昨今のテレビ離れ現象の原因として「つまらないバラエティ番組ばかりがやたらに増えた…」がよく挙げられる。では昔、半世紀さかのぼって昭和の時代にはどうだったのだろう。50年も前のテレビ番組なんて最近の若い人達、否、中年の方々にしたところであまり「見たことが無い!」が多数派だと思われる。そこで今回、古いテープの中からNHK総合TVの「夢であいましょう」という番組を選んでみた。

出演者の顔ぶれはそうそうたるもので、坂本九、越路吹雪、ジャニーズ、E・H・エリック、坂本スミ子、黒柳徹子、中嶋弘子、等、現在ではほとんどの方が既に他界されてしまっているが、日本のテレビ放送黎明期において重要な役割を担ったタレントさん達である。いったい現在(のバラエティとは)と何が、どう違うのか。世代を超えて伝わる何かが(当時には)あったのか。文化・世相・社会教育といった観点から比較・対照して楽しんでいただければ幸いに思う。

29 Comments

  1. 中嶋弘子さんが、ご結婚で引退される直前ですね。確か65年の4月以降は、黒柳徹子さんがホステス役を引き継いだと記憶しています。斜めにお辞儀をするのが特徴だと私は聞いていましたが、実際に中嶋さんがお辞儀する姿を見るのは初めてです。素敵な動画のアップ、有難うございます。ご存命なのは、徹子さん、中嶋さんと坂本スミ子さんだけですね。

  2. 番組冒頭、1965年1月、中間答申が出された中央教育審議会「期待される人間像」への揶揄が入っていますなぁ。NHKもこんな感じの内容、本当によくやれたものですね。感慨深い。

  3. ★懐かしすぎて、涙が出てしまう。毎日、テレビを買ってもらった夢ばかり見ていて、ほんとうに買ってもらった時の大喜びは、未だにこれを越える感動はない!

  4. 大変懐かしい映像を拝見いたしました。この頃の笑いは節度のあるものでしたね。それに引き換え、今日の笑いはどぎつくて目に余るものが多い気がします。中嶋弘子さんのお上品で軽妙な語り口が記憶に残っています。

  5. 子供の頃、この曲が流れると寝なければならなかった。大人の世界のTVを覗きたくてたまらなかったが、この曲だけが聞こえてきた「夢であいましょう」。寝床の中で聞いた。私の一生は、この「夢であいましょう」を追いかけて続けたのかも。

  6. 「現在(のバラエティとは)と何が、どう違うのか」いまのバラエティは、すべて楽屋落ち(出演者の間だけで受けるジョークとかゴシップとか)を見ている側に押し付け、これを受け入れられないものは、「オクレテル」「クウキヨメナイ」と拒否する姿勢。「夢逢い」をみれば、出演者はショーマンシップにあふれ、自分の芸を見せることに専念している。これが最大の違い。このことは、バラエティに限らない。観客(視聴者?)に近づくことと、観客が自分と同じ側に立つことを期待(前提?に)するのは違う、ということを忘れている。

  7. なんと貴重な動画でしょうか。
    そして皆さん、すごいショウマン揃い!
    特に、九ちゃんは好きだな~。歌も太鼓もコントも…。「九ちゃん寝る」の駄洒落にも、笑ってしまいました。

  8. 土曜日だけはこの番組が(確か23時10分からだった)あるので、遅くまで起きていて良かったんです。今は亡き両親と一緒に楽しんだ記憶があるます。懐かしい、懐かしい、九ちゃんの事故死がとてもショックでした。神様に愛されすぎたのね…って。ジャニーズも、あおいさんが時代劇でがんばってはるけど、他のかた訃報が新聞にあったりして…自分の年齢からしたら当たり前なんですけど。ヤッチン!好きでしたよー 貴重なもの、見せて頂いてありがとうございます。

  9. 平成生まれですが、このような昔のバラエティを拝見できて今とても幸せな気持ちです。言葉の使い回しとかとても品があって普段やばいとかウケるしか発言していない自分がとても恥ずかくなりました。

  10. 26:00 Qチャンネルで九さんが名前を発音できないネタになってるのは、インノケンティ・スモクトゥノフスキー。当時世界最高のハムレットの演者と言われた、ソビエト連邦の英雄・・・。アナスタシヤ・ベルティンスカヤは、そのスモクトゥノフスキー主演のハムレットでオフィーリアを演じた人です。この人も欧米ではかなり有名な女性。現在でも存命です。
    当時は冷戦の真っ直中。そんな時代にソ連の英雄(ヒロイン)をゲストで呼んで、普通にネタにしてコントもやらせてるって、当時の番組作りがどんだけ凄かったかって話なんですよ。ただ呼んでただヨイショするだけなら誰だってできる。そうじゃないという処に何かを感じ取って欲しいです。

  11. オープニングからホントセンスがいいですね。
    嫌味がなくて、ずっとみてられます。
    今のテレビとは全然違います。

  12. この当時のテレビ人は番組作りに魂を込めていたと感じますね。まさに執念というか。生放送という緊張感もそうですが、製作者さんスタッフさん、そしてタレントさんたちが良いものを作ろうと志を一つにしていたんだと思います。今は価値観の多様化といえばそうかもしれんが、大事なものをみんなで共有しようという概念がどんどん希薄になっていく気がして寂しいです。これはテレビ番組に限ったことではありませんが。

  13. 見たか、これがジャニーズだ。あおい輝彦、真家ひろみ、後名前が出てこない。デューク・エイセス、松本英彦等この頃は、ロックよりジャズ志向だったのがよくわかる。貴重な映像ありがとうございます。

  14. 小学生でしたこの頃、母がよく見ていました。テーマ曲よく覚えています。私はこんな上質なTVを見て育ったんですね、だから最近のバラエティー、いやTVがなんだかつまらないんですね。原因がやっとわかりました。
    女性の喋る日本語が美しいですね。 動画のアップに感謝します。

  15. TVってこんなに面白かったのか!
    洒落てて、上品で、ちょっと奇妙。
    それでいて厭味が無い。
    いっそ黎明期の番組を再放送してくれたら絶対流行るぞ。

  16. 小学生の頃、「皆様今晩は、中嶋弘子です」で始まる「夢で会いましょう」を本当に楽しみにしていました。
    新型コロナのために外出が制限されている中で癒されます。ありがとう。
    若かりし松本英彦さんのテナーサックスが聞けて感激です。

  17. テレビを見なくなって久しいが、こういう番組を見たい。大げさで、余計な演技、演出がなく、構成も素晴らしい。音楽も、出演者も色気がありかつ上品で素晴らしい。適度な照明でよい。内輪話で出演者がだけが、楽しむのではなく、視聴者を楽しませる本当のエンターテイメントと思う。ありがとう。

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