明治大学全学共通総合講座
インティマシーをデザインする|環境人文学Ⅱ
第12回
「演劇のもう一つの楽しみ方」
演出家
関田 育子

みなさんは,演劇に対しどんな印象を持っているでしょうか。関田育子さんは「作り手と観客が作品の中に見つける共通のルールとはなんだろう」という問いかけから,数々の舞台を仲間たちと手がけてきました。彼女たちのコンセプトに「広角レンズの演劇」というものがあります。俳優の身体と建物(劇場)の壁や床が観客にとって等価に見えることを目指し,その結果有用性の中で規定された距離感,あるいは物事に対する遠近法を一度解体し,新たな視線を構築する演劇の試みです。具体的な作品を紹介してもらいつつ,演劇はもとより,新たな知覚のあり方を考える機会にしたいと思います。

2023年12月13日(水)15:20-17:00
明治大学 駿河台キャンパス
リバティ―タワー

◎講師プロフィール
関田育子|SEKITA Ikuko
演出家
1995年生まれ。2018年立教大学現代心理学部映像身体学科卒業。2019年に演劇ユニット[関田育子]として団体を設立。俳優の身体と劇場の壁や床が、観客にとって等価に見える“広角レンズの演劇”を提唱し、その実践として演劇作品の創作を行っている。
主な作品に、「柊魚」(早稲田小劇場どらま館 2019)、「浜梨」(SCOOL 2019). 「紙風船」(作:岸田國士、江原河畔劇場 2020)、「盆石の池」(配信型上映、SCOOL 2021)、「波旬」(急な坂スタジオ 2022)など。2023年『micro wave』で「かながわ短編演劇アワード2023」⼤賞・観客賞を同時受賞。
https://ikukosekita.wixsite.com/ikukosekita

◎講義内で使用された動画
・和牛 漫才 ローズとヒヤシンス

・『浜梨』集団登校抜粋

・『夜の犬』ごーたま抜粋

◎シリーズ概要
https://www.instagram.com/p/CxFqVbevGCd/

・ 01 田村尚子|いまなぜインティマシーか
限定公開
・ 02 落合陽一|民藝と共生
限定公開
・03 阪上梨恵|赤穂緞通という仕事

・04 分藤大翼|映像のインティマシー
限定公開
・05 石榑督和|地表を路上へ、まちへ
限定公開
・06 阿部ふく子|哲学コレクティフ
限定公開
・07 新田理恵|癒しとサヴァイヴのハーブと文化

・08 田澤紘子|ローカル・ルールを編み直す
限定公開
・09 石倉敏明|異種と共に生きる技芸と思想
限定公開
・10 三浦雅之|伝統野菜と地域活性化

・11 大政愛|あなたが感じていることと わたしが感じていることは ちがうかもしれない
限定公開

◎春学期
ローカルスタンダードをデザインする
環境人文学Ⅰ
・01 指出一正|いまなぜローカルか

・02 大塚桃奈|ごみからひもとくローカルスタンダード
限定公開
・03 渡し舟|日々を績む

・04 山田紗子|世界は一つではないということ
限定公開
・05 米原有二|工芸産地の社会―分業と人間関係
限定公開
・06 鎌田安里紗|衣服と人の関係を考える

・07 長谷川豪|場所の建築
限定公開
・08 大崎清夏|生活を語ることばについて
限定公開
・09 宇野常寛|庭の話―これからの「場」をどう設計するか
限定公開
・10 水内智英|関係の美学としてのデザイン
限定公開
・11 井上岳一|山水郷のデザイン 〜コンヴィヴィアルな社会の建設に向けて〜
限定公開
・12 能條桃子|政治参加と参加型デモクラシー

・13 片岡忍|常のこと
限定公開
・14 服部滋樹|ローカルの先へ
限定公開

◎コーディネーター|鞍田崇
http://takashikurata.com/
*限定公開の視聴を希望される方は上記HP記載のアドレスまでお問合せください。

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