだこれまで英介は仕事や 体調が理由で元気がなくなったのだと 思い込んでいただがもし私への愛情が消え ていたのだとしたら心優しい英介のことだ もし私に愛そうをつかしたり私への感情が 冷めてしまったとしても英介はきっと私へ

別れの言葉を切り出すことはできない だろう元気がないわけではなく私への無 意識な拒否反応だとしたら考えれば考える ほど負の感情が私を支配しそうかもしれ ない現実にぞっと するリビングのソファーで毛布にくまれ ながら自分の体をぎゅっと縮まらせた どちらにしてもエースは私にとって大事な 夫だエースの考えを聞きどんな結果が待っ ていようとも2人で考えて受け止めたい その思いは変わらなかったそして私は英介 から聞き出せないのなら別の人に聞いて みるしかないと決意し小さく震える体を 自分で抱きしめ眠っ た翌日いつもなら起きてくるはずのになっ てもリビングに現れないので私は寝室へ 起こしに行くことにしたす朝だよ寝室の扉 を開けるとすでにエスは上半身を起こして いたそしていつも私が寝ているはずの スペースをじっと見ているあみ昨日の 夜そこまで言って介は言葉を止めてしまっ た私が昨日ベッドで寝ていないことに 気づいているのだろうか英介の真意が 読み取れず私も言葉をかけることができ ないこのまま特に昨日のことについて話す ことはなくいつも通り仕事へと向かって いっ た明らかに私たち2人の間には気まずい 空気が走り溝ができてしまったかのように 思えて仕方がない今日はちょうど会社の 経理を手伝う予定があるのですの様子を 社員に聞くチャンスだエースを見送った後 私も急いで準備をして家を出たそして会社 に着くとどうやら英介は作業をしている ようで事務所にはエスが車内で最も信頼し ている副社長が座っている大柄な体格に 比例して性格もとても寛大で器も 大きいそしてエスが会社を相続してまだ うまくいっていない頃に入社し苦しい時期 を共に乗り越えた1人だ私もそんな彼を 信頼しており何か相談事があれば彼に頼る ことも多々あった今回も霊に漏れず彼の 意見を聞こうと仕事をしながらそれとなく 聞いて みる最近エスに変わった様子ない家だと ちょっと元気がなくてさ副社長は心当たり があるのか少し視線を落としたその反応に 私の心のざわつきは大きくなるやはりただ の疲労だけではないことは今のやり取りで はっきりしただが中なか口を割らない副 社長に私の焦りも募るここで聞き出すこと をやめてしまったらもう機会が訪れること がないとなんとなく感じ私も必要に 食い下がって質問をし たやがて私の真剣さに圧倒されたのか1つ

ため息をついた後しぶしぶといった様子で 教えてくれ た副社長の話を聞いた後の私の感情は絶望 ただそれだけだっ た副社長によると最近英介が女の人と頻繁 に連絡を取っていることそこからだんだん と顔色が悪くなり元気もなくなっていると いうことだったおそらく何かその女性と うめたいことがあり私への罪悪感から元気 がなくなっているのだろうと推測する私は 昨日の想像が現実になってしまったことに 恐怖を感じ身震いしたいつから他の女の人 と連絡を取っていたのだろうか私たちは ラブラブとまではかないが周りからり夫婦 と言われくらい夫婦なは良かったのに もちろん私は男としても夫としてもエスの ことを愛しているし必要としているだが エスはそうではなかったということだ仕事 はなんとか気合いで乗り切ったが帰りの車 の中で1人になった途端張り詰めていた心 が崩壊し たどんどん涙がこぼれ落ち相当なショック を受けていることが自分でもわかる 副社長はきっと何か理由があるはずと私を 励ましてくれた私もできることならそうで あると信じたいそれに英介は元々不器用な 性格をしており不倫をするとは思えない 曲がったことが嫌いで隠し事や嘘を嫌うの だそんなまっすぐな姿を思い出し心臓が ぎゅっとつまれるような苦しさが私を襲っ た 相手の女性はエースを変えてしまうほど 魅力的な女性なのだろうかそれとも私が今 まで見てきたエスは本当の姿ではなく実は 非常な人だったのだろう か考えるほど悪い方向へと思考が動き私は それが怖くなり無理やり思考を停止させた どこかでまだ介を信じたい気持ちがあった し何より本人の口から出ないと決定的な 事実は分からないひとまず家に帰りエスの 帰りを待つことにした私は家へ着くと無心 で夕飯を作りそしてリビングの椅子に座っ たままテレビもつけずひたすら何も考え ないようにぼーっととして過ごし たどのくらいそうしていただろうか玄関を 開ける音が鳴ったことで意識がはっきりと し時計をばすでに夜の8時を過ぎていたす がこちらへ向かってくる足音が聞こえ私の 心臓は飛び出てしまうのではないかと思う くらいドキドキと大きく動き出すそして 昨日と同じような青白い顔でリビングに 入ってきたエスに私は感情の高ぶりを 気づかれないように夕飯を出し たいつ話を切り出すかタイミングを考えが とにかく食事はちゃんと取ってほしいもし

帰るなり問いただしたらもっと食欲を なくしてしまうだろう私は英介の食事が 終わるのを待ちすぐに寝室へと向かおうと するところを引き止めた昨日の今日なので エスもなんとなく聞かれることが分かって いるのか大人しく席へと戻ってくれるその 顔は申し訳なさそうでもありそうでもあり 悲しそうでも あるどちらにせよいい内容ではないことが 分かり聞く前から悲しくなって しまうそしていざ話を切り出そうとするの だが喉がキュっとしまったかのように声が 出ない事実を聞かなくては先に進まない ことは頭では分かっているのに聞きたく ない気持ちが口を上手に動かしてくれない の だに減な顔で私を見始めたすに焦り私は なんとか言葉を絞り出した 不倫してる のなんて聞こうか何度も文章を考え頭の中 でシミュレーションまでしたのに私から出 てきたのは突拍子もない言葉だった私は 慌てて副社長から無理に聞き出したことを 後付けて説明しじっとスの返答を待つ最初 のうちはエースの反応が怖くて顔が上げ られなかったういたまましばらく立つが 返事はない恐る恐る顔をあげ私はエスの 表情を見てよっ目を見開いたエーは ハラハラと静かに泣いていたのだ何の涙な のか私には判断できず釈然としない気持ち になるだが私の発言を聞いて涙を流すと いうことは大方その通りであるということ なのだろう申し訳なさからの涙であると いうのが1番しっくりと 来る泣きたいのはこっちだよと言いたい 気持ちをエスの言葉を聞くまではぐっ こらえることにしたしばらくするとエスは 鼻をすすりながら真実を話し始めたいつか はさなきゃいけないと思って た浅みから聞いてもらうまで言えなくて ごめんそう前置きをした後言いにくそうに エスは言葉を 続ける2ヶ月くらい前千さんとまどか ちゃんに呼び出されたんだ浅みが多忙の あり疲れきっているからそれについて話が あるって言われ てそこまで聞いて私の頭の中には クエスチョンマークが大量に発生したあの 報じの後千さんとまどかに連絡を取った 覚えはないし忙しすぎて参っていると話し たことももちろん ない突っ込みたくなる気持ちをこらえ介の 話の続きを聞くことに する会いに行ったら浅みのことを心配する ふりして馬鹿にするような発言をしたり

あみのことを悪く言ってくるからそんな話 なら帰ろうと思ったんだ は我慢できず怒りの声を漏らしてしまった エスは会社が順調な分忙しい毎日を過ごし ており玉の休日は本当に貴重なのだ千さん とまどかが私のことをどう思っているかは 真底どうでもいいが貴重なエースの休みを そんなくだらないことに使ったのが許せ なかっ たすは私の起る様子に慌てながらその次の 言葉をなかなか言い出せないでいる無言で 言葉の続きを促すと深呼吸をした後机の上 で拳をぎゅっと握り震える声でエスはこう 言ったそれで目まいがしたと思ったら意識 が途切れて気づいたらホテルにいた隣には 裸のまどかちゃんが寝てたん だ私は衝撃のあり動くことができなくなっ ためまい ホテル 裸聞きなれない単語が頭の中を 駆け巡る頭の中が真っ白になり何も考える ことができなくなってしまった目の前の 現実が受け止められずただ一点を見つめる すの私を呼ぶ声ではっと割りに帰ったまだ は続くようで働かない頭を必死に古いたた せるそのホテルの日から1ヶ月後くらいに 千さんからまた連絡が来たん だその後の言葉は言いにくいことなのか 言い淀んでいる今話されたこと以上に悪い 話などあるのだろうか心臓が飛び出て しまうのかと思うくらい激しく動き喉の奥 が苦しい呼吸を整えるため深呼吸した私を 見てエスも意を消したのか口を開い たまどかちゃんが妊娠したって え言葉を聞いて私はバっと顔をあげたする とエスも同じことを思っているのか小さく 頷くこれで本当に千さんとまどかの狙いが はっきりと分かったそして徐々に2人に 怒りが湧いてくる報じの日無遠慮にエース に寄ってきた2人にだいぶ嫌な思いをした がまさか直接手を下してくると は落ち込むエスに気の聞いた言葉を かけようとするがホテルに行って裸になっ ていたのは事実なのだ本当に不定を働いた かは分からないと必死に弁解しているが 素直に納得できるほど私の心は広くないだ がエスにとっても不確で侵害の出来事だっ たのだろう困りきった顔で少水している私 も起きてしまったことをここで責めたり とめたりしても意味がないことは頭では 分かっているそれに英介は襲われた形で 無理やりホテルに連れて行かれたのだから 本当に攻めるべきは介ではない理解し なければならないと思っているがやり場の ない怒りや悲しみ行りが消えてくれず2人

とも黙ったまま時が過ぎていっ た私は怒りをごまかすかのように机の下で 拳をぎゅっと握ったしばらくそうしている と英介がリビングの机に頭をつけたどんな 理由があれ今まで隠してきたこと君に嫌な 思いをさせてしまったこと本当にごめん なさい震えた声でまた泣きそうに精神誠意 謝罪するエースを目の前にして私も少し ずつ冷静になってきた仕事でもみんなに 頼られ気を張っているのにこんな大きい 悩みを1人で抱えていた介を不便に思う とにかく向こうにも話を聞かないと望が 分からないわね今日はもう遅いしこの話は またみまたにしましょそう言い残し席を 立つと介が焦りながら私に声をかけた今 今日も別の部屋で寝るのかい小さな声で 言われた言葉に私は巨として動きを止めた どうやら今日の朝起きた時に私が一緒に寝 ていないことに気づいていた らしい僕ともう一緒に寝たくないなら僕が 別のとろで寝るから君はを使って申し訳 なさそうにだがすごく寂しそうにつぶやく エスをこんな状況なのに可愛らしいと感じ たそもそも昨日は真実を知らなかったし そういうつもりでソファーで寝たわけでは ないのだが誤解していることを正そうかと も思ったが私は寸でのところでそれをとっ た今まで私を頼ってくれず1人でなんとか しようとしていたエースへのちょっとした 仕返しだ今日からはまた一緒に寝るよほら ほら朝早いんだから早く寝なよ私の言葉に 少し安心したような表情を見せエスは素直 に寝室へと向かっていったまだまだ問題は 山積みで自体は何も解決していないだがす の重を私も背負うことができたこと1人 じゃなく2人でこれからのことを考え られるということが想像以上に大切なんだ と痛感し たそして数日後英介の休みに合わせて 話し合いをするため千さんに連絡をした千 さんは私が話があると言うとすぐに察しが ついたのか今すぐに行きますと早々に電話 を切られてしまうそしてその30分後家の インターホンが鳴った 今までの人生揉め事や喧嘩などは極力避け てきた私は気が弱いので言い合いをしたり 不穏な空気というものが苦手なのだだが この問題は避けては通れない一体どんな 修羅場になるのか不安な気持ちと緊張を 抱きながら私は玄関を開けるすると千さん とまどかがどっと玄関の中に押し入ってき たそしてそのまままるで打ち合わせをして いたかのように2人揃って床に手をつき土 下座をしたこの間は本当に住みませんでし たでも妊娠してしまったものはもうどう

しようもないわよねエスさんとお腹の子を 育てるので離婚して ください2人とも顔を下げているがバレ ないように顔を覗き込むと甲殻が上がって いるのが見て取れた 謝罪しに来たにしてはスエットにデニムと いうラフな格好で申し訳ないと思う気持ち は味人も感じられないそんな2人に呆れて 話をする気も失せてしまうがとにかく全貌 を聞かないと先には進めないということで 私は客間に案内したそして千さんと窓を隣 同士に座らせ私はお茶の用意をするため 部屋を出てキッチンへと向かったお茶を 2人に差し出すと手をつつける様子もなく 先ほどの話の続きをしてきた離婚するにし てもへすさんからは慰謝料は取らないで あげて欲しい のなんでですかなんでってこっちは子供が 生まれるのよ慰謝料に回すお金があったら お腹の子に使ってほしいわめちゃくちゃな 言分に私は小さくためをつく慰謝料どこの 前に夫には借金がありますけどよろしいん ですか私の言葉に一瞬驚いた様子を見せた 2人だったがすぐに私を馬鹿にするように 鼻で笑ったそんなのあみさんがどうにかし てよもういい年なんだし貯金あるでしょ 下品に笑うまどかをまっすぐ見つめ私は頭 を左右に振ったい 私じゃどうすることもできません夫の借金 は会社のものですからその言葉を聞いた まどかの顔に少し焦りが見て取れるそして ガタッと椅子から立ち上がり私を睨みつけ たこの前会社は順調って言ってたじゃない 離婚したくないのは分かるけどそんな言葉 に騙されないからそろそろかなと扉を確認 すると私のいうししな態度に腹を立てたの かまどかはぐっと私に詰め寄り声を荒げ た借金はどうせあんたのせいなんでしょ 浪費ばっかして子供も産めないような女 より英介さんは私の方がいいに決まってる じゃ ない ガチャまどかが言い終わるとほぼ同時に エスが奥の扉から部屋の中へ入ってきた介 の姿を見たさんとまどかはぱっと顔を 明るくさせるエスさんこの人より若くて 子供も埋めるまどかの方がいいに決まって ますよ ねこの人じゃ話にならなくてねエスさん から離婚を申し出たらどうな の英介は口元をりっりとさせて何も言わず 私の隣へ座ったその顔は一見いつもと 変わらないが私にはエースが静かな怒りを 秘めているのが分かるおそらく先ほどの まどかから私への暴言を聞いていたの

だろう私は低俗な煽りを受けてもどうとも 思わないがエスは目の奥が笑っていなかっ た初めて見る姿に心臓が少し早くなる今 までエースは私と出会ってから怒ったこと はほとんどないのだ時には言い合いになっ たこともあるけれど冷静に状況を判断し 怒るという感情よりは悩むという方が 正しいくらいエスの怒りを見るのは初めて だっただがエスはしっかりとした大人だし 怒りは感じられるがきっと声を荒げたり物 に当たったりはしないだろう黙ったままの エースにしびれを切らしたのか向に座って いるまどかがこちらへやってきてエスの手 を持ちまだ膨らんでいないまどかのお腹へ と誘導したねここに赤ちゃんがいるの私と パパと赤ちゃん3人で幸せになりましょう よその光景を見てぐわっと一気に不快感が 体中を 駆け巡るエースのことをパパと呼び 馴れ馴れしく絡むまどかに吐き気さえ 覚える誘導されるまでは大人しくしていた すだったが窓のお腹に触れる直前手をバっ と振り払った拒絶されたまどかはたじろぎ その反動で少しよけたエースは変わらず 落ち着いているように見えるがまとう オーラはとても冷たいその感情の底しれな さに少し冷やっとしたそうかそれなら早く パパのとろに行って幸せに暮らし なさいその言葉にきょとんとする窓かへだ からパパは英介さんだからこの人と離婚し て私と結婚僕は子供ができない体なんだ まどかが言い終わる前に英介が言葉をかせ たこれ以上まどかの発言を聞いていられ なかったのだろう私も同じ気持ちだったの で英介が言葉を遮切ってくれて助かったは はそんなはずないし明らかに動揺している 千とまどか本当よ私たちに子供がいないの は彼が男性不妊だから診断書もあるけど 見る2人に問うが顔を見合わせながら口を パクパクさせているだけだもう我慢する 必要はないと私は机に付属している 引き出しからスマートフォンを取り出した エスと私は目を合わせ意を固めるように 小さく 頷くあの日の真実も無事分かってよかった よその言葉にまどかは口を手で覆った 先ほど私がお茶を用意している時にちや さんと話した内容がバレてしまったと察し たの だろうスマートフォンはまどかとちが部屋 に入った段階でエスと通話中にしており スピーカー設定にしていたのだ私がお茶を 用意しに部屋を出た途端千さんとまどかは 私への暴言を話し出したそしてそのまま あのホテルの日の詳細についてもばっちり

と話してくれたのだエスの飲み物に睡眠薬 を購入しホテルに連れ込んだことホテルへ 行って服だけは脱いだが指1本触れてい ないことまどかはあんなおじさんに触ると か無理無理と笑っており聞くに耐えなかっ た私が会話を中断させるために部屋へ入り そこで録音は終了した全ての真実が露呈さ れ焦りが隠しきれないまどかとちさん私と 英介はそんな2人を見下し冷たい視線を 送り 続けるあなたたちの口車に乗った僕もバカ だった僕をけなすのは構わないけれど浅み に暴言を吐いたことは全て撤回し謝って ください低く冷やかな声で私への謝罪を 求めるエス怒りはあるはずなのに極めて 冷静に対処するエースを人間としてすごい なと関心するそれと同時に私への暴言を こんな風に起ってくれる人がそばにいる ことを間違いながらも嬉しく思った千木 さんとまどかは何か小声でぼそぼそ呟いて おり納得がいかないといった雰囲気だ あなたたちがやったことは訴えれば罪に なるんじゃじゃないかしらエースに睡眠剤 を飲ませてホテルに連れ込んでエースの子 じゃないのに嘘をついて追い打ちをかける ように言うと実際に訴えられるかもしれ ない未来を想像したのか2人がひゅっと息 を飲むのが分かったそしてさすがに打策が 見つけられなかったのか千さんとまどかは 小さな小さな声で謝罪をしとぼとぼと帰っ ていったその数後兄のから電話が来て千 さんとまどかが介に近づいた理由やその 経緯も話してくれた千さんとまどかは大黒 柱の博雪が単身不妊なのをいいことに ホストクラブにはまっていたそうだそんな 中まどかとホストの1人との妊娠が発覚 まどかは結婚して責任を取ってほしいと 言ったそうなのだがホストはまどかとの 連絡を一切立ち姿をくらませたそうだそこ で出産資金や今後の子育て資金に不安を 覚えた千さんが偶然報じでエースの会社が うまくいっているという話を聞きまどかと 結婚させようとしたのだもちろんまどかに エースを思う心はないし完全に金目的だっ たと自白したそうださらにまどかは介だけ でなく他の金を持っていそうなに次々に 今回のような結婚詐欺間のことを繰り返し ており別の男性からは訴えられることに なりそうだとも言っていたそして電話から 数週間後千明さんとまどかを連れて家に 謝罪に来た兄からは何度も深く謝罪をされ 兄自身も千さんと離婚する予定とのこと顔 を見るだけで分かるほど疲弊しており1人 で家族から離れて頑張って働いていた兄の 気持ちを思い妹としても千さんとまどかに

生りを感じた千さんとまどかはずっと俯い たまま兄の謝罪に合わせて無言で頭を 下げるだけだ真摯な態度とはかけ離れて いるが謝られても許せないと思うので特に 謝罪は求めていないまどかには母親として の自覚を持ちしっかりいける環境と覚悟を 持ってほしいと伝えた決して許すわけでは ないが生まれてくる子には少しの罪もない のだまどかは小さく頷いた後細かく肩を 振るわせて泣いていた道場などできないし 助けようという気にもならないだが私の 言葉が少しでも届いてくれたらいいなと 思ったそして今回の騒動については全て 決着がつき千さんとまどかのその後につい ては知らない兄とはたまに実家に行くと顔 を合わせるが2人のことについて話すこと はなかった英介の会社は前よりも成果を 上げておりマルシェや販売地域の拡大など どんどんと営業範囲を広めているそして今 私のお腹には新しい命が宿っている一度は 諦めた子供だったが長年の治療がこを そうしたのか見事命を授かることができた のだ私は高齢出産の年齢なので色々と不安 はある障害のリスクもあるし母体のリスク も上がると説明されただが不安な気持ちを 抱くたびにエスに相談しその度に2人で 支え合い助け合うことができるようになっ た私たちはもう隠し事をすることはないし お互いのパートナーとしての絆は強固な 自信があるエスと2人で膨らみ始めたお腹 を撫でどうか無事に生まれてきてくれます ようにと心から願うばかり [音楽] だ

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