宮沢氷魚 新人賞 受賞 his 喜びの声【報知映画賞】

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報知映画賞 宮沢氷魚 新人賞「むちゃくちゃうれしい」父・宮沢和史から「おめでとう」
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報知映画賞 受賞者 喜びの声

報知映画賞 服部樹咲 「運命」の役で新人賞　14歳鮮烈デビュー 「存在感のある女優になりたい」
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　宮沢氷魚 （みやざわひお）1994年４月24日、米国生まれ。26歳。父は元「THE BOOM」のボーカル・宮沢和史、母はタレントの光岡ディオン。３人兄妹の長男。国際基督教大在学中の2015年に「メンズノンノ」専属モデルでデビュー。19年、日本テレビ系連続ドラマ「偽装不倫」で注目を集めた。身長184センチ。

　his （今泉力哉監督）　ゲイであることを周囲に知られるのを恐れ、田舎で孤独な生活を送る迅（宮沢）の前に、かつての恋人・渚（藤原季節）が６歳の娘・空を連れて現れる。居候させてほしいという渚に迅は戸惑うが、いつしか空も懐き、周囲の人々も３人を受け入れていく。

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【報知映画賞】 宮沢氷魚、新人賞「むちゃくちゃうれしい」父・宮沢和史から「おめでとう」

　新人賞は「his」で映画初主演ながら同性愛者であることに葛藤する主人公を好演した宮沢氷魚（ひお、26）と、「ミッドナイトスワン」で鮮烈な女優デビューを飾った服部樹咲（みさき、14）が受賞した。

　役者として歩み始めて３年。宮沢は「むちゃくちゃうれしいです。そうそうたる方が受賞される賞なので、ノミネートだけでもうれしかったですが、年も暮れるこの時期、最高の締めくくりになります」と心躍らせた。ロックバンド「THE BOOM」（14年解散）のボーカルで父の宮沢和史（54）にも報告。「普段はあまり感情を表に出さない父ですが『おめでとう』と喜んでくれています」と笑顔があふれた。

　「his」は性的マイノリティーを主題にした社会派作品。映画初主演の宮沢が演じたのは、同性愛者であることの葛藤を抱え、繊細な表現が要求される難役。「ナイーブでセンシティブな問題ですが、自分に同性愛者の友達がいて。この映画に出ることで賛否両論があると思いましたが、LGBTQ（レズ・ゲイ・バイ・トランスジェンダー・クエスチョニング＝性別が決められない）の問題を世間に知ってほしくて。だから、すぐにオファーを受けました」と覚悟を決めた。

　今年は３月に渡辺謙（61）と舞台「ピサロ」で共演予定だったが、コロナ禍で中止となった。上演できない悔しさや将来への不安が心に渦巻いたが、渡辺との出会いは確固たる財産となった。「お芝居をするために生まれてきた人。僕のような若手の意見を聞いてくれたり、『俺に早く追いつけ！』と激励してくれて、すごくうれしかった」。その言葉を糧に自粛期間のつらい時期を乗り切った。

　母もタレントの光岡ディオン（55）。小さい頃から両親の姿を見て育ち、物心ついた時から芸能界を意識していた。俳優を目指すルーツは映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。10歳の時にビデオで見て以来40回以上、テープがすり切れるまで夢中になり、ハリウッドへの憧れを募らせた。

　日米ハーフの母の影響で米カリフォルニア大に留学経験があり、英語が堪能。海外進出のパイオニアでもある渡辺との出会いで世界を舞台にする夢が広がった。「謙さんは僕が海外作品に出たいのを知ってくれていて、すごく応援してくれました。いつかハリウッド映画で謙さんと共演したい」。大海を渡る日は近いかもしれない。

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